教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

「ロケットガール」育て 女子高生ら設計、打ち上げ 秋田

2007年09月08日 15時51分21秒 | 受験・学校

新聞によりますと女子高校生がロケットの設計から打ち上げまでを手がけるプロジェクトがこの夏休み、秋田県であった。名付けて「ロケットガール養成講座」。生徒たちは学校で習った物理の公式を活用し、ものづくりの楽しさを味わった。 秋田大学ものづくり創造工学センターが、理系離れが進む高校生に科学に興味を持って貰おうとと企画した。秋田県や東京都などから女子高校生13人が参加した。 製作したのは、亜酸化チッソとプラスチックからなる燃料を積む「ハイブリッドロケット」。塩化ビニール製で全長約2メートル、重さ約7キロになる。 打ち上げのシナリオはこうだ。点火すると、高度400から500メートルまで上昇。燃料が燃え尽きると先端が開いて、小型衛星を放出。衛星はパラシュートで降下する。 製作作業は東京と秋田に分かれ、7月下旬に始まった。秋田大学や横浜市内の高校で大学生らが指導役となり、ロケットの仕組みから学んだ。  「打ち上げてから、何秒で最高地点に達するのか」  答えを導くのに用いたのは、物理の授業で学ぶ落下運動の公式だ。打ち上げの初速を計算し、公式に当てはめると最高点への到達時間が出た。「公式ってこんな風にいかされるんだ」 驚きの声が上がった。生徒たちは設計図を描き、のこぎりやはんだごてを使ってなれない手つきで部品を作った。 仕上げは8月12日からの合宿。東京と秋田の両チームが能代市内の空き店舗を使って機体を組み立てた。連日の猛暑で液体燃料が気化して慌てて氷を買いに走ったり、機体の強度不足が判明して設計図を練り直したり。徹夜の日が続いた。 そして打ち上げ当日の8月19日。能代市内の海岸近くの広場が会場だ。  予定より5時間遅れの午後4時、1機目が発射された。白い煙を上げて上昇したが、推力不足で高度約40メートルで失速。あえなく落下し、地面にたたきつけられてしまった。 約3時間後、2機目の発射だ。今度は火を噴きながら機体は小さくなり、薄暮の空に吸い込まれた。数秒後、パラシュートを開いた衛星がゆらゆらと地上に舞い戻ってきた。 「やったー」「ほんとに上がった」。歓声が上がった。生徒は拍手し、抱き合った。顔は汗と涙でぐしゃぐしゃだった。 秋田高等専門学校1年の石塚智(とも)さんは「トラブルが起きるたび、みんなで解決方法を探った。遠慮なく考えを出し合い、一つのものを作っていくのは苦労した分、楽しかった。こんな経験は初めてだった」と振り返った。 同センターの秋山演亮助教授・38歳は「学校で習ったことが実際に役立つという面白さを高校生に伝えられて良かった」と話していた。理科離れが言われる中学校外での、実験でいろいろな想定外の出来事も起こりその事が良い経験となり、物理以外の勉強も出来て良かったと思います。物理の公式も証明され、計算の勉強にもなりましたね。やはり理科は、実験が大切ですね。皆で力を合わせ一緒にロケットを作ったことで、実験や物づくりの楽しさも分かったと思いますし、学校で習った技術家庭も役立ちましたね。ロケットガールの皆さんの中から、未来の女性科学者が生まれれば良いですね。理科離れを無くす為に校外での専門家の指導による実験も今後実施して下さい。日本の科学技術の発展と進歩の為にも理科離れを無くし、理科教育の充実を図って下さい。この頃理科の実験は、危険だからとか、理科の実験の苦手な先生もおられるとか聞きますが。理科の専門家から正しく実験を学べば、実験の危険性も分かり実験事故も無く、将来科学的な事故に遭遇しましても、危険を避ける対処の仕方が分かり実際に役に立つと思います。教科書の中のことや公式が、実験により理解出来、理科や物理、科学の面白さを体験出来るのでは無いでしょうか。各大学では、理系学部の先生方が朝早くから夜遅くまで実験施設や研究室で実験を毎日繰り返しておられます。傍から見ますと同じことの繰り替えように見えましてもデータを取り、新しい発見に繋がらないか日々努力されているのです。理系の研究において実験は、一番大切です。やはり大学以外の小学校から高校まで、実験や体験を通じ、理科や科学を学ことは大切な事ではないでしょうか。将来の研究への基礎作りになると思います。

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