平成23年11月30日(水)に南丹市立西本梅小学校において、第4回国語部会を開催しました。
当日は、第4学年の授業を公開していただき、その後、事後研究会と実践交流を行いました。
【公開授業】
◆第4学年
説明のしかたについて考えよう
「アップとルーズで伝える」

4年生の説明的な文章教材「アップとルーズで伝える」の授業を参観させていただきました。
本時は、各段落の内容の読み取りの学習を終えた後の、「書くこと」の学習であり、身の回りのものから見つけた「アップ」と「ルーズ」の良さを自分の言葉で伝えることをねらいとして授業が展開されました。
授業の中では実際にさまざまな写真が提示され、「アップとルーズクイズ」で、これまでの学習を振り返ったり、「アップ」と「ルーズ」について確かめたりする学習が行われました。子ども達の視覚に訴えながら、学習への興味関心を高める工夫がされていました。
また、自分が選んだ写真をもとに「書く」活動においてはワークシートを活用しながら、自分の言葉で写真の良さや伝えたいことを書きまとめていました。4年生の子ども達が、大変落ち着いた態度で学習に取り組み、一人一人が自分の言葉で自分の考えをじっくりと書きまとめながら、真剣に学習に向かっていました。
授業の後半では「ペア学習」を取り入れ、ペアで互いに発表し合うことで、再度自分の考えを確かめたり、友達の発表へのアドバイスをしたりすることが大切にされていました。
説明的な文章教材の学習において「読むこと」を「書くこと」にどのようにつなげていくか、どのような指導が効果的であるか等、「書くこと」についてのさまざまな指導の手立てについて学ばせていただきました。

【事後研究会】
事後研究会では、以下のような意見が出されました。先生方から大変多くの意見が出され、有意義な協議の時間を持つことができました。
・児童が大変落ち着いて学習していた。本時の学習のめあてをしっかりとつかんでいて、大変よく考え、意欲的に学習していた。
・前時までの学習の積み上げが感じられ、「アップ」と「ルーズ」の違いについて、児童がよく理解していた。
・「ペア学習」は有効であり、児童が互いにアドバイスをし合ったり、自分の考えを深めたりすることが出来た。
・選んだ写真をもとに「書く」活動を行うので、写真の選び方がポイントとなる。児童に写真を準備させる際には「アップ」と「ルーズ」の判断がしやすいものを選ばせる方が良い。
・「書く」学習においては、ヒントカードの提示や、板書の工夫等、書けない児童への細かな手立てが重要である。
・書き方がよく分かるような視点を児童に与えておくことが大切である。「書く」時のキーワードを明確にしておくことも必要である。
・単元を貫く言語活動が大切であり、この活動が児童の力を高めていくものとなる。
・授業の中で習得した基礎、基本を、どのように次の学習に生かすのかが大切である。教材文の具体的な表現方法を大切に取り上げ、それを生かしながら、いろいろな書き方を活用できるようにしていきたい。
・説明的な文章教材で学習しただ言葉の使い方を「リーフレット」作り等の学習で生かし、児童が進んで活用できるようにしていきたい。学習したことを、教室に掲示しておくことも有効であり、書く学習の中でいつでも活用できるようにしていきたい。
【実践交流会】
事後研究会の後は、3つのグループに分かれて、各校の取組を交流し合いました。
・「書く」学習では、説明的な文章教材の中で学んだ基本的な文の形を生かしながら学習を進めた。「まず」「それから」「さらに」などの言葉や、文中で必ず使う言葉、書き方のパターン等を児童に意識させながら指導している。
・「学習の手引き」を活用し、相手意識をもたせながら学習を進めると効果的である。
・学習の足あとを残しておくことは、児童にとっても、指導者にとっても大変有効である。
・ワークシートを活用して、丁寧な指導が出来るようにしている。互いの学びの良さを交流し合うことも大切である。
・自分が何を伝えたいのかを明確にして書かせることが大切である。書き手が意図をもって、学習に取り組ませるようにしたい。
・詳細な読み取りから、ポイントを絞った学習に変えていくことが大切である。児童の実態をふまえながら、指導の流れや指導方法について十分に検討し、実践を積み上げていきたい。
・古典の指導においては、「親しむ」ことを大切にしてきた。短歌は、文学的な文章教材の学習と関連させながら、指導の工夫に努めている。
・文学的な文章教材の学習では、どこに着目すれば文章が読めるのかを児童に指導し、自力で読める力を大切に育てていきたいと考えている。
・どの子にも分かる授業を目指して取組を進めている。ワークシートと板書を一体化させたりしながら、個々の児童の実態に合わせた指導を大切にしている。
・「書くこと」では、メモの活用を通して焦点化を図ったり、手がかりとなるキーワードを提示したりしながら、指導の工夫に努めている。
今回もグループごとに、日々の授業におけるさまざまな実践を積極的に出し合いました。各校の先生方が、指導の資料や掲示物、児童の作品、ワークシート等、具体的なものを準備していただき、今後の指導に生かせる内容が大変多く出されました。
その後は、全体で報告し合う時間をもって互いに交流し合い、授業改善に向けた協議を深めることができました。