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Western Quest

2017年04月24日 06時05分12秒 | 小説
第二章 妖怪総大将復活

晴斗は鬼龍院の運転する車に乗った。
「晴斗君、これから僕らは奈良へ行く。そこに君のお父さんが待ってるから。」
そう言われ車は夜の京都から奈良へと向かった。
沈黙のまま黒い車が光を放ちながら闇を駆ける。
そして目的地に着き鬼龍院翔は車を停めた。
夜桜に包まれた奈良公園を二人は歩く。
公園内には鹿がいて二人を見つめていた。
公園内には桜が咲き誇り朧に霞んだ月が空に浮かぶ。
東大寺の門前の通りを歩いていると晴斗の目に池に映る夜桜が見えた。
「凄いな。綺麗だ。」
「でしょ。今日は災難だったね。僕らも敵の罠とは知らずに。」
「罠?」
「奈良で待ち合わせのはずだったのに。とりあえず詳しいことは君のお父さんから。」
そう言われ更に二人は進み。
進んだ先の東大寺の門の影から一人の男性が現れ晴斗に近づく。
「晴斗、すまなかった。」
「親父!」
彼は晴斗の父安倍正晴。
着物と烏帽子に身を包んだ初老の男性だ。
「晴斗、どうやら覚醒したようだな。」
「それよりさっきは親父がこれを?」
晴斗はバングルを見せ聞く。
「それは明正だ。」
「オッサンが?」
「やつは今偵察のため京都にいる。」
「偵察って何で?」
「妖賊百鬼魍魎軍は今京都に本拠を置き京都を支配したも同然。」
「じゃあ俺が京都に呼ばれたのは?」
「私が手紙に使用した和紙はやつらの妖力が込められていた。やつらは妖力を用いて書き換えをしたのだろう。しかし明正の偵察がお前を救い覚醒させた。」
「そうだったのか。」
「それより今日はもう遅い。ホテルに泊まり明日に備えよう。」
正晴はそう言い三人は付近のホテルに入って行った。
畳と障子の和室で浴衣に着替え食事にありつく。
ホテルの窓から見える桜と月は儚げな風景を見せていた。
三人はテーブルを囲み柿の葉寿司を食べながら話を進める。
「親父、一体何があったんだよ。妖怪は確か先祖が封印したはずって。」
「それが甦ったんだ。お前には話す時が来た。鬼龍院君、明日例の場所に晴斗を。」
「はい。了解です。」
その時晴斗は正晴に尋ねた。
「それよりこいつは?」
「彼は鬼龍院譲君。お前の世話役だ。」
「晴斗君、よろしくね。」
「もうガキじゃねぇっつーの。」
そして翌朝晴斗は鬼龍院に連れられ奈良市内を歩く。
古い町並みに三角屋根の和風なコンビニを見て回る。
そして公園周辺を周り荒池に来た。
「晴斗君、見えるかな?綺麗でしょ?」
荒池には青空に興福寺と桜が映っていた。
「で?あんたは観光案内人がしたかったのか?」
「いやいや。先ずはあの興福寺に行こう。」
そう言われ二人は興福寺に来た。
興福寺内部や別館に飾られる阿修羅観音を見た。
次には東大寺に入り大仏を見てその場を後にした。
そして鹿煎餅の販売する屋台に来た。
鬼龍院が煎餅を大量に買い鹿が群がる。
「晴斗君もあげてみなよ。」
鬼龍院が煎餅を渡した瞬間晴斗にも鹿が群がった。
「ヤバいな!こいつら鹿なのにハイエナ並みだぞ!」
こうして奈良公園を堪能した二人は次に公園の奥地に来た。
広い草原を歩いて抜けて深い森に入った二人。
そこにはフェンスと立ち入り禁止の張り紙があった。
鬼龍院はフェンスの扉の南京錠を開けた。
「これあんたらが?」
「そうだよ。君にこの先に進んでもらうために僕は案内を任されたんだ。」
「マジかよ。」
そう言われ二人は更に進んだ。
その先には洞窟があり入口は木製の壁とお札で封じられていた。
「入ろうか。中に君の友達が待ってる。」
「友達?」
「蘆屋満十郎君だよ。彼は今妖怪総大将ぬらりひょんに憑依されここで眠ってる。君にはそれを分離てもらいたい。覚醒した君の力で。」
「分かった。」
そして鬼龍院は扉を蹴破った。
すると中からとてつもない妖気が吹いて来た。
それと同時に長い黒髪と白装束の少年が現れた。
「満十郎!」
「我が名はぬらりひょん!この少年の体はわしが乗っ取った!」
「んなことさせるか!妖術陰陽変化!」
晴斗はボールをセットし変身した。
同時に満十郎の体も妖怪へと変化した。
その姿は後ろに長い頭に長い鼻、剛毛な髭や眉を生やし着物を着た老人の怪物だ。
晴斗は剣を向け走り出す。
ぬらりひょんも仕込み杖を抜き刀で攻撃を仕掛けた。
晴斗も陰陽鳳凰剣でガードする。
しかしぬらりひょんの力に押される。
攻撃は容赦なく晴斗に降りかかる。
「坊主、貴様の力はこんな物か!」
「俺を舐めるな!妖術鳳凰烈火!」
晴斗は妖術を放つもぬらりひょんは意図も簡単に振り払った。
そして刀で晴斗に攻撃を当てた。
「ぐあ!痛ぇ!」
晴斗は踞る。
そこへぬらりひょんは更に攻撃を仕掛けた。
「喰らえ!恨みの力を思いしれ!」
ぬらりひょんは闇のオーラの塊を晴斗に放った。
攻撃は命中し大爆発した。
倒れる晴斗は苦しそうに顔を上げぬらりひょんを見上げた。
ぬらりひょんは晴斗の頭を踏みつけ嘲笑う。
「こやつの貴様への恨みが我が力となる。貴様を憎んでおるぞ!その憎しみ故にわしを甦らせたのだ!」
「満十郎が俺を!そんな!」
「貴様の絶望する顔、こやつも喜びまた力となる!」
そう言い晴斗を蹴飛ばし高笑いする。
「フハハハハハハハハハハハハ!陰陽師敗れたり!」
満十郎の体は闇のオーラが取り巻いていた。
「鬼龍院、どうすりゃいい!力が半端ない!」
「貧乏神ボールを使って下さい!」
「分かった!貧乏神!」
晴斗はボールをセットした。
「無駄な足掻きを!」
「ぬらりひょん!ここから起死回生だ!」
そして腕輪からオーラをぬらりひょんに放つ。
「何だこれは!」
満十郎の体から闇のオーラが消えていく。
「今だ晴斗君!」
そして晴斗はぬらりひょんに斬撃を入れた。
「ぐあ!」
更に妖術で攻撃する。
「妖術火炎車輪!」
炎を纏った晴斗の回転攻撃がぬらりひょんに命中した。
「ぐあーーーーーーーーーーーー!」
ぬらりひょんは倒れ晴斗は最後の技に出た。
五芒星を描き五芒星でぬらりひょんを縛る。
「妖術陰陽鳳凰烈火斬!」
晴斗の必殺技はぬらりひょんを襲い大爆発した。
満十郎の体からぬらりひょんの妖力が離れ空に舞う。
「覚えておれ!」
そう言いぬらりひょんは消えて行った。
晴斗は変身を解き倒れた満十郎を抱えた。
「おい!しっかりしろ!」
「彼は大丈夫だよ。それより大阪に戻ろう。」
鬼龍院がそう言った瞬間だった。
茂みから何者かが現れた。
現れたのはスキンヘッドに髭を生やしふくよかな体型の中年男性だった。
「あ!陰陽師だぁ!」
男は見た目と裏腹な高い声でそう言った。
「俺が陰陽師だが何か用か?」
「えーっと僕はぁ妖賊百鬼魍魎軍妖術の子泣き爺でーす!」
「妖怪だと!」
「今日は陰陽師を倒しに来ちゃいましたぁ!」
そう言い妖怪に変身した。
その姿は坊主頭に細い目と鼠のような前歯に赤い前掛けと褌をした怪物だ。
それを見て晴斗も変身した。
「妖術陰陽変化!」
変身し剣で早速攻撃した。
子泣き爺に剣での一突きを入れた。
しかし子泣き爺は体を鋼鉄化させた。
晴斗の体に剣からジンと衝撃が走る。
「何だと!」
「僕の体はぁ超硬ーい鎧だよぉ。どんな攻撃も通用しませーん!」
「だったら!ダイダラボッチ!」
晴斗はダイダラボッチ装束に変身し攻撃を仕掛けた。
拳で子泣き爺に襲いかかる。
子泣き爺も鋼鉄化した拳で晴斗に襲いかかる。
二人の攻撃がぶつかり合った。
しかし子泣き爺の攻撃が勝った。
晴斗に鉄拳が命中した。
「ぐあ!」
晴斗は倒れた。
「僕の拳は鉄槌だよぉ!どんな物でも砕けるんだよぉ。」
「矛盾だ!だったらその拳で体殴ったらどうなる!」
「それは聞かないお約束ぅ!」
次に子泣き爺は鋼鉄化した体で飛び上がり晴斗に襲いかかる。
「おんぎゃぁーー!」
晴斗は転がって避ける。
しかし子泣き爺の攻撃は続く。
「おんぎゃぁーー!」
子泣き爺は突進し襲いかかった。
晴斗は避けるも子泣き爺の当たった木が折れ倒れた。
それを見た晴斗はたまげて腰を抜かす。
「ヤベェ!当たったら一たまりもねぇぞ!」
「余所見してる場合じゃないよぉ!」
真上から声がし晴斗は見上げた。
晴斗は咄嗟に妖術で抵抗した。
「妖術火炎車輪!」
二人の攻撃はぶつかるも落下の勢いを加えた子泣き爺の攻撃が勝った。
子泣き爺は晴斗を潰すようにのし掛かった。
「おんぎゃぁーーーーーー!」
攻撃は晴斗に命中した。
「ぐあーーーーーーーーー!」
更に子泣き爺は鋼鉄の拳で晴斗に殴りかかる。
鉄拳で容赦なく殴る。
「おんぎゃ!おんぎゃ!おんぎゃ!おんぎゃ!おんぎゃ!おんぎゃ!おんぎゃぁ!」
晴斗は容赦ない攻撃の中反撃に出た。
子泣き爺の胸ぐらを掴んだ。
そしてダイダラボッチ装束の力を活かし巴投げをした。
「そんなぁーーー!」
子泣き爺は見事に背中から落ち晴斗の攻撃が決まった。
晴斗は立ち上がり言った。
「ここから巻き返すぞ!」
その時晴斗の化灯篭ボールが光った。
晴斗は僕のをセットした。
「化灯篭!」
そして新な装束で反撃を始めた。
「何をしようと同じぃ!」
子泣き爺は鋼鉄化させた体で突進する。
「おんぎゃぁーーー!」
晴斗は妖術で迎え撃つ。
「妖術鳳凰烈火!」
ボールの力で勢いを増した凄まじい炎が子泣き爺を襲った。
「あああああああああああ!」
子泣き爺の鋼鉄化した体に熱が伝わる。
「熱いぃ!熱いよぉぉぉぉ!」
子泣き爺は悶える。
更に晴斗は攻撃をした。
「妖術火炎車輪!」
凄まじい炎を纏った体の回転で子泣き爺を襲う。
子泣き爺は攻撃に飛ばされ池に落ちた。
すると加熱と冷却で体の鋼鉄の鎧が砕けた。
「しまった!」
「とどめだ!」
晴斗は最後の技に出た。
指で五芒星を描き五芒星で子泣き爺を縛る。
「妖術陰陽鳳凰烈火斬!」
晴斗の必殺技が子泣き爺に命中した。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ」
大爆発が起こり子泣き爺は死んだ。
晴斗は変身を解き落ちたボールを拾った。
「これで3体目だね。」
鬼龍院の言葉に晴斗は無言で頷いた。
「それより僕らの本拠に返ろう。彼を連れてね。」
こうして車に乗り大阪に向かった。
鬼龍院の運転で晴斗と満十郎は後部座席に座る。
満十郎は未だに眠っているが晴斗は緊張し固まっていた。
そして車の着いた場所は大阪市阿倍野区だった。
晴斗の目には車の窓から見る外の世界が映る。
あべのハルカスが聳え立ち晴斗は見上げ驚く。
「デカイな。」
「もちろん。それと本拠に着いたら今後の作戦を立てようね。」
そして車は阿倍野区の住宅街の大きな屋敷に停まった。
車を降り屋敷の門前に立つ。
陰陽道安倍蘆屋妖術協会と書かれた看板が立っていた。
鬼龍院は満十郎を抱えながら鍵を開けた。
三人は中に入ると正晴たちが待ち受けていた。
「晴斗、よく彼を救ってくれたな。」
「当然だぜ。」
晴斗は鼻を高くし言った。
すると皆が拍手をする。
「お兄ちゃん!久しぶり!」
彼女は晴斗の妹の安倍明菜。
肩までの赤茶色のストレートヘアで背の高い少女。
「明菜!会いたかったぜ!」
晴斗は久々に会う妹と包容をし感動の涙を流した。
「あらら?晴斗君のシスコンは未だ健在ね。」
「唯!お前も久しぶりだな。」
「2年ぶりかしらね。」
彼女は百瀬唯。
ピンクのツインヘアの少女で晴斗の同級生だ。
「晴斗さん、兄上をありがとうございます。」
彼は蘆屋道三郎。
坊主に眼鏡を掛けた少年で満十郎の弟だ。
「道三郎も久しぶりだな。」
「晴斗、ここにはお前の仲間がいる。お前は明日から皆と同じ学校に通う。」
「え!転校ってことかよ!」
「私の経営する学園で学び成長せよ。しばらくは生活に慣れてから策を練ろう。」
正晴にそう言われ晴斗は笑顔で頷いた。
「そうだな。皆、よろしくな。」
晴斗の言葉に皆は笑顔でこちらこそと言った。
こうして晴斗の新しい生活は始まった。
春風が吹きその風は晴斗を暖かく応援していた。
そしてその頃この地にもう一人の少年も辿り着いた。
「この街に陰陽師が…」
白いフードを被った小柄な少年。
その手には白虎ボールが握られていた。

続く
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