ぱんくず日記

日々の記録と自己分析。

「無い」を確かめに

2017-06-21 23:23:34 | 日常
起きた。
曇って寒いが、出かける。

駅でおにぎり買った。
子供の時買って貰って汽車の中で食べた醤油飯のおにぎりが好きだった。


ローカル線の車窓。
霧で視界悪い。






カバンにサイコロキャラメルが入っていた。
いつ買ったんだっけ。
忘れてた。


普段海岸散歩の帰り道を遡つて進んでいる。
 


 


 


んっ。
何だろうあれ。
昔あんな水溜まりあっただろうか?
そうか、目的地まであと少しなのに就学前の私は飽きて窓を見る事も諦めたのかも知れない。
そして必ずしも窓際に座れた訳ではなかった。
当時の汽車は乗客が犇めいて、立っている人も多かったのだ。







今、乗客はぱらりぱらりとボックスに1人か2人。
窓を開けて撮りたいが寒くて顰蹙買うので窓ガラス越しで見るしかない。

トンネルを抜けると太平洋。
線路は防波堤ぎりぎりを走っている。
列車の窓から海面のうねりを至近距離で覗き込むような角度。
そうだった。
子供の頃見た海は汽車の窓から見た濁色のうねりだった。
のんびりと海は広いななどと歌う雰囲気は皆無だった。
























田舎の小さい町に来た。
無人駅かと思ったら無人ではなかった。
駅員がちゃんといて降乗客を誘導している。
 


駅舎の横に陸橋がある。
上った階段は腐蝕した鉄板で出来ていて所々穴が開いている。


今来た方角。


列車が行った方角。


小さな町の眺望。
 


昔の町役場の建物は廃屋になっていた。


ここは祖父母や両親や叔父叔母と従姉妹達と留守番を交替しながら入れ代わり立ち代わり来た銭湯だ。
今も営業しているんだろうか。
昔のままだ。


この道をずっと進むと橋に出る。
幅の広い川が海に注いでいる。
叔父や年上の従兄達とその川に下りて河原の石を拾ったりタオルを広げてメダカを獲った。


ああ、この商店。
私は祖母に付いて行って飴やコーヒー牛乳を買って貰った。


どの角を曲がるのだったろう。
この細い小路だったかな。

あれ、こんな場所に昔のSLにくっ付いていた貨車が。


ここだ。
周囲の建物が変わってしまって何処の角から曲がればいいのかわからなくなったが、
道路が舗装され建物が変わっても地形は変わらない。




あの粗末な鱗張りの木造家屋はもう無い。

今では木の塀も新しくされ綺麗な民家が建っている。
向かいの家の手前の低木は刈られて今は空き地になっている。
もう無いという事を見て確かめた。
それだけのために、私は今日ここに来た。
無い事を目で見て納得した。
今はもう無いのだ。

帰りの列車の時刻までまだ時間がある。
民家を改築した鄙びた喫茶店があったので入ってみた。
店の奥で地元の馴染みらしい高齢の男女が世間話をしていた。
煙草の脂で茶色くなった壁や天井を見ていると話していた中の一人がメニューを持って来た。
ウィンナーコーヒーと書いてあったのでそれを注文すると
「切らしているんだわ」
と言うのでカフェオレを注文すると
「あ、それならできる」
と言った。(笑

居心地は悪くない。
太陽の出ている日にまた来よう。

駅舎に行くと乗車券の券売機が無くて困った。
ガラス越しに駅員に声をかけてどうするのか訊いた。
切符は駅員から買う事になっているらしい。

列車が来た。








車両には2、3人しか乗っていない。
いずれも進行方向近くに座っている。
私は後部の空いた席に座り、窓を少し開けて携帯を構えた。
窓から吹き込む冷たい風は私にしか当たらない。


赤茶色に焼けた線路。




この海岸を歩いた事はなかった。
祖父母の家から少し歩くと海岸に出る。
当時毎週のように母に連れられて祖父母の家に泊まりに来ていたが、海には一度も行った事がない。
「波が荒くてダメだ、危なくて」
今私が住んでいる街の郊外の砂浜よりもずっと遠浅で海歩きを楽しめそうな地形であるが、
就学前の子供の足で単独で行ける距離ではなかった事もあって海に行きたいと言ってはダメと言われた。
今の私なら一足で歩く距離であるが、波の様子を見ればなるほど呑まれそうだ。












昔の自分が見落としていた湖沼地帯。












窓を開けていると樹木の匂いがする。












市内に戻って来た。
霧は晴れない。


駅の売店で駅弁を2種類買った。
まだ札幌にいた時、夜勤の合間に父のICのため夜勤の明けと入りの合間に往復して、
帰りの車内でこの弁当を買って食べた。
今もまだ同じものが販売されていたのか。
間もなく14:00だ、これを昼食にする。

米飯が多いな。

もう一つの駅弁は「ほっかぶり寿司」と言ってしめた青魚の握りを甘酢漬けの大根の薄切りを被せたもの。
元々は「いわしのほっかぶり」として発売されたのがよく売れて地元の名物になった。
それが近年鰯の不漁と元々地元は鯖が名産な事もあって鯖に力を入れたいのか、鯖もほっかぶり寿司にしたらしい。
脂の乗った青魚なら何でもほっかぶり寿司に出来るが、駅弁では鯖だけのと鰯だけのと、鯖・鰯半々のとあって、
半々のを2折り買って母宅にも届けた。
母の実家があった場所に行って来たと話すと懐かしがった。
もし行きたいならまた行くから一緒に行くかと訊くと母は辞退した。
長時間座っていられないからと。

撮った画像を整理していると母から電話が来た。
届けたほっかぶり寿司を夕食に食べるが、昔祖母がよく作っていたおかずが急に懐かしくなって
作ったから食べないかと言う。
それで日が暮れた頃に貰って来た。
いんげん(地元ではササゲと呼ぶ)と馬鈴薯と人参、玉葱を煮たものだ。
母はいんげんを一口大に小さく切るが、祖母はよくこのおかずをいんげんを長いままで煮て作った。
 

ほっかぶり寿司は、鰯も鯖もいずれも脂乗っててうんまい事がわかってめでたし。

天気がよくなったら、また行こう。
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