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日本の真の活性化を考える  吉川忠雄

米国経済もまだまだ凋落する

2011-10-18 14:50:27 | 日記
欧州経済の没落は明白でが、米国経済の没落も避けられない・・・これからもまだまだ凋落し続けると私は思います。

バブルが余りにも巨大で悪性だったためであり、金融立国を目指したからです。

私の考えでは本来金融は生活や産業を助けるためのもので、社会インフラの役割を主とするべきものです。

しかし単純な資本主義を良しとする考え(市場原理主義)で作られる社会では、民間の金融機関もまた自己の営利を追求することを主たる目的として行きます。

それは社会的な価値を何ら生み出すこと無く、利益のみを自己目的として資金を転がすだけで安易に金儲けを図る考えや行動を助長します。

その行きつく先は、実物経済よりはるかに巨額な資金を投機に回す「投機型金融資本主義」です。

かつて日本でも好況続きに浮かれた末、投機の方が主となるバブル経済に変化し、破裂して痛い目を見ました。(金融立国までは目指してはいなかったけれども)

それから十数年後に、こんどは金融立国を目指した米英およびユーロ圏の一部がはるかにグローバルで巨大なバブルを引き起こし、破裂させました。

米国(の主流)は貿易赤字が巨額ななまま、投機システムを拡充して世界から資金を呼び込み、投機で儲けようとしました。

ですからベースが製造業だった20年前の日本より、今の米国は金額でも体質でもはるかに傷が深いのです。

オバマ米政府は大財政出動と大金融緩和でこれまで何とか経済恐慌を緩やかなものにして来ましたが、
財政赤字が限度に迫ってもなお、失業率も貧困の拡大も止められません。

明るい話はシエールガスの開発に成功し、天然ガスの輸入大国から輸出大国になれる目途がついたことです。

しかし、オバマが狙う「製造業の復活」についてはドル安の環境は作ったものの、その立て直しや育成は簡単ではなく、長い期間が掛かります。

{なお、そのうち、米軍の日本、特に沖縄への駐留も財政難で負担になって来るでしょう。

米軍沖縄基地を頼みとする抑止論をいつまでも持ち続け、日本が自主的に外交と防衛をする覚悟を持たないと、中国漁船衝突事件時の仙石官房長官(当時)の対応よりひどい「対米従属のまま、中国にも従属する」ことになりかねません。}


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