仲間ウォーク:一等三角点の高根山
歩行記録 H29-4-13(木)
歩行時間:1時間40分 休憩時間:0時間20分 延時間:2時間00分
出発時刻:9時15分 到着時刻:11時15分
歩 数: 7、810歩(推定距離5.5km) GPS距離5.4km
行程表
清水堂 0:50> 高根山山頂 0:50> 清水山
高根山ルート概略図
4月の仲間ウォークは一等三角点のある榛原の高根山です。
仲間の一人が高根山の地元の坂部出身で、子供のころに登った事がある山だそうですが、何しろ低い山で距離も短い。
車道を加えれば幾らでも長くなるが仲間をそれを喜ばない。
そこで町内の河川の清掃日に合わせ、作業が終わってからの出発にして、しかも弁当無しで昼前には家に戻る行程にした。
清水堂 新緑の茶畑
車をどこに停めるか迷っていると、さすが元地元は細い道を清水堂(無住)の広い境内まで案内してくれた。
星まつりのポスターがあるところを見ると真言宗かしら? 何はともあれ 「南無大師遍照金剛」 と今日の無事を祈願しておく。
榛原町坂部は、もとい牧之原市坂部は見るからに穏やかそうな土地で、南側の低い丘は新緑の茶畑が頂上部まで覆っている。
若い人なら歳を取ったら住みたくなる場所に見えるのではないかと話が出た。だが現実に歳を取るとそうでも無く見えてくる。
まず歩いて行ける距離に店が皆無で、車の運転ができるうちは良いが、免許証を返納して平成の躄(いざり)になっら動きが取れ
なくなってしまう。マートに買物に行くのも、年金を下ろしに行くのもタクシーなんてとても無理な話だ。
すると一人が 「今団地の横にコンビニを建てているが繁盛するかなぁ」 と言い出した。
と、すかさず 「開店当初は駄目だが、数年我慢すれば団地の専用になって繁盛間違いなしだぜ、だって車も無くタクシーにも
乗れない家では、少しぐらい高くても近所の店を利用するしかない」 のだそうだ。
そこで私が 「近くにスーパーや病院がある駿河台団地も、歩くとなると坂が急で中々大変だった。」 と言うと
「駿河台は坂が大変で、移転している家もあるらしいよ。」 だって。年寄りが集まると淋しい話が多くて困ります。
ミツバツツジ 快適な山道
昨年の同じ日に偶然高根山を歩ていた。あの時は家を出発して静岡空港の滑走路の誘導路を越して高根山に登っている。
そのとき咲いていた白い花の名前を、今日は植物の師匠が来ているので聞いてみようと思っていた。
なのに白い花は咲いていなかった。咲いていたのは去年も咲いていたミツバツツジだけ。早すぎるにか、遅すぎるのか?
視界が広がっている所もあるが今日も春霞なのか、遠くはぼんやりとして写真を写す気にもならなかった。
高根山山頂 一等三角点
山道に入って20分ほどで山頂に到着。鳥居を潜り三角点を見た仲間が 「エッ! ここが山頂?」 と少し不満げな声を挙げる。
「なに、もっと歩きたいの?」 「いや、そうじゃなくて、もう着いたのかビックリしただけだよ。」
「じゃぁ◯さんは清水堂から歩いて帰ればいい。」 なんて冷やかされていた。
天測点 天測点
景色も見えず昼飯を食べるわけでもないので、一等三角点や静岡県に一つしかない 「天測点」 の案内板を読んでいた仲間が
「ここには神社の名前が “高根山神社” になっているけど、神社の案内板は白山神社だが、どっちが本当なんだ?」
「それだけじゃないぜ、天測点の方には三角点の取付点を “高天神山” と書いてあるけど、おい地元。どっちが正しいんだ。」
「そんなこと言われたって、おらの子供のころは “お高根さん” とよんでいたけどなぁ」 と、とんだとばっちりでした。
しかし神社の名前は案内板をよく読めば 「白山神社は高根神社又は高根白山神社とも云われている。」 と書かれていたが、
三角点の取り付け地点には間違い無く 「高天神山」 と書かれていた。“取付点” とは一体何を指しているのだろう?
スミレ 電波塔
帰りのコースは山頂から50mも下り舗装された農道に出たら電波塔の下を通る高台の農道を歩く事にしている。
合流した農道を下ってしまえば直に登ってきた道に出てしまうので、それこそ簡単すぎて面白みがない。
道路の法面に見える何本かのタラの木は、天頂の芽は取られているが、脇から次の芽が出ている。すると仲間の一人が
「チョッと」 と言って法面を登りタラの芽を取り出した。下の野次馬連中は 「右の方がいい」 とか 「そりゃぁ大きすぎる」 等と姦しい。
そのうち痩せた蕨を取り出す仲間も出てきた。
蕨には目が無い私だが、いかにせん痩せすぎでボールペンの芯より細い蕨には食指は動かなかった。
「さすが戦中派は食糧難を知っているので食糧確保には長けている。」 と冷やかしたが、確かに蕨を取り出した仲間は76歳の
最長老で、タラの芽は75歳の人だった。
我仲間の年齢構成は76歳を筆頭に75,75,73,71,69歳といて、平均年齢73歳のロートル集団です。
そんな訳で話題が病気や老いの話がどうしても出てきてしまう。マー誰もがいずれは行く道ですのでご容赦ください。
ウワミズザクラ(上溝桜) ウワミズザクラ(上溝桜)
白い花を付けた木があったので去年見た花かと思い近づいて見たが、この花は花穂がブラシのように見え違うようだ。
ブラシの花は以前浜松ガーデンパークで見た事があるが、あの花は赤くてブラシがもっと大きく、ブラシ状に長い繊維が延びていた。
ここの花は白くて繊維は短く、よく見ればこの繊維状の物は花の雄蕊だった。
「これはウワミズザクラ(上溝桜)で、葉や幹が桜に似ているので名前が付いたそうだ。ウワミズは昔この木の上面に溝を掘って占
に使ったからだって。アッこの花の蕾や実は食用に出来るだってさ。」 と植物辞典を読んでくれた。
さすが師匠です。同じ辞典を持っていながら私にはそのページを探しだす能力すらない。でもこれで覚えました “ウワミズザクラ” を。
注意して歩いていると、この花は案外あちこちに咲いていました。
坂部集落 新緑の茶畑
登りのコースは南面が開けて見ていたが、帰りは東側が開けている場所に出た。本来なら富士山も見える筈だが残念ながら今日は
その片鱗すら見えない。静岡空港の誘導路は見えているが肝心の飛行機は影すら見えない。
そんなケチを付けながら歩いているが、遠くは見えなくても今の時季はこの景色を見た事で満足しましょう。
そう新緑の茶畑です。この景色を見慣れている私でさえ、この時季の茶畑の眺めには感動するのですから、他県の人が見たらきっと
大喜びでしょうな。ゆっくり歩いて往復2時間のハイキングはファミリー向けで、小学校低学年の子も歩けるでしょう。
連休のころには茶摘みの様子も見る事ができるでしょう。尤も今は茶摘みではなく茶刈ですが。
坂部33観音六番札所 静岡空港
眺めの良い場所の石仏を祀った祠があり 「坂部33観音六番札所」 と書かれた札が貼ってあった。
遠くの札所巡りも良いが、こんな風に鄙びた札所を探しながら歩くのも楽しいかしれない。いずれそんな時も来るだろう。
オッ珍しい、飛行機が降りてきた。と、飛行場なのに飛行機が降りてきてびっくりする飛行場です
本当ならここにも富士山が写る筈なのだが・・・・・
折角取ったタラの芽を戴いてしまった。
早速その晩のつまみにしたらタラの芽も美味しかったが、一緒に貰った木の葉っぱ(名前を聞いたが忘れてしまった)がぬめりもあって
意外に美味しかった。これならモロヘイヤを天麩羅にしたらどうだろうと妻と話も弾む晩酌でした。
歩行記録 H29-4-13(木)
歩行時間:1時間40分 休憩時間:0時間20分 延時間:2時間00分
出発時刻:9時15分 到着時刻:11時15分
歩 数: 7、810歩(推定距離5.5km) GPS距離5.4km
行程表
清水堂 0:50> 高根山山頂 0:50> 清水山
高根山ルート概略図
4月の仲間ウォークは一等三角点のある榛原の高根山です。
仲間の一人が高根山の地元の坂部出身で、子供のころに登った事がある山だそうですが、何しろ低い山で距離も短い。
車道を加えれば幾らでも長くなるが仲間をそれを喜ばない。
そこで町内の河川の清掃日に合わせ、作業が終わってからの出発にして、しかも弁当無しで昼前には家に戻る行程にした。
清水堂 新緑の茶畑
車をどこに停めるか迷っていると、さすが元地元は細い道を清水堂(無住)の広い境内まで案内してくれた。
星まつりのポスターがあるところを見ると真言宗かしら? 何はともあれ 「南無大師遍照金剛」 と今日の無事を祈願しておく。
榛原町坂部は、もとい牧之原市坂部は見るからに穏やかそうな土地で、南側の低い丘は新緑の茶畑が頂上部まで覆っている。
若い人なら歳を取ったら住みたくなる場所に見えるのではないかと話が出た。だが現実に歳を取るとそうでも無く見えてくる。
まず歩いて行ける距離に店が皆無で、車の運転ができるうちは良いが、免許証を返納して平成の躄(いざり)になっら動きが取れ
なくなってしまう。マートに買物に行くのも、年金を下ろしに行くのもタクシーなんてとても無理な話だ。
すると一人が 「今団地の横にコンビニを建てているが繁盛するかなぁ」 と言い出した。
と、すかさず 「開店当初は駄目だが、数年我慢すれば団地の専用になって繁盛間違いなしだぜ、だって車も無くタクシーにも
乗れない家では、少しぐらい高くても近所の店を利用するしかない」 のだそうだ。
そこで私が 「近くにスーパーや病院がある駿河台団地も、歩くとなると坂が急で中々大変だった。」 と言うと
「駿河台は坂が大変で、移転している家もあるらしいよ。」 だって。年寄りが集まると淋しい話が多くて困ります。
ミツバツツジ 快適な山道
昨年の同じ日に偶然高根山を歩ていた。あの時は家を出発して静岡空港の滑走路の誘導路を越して高根山に登っている。
そのとき咲いていた白い花の名前を、今日は植物の師匠が来ているので聞いてみようと思っていた。
なのに白い花は咲いていなかった。咲いていたのは去年も咲いていたミツバツツジだけ。早すぎるにか、遅すぎるのか?
視界が広がっている所もあるが今日も春霞なのか、遠くはぼんやりとして写真を写す気にもならなかった。
高根山山頂 一等三角点
山道に入って20分ほどで山頂に到着。鳥居を潜り三角点を見た仲間が 「エッ! ここが山頂?」 と少し不満げな声を挙げる。
「なに、もっと歩きたいの?」 「いや、そうじゃなくて、もう着いたのかビックリしただけだよ。」
「じゃぁ◯さんは清水堂から歩いて帰ればいい。」 なんて冷やかされていた。
天測点 天測点
景色も見えず昼飯を食べるわけでもないので、一等三角点や静岡県に一つしかない 「天測点」 の案内板を読んでいた仲間が
「ここには神社の名前が “高根山神社” になっているけど、神社の案内板は白山神社だが、どっちが本当なんだ?」
「それだけじゃないぜ、天測点の方には三角点の取付点を “高天神山” と書いてあるけど、おい地元。どっちが正しいんだ。」
「そんなこと言われたって、おらの子供のころは “お高根さん” とよんでいたけどなぁ」 と、とんだとばっちりでした。
しかし神社の名前は案内板をよく読めば 「白山神社は高根神社又は高根白山神社とも云われている。」 と書かれていたが、
三角点の取り付け地点には間違い無く 「高天神山」 と書かれていた。“取付点” とは一体何を指しているのだろう?
スミレ 電波塔
帰りのコースは山頂から50mも下り舗装された農道に出たら電波塔の下を通る高台の農道を歩く事にしている。
合流した農道を下ってしまえば直に登ってきた道に出てしまうので、それこそ簡単すぎて面白みがない。
道路の法面に見える何本かのタラの木は、天頂の芽は取られているが、脇から次の芽が出ている。すると仲間の一人が
「チョッと」 と言って法面を登りタラの芽を取り出した。下の野次馬連中は 「右の方がいい」 とか 「そりゃぁ大きすぎる」 等と姦しい。
そのうち痩せた蕨を取り出す仲間も出てきた。
蕨には目が無い私だが、いかにせん痩せすぎでボールペンの芯より細い蕨には食指は動かなかった。
「さすが戦中派は食糧難を知っているので食糧確保には長けている。」 と冷やかしたが、確かに蕨を取り出した仲間は76歳の
最長老で、タラの芽は75歳の人だった。
我仲間の年齢構成は76歳を筆頭に75,75,73,71,69歳といて、平均年齢73歳のロートル集団です。
そんな訳で話題が病気や老いの話がどうしても出てきてしまう。マー誰もがいずれは行く道ですのでご容赦ください。
ウワミズザクラ(上溝桜) ウワミズザクラ(上溝桜)
白い花を付けた木があったので去年見た花かと思い近づいて見たが、この花は花穂がブラシのように見え違うようだ。
ブラシの花は以前浜松ガーデンパークで見た事があるが、あの花は赤くてブラシがもっと大きく、ブラシ状に長い繊維が延びていた。
ここの花は白くて繊維は短く、よく見ればこの繊維状の物は花の雄蕊だった。
「これはウワミズザクラ(上溝桜)で、葉や幹が桜に似ているので名前が付いたそうだ。ウワミズは昔この木の上面に溝を掘って占
に使ったからだって。アッこの花の蕾や実は食用に出来るだってさ。」 と植物辞典を読んでくれた。
さすが師匠です。同じ辞典を持っていながら私にはそのページを探しだす能力すらない。でもこれで覚えました “ウワミズザクラ” を。
注意して歩いていると、この花は案外あちこちに咲いていました。
坂部集落 新緑の茶畑
登りのコースは南面が開けて見ていたが、帰りは東側が開けている場所に出た。本来なら富士山も見える筈だが残念ながら今日は
その片鱗すら見えない。静岡空港の誘導路は見えているが肝心の飛行機は影すら見えない。
そんなケチを付けながら歩いているが、遠くは見えなくても今の時季はこの景色を見た事で満足しましょう。
そう新緑の茶畑です。この景色を見慣れている私でさえ、この時季の茶畑の眺めには感動するのですから、他県の人が見たらきっと
大喜びでしょうな。ゆっくり歩いて往復2時間のハイキングはファミリー向けで、小学校低学年の子も歩けるでしょう。
連休のころには茶摘みの様子も見る事ができるでしょう。尤も今は茶摘みではなく茶刈ですが。
坂部33観音六番札所 静岡空港
眺めの良い場所の石仏を祀った祠があり 「坂部33観音六番札所」 と書かれた札が貼ってあった。
遠くの札所巡りも良いが、こんな風に鄙びた札所を探しながら歩くのも楽しいかしれない。いずれそんな時も来るだろう。
オッ珍しい、飛行機が降りてきた。と、飛行場なのに飛行機が降りてきてびっくりする飛行場です
本当ならここにも富士山が写る筈なのだが・・・・・
折角取ったタラの芽を戴いてしまった。
早速その晩のつまみにしたらタラの芽も美味しかったが、一緒に貰った木の葉っぱ(名前を聞いたが忘れてしまった)がぬめりもあって
意外に美味しかった。これならモロヘイヤを天麩羅にしたらどうだろうと妻と話も弾む晩酌でした。
また三角点の案内板には 「観測と方向 高天神山、八高山、竜爪山、万城岳(天城山)」 とあるので、取付点が観測の方向とも思えません。
とは言え平成16年に建てられた案内板ですので、間違いなら訂正されていると思うのですが。
良く分かりません
やはりこのシリーズの記事は楽しい。
なるほど・・・。私は定年したら松本あたりに引っ越したいなどと考えていましたが、歳を取ったら免許返納どころか山なんてねー。
今の自宅は、歩いて行ける範囲にスーパー2件、家電店、ホームセンター、ドラッグストアー、飲食店、銀行、歯医者に皮膚科に内科に整形外科、コンビニ、家からバス停まで1分といろいろあるから、今後の条件としてはいいのかも!?
あと必要なのはデイサービスかしら・・・。
以前あやさんがカンポの尾根を初めて歩いたとき 「生活音が聞こえ好きじゃぁない」 と書いていましたが、成程と思いました。
山に来た時ぐらいは日常の喧騒から逃れたかったのだと。
松本に移住なんて素晴らしい。
私は退職した当時は物価の安いタイやインドネシアに長期ホームステイをしたいと真剣に検討しました。
そこで試しにと10日間安宿に連泊して、私にはこんな生活に向いていない事が良く分かり断念しました。