TOKI : LOG

LOGGYと竹坊の物見遊山

中銀カプセルタワービル

2016-11-01 | 建築散歩
銀座の巨大歩道橋に出没したLOGGY。


だが、お目当はこの先にある中銀カプセルタワービル。




ブロ友さんにお声をかけて頂き、
「銀座の白い箱舟」と言われる
このビルの見学会に参加してきたのだ。

1972(昭和47)年、黒川紀章の設計で竣工。
A棟とB棟からなるツインタワー構造。
カプセル数140のうち実際に使用されているのは
約70個(事務所と住居がほぼ半々)だという。

まず外観を四方から眺める。










さぁ、待ちに待った見学タイムだ!






部屋の広さは実質四畳半程度。
トラックで運搬できる最大限の大きさだ。
LOGGYが見学した部屋には
壁に当時最新鋭だった電化製品が備え付けられていたが、
現在この状態で残されている部屋はごく僅かだという。

窓は二重構造で内窓のみ開閉可能。


こちらはユニットバス。




これだけ見ると今尚快適そうに思えるが、
老朽化の影響は大きく、
雨漏り、竣工当時のエアコン使用不可、給湯設備故障等々の問題
と居住者は水面下で向き合っているそうだ。

屋上と部屋の窓から写したカプセルの天井。


実際、2007年に建替えが決議されたが、
リーマンショックで担当会社が倒産し、
現在まで存続しており、ここ数年保存・再生を
望む声が大きくなっているようだ。


LOGGYが遠い昔、大阪万博で見たパビリオンが
現実となった希有な例だけにこれら数々の問題
をクリアして何とか再生して欲しいものである。

《蛇足》
近未来に再生したカプセルタワー(妄想)↓

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