思いつくままに

自分が観た映画や、読んだ本の感想をちょこちょこ残していきます。

【MOVIE】クラッシュ

2006-02-27 02:16:17 | MOVIE


オフィシャルサイト




■観賞日:2006年2月22日

■観賞場所:川崎チネチッタ

■感想など
人種差別を発端として、さまざまな場面で人と人とが衝突(CRASH)し、それが
意外なところで連鎖していく様を描いた映画です。

最初、概要すらまったく知らずに観に行ったのですが、これが予想外に
面白かったです。今年観た映画の中では自分の中ではかなり上位にランクイン
する作品でした。登場人物が結構多かった割には混乱せずに観れました。

前半では、これでもかというくらい差別の実態を見せ付けられます。
正直、最初は見ていて気分が悪くなるほどでした。アメリカではいまだに
あんなに差別意識が強いんでしょうか。

人種差別主義者のライアン(マット・ディロン)はあんなに黒人に対して
嫌悪感を持っていたにも関わらず、いざというときは危険を顧みず、しかも
自分に助けられるくらいなら死んだ方がマシとさえ言われても決してめげずに
女性を助けるシーンは目頭が熱くなりました。

ペルシャ人の男が逆恨みで鍵屋の男に銃を向けるシーンもよかったです。
仮に、あそこで娘が撃たれてしまったら、それはそれで一気に悲しみが
押し寄せるところでしたが、そこはそうなりませんでした。
「よくやった、娘!」という感じです。

この差別に満ちた映画の中で特に印象に残っているのが、ハンセン巡査
(ライアン・フィリップ)が自分の車に乗せた黒人の男を撃ってしまうシーンです。
この巡査はこれまで非常に人道的な立場を取っていて、車で逃げようとした
キャメロン(テレンス・ハワード)を追い詰めたときも、厳重注意という形で
何とか穏便に済ますよう計らうといった好感の持てる巡査だったのですが、
車に乗せた男が銃を出すと勘違いし、身の危険を感じて撃ってしまいました。
結局彼は銃を持ってはおらず、ハンセン巡査の誤射だったのですが、「人間の
心の奥に潜む差別意識」というものが、一番よく出ていたと思います。

日本にいると、人種差別のような差別はあまり意識することがなく、自分は
差別はしない人間だという錯覚に陥ってしまいますが、この映画を観て改めて
自分の中に多かれ少なかれ差別意識というものが存在していることを認識しました。

この映画は、いろんな人に観て欲しいと思います。
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