ローマ人の物語 第1回少人数ゼミ

2017-04-25 22:19:51 | 本のこと

第1回少人数ゼミに参加してきた.

題材は文庫版のローマ人の物語の第1,2巻の「ローマは一日にして成らず」.

 

以下が自分の思った事項.

1.敗北を喫した後のローマ人は,たとえ将軍であろうと罰せられなかった.

  一方,日本においては潔さがある種の美学と考えられており,戦で負けた側の将軍は切腹することが多く,同じ相手に再度挑戦する機会はローマに比べ圧倒的に少なかったと考えられる.

  このような失敗に対する捉え方の違いが,日本において革新的な進歩が生まれにくい原因の一つだと思う.

 

2.ローマは執政官に非常に大きな権限を与えた.

 元老院は助言はするが大抵のことは現場の執政官たちの意思と判断が尊重された.

 元老院の指示に従わなければならないシステムであれば,執政官たちのやる気も失せてしまったと思う.

 また,執政官は戦に勝った際の栄誉も国民のものではなく,その執政官個人のものとなった.

 

 土木分野に置き換えると,昔は今以上に発注者に重い責任と権限があったことが,質の高い構造物を生み出した要因の一つかもしれない.

 今の状況下では,いくら良い現場にしようと努力しても個人として表彰されることは少なく(発注者も施工者も?),職場の上司の命令は絶対のため,ローマと逆の方向のシステムとなってしまっているような気がした.

 

3.ゼミでギリシャで30年間も権力を握ったペリクレスがリーダーとして素晴らしい人物であったかどうか議論したが,

 私が思うに超一流の人は時代を先読みし,その時代に自分を合わせることで組織のトップに躍り出る.

 一流,二流の人は偶然にも時代の流れと自分の素質や性格が一致し,表舞台に出ることになると感じた.

 →時代の流れを読むことの大切さ.これからはAIの時代.さらにその先...

 

疑問点,考えごと

・国家は長く続くことが良いのかが疑問に感じた.

 今まで以上に平和で,豊かな人生を歩める人が多い社会であれば,新しい国家になってもよいのではないだろうか.

・軍と社会基盤は切っても切れない関係であると思う.(作業員も全て軍人であった.)

 でも,国鉄がJRへ民営化したような場合は今後どのようにあるべきか?

・国家として考えることも重要だが,ローマを一人の生き方としてとらえた場合,

 ゆっくりと成長し,ゆっくりと衰退していく生き方の方がよいのか.

 とりあえず,古代ローマ人の開放的な性格は自分でも真似するべきだ.

・多神教という点では日本も古代ローマも似ている.→他者を敬う精神?

 

司会と書記をそれぞれ1名,持ち回りで学生が担当する仕組みは良いと思った.

教員はあくまで議論が変な方向へ行った際にコメントする程度.

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