双方にけっこうな説得力をかんじる作品だった 多少強引ながらも最後に説得させられた自分のポリシーの無さにわろけた
序盤は退屈したが中盤から後半はけっこう目をみはった 映像が洗練されてて非常に楽しい
1936年製作作品だがH・G・ウエルズはより以前から一連の構想をしてたのだからすごい WW2以前に来る今後の戦争の流れや化学の行方を記している 時代ごとに人間の思想の進歩を表現し最後は100年後の2036年の科学にまで及ぶ
私的にフリッツラングのメトロポリスを超えるSFは存在しないが当作品は多少マニアックながらも非常に面白いSF映画
後のサンダーバードやスタートレックやスターウォーズに影響を与えているであろう後半の映像力は圧巻
いつの時代も一部の人間は文明と謳い科学に邁進する 科学はその結果武器となる それは結局2036年でも同様の様にかんじられた
がしかし科学を否定することはナンセンスなようだった
〝 我らの息子や娘が死ぬ可能性がある しかし心配事があるくらいがちょうどいいんだ 安心や休息ばかりじゃ死んでるのも一緒だ
人には休息や終わりなどない ただ進むのみだ 征服に次ぐ征服あるのみ
人間がもしそれを拒むような か弱い動物に過ぎないなら
幸せの欠片を奪い合い 悩んで生きるしかない
だが他の動物がしてきたような いざこざは もう沢山だ 〟
最後に説得させられた H・G・ウエルズの世界観
さすがメーソンだけのことはある