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ネット世代企業であるGoogle

2004年06月06日 06時53分40秒 | 人とコンピューター
さて、世代という言葉を使うと面白いだろうからまた使ってみよう。

梅田氏のBlogは自分もとても好きで、いろんなことを考えさせられる。
ただ、いつも読ませてもらっているだけだと悪いので、今日は私の考えから、なぜ梅田氏がグーグルのことがお気に入りなのかの理由を考えて、トラックバックでもつけてみよう。

それでは早速「なぜお気に入りになるのか?」だが、たぶん結論は単純。
それは、Googleという企業がインターネットによる「情報の発信」という行為をとても尊重している企業だからだろう。

もう少し砕いた書き方をするならば、「Googleが行っている純粋な情報の検索と結果の順位付けが、『いかにインターネットを利用するユーザーが発信した情報をもれなくキャッチアップし、ユーザーが信頼感を判断する方法に近い形で出力できるか』?のみに注力しているから」っと、言えるだろうか。

漏れなく情報をキャッチアップしようとする行為は、インターネットがもたらした唯一無二の革変である「誰でも情報の発信者になれる」というものを実際のものとするために必要であるがゆえだと考えられる。
また、信頼感を判断する方法に近い形で順位付けするということは、如何に、ユーザーが評価に値するとする情報を閲覧しやすいようにするか、また、如何に、発信者によるユーザーのインターネットへの信頼感を損なわせる行為(内容)を減らすかということであると考えられる。

その一端として、Googleの検索技術にPageRankというものがあるが、あれはページの内容の正確性如何ではなく、他者からのページの「評価」を図る指標であったりする。

梅田氏のBlogで、あちら側のコンピューターファーム、というのがお題になっていた事があったが、インターネット上の情報全てを検索対象とし、その情報に高度な処理を加えなければならないとすれば、どうしても超大規模なコンピューターファームが必要になるわけで、何もそれはインターネット上のリソースをユーザーが信頼にタルと判断してくれることをGoogleが理解したから、などなどの理由ではなく、そうなったこと自体は、単なる技術的な問題からであろうと思う。

ユーザーが情報発信をするようになれば、必ずそういうものが必要になるから作ったのであり、それ以上でも、それ以下でもないのではないか。
Googleの創始者は、単にそれぐらいのことしか考えてなかったのではないかと思う。

何かの記事にて、Googleの広告のクリック率は他のサイトに負けているというのを見たが、もし上記の仮説がある程度あっているとするならば、それは当たり前だろう。
なぜならば、Googleは情報を発信、閲覧するユーザーのことのみを考えているのであり、広告主のことなどあまり重要ではないだろうから。

広告によるビジネスモデルを構築したのは、ただ、現実しようとしているシステムを作るにはお金が必要だから。
創始者は、「実現しようとしているシステムが出来れば必ず人は集まり、そうすれば何らかの形でビジネスモデルは構築できるでしょ。」ぐらいにしか、考えていなかったんじゃないのかと思う。
事実、それ(人が集まれば、ビジネスモデルは後から付いてくる)は間違えでは無いだろう。

Googleは、単純にそんなところから出来た会社だと思う。
しかし、それを「情報の発信」こそがインターネットが変えたことで、それこそがすごいことなのだという発想が無いところ、ようは「インターネットというインフラが出来たから、そのインフラを使って、今までの自分たちのビジネスをどうやって拡大しようか?」としか考えない側の人々から見れば、「なんでGoogleはあんな突拍子も無いことをするのだろう?あんな突拍子も無いものを作るのだろう?」ということになるのではないか。

真にGoogleが目指すような情報検索、閲覧場所があれば、以後の世の中では、独占的に情報を発信したり、強制的に閲覧を制限したりすることは出来ず、農業、製造業以外の今まで培ってきた情報販売業(商社、コンテンツプロバイダー(音楽業界や出版業界))は存在する価値がなくなるわけで、産業革命以後の経済構造は大きく崩れ去ることとなる。
そういう意味では、Googleの行う業務は、既存の経済構造のみに目を向けていては、発想し得ない業務だ。
だからこそ、いろいろな人の目をひきつける、面白い(新しい発想の)企業に見える、ということなのだろう。

Googleがいろんな人の目をひきつける面白い会社だと思われるのは、そんなことではないかと、強く思う。

「いつの世も、真のイノベーションとはすでに起こったことにたいする別の捕らえ方の中にあるものではあるが、それに気づくことが出来るのは、一部のイノベーターだけである」ということを表すよい例なのではないだろうか。

ちなみに、Googleをそんな単純な会社として捕らえ、Gmailやorkutを、情報の発信と閲覧、またそれらがもたらす評価とその推移、という視点から見ると、また違った物に見えて、面白いのではないかと思う。

っと、Googleがなぜ面白い会社なのか、という私なりの理由を書いてみたところで、「世代」である。
梅田氏のBlogにまた「世代」ねたで、どんな話が出るかなと、少し期待しているのだが、また、梅田氏自身の視点のなかで、「信頼感」に着眼しているところが気になったので、そのことについて書いてみる。

私は上で「インターネットによる「情報の発信」という行為をとても尊重している企業だから」Googleがお気に入りの企業になったのである、と書いた。
そして、私はGoogleをネット世代の企業だと考えている。
それは私が「情報の発信・閲覧、およびそれに対する評価(の仕方、考え方)」こそがネット世代とその前の世代を分けるものだと考えているからだ。
その点については、まぁ、ネット世代という言い方をしているかどうかは別として、私の書いた他の文章の中にも記述してある。

そこに、梅田氏の信頼感、という考え方をあてはめる事に、やはり違和感を受ける。

「信頼感」というのは、自分と「他のもの(機械でも人でもよい)」とのコミュニケーションにより生まれるものであり、コミュニケーションはなぜ行われるかといえば、そのものへの評価、自分に対する評価の取得のために行われるものだと考えている。
であるならば、「信頼感」というのはその行いにより生み出された結果であり、その世代の持つ意識の特色ではあるが、行動様式の特色とはなりえない。
結果の意識の特色だと、たとえばコンピューターを自分で操作できない人が、子供などにインターネット上の番組表や天気予報を見せてもらい「インターネットで番組表が見れる」「インターネットで天気予報が見れる」ということに感心し「インターネットはすごい」と思うようになった時、その人はインターネット世代なのか?っという疑問が起こってしまう。

実際にはインターネット上の番組表や天気予報はその提供ソースの信頼性がその信頼性となり、インターネット自体の信頼性と結び付けてしまうのは少々強引である。
しかし、信頼感という視点に立てば、含めなければいけないものであり、そのような意味で、信頼感は世代を分ける指標としてはあまり有効ではないのではないかと思う。

思考の過程において「信頼感」というキーワードが用いられることには違和感を感じないが、結論として用いられたときには、違和感を感じてしまう。
それがまだ続いている、ということに、どうにも腑に落ちないものを感じているのだが、どうなのだろう。

私の「信頼感」という言葉の捕らえ方に問題があるのかもしれないとも思い始めてきた。
ちょっと、考えてみる必要性がある。

さて、最後に、ここまで書いて、話を世代についてのBlogのこと自体にしてみたいが、どうも、梅田氏のBlogに付くトラックバックを見ていて、「なんだかなぁ・・・」と思うものが多いように感じる。
正直、「世代」という言葉を使おうが、代わりにどういう表現にしようが、そんなことはどうでもよく、インターネットというものが何を変え、だから、「何がどうなったのか?」そして「何がどうなるのか?」を論議出来ればそれでいいように思うが、そこから逸脱して、「世代」という言葉の是非や、「信頼」の是非、「処理能力」の如何などに終始してしまうものが多いように思う。

二元論での弁論は、それはそれで楽しいけれど、ただ、どちらの側から見るかの話であり、どちらが正しいということではない、ということは前提であって、どちらかの側から見た意見を述べるだけでおわらないでほしい。
二元論ならば、それぞれの意味するところの共通点がこれだから、これこそが大切なのでは?のような発展がほしいところである。
その点がちょっと残念。
っと、同じようなことを考えられる方は、多いようで。

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1 コメント

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r6um@50fni.hotusa.org (Shiori Makino 野詩央里)
2004-07-10 09:42:36
はじめまして。通りすがりの者です。夜中に検索してこちらにたどりつきました。Gmailのアカウントがほしいのですが、Invite権を持っている知人がおりません。もうずいぶん出回っているようで、焦っています。そこで、図々しいのは重々承知の上ですが、Invitationが残っておりましたら送っていただけませんでしょうか。



簡単に自己紹介させていただきます。私は首都圏に住む学生です。趣味は旅と音楽を聴くことです。ELOとかPhil Spectorあたりを好みます。目下ウェブサイト構築中です。



失礼いたしました。

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ネット世代のビジネスモデルとは? (Have a Nice Day)
 CNET Japanの梅田さんの「インターネット世代論」。多くのコメントやトラックバックの反応にあるように私も世代論でくくるのは好きではないのだが、これは梅田さんの確信犯的な表現だろうと思っているので、まあ置いておくとして。  彼の発言の真意を掴めているかはわから