読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

感染症は世界史を動かす

2016年09月15日 15時18分34秒 | ■読む
岡田晴恵著、筑摩新書刊
本書は、西洋を中心に人類が遭遇してきた感染症について、その来歴、当時の社会状況と社会への影響などを分かり易く解説しています。取り上げているのはハンセン病、ペスト、梅毒、結核、そしてインフルエンザの5つです。前の4つは歴史的事実を丹念にたどっていますが、最後のインフルエンザは、加えて、現代社会において最も脅威となる感染症として詳しく紹介しています。一時大きな話題になった鳥インフルエンザですが、今は世間の関心が集まっていません。本書は、その騒ぎの収まらない2006年に発行されました。本書で、鳥インフルエンザが変異し人インフルエンザ(このような言葉は本書で使われていません!)に変異し、高病原性を発揮する可能性が高いことが理解できました。
新型ウィルスが、世界同時かつ多発し、人口の一割、二割が死亡すると、医療機関、物流、販売、警察、消防など、あらゆる社会の機能が崩壊する可能性があります。私も、遺体の処理が間に合わない時には、プールに水を張って、取り敢えずその中に保管することが検討されていると聞いたことがありましたが、全くピンときませんでした。しかし、本書のペスト(黒死病)の歴史的事実を読むと、恐怖とともに実感が迫ってきました。
本書の執筆時点から時間がたち、国の行動計画も幾分深化したようです。また、NHKの番組でWHOの感染症対策業務で活躍する日本人の紹介があり、世界的な枠組みが出来ているようです。しかし、変異して新しい高病原性のインフルエンザが発生すると、抗体を持った人間は一人もいない、そして、呼吸器などだけではなく全身の至る所でウィルスが増殖することから致死率が高いためどうなってしまうのか心配は尽きませんが、感染の機会を減らすためには、外出をなるべく避けるべきなので、家庭内の飲食物の備蓄が重要であることが本書で理解しました。備蓄は感染症対策にも役立つのでした。
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URL => http://hakuoh.jp/pedagogy/pedagogy_10_49.html
     http://c.filesend.to/ct/?p=10380
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評価は4です。

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