ついに春夏と目を楽しませてくれた撫子が全滅しました。考えてみれば、撫子の開花時期はほぼ四月から八月までの五か月ということになります。本当に頑張ってくれたものだと思います。猛暑日の多かった八月にも、暑さにめげず、小さい花を咲かせてくれていました。
実は熱心に続けた水遣りも、この花を咲かせ続けたい一念もあったのでは、と今にして思います。この花が萎みだして以後、猛暑日がなくなったこともありますが、水遣りへの情熱は少し薄れてしまいました。
一旦終わって返り咲いた花を、できるだけ長く咲かせ続けていたいというような、功名心がなかったとは言えません。いくつになっても、どんなところにも、人間の功名心(煩悩の一つだと思います)は潜んでいるものだなと、しみじみ実感しました。人間の煩悩はこの意味では、人間生活に必須のものでもあります。
このようないい意味の煩悩も、悪い意味の煩悩も、抱えたままで、私共を救ってくださる阿弥陀仏の御恩をここでも味あわされた思いです。
実は熱心に続けた水遣りも、この花を咲かせ続けたい一念もあったのでは、と今にして思います。この花が萎みだして以後、猛暑日がなくなったこともありますが、水遣りへの情熱は少し薄れてしまいました。
一旦終わって返り咲いた花を、できるだけ長く咲かせ続けていたいというような、功名心がなかったとは言えません。いくつになっても、どんなところにも、人間の功名心(煩悩の一つだと思います)は潜んでいるものだなと、しみじみ実感しました。人間の煩悩はこの意味では、人間生活に必須のものでもあります。
このようないい意味の煩悩も、悪い意味の煩悩も、抱えたままで、私共を救ってくださる阿弥陀仏の御恩をここでも味あわされた思いです。