はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

静焼アルプス 満観峰

2012-03-08 10:36:02 | 低山歩き
蔦の細道~満観峰

 蔦の細道から満観峰の間の大きなピークが3個ある。この尾根道は今まで大崩山塊の中で一番大変で寂しく静かな道だと思っていた。だが梵天山から飯間山の尾根道を知った今はその認識は変わった。静かさも大変さもここは二番手になってしまった。
とは言え大変さは変わりない。蔦の細道には「満観峰まで120分」の古い標識が建っているが、それもオバーではない感じもする。
ただここでビックリしたのは、この尾根で今日初めての登山者に会った事だ。今までこの尾根を平日に歩いていて人に会った事は無かった。私が徳願寺の尾根を知ったように、この尾根道も歩く人が増えてきたのかもしれない。

もう一つ徳願寺の尾根との違いは、この尾根には三角点が無い事だ。徳願寺の尾根は佐渡山、梵天山、歓昌院山、飯間山、谷川山、?山と6個も三角点がある。それに比べこの宇津ノ谷峠から満観峰にかけての山には一つの三角点も無い。あの展望が良い満観峰にも無いのだからどうしてなのだろうか、不思議な気がする。

 二つ目のピークをを登る道から逆川の集落が下に見えてきた。東海自然歩道のバイパスコースは宇津ノ谷峠から東に下って、あの逆川集落から満観峰に登る楽な道が指定されている。だが「静焼アルプス」はそんな楽な道ではなく、宇津ノ谷峠から直接尾根に続く、この大変な尾根道を指定したい。何しろアルプスなのだから平地には下りたくない。

 
  木の根の道

 この尾根は岩がある道や木の根の網のようになった道もあるので徳願寺の尾根より登山道らしく感じる。景色は余り見えないが、東側には木の間から富士山や満観峰、丸子富士が見える時がある。三つ目のピークになると西側が開けてきて、粟ヶ岳(掛川)の「茶」の字も見えてきた。その南側には高草山のアンテナがすぐ近くに見えている。今までは静岡の山だったが、いよいよ焼津の山域に入ったようだ。

  
  粟ヶ岳                               高草山 
 
 三つ目のピークの頂上で45度曲がって東に向かうようになる。ここを曲がれば鞍掛峠への分岐も近くなり、東側が開けて景色が見えるようになるので気分的にもホッとする。道も先ほどから平坦になり歩きやすくなっている。
満観峰の隣に富士山が見えている。丸子富士は満観峰に隠れて見えなくなってしまった。残念だなー 本物の富士山と偽富士と比較してみたかったのだが。

  
  満観峰の左に富士山                    富士山アップ

「南アルプス展望地」と書いた小さな板が木に打付けてある。少々ぼやけてはいるが雪の純白な峰が見えている。その手前の右から左に連続している尾根が今日歩いてきた徳願寺の尾根だろう。
左に広がるそんな景色を見ながら歩いていると倒木が出てきた。徳願寺の尾根もこの尾根にも倒木は無かったが、ついに出てきたようだ。道を探しながら倒木を越えていくが、その道が徐々に薄くなってしまった。何か変だ。これは登山道ではないと少し戻って右側の下を覗き込むと、そこにははっきりとした道が付いていた。景色に見とれて左の登山道ではない所に入り込んでしまったようだ。注意しなければ。

  
  南アルプス展望地より                        倒木帯

 鞍掛峠の分岐に着く。まだまだ元気、ここで縦走を止める気にはならない。満観峰にはここから10分も掛からず行ける。
満観峰に2時30分に到着。予定通りだ。富士山は少々薄くなってはいるが見えている。
この満観峰は富士山の眺めが良い山で有名で、私自身も此処からの富士山が一番だと思っていた。だが最近は彼方此方から素晴らしい富士山を見ているので、この富士山が一番とは言い辛くなってしまった。ではどこが一番かと言うと------ 迷ってしまい判断がつかない。

 実は満観峰から花沢山・簡保下にかけては1月30日の日に歩いている。元旦の日に花沢の里観光駐車場で「日本坂峠・花沢山方面は倒木のため進入禁止」の貼紙を見ていたので静焼アルプス縦断は当分無理だと思っていた。ところが知人から「貼紙はあるが倒木は無い」と聞いたので早速下見をしてきた。その結果倒木は整理済みと分かり今日の縦走になった。
その1月30日は晴れていて富士山や南アルプスが良く見えていたので紹介します。

  
  1月30日の満観峰から富士山                 満観峰から南アルプス

  
  3月1日の満観峰から富士山                  焼津港と高草山 

西の方向には大崩山塊の盟主高草山と焼津港も見える。
南のには駿河湾越しに伊豆半島も見えている。その右手にはこれから登る花沢山がデンと居座った感じに見えている。
さてここで余りゆっくりするわけにもいかない、そろそろ出発しよう。

  
 駿河湾と伊豆半島                        花沢山

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