教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

ニュース 生活術 青森県民はなぜ死亡率1位? 「糖尿病」「高血圧」にかからない県は…

2017年06月30日 21時27分59秒 | 健康・病気

ニュース 生活術 青森県民はなぜ死亡率1位? 「糖尿病」「高血圧」にかからない県は…

青森県民はなぜ死亡率1位? 「糖尿病」「高血圧」にかからない県は…

07:00

 

高血圧と糖尿病の病院にかかる県とかからない県の上位5県(週刊朝日 2017年7月7日号より)

(AERA dot.)

 キンキンに冷えたビールがおいしい季節になってきた。だが、食べすぎや飲みすぎの先には“中年世代の敵”である生活習慣病が待ち受ける。発売中の週刊朝日ムック「おいしい暮らしの相談室」では、糖尿病と高血圧にまつわる県民性に注目。厚生労働省「患者調査」(2014年)を基に、病院に「かかる県」と「かからない県」を調べた。

 

 たとえば、鹿児島県。

 

 糖尿病で5位、高血圧で1位と、受療率でどちらもワースト上位に食い込んでしまっている。

 

「鹿児島県民にとって『甘い』は『うまい』。甘い物を好むのが食文化として根付いています」

 

 そう話すのは、鹿児島大学農学部附属焼酎・発酵学教育研究センターの高峯和則教授。鹿児島県は「甘い醤油」に代表される“甘党県”だ。高峯教授が言う。

 

「ですが、特産の芋焼酎を食中酒として飲んだ場合に、『血糖値上昇抑制効果』の可能性があることが、最近明らかになったのです」

 

 鹿児島では、真夏でも芋焼酎をお湯割りで飲む習慣があるという。お湯で温められた芋焼酎の独特の風味や香りは疲れを癒やし、ほっとさせてくれるのだとか。芋焼酎の香りは、アロマテラピーに使う精油と同じ成分が他の焼酎よりはるかに多く含まれているという。

 

 また、晩酌を鹿児島弁で“ダレヤメ”といい、「一日の締めくくりにダレ(疲れ)をヤメる(やめる、癒やす)」ことに由来している。

 

「ダレヤメでのお湯割り芋焼酎が、癒やしと血糖値上昇の抑制に一役かっているかもしれません」(高峯教授)

 

 県民にとって“朗報”かもしれないが、無論、飲みすぎには注意が必要だ。

 

 平均寿命が短いことで知られる青森県は、厚労省が6月14日に公表した「都道府県別年齢調整死亡率の概況」(15年)でも、男女ともに死亡率ワースト1位となった。糖尿病受療率では12位。だが、厚労省「人口動態統計月報年計」(16年)によると、糖尿病による死亡率(人口10万対)では、全国ワースト1位になってしまった。

 

 弘前大学大学院医学研究科社会医学講座の中路重之教授によると、背景には食塩摂取量が多い、喫煙率が高い、多量飲酒者が多いといった気質や文化があるという。さらに、雪国ゆえに運動不足からの肥満や、健診受診率の低さ、病気が進行した状態で受診する割合の高さなどが重なり、「糖尿病を放置して合併症を引き起こしているケースが多い」と中路教授は言う。

 

 糖尿病はがん、脳卒中、心筋梗塞といった、いまや国民の死亡者数の約半数を占める疾患を引き起こす原因となる。「死亡率を下げるためにも糖尿病の予防こそが大切」と中路教授は言い、青森県が短命である理由として一番に指摘するのは「ヘルスリテラシー(健康教養)の欠如」。

 

「まずは、県民一人ひとりがヘルスリテラシーを身につけること。正しい健康の知識と考え方、意識のないところに行動変容は起こらないですから」

 

“短命県”を返上すべく、青森県もさまざまな取り組みを行っているが、なかでも中路教授がプロジェクトリーダーを務める「岩木健康増進プロジェクト」は今年で13年目。年に一度、弘前市岩木地区の住民約千人を産学官民連携チームで10日間かけて健診する。住民一人ひとりに「頭からつま先まで」のおよそ2千項目を検査。得られたデータを解析し、認知症や糖尿病などの生活習慣病の画期的な疾患予兆発見の仕組みと予防法の開発につなげている。

 

「自分の健康は自分で作る時代。短命県返上の取り組みや研究は、これから日本全体で役立ちます」(中路教授)

 

 一方、前述の「人口動態統計月報年計」で糖尿病の死亡率が低い県は、1位愛知県、2位神奈川県。3位滋賀県。糖尿病の受療率も低く、いわば“糖尿病で病院にかからない県”と言えなくもない。

 

「ですが、死亡率や受療率は、都道府県別の平均年齢と比例しやすい側面があるのです」

 

 そう指摘するのは、東京医科大学糖尿病・代謝・内分泌・リウマチ・膠原病内科学分野の小田原雅人主任教授だ。事実、国勢調査などによれば、これらの県は平均年齢が低い。

 

 その年齢などを加味したうえで小田原教授が注目するのは、新潟県だ。

 

「人間の死亡にひもづく一番の要因は喫煙で、次が高血圧です。新潟県は基本健診の受診率が高く、かつ、女性は塩分摂取量が低い。つまり、県民の健康への意識が高いのです。加えて、野菜の摂取量が男女ともに非常に多い。積雪などの影響で歩数は少ないにもかかわらず、肥満度は全国的にみて低いのです」

 

 野菜の摂取は、血圧を下げることに効果があることは証明されていると小田原教授は言い、さらにこう続ける。

 

「高血圧性疾患の人は、糖尿病にもなりやすい。つまり、普段から野菜を多く食べる文化が、自然と結果につながっているのだと思います」

 

 地元で採れる野菜などの地産地消こそ、食と体の基本になるのかもしれない。

 

※週刊朝日 2017年7月7日号

 

 青森県は、りんごの産地本当は病気が少ない筈です。皆さんりんごをお食べにならないのでしょうか。

鹿児島県の芋焼酎の糖尿病予防効果には驚きました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« HOME 天木直人のブログ 習近... | トップ | 女性の合格者割合最高に=国... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿