子供会(獅子舞)

テケ・テン　テケ・テンと小太鼓を叩く音が聞こえてきた
予め広報されていた子供会の獅子舞の音である
これ小生が小学生の頃から続く行事である。

当時は
前日　公民館に榊の枝と紙垂を保護者達が準備し
それを六年生が仕切って子供達だけで玉串に仕上げる作業があった。

舞の当日も　子供達だけで　獅子と玉串を抱えて各家庭を訪問し
寄付(子供会費)を乞っていたものだが。

今は保護者の付き添いで
しかも賽銭箱を抱えて
昔は手渡しだったが。



我が家にも訪れた
小学校低学年の女子五名と保護者二名で
男の子は野球やサッカーに行ったのだろうかな?

寄付金を賽銭箱に入れると
祝い節の斉唱が始まった
小生の時代の親達は皆仕事で忙しかったからなのだろう
祝い節の歌唱指導なんか無かったものだ
ある家を訪れた時　酒で顔を赤らめた小父さんが応対に出て
こんな時には祝い節を詠んだ　詠えと謂うではないか
が誰も歌えない
そんな事が思い出された
因みに　寄付金を取り返される事は無かったな。

子供獅子舞は
テケ・テン　テケ・テンと音を流しながら隣の家へと去って行った
玉串は玄関先に飾った。