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都教委の「校務改善」を嗤う

2017年05月28日 00時17分28秒 | 教育を考える
 とにかく忙しい。
 子どもと向き合う前に、報告文書、会議、行事・・・が優先となり、肝心の授業の準備ができない。
 子どもと接する時間がとりない、学力の遅れを取り戻す取り組みができない。

 都教委は、「多忙感」という言葉でもって、私たちの過密した勤務を「気持ち」にすり替えているわけだが、
一応「校務改善」には、なんらかの手立てが必要だとは感じているようだ。

 ここに、教育長人事部から発行されている「校務改善NEWS」18号がある。
 平成28年10月発行。
 18号も出ているんだ。それならば、さぞかし・・・そんな期待を裏切る内容の紙面。

 おそらく推進校、先進校のひとつだと思われる、荒川区峡田小の実践報告が掲載されている。

 ここでは、
 「(1)学校経営方針に直結で校務改善
(2)凡事徹底と分かりやすさで校務改善
(3)トップダウンとボトムアップで校務改善」
 をメインに実践したとのこと。もうなにか期待はずれの予感がする。

 それを受けて2つの事例を紹介。
 「実践例1 常に清潔な環境で信頼される学校づくり」
 「学期2回の机上整理整頓デー」そして「全教室の学習環境を統一」

 具体的には。「〇整理 →不必要なものを処分する 〇整頓 →必要なものを使いやすく 〇清掃 →学習環境をきれいにする 〇清潔 →「整理・整頓・清掃」を習慣にする」
 「○黒板、電子黒板やロッカー、本棚等の配置 ○清掃用具等、備品の置き場所、置き方 ○当番表や印刷物、児童の作品等の掲示の仕方 ○児童の作業スペースの確保」

 2つ目は「実践例2 OJTの充実」 具体的には「年間13回の計画的な実施」
 その内容は、「○効率化で生み出された時間の有効活用 ○持ち回りの講師(教員)による運営 ○教員個々の専門性の活用 ○職層に応じた学校運営への参画意識の形成」

 そしてその成果として、「業務作業効率のアップ」「服務事故の防止」「落ち着いた学習環境」「学力の向上」「教職員の資質・意欲の向上」
「指導力の向上」なのだそうである。

 まとめとして「学校全体での校務改善への取組が、学校経営方針に直結し、学力の向上、学習規律の定着、教育環境の充実等の推進につながった。
校務改善推進委員会が中心となり、組織的に負担軽減、業務の効率化を図ることで、教職員の校務改善への意識向上につながった。
効率的な業務の取組により、研修の充実に向けた時間の確保ができ、教職員の資質と意欲の向上、および指導力の向上につながった。」

 これを読んで深い感銘を受ける教員はいるのだろうか。断じて言える。「1人もいない」と。
 この小学校の教員にも訊いてみたい。「多忙感は解消されたのですか」「未来が明るくなりましたか」と。
 これも、笑顔で「はい」と即答される教員は、1人としていないのではないか。

 これが1番新しい号のニュースなのだと思うと、暗澹たる気持ちになる。

 ここには「効率的にやればなんとかなるのだ」という思いに充ち満ちている。しかし問題は、「効率的にやっても、それをぶちこわすくらい絶対量が多いこと」なのだ。
 工夫すれば、はい、この通り、楽になったでしょ。
 そんな次元のものではないのだ。
 
 まず、「子どものため」と言われながらも、切り捨てられるものを徹底的に切っていくことだ。
 それは、私たち職員の人数、勤務時間から割り出された「妥当な量」まで徹底的に行われなければならない。
 削れないのなら、人数を増やして対応しなければならない。
 
 無制限の残業を可能にしている「4%」の手当も再検討すべきだろう。
 現在認められている「4項目」も、まったく現実とは乖離している。学年会がなぜ「自分の都合」であって「仕事」ではないのか。テストの採点も、持ち帰った仕事も、なぜ「残業」とはならないのか。
 管理職は、タイムカードもない職場で、部下の勤務状況をどうやって把握しているのか。(というより、把握できていないはずだ)

 この号を見るかぎりでは、本当に私たちが充実し、ゆとりをもって子どもと向かい合うことなど、万に一つもない。
 むしろ、これを機に、管理強化していこうという魂胆しか感じることはできない。

 二枚舌。都教委。
 
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