Youtのブログですからぁ!!

日々の生活と時々物語を
載せるブログですからぁ!!
物語へたくそな話ですからぁ!
日々つまらない生活ですからぁ!

Gothic Fantasy

2017年02月12日 09時24分38秒 | 小説
第48話 超越

十神親子は悲しみに暮れていた。
騎兵の死に落ち込み下を向き椅子に座る。
聖堂内は沈黙に包まれ十神は幼少期を思い出す。
亡き父騎兵と過ごした最後の夜だった。
そこには十神兄弟が玄関で父と向かい合う姿がある。
「遼騎、慎二、私はこれから出かけて来る。」
しゃがみ込み騎兵は2人を撫で言った。
夜更けにコートを着込みカバンを持って騎兵は家を出ようとする。
「どこ行くの?」
幼い兄弟は無邪気に質問をする。
「仕事の話だから言えん。だがいい子にして待っていろよ。」
そう言い家を出る騎兵。
そして次に会った時には病院の霊安室だった。
冷たくなった父の姿に2人は涙を流す。
「父上を返して!」
「神様、お願い!」
その願いは届かず今に至る。
そんな過去に触れている所に聖堂のドアが開く。
2人が顔を上げるとヴィシャスが立っていた。
「お2人とも、ご愁傷様で。」
「先生、僕らはどうすべきでしょうね。」
「悲しみに暮れている時間はありません。私も久坂教授が黒幕とは驚きました。
一刻も早く計画を阻止すべく我々も動くべきだと思われます。」
「しかし帝君の言葉では今年の冬の終わりに日食は世界のどこにもないと。」
「私も調べましたが彼のことです。何か秘策でも。」
「しかし日食は神にしか起こせぬこと故彼がそれを出来るとは。」
「先生、そんなことより今は皆で悲しみに浸りましょうよ。今日は特別に。」
そう言われヴィシャスはネクタイを緩め椅子に座る。
「今でもあの日を思い出します。」
それはモンスターが生まれた日のことだった。
黒いローブの男が日食を利用して儀式を行っていた。
太陽と月が重なり辺りが真っ暗になる。
天には異界へ繋がる時空の狭間とその下には巨大な魔法陣。
魔法陣の中には多くの死者の魂が集まっていた。
魂を手に取るかのように魔法陣の中心に帝は立っていた。
「ハーミット、今だ!」
帝の声でそこにメダルを投入すると多くのモンスターーが生まれた。
同時に帝もモンスターインキュバスと化した。
下級モンスターの大群から個体を持つモンスターまでいる。
下級モンスターの数では万単位はいると思われる数だ。
初代神十字騎士団の軍勢がその場に到着する頃には手遅れだった。
万単位のモンスターに対し1万もいない神十字騎士団。
それを見て皆唖然とするも気持ちを切り替え払魔銃を向ける。
「撃てーーーーーーーーーーーーーー!」
軍を率いるヴィシャスの兄と十神の弟が指示を出す。
すると一斉に聖水の弾丸が発砲され下級モンスターたちが撃破され爆破する。
しかしそんな中上級モンスターが襲い掛かった。
銃弾を受けダメージはあるも小さい。
そして次々に騎士団の隊員に襲い掛かる。
1万近くいる軍が10体ほどのモンスターに敗れる。
そんな中ヴィシャスの兄が1体のモンスターを撃破した。
そしてヴァンパイアメダルが落ち拾う。
やったと思ったのも束の間だった。
そこにインキュバスが襲い掛かり持っていたメダルが崖の下に落ちた。
「離せ!」
抵抗するフィリップをインキュバスが爪で切り裂く。
そこにヴィシャスが助太刀に入る。
「やめろ!」
インキュバスを素手で殴るも攻撃は効いていない。
「目障りだ!」
インキュバスがヴィシャスの首を掴み持ち上げる。
そして宙に投げ切り裂こうとした時だった。
フィリップが庇った。
ヴィシャスは目の前で兄の死を見てしまう。
そのショックで気を失い目が覚めたのは教会のベッドだった。
「大丈夫かね?」
十神が声を掛ける。
「先生だけでしたよ。生きていてしかも無傷だったのは。」
拝努も奇跡に驚いていたようにヴィシャスには見えた。
「私はもう帰ります。もうこの国にいる意味はない。」
そう言いヴィシャスは日本を後にしイギリスへ帰国した。
そして今に至る。
「しかし君も大した根性だったよ。」
「そうですよ。あの後戻って来られて。しかも魔法戦士になるなんて。」
「我ながらそうですよ。しかも兄の命を奪ったあいつが我々に寝返るとは。
その上メダルを持ち出して来たとなっては理由を知りたかったのです。だが
理由を聞いてすぐさま始末する予定がいつしかこんな事態になるとは。」
「そうですね。でもいいと思いますよ。協力し合って下さいよ。」
「次こそは裏切られたかと思いましたが独断でハーミットの命を狙って。」
「まぁ彼は闇に潜む者。今も独自で何か考え動いているだろう。」
その頃帝は飛行機墜落現場に来ていた。
「マモン、お前の無念は晴らしてみせる。」
帝はその場に花を置き手を合わせる。
「帝!」
「帝さん!」
そこに周と和香が現れた。
「お前ら、何しに来た?」
「あれから過去ともう一度向き合おうってね。」
「周君も立ち直っただし帝さんも元気そうで良かったです。」
「父さんは何であんなことするのかが俺には疑問だけどね。」
周の言葉に帝は全てを明かそうと決意した。
「お前の母さんであいつの妻を蘇らせるためだ。そのためにこの世に冥府を
広げ人類を滅ぼす。そして親子3人は神に地位を与えられると言っていた。
つまり俺はそれまでは生かしておいてくれるそうだ。だからそれまでに。」
「父さんを止めたいのは俺もだよ。それに姉ちゃんだって死ぬんだよ。」
「俺も罪滅ぼしになるならと思っていた。しかし今回の件は黒幕がいるな。
あいつを裏で操る神という存在が。それがハデスだろう。」
「そのメダルは帝が俺たちに。」
「マモンから預かった物だ。そのハデスは今はまだ完全態ではない。故に今
本体を冥府に眠らせている。それが日食の儀式で復活する。やつは今自らの
一部をこの世の人間に憑依させている。それが厄介だ。結界を通れるから。」
するとその時だった。
「お喋りが過ぎるぞ。」
上から声がしその先を見あがると崖に京が立っていた。
「父さん!」
すると京は変身した。
「チェンジオン!」
「俺たちも行くぞ!」
周の言葉で3人はバンクにメダルを入れる。
一方教会に冬人たちは帰って来ていた。
「先輩たちももうすぐ卒業ですね。」
「そうだね。盛大にお祝いしてよね。ごちそういっぱい作ってさ。」
風馬は両手を大きく広げ喜びを表現する。
「もう大人なんですからそこまでしなくとも。」
「あんたももう社会人になるのね。こんな子供が凄いわね。」
「僕はもう子供じゃない!」
2人の言葉に風馬は大声を上げる。
それに対し子供だと言わんばかりに2人がため息を零す。
そんな中後ろから声がした。
「君たち、ちょっといいかな?」
夕日を背に逆光で影になる1人の訪問者がいた。
「十神神父はいるかな?」
そして聖堂に案内されドアを開ける。
「総統、お客さんです。」
「どうもすみません。先日訪問した赤坂優です。」
「優君じゃないですか。お久しぶりです。」
「こちらこそ。教会も今戦いが激戦化していると聞き心配で帰国しました。
どうやら教授が黒幕で。でも一体何故?」
「それは知らんが君こそ何故それを。」
「手紙が届きまして。差出人は不明ですがこれを。」
優は手紙を渡す。
「これは機密故我々の情報が洩れているようだな。」
「そうですか。では僕はそろそろ失礼を。元気そうで良かったです。」
そう言い優は会釈し聖堂を後にした。
一方周たちは京と戦っていた。
冬の夕日に包まれる墜落現場は戦場と化す。
周はバンクにファーブニルメダルを入れ装備を変える。
「バーニングスラッシュ!」
「ぐ!」
攻撃を受けるも京は立ち上がる。
和香は周からメダルを借りバンクに入れた。
「ガルーダ!」
翼を広げ舞い上がり空から攻撃した。
「ライトニングシャワー!」
和香の光の雨の攻撃が空から京を襲う。
しかし一発一発を剣で切り裂きガードする。
上を向く京の隙を帝は見逃さなかった。
「シヴァ!」
帝はバンクにシヴァメダルを入れた。
「シャドーカッター!」
そこに帝の攻撃が放たれ命中した。
「ぐあ!」
さらに周も仕掛けた。
「ファイアーバースト!」
攻撃は命中し爆発する。
しかし京も反撃に出た。
「ドラゴンハリケーン!」
激しい嵐が辺りに吹き荒れる。
周と帝は伏せるも空中にいた和香に命中し和香は墜落する。
そこを京は攻撃した。
「ドラゴンファイアー!」
攻撃は命中し和香は変身が解け倒れた。
「こうなったらこれしかない!キリスト!」
「俺も行く!」
2人はキリスト装備と魔王の姿に変身し向かって行く。
京は剣で攻撃し2人も剣と爪でガードし押し合う。
そして京をねじ伏せ一瞬の隙を突き2人の斬撃が入る。
「ぐ!まだだ!ドラゴンバースト!」
魔法を放ち反撃し2人も魔法を放つ。
「ファイアーバースト!」
「ダーティバースト!」
それは京の攻撃を破り京を襲う。
「ぐ…おのれ…」
ふらつく京を周は銃を連射し攻撃する。
「ぐあ!」
そこを帝が爪で切り裂き攻撃した。
「ぐあ!」
京は倒れ変身が解ける。
「父さん、もうやめよう。そんなこと誰も望まない。他人を犠牲になんて
母さんだって俺だって望まない。だから死を受け止めて生きようよ。ねぇ
父さん、母さんは生きてるよ。俺たちの心の中で。」
「綺麗事を並べるな!」
「それよろ教えろ。お前の言う神についてだ。」
「ほざけ!」
京はそう言い時空の狭間に消えて行った。
2人は変身を解く。
「帝、教会に帰ろう。」
「断る。俺は1人で戦う。」
そう言い帝はバンクにヴァンパイアメダルを入れ飛び去った。
その頃学園理事長室に誰かが忍び込んでいた。
佐武だった。
資料を漁って確信を得ていた。
「そういうことか。それならつじつまが合う!」
佐武は理事長室を飛び出し走り出す。
「これは一大事…だ…」
そして佐武は突然倒れた。

続く
ジャンル:
小説
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« コンビニのおでんも | トップ | Gothic Fantasy »
最近の画像もっと見る

小説」カテゴリの最新記事