教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

橋桁落下から半年 被害男性「全然安全じゃない」

2016年10月22日 15時30分40秒 | 受験・学校・学問

ニュース 社会 橋桁落下から半年 被害男性「全然安全じゃない」

 

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橋桁を固定する工事に向け、準備が進む新名神高速道路の建設現場=神戸市北区道場町平田(撮影・井上 駿)

(神戸新聞)

 作業員10人が死傷した神戸市北区の新名神高速道路橋桁落下事故から22日で半年。作業中に事故に巻き込まれ、一時意識不明の重体となった男性が初めて神戸新聞の取材に応じた。利き腕の左腕を失い、リハビリに取り組む毎日。「まだ将来のことは考えられない」とうつむいた。

 建設会社員中林潤也さん(19)=大阪市大正区千島1。足場の設置解体が専門で、同僚3人と橋桁東側で仮の橋脚「ベント設備」を撤去していた最中に最上部から転落した。

 胸や首の骨が折れ、頭にも深い傷を負った。左腕は緊急手術により一度はつながったが、命に関わりかねない症状が続き、切断せざるを得なかった。

 事故から約2週間後の5月上旬に意識を取り戻したものの、事故前後の記憶は「まったくない」。医師も「驚異的」とたたえる回復で6月上旬に退院した。しかし、失ったはずの左腕が今もしびれるような感覚が残り、眠れない日々が続く。

 中学時代はラグビー、就職後はスノーボードや水上バイクなどを楽しんできた。それだけに利き腕を失ったのがつらい。箸を右手で使うのには慣れてきたが、字を書くのは難しい。義手の操作などのリハビリに励み、自動車運転免許の取得も目指す。

 2年前から勤務する建設会社での仕事は「形になって目に見える。好きだった」。共に働いた仲間を亡くし、重傷を負った同僚とも事故後会えていない。「仲良く真剣に働く仲間だった。悲しい」と声を振り絞った。

 工事を発注した西日本高速道路の技術検討委員会は6月、中間報告を発表。橋桁の東側をつっていた設備の支柱が、西側に18・5センチ傾いた上、不均等に最大4センチ沈む「不等沈下」があり、主な事故原因と指摘した。

 中林さんは「事故の数日前から、支柱の基礎部分が土にめり込むように沈んでいた。同僚とも『やばいなあ』『怖い』と話題になっていた」と証言。「元請けの現場責任者にも伝わっていたはず。安全なのか、きちんと判断してほしかった」と悔しさをにじませる。

 新名神高速道路の建設現場では、大阪府箕面市でも5月にベント設備が有料道路上に倒壊し、10月には兵庫県猪名川町で作業員1人が転落死した。自身の現場で事故の4日前、別の重傷事故があったことも明るみになった。中林さんは「全然安全が確保されてない。工事を止め、ちゃんと話し合い、対策をしてほしい」と求める。(小林伸哉、竹本拓也)

■兵庫県警、負傷者から聴取続ける

 落下の主原因は橋桁をつっていた設備が不均等に沈み込む「不等沈下」とされる。兵庫県警は業務上過失致死傷容疑で捜査を続け、沈下の危険性や安全対策の必要性が現場でどのように認識されていたかを確認するため、負傷した作業員らから聴取を続けている。

 4月22日の事故では長さ約120メートル、重さ約1350トンの橋桁が約15メートル下の国道上に落下し、作業中の2人が死亡、8人が重軽傷を負った。捜査関係者によると、既に負傷者の大半から聞き取りを行った。

 捜査の鍵となるのが「予見可能性」だ。負傷者らによると、事故前、現場では設備の沈み込みが危険視されていたという。県警は、工事責任者らがこうした情報をどう取り扱い、必要な対策を講じたかどうか−などを詳しく調べ、立件の可否や対象者を見極める。

 一方、現場検証で押収した鋼材など数百点は既に専門機関での鑑定が進んでおり、県警は結果を踏まえ、事故のメカニズム解明を目指す。」

 

日本は、最新土木技術を誇る先進国なのにこんな大きな事故を起こしたのは恥では有りませんか。

原因究明し今後このような人身事故が、起きないようにすべきです。

 


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