学ぼう消火栓の種類

消防法による消火栓の設置基準概要、様々な消火栓の種類、設置距離の規定、ホースの耐圧試験等の解説。

消火栓ホースの価格・交換・処分費用

2017-03-31 | ホース・点検

【消火栓のホース選びのポイント】


 消火栓は建築設備の中において基本的に使用される事が非常に少ない非常用の設備である。
 もちろん消火栓は使用されない事が最も望ましい事ではあるが、その為、消耗品の交換や点検作業が怠りがちになる部分でもある点は必ず覚えておかなくてはいけないポイントである。

 消火栓設備で基本的に交換が必要な部分は
●消耗品
 であるホースにあたる部分。


 消火栓のホースは仮に一度も使用した事がなかったとしても一定の期間を過ぎた場合は交換をしなければいけない。


 消火栓のホース選びのポイントは
●国家検定合格品
 のホースをできる限り選択する点である。


 価格はメーター数によって異なるものであるが屋内消火栓用の20メートルタイプで2万円程度となっている。


 尚、屋外消火栓のホースは経口が太いものが多く、価格に関しても一般のサイズの約1.5倍以上の価格となっているものが多い。


 万が一に備える消防設備であることから、10年に一度の交換の際には
●ビルオーナーの方
●商業用施設の運営者の方
●消防設備点検業者の方
 についてはしっかりとした国家検定合格品を選ぶようにしたい。


 尚、交換の際に不要となったホースは販売業者の多くが無償で耐用年数を経過したホースを回収してくれる。
 場合によっては有償のケースもあるが、あまり法外な費用を請求する店舗はこちらで営利を得ている可能性もあるので避けるべきである。


 使用済みのホースの廃棄・撤去に関しては聞きづらい部分でもあるが事前に相談しておくと良いだろう。


 交換後に「このホースどうしましょうか?」となってからでは確実に廃棄費用の請求があると考えた方が良い。


 おたくの製品を購入する条件としてもちろんホースは無償で撤去してくれますね。とたった一言伝えておくだけで良い。


 ここで「回収は有償となります」と提示してくるような場合は、「有償の業者もあったんですね」と無償回収が当たり前であるというスタイルで接する。




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消火栓ホースの点検規定について

2012-01-11 | ホース・点検

【ホースに関する規定】

 消化活動に使用されるホースは、実際の火災の現場でしっかり稼動ができるホースである事が最低限の条件である。
 屋内消火栓・屋外消火栓ともに消火栓に収納されているホースに関しては消防法の規定により
●新規に設置後10年目
●10年目の点検以降は3年毎
 にホースの性能を検査する
●耐圧試験
 を実施する事が義務付けられている。
 尚、消防庁は、消火栓のホースは消耗品と考え、基本的に10年経過時に新品に交換する事が望ましいとの見解を示している点を覚えておこう。


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消火栓の設置距離の規定

2011-12-20 | 消火栓の種類

【消火栓の設置距離の規定を学ぶ】

 消防法による規定では1号型消火栓の「警戒区域半径」は25メートル単位として規定されている点は前項で解説したとおり。
 この規定は「各フロアー内の水平距離」による規定であった。
 しかし、水平距離で消火栓本体から25メートルの範囲の消火活動を行う力があったとしても、実際のフロアーには
●壁
●扉
●廊下
●柱や支柱
 などが存在し、実際にホースを使用しての消防活動では、その能力を発揮できない可能性も十分考えられる。
 その為、消防法ではこのような点を考慮し歩行距離が30メートルを超えるケース に関しては、別途消火栓に使用するホースの長さを40メートル以上のホースにするよう定められている。
 このように「歩行距離」の換算を加える事で、現実的な消防設備能力が測られることとなる。


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屋内消火栓の設置基準で規定されている消火栓

2011-11-23 | 距離規定・設置基準

【警戒区域半径とは?】

 商業用のビル施設や、百貨店、学校施設などに設置される消防設備が屋内消火栓と呼ばれる消防設備である。
 この屋内消火栓には、1号型消火栓と2号型消火栓があり、それぞれ警戒区域半径が異なってくる点がポイントである。
 消防法による規定では1号型消火栓は警戒区域半径が25メートル単位として規定されていることをご存知だろうか?
 但し、この規定が意味するものは、フロアー内の水平距離で消火栓本体から25メートルの範囲の消火活動を行う能力があるという事を示している。
 対して2号型消火栓は警戒区域半径が15メートル単位として規定されている。
 消火栓の主力は主にこの2種類の消火栓の事を示す。


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