きょう3月3日の各紙は一斉にプーチン首相の北方領土発言を
報じている。
あたかも北方領土問題であらたな進展の可能性が出てきたといわん
ばかりに。
ところが各紙を注意深く読み比べてみるとその底の浅いからくりが
見えてくる。
朝日を除く各紙の書き出しは判で押したように次のような書き方に
なっている。
「ロシアのプーチン首相は1日、海外の一部メディアと会見し、
北方領土問題について『最終的に解決したいと強く願っている』、
『双方が受け入れ可能な形で行ないたい』などと領土問題解決に
取り組む意思を示した・・・」、と。
その記事の内容も各紙ともほぼ同じだ。
ところが朝日新聞だけがまったく異なる。
この問題に関する朝日新聞の記事はまず一面トップで若宮啓文主筆
の次のような書き出しの記事で始まる。
「雪に覆われた林の中、別荘のようにたたずむモスクワ郊外の首相
公邸。勝利が確実とされる大統領選を目前にした1日、(プーチン
首相は)私や欧州各紙などの幹部との会見に臨んだ・・・私は『日ロ』
を聞かぬ手はない・・・」
ご丁寧にプーチン首相と各国のメディアがテーブルを挟んで共同イン
タビューしている写真まで掲載している。そこに若宮主筆がいる。
そして朝日だけがプーチン発言に対する詳細な記述と解説入りの特集
記事を紙面を大きくさいて報じている。
賢明な読者ならもうお分かりだろう。
このニュースは朝日のスクープであり、ニュース源は朝日の若宮主筆
なのだ。
若宮氏の記事や朝日の解説が正しいのならまだ許せる。
しかし目新しいものは何もない。
おそらく若宮氏もそれを知っているに違いない。
それにもかかわらず仰々しくスクープ報道したとしたらそれは北方領土
問題を商売道具に使ったということにならないか・・・
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