ぱんくず日記

日々の記録と自己分析。

気になる

2016-11-09 23:41:54 | 日常
明け方夢を見た。
扉チャイムがしつこく鳴った。
鳴らすだけでなく扉をごんごん叩いている。
どうせ得体の知れない訪問販売かNHKの集金か宗教の勧誘に違いない。
眠いので無視しているとガチャガチャ鍵を差し込む音がした。
何っ!?
鍵を開けて入って来る!?
慌てて飛び起きて玄関に出ると誰もいなかった。
自室に引き返すと部屋の中が異様に明るく光が差しており、
職場の役職者達が集まって、無い筈の応接室に部屋が模様替えされていた。
彼らはソファに座って寛ぎ、明るく楽し気に談笑している。
「これからはよくなる」と言う意味の事を口々に言っている。
私は意味が分からないまま何かが改善されたんだなと思ったところで目が醒めた。
何がよくなったのだろう?

天気は晴れているが雲多く風強い。
室内は陽が出たり翳ったりする度に明るくなったり暗くなったりしている。

2連休2日目。
朝カレー食べた。
掃除しよう。
洗濯機を回しながら積もった綿埃を落し、掃除機をかける。
百均に出掛けてはたきを新しく買って来た。

Twitterを見るとめりけんの大統領選の話で埋め尽くされている。
見ても仕方がない。
白人プロテスタント優位主義な不動産王の勝利だそうだ。
金満家の勝利。
余所の国の事をどうこう言っても始まらない。

・・・・・

Twitterを開いている。
今、TLで見つけた2人の事が気になって考えたり祈ったりしている。

1人は、先日お江戸の建築アートだ何だかの、
かんな屑を大量に巻き付けた木製ジャングルジムに白熱電球が引火して炎上し
目の前で5歳の息子を焼き殺された、「救急車!救急車!」と絶叫していた父親。
あの人はどうやって今日の朝を迎えたのだろう。
「救急車!救急車!」
悲痛な声がまだ耳に残っている。

・・・・・

2人めは、TLで友人が話しかけていた『ビッグイシュー』を販売している人。
雑誌『ビッグイシュー』は書店で販売されていない。
仕事を提供することで自立を支援する目的で、英国で発祥した雑誌と聞く。
路上生活をする人が街頭で立ち売りしている。
北海道東部のド僻地では販売されていない。
私の住むこの僻地は冬の気温が-20℃まで下がる過酷さのため路上で生活する人を見ない。
最高気温でも氷点下なので暖房設備の無い屋外では生存出来ない。
そのままだと数十分くらいで確実に死んでしまうので路上で寝込んだり座り込む人を見たら
酔っ払いだろうが誰だろうがとりあえず119か110に通報する。
そんな訳で路上生活者から『ビッグイシュー』を買う事は叶わない。

調べると『ビッグイシュー日本版』は定価350円。
最初の10冊は無料で販売者に提供される。
路上生活をする販売者が路上で販売し、
1冊350円の売り上げのうち180円が彼らの収入になる。
10冊販売したらその売り上げ(3,500円) を元手に、
以降は1冊170円で仕入れる仕組みになっているという。
TLで友人が話しかけていたその人の呟きを読むと辛い心情が伝わって来る。
そして『ビッグイシュー』が売れない。

販売者は顔写真と販売者番号の入った身分証明書を身につけて雑誌を販売している。
以下の行動規範が定められており、違反したらビッグイシュー日本に通報される。
ビッグイシューの名称で寄付を求める事も禁忌。

  1.割り当てられた場所で販売します。
  2.ビッグイシューのIDカードを提示して販売します。
  3.ビッグイシューの販売者として働いている期間中、攻撃的または脅迫的な態度や言葉は使いません。
  4.酒や薬物の影響を受けたまま、『ビッグイシュー日本版』を売りません。
  5.他の市民の邪魔や通行を妨害しません。
    このため、特に道路上では割り当て場所の周辺を随時移動し販売します。
  6.街頭で生活費を稼ぐほかの人々と売り場について争いません。
  7.ビッグイシューのIDカードをつけて『ビッグイシュー日本版』の販売中に金品などの無心をしません。
  8.どのような状況であろうと、 ビッグイシューとその販売者の信頼を落とすような行為はしません。

  (ビッグイシュー日本は有限会社であり街角での募金活動は一切行っていない。)

TLで見かけたこの人は、単なる文章力ではなくて
自分の思いを的確な言葉でわかり易く表現する事の出来る人だ。
最初に読んだ時、人相手の職業で働いて来た人かなと思った。
よく響く言葉で呟きを書き込んでいる。
『ビッグイシュー』が売れなくて悩み、苦しんでいる。

元々は介護職をしていたという。
親しかった高齢者の死を目にして心が折れ立ち直れないままに別の高齢者の死を体験した。
「気が付いたら亡くなった人の事ばかり考えている」状態に陥り、心を病んで辞職。
頼る事の出来る家族も無く路上生活をするようになった。
雑誌『ビッグイシュー』の販売者となって時々ネットカフェを利用し、
TLに書き込みをしてその心情を吐露する。
その呟いた言葉が読む者の心を打つ。
TLで出会う色々なTwitter利用者達が
生活保護の申請を勧めたり援助や義援金を申し出るのを丁重に断っている。
食料や金や物では決して解決されない苦しみが彼にはあるからだ。
路上生活から脱却すれば解決する類の問題ではない。

この人は大勢の人と同じ苦しみを共有している。
孤立して途方に暮れる人に共感する事の出来る数少ない人だと感ずる。
ツイートを遡って読んだ。
私の今の職場の介護職の若い衆達も消耗し切って抑鬱状態に陥っている人は、
目に見えるだけでも何人かいる。
心身を擦り減らして働いても報われず自分の生活すら成り立たない。
路上生活かどうかの問題だけではないのだ。
同じ体験を共有しているこの人は彼らに共感出来る数少ない人である気がする。

今日は何冊か売れただろうか。
全然売れなくてがっかりしているんだろうか。
この冬空にネットカフェを利用する事は出来たのだろうか、気になる。
物凄く気になる。
11/8以降TLに書き込みされていない。
気になる。
幾つか話しかけてみたが返事が返って来ないのは雑誌が売れなくて
ネットカフェに来る事が出来ないのだろうか。

『ビッグイシュー』読んでみたいなぁ。
通販ではなくて販売員している人から直接買いたい。
でもド僻地だと無理だな。

ところで自分の身近で『ビッグイシュー』は販売されておらず販売する人も無く、
実際手に取った事は無いのに
『ビッグイシュー』という名前だけ記憶にあるのは何故かと思ったら、
あの『路上のうた』を出している会社だった。
この日記ブログでも紹介した。

私、読んだよ『路上のうた』。
売ってなかったのでネットで取り寄せたのだった。
『路上のうた』は2010年にビッグイシュー日本から発行された文庫本である。
2016年も間もなく暮れる。
7年経過するのだから2巻、3巻が出てもいいのではないかと思う。
出たら買うよ。

イエス・キリストの「山上の垂訓」、
とりわけ「主の祈り」はこの人達のためのものだ。

・・・・・

夕刻になったけど何か食べた方がいいかな。
白菜煮込みまだある。
かぼちゃ煮の惣菜パックも。
夕食はこれで済まそ。

明日も休みだ。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
拝読しました (ビッグイシューさっぽろ監事)
2016-11-11 13:26:40
ビッグイシューを取り上げていただきありがとうございます。
道内の通信販売は私共が請け負っておりますが
札幌へお越しの際には是非販売者さんから買ってあげてください。
ようこそ! (井上)
2016-11-11 23:43:02
>ビッグイシューさっぽろ監事様

  コメントありがとうございます。
  札幌を離れて19年になろうとしております。
  私がいた頃は地下歩道まだ無かった気がします。
  札幌でなら地下に潜れば冬も生き延びる事が出来ますね。
  札幌に行った時には販売者の方から購入します。
  今、誰か知り合いに頼んで買って送って貰えないかとも考えております。
  それから、
  『路上のうた』とてもよかったです。
  2巻、3巻出すのは難しいかなぁ。
  もし出たら必ず購入します。
  今年の冬は気候も経済事情も、全てにおいて厳しそうです。
  お体ご大切に。
  応援しております。  
なるほど (こあこあ)
2016-11-12 03:07:10
たまたまTwitterを読む時間がここ数日あり
「ビックイシュー」という名称が他の方からも上がっていた気がします。
ここを読んで、なるほどと思い、さっきHPも見てきました。
どうやら大通に売ってそうなので
明日にでも、基、今日行って来ます。
また連絡します。
多少体調に不安がありますが、検討を祈っていてください。
だめだったら、あこが行きます(*・ω・)ノ
(あこはその周辺を回る予定が明日あります)
入手できたかどうかは、また何かで連絡しますね(*・ω・)ノ
ありがとうございます! (井上)
2016-11-13 00:17:07
>こあこあ様

  お忙しいのにすみません。
  嬉しいです。
  たのしみにお待ちします。
私も (みつこ)
2016-11-15 21:24:17
どこで売ってるか調べたので、東京で見かけたら購入します。
ありがとうございます! (井上)
2016-11-15 23:36:44
>みつこ様

  是非よろしくお願いします。
  今日、送って頂いたのを読んでおりますが、
  内容も目障りで無駄な広告が無くて読み易く、
  雑誌とは本来このようなものだった筈だと思いました。
  実際いい雑誌です。
  お薦めです。

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