教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

「子供二人以上健全な希望」

2007年02月06日 23時32分29秒 | 出産・育児

柳沢厚生労働大臣は、6日の閣議後の記者会見で、参議院の自民党議員から辞任要求が出ている事に対して『与えられた任務に、私の持つ力の総てをあげて取り組んで生きたい』として、改めて辞任を否定した。さらに少子化対策の取り組みについて『若い人は、結婚したい、子供を2人以上 持ちたいという極めて健全な状況にいる。若者の健全な希望にフイットした政策を出していく事が大事』と述べた。 国立社会保障・人口研究所が05年に実施した調査によれば、9割が『いずれ結婚するつもり』と答え、希望する子供の数は『2子以上』が85%i上るが、実際にはそこまで達していないことを踏まえた発言。柳沢厚生労働大臣が一定の人生モデルを捕らえて『極めて健全』と語ったことが、再び波紋を広げている。コラムニストの天野祐吉さんは「結婚願望とか、子供の数を、統計データを基に、多数派、少数派ならいいが、『健全化』と言う言葉を使うがおかしい。『生む機械』発言奥の方で繋がっている気がするし、失言と言うより、彼の人生観、社会観が出たんだろう」と見る。その上で『小子化担当のポストは無理だと思うが、柳沢さんはある意味で正直に発言しただけ。政治家かだけでなく、多くの人達の中に無意識に残っているこうした考えがなくならないと、大臣を代えても問題は解決しないと思う』。心理学者の小倉千加子さんも『結婚したい、子供が2 人欲しい、というのを健全とすること自体、古い道徳感から来る発言で、年齢的 な限界を感じる』と言う。こういう発言が止まらない人が大臣をしているから、ビントのずれた政策が続き、少子化が止まらないのだと思う。大臣の発言をメデアで叱った奥さんはずっとまともな方のようだから、これからは外に発言する前に奥さんにチエックしてもらった方がいい」(朝日新聞2007年2月6:日から引用  )

「極めて健全な希望」を日本語としての意味を考えますと、この上なく健やかで病気の無い願いとなります。結婚したり、子供を産む、産まないことに使う果たして日本語の表現でしょうか。日本の社会的格差が拡大したことは、所得格差と地域格差を生み経済面での少子化にも繋がっています。子供を産む条件も一昔前より悪くなり、産婦人科医のいない病院や助産婦不足も起こり、激務の割りに収入が少ない為小児科医が大学病院でもなり手が減少し、都市部でも子供の夜間休日緊急診療にも支障が出ている始末です。「健全な希望」どころか「怖くて」、安心して子供も産めず、育てられないのが今の日本の現実です。柳沢厚生労働大臣は、賢女の奥方様にバトンタッチし、大臣の椅子を変わって貰らわれたら良いと思います。

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「集団いじめ」同級生を提訴

2007年02月06日 14時53分14秒 | 受験・学校

神戸市の兵庫県立高校で、軟式テニス部員の3年生の男子生徒が、同級生と下級生計8人殴るけるなどの集団いじめを受けたとされる事件で、生徒の両親が29日、「゜いじめで精神的なショツクを受けた。親の監督も不十分だった。」として、いじめを主導したとされる加害生徒人とその両親を相手取り、慰謝料など1980万円の損害賠償を求める訴えを神戸地裁に起こした。男子生徒の代理人の弁護士によると、男子生徒は小・中学校時代から加害生徒にいじめを受け、親同士が話し合っていったん無くなったが、高校入学後に再び始まった。殴るけるの暴力を受けたりしたという。母親は高校に加害生徒らの退学処分を求めたが、高校は昨年3月、5人を校長訓戒とした。同県警は昨年5月、8人のうち3人を傷害や暴行の疑いで神戸地検に書類送検。神戸家裁は3人のうち加害生徒を含む2人を保護観察処分に、1人を不処分にした。(2007年1月31日、 朝日新聞・社会面)

いじめやいじめ自殺事件が今後「教育裁判」として位置づけられ、今後増えると思います。埼玉県北本市のいじめによる女子中学1年生の自殺事件で 、両親が2月6日に国と北本市を相手に2000万の損害賠償を求め東京地裁に提訴しました。これで二例の損害賠償訴訟になると思います。兵庫県立高校の事件は、いじめの範囲を超えているように思えます。場所が学校内の校内暴力ですし、多人数の集団暴力事件に当たるのでは有りませんか。いじめの定義を明確化し、どこまでいじめと考えるのかを考え直す必要が有ると思います。いじめた生徒の保護者、両親の監督責任と学校のいじめへの対応が裁判で問われると思います。

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