教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

東京・世田谷では騒動とは関係なく、東京農業大学が着々と私立小学校新設の準備を進めている。

2017年03月22日 11時01分05秒 | 受験・学校・学問

 

週刊新潮 2017年3月23日号 2017/3/15発売

 

 

『“私立小学校の新設”と聞けば、今や誰もがコンニャク、教育勅語、そして安倍夫妻の顔まで浮かぶようになってしまった。でも、それは大阪のあの学園に限ってのお話。

 

 東京・世田谷では騒動とは関係なく、東京農業大学が着々と私立小学校新設の準備を進めている。

 

 

ゴミは埋まっていない

 

 教育雑誌記者の話。

 

「これまで農大は、高校を3つ、中学校を2つ開校してきました。ここにきて小学校をプラスすることによって、農大のブランド力を一層高めようとしているのです。農業はもちろん、大学の設備を使った体験授業など、農大ならではのカリキュラムを考えているそうで、2019年の開校を目指しています」

 

 もし都が認可すれば、23区内では59年ぶりという。

 

 半世紀以上もの間、なぜ新設が叶わなかったのか。

 

「一番は土地の問題です。23区内で中規模の小学校を新設する場合、都の規定で、児童一人当たり10平方メートル分の広さを持つ運動場が必要となります」(同)

 

 学校関係者によれば、新設予定の小学校は1学年2クラスで、1クラス当たり36人というから、全校生徒432人×10で4320平方メートル。これは東京ドームグラウンド3分の1の広さ。国有地を格安で払い下げてもらえれば話は別だが、23区内でこの広さを確保するのは確かに厳しい。

 

「農大の場合、キャンパス内の所有地に設置するため、土地取得の必要はありません。校舎の建築費も自前で賄っています」(先の関係者)

 

 それでも、認可までの道のりはまだまだ遠い。

 

「昨年11月にやっと設置計画書が承認され、翌月からようやく着工しました。来年4月末に設備が全て完成した段階で再度審査があり、認可が降りるのは9月末が最短。そこから願書を受け付け、11月に入学試験、翌年4月に入学式ですから、バタバタですよ」(同)

 

 工事の段階で認可申請をしていたあの学校とは大違いだが、その一方、ちょっとだけ似ている点もある。新設予定の小学校の名は、大学の花である「稲の花」から取り、「稲花(とうか)小学校」と名付ける予定。一方、森友学園が新設を目指していたのは、「瑞穂の國記念小學院」。偶然、どちらも米に由来する名が冠されている。

 

 とまれ、こちらは無事に開校を迎えられそうだ。

 

2017年3月23日号 掲載

※この記事の内容は掲載当時のものです。』

 

東京農業大学の教育理念の 「実学主義で、体感じて深める」自然に学ぶ体験学習を、生活の中で生かす知識に偏重しない小学校での教育を実践する新しい小学校を目指すと思います。

 

 


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