桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

棋士

2016-10-15 | Weblog
俺は将棋が好きで、刑務所にいたときに、何時か社会に帰れたならば、「千駄ヶ谷の将棋会館へ行く」と計画していた。でも、千駄ヶ谷には何度も行っているのに、いまだに将棋会館には行っていない。
もう50年前にもなろうとしているが、土浦拘置所にいたとき、受刑者が読んでいた「近代将棋」という月刊誌を見せて貰ったことを切っ掛けに棋士という存在を知り、子供のころに覚えた将棋に、また興味を持った。それ以来、将棋世界誌を読んだり、週間将棋紙を読んだりして勉強した。
千葉刑務所では、工場対抗将棋戦があって、何度も優勝しているが、個人戦では準優勝が2度。1度も優勝は出来なかった。最も強いときで初段程度だったと思うので、そう強くはなかったが、刑務所では強豪と思われていた。
大山名人に升田九段、伝説の棋士が戦っていた時代から中原誠に米長邦雄時代。更に、チャイルドブランドと評された羽生善治をトップとした中学生棋士が登場してからの今まで、長く将棋界を見て来たが、今回の三浦問題には驚いた。
今や将棋ソフトが棋士を負かす時代になってしまい、何れは発生する問題だったろうが、対戦中に離席して将棋ソフトで次の手を探して貰って戦っては、棋士の存在価値を失わせる。
三浦棋士は「濡れ衣だ」と主張しているけども、一手ごとに離席していたとあっては、その弁明も苦しい。将棋の対戦では、確かに将棋盤を離れる人も多いが、一手ごとに離席とは聞いたことがない。棋士仲間が感じていた怪しさは正当だろうし、出場停止処分は妥当な処分だったろう。
濡れ衣を主張する三浦九段には、今後の棋戦で名誉挽回の奮闘を期待したいし、将棋ソフトに負けない棋士の努力も期待したいものだ。
ジャンル:
モブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 哀れだよなぁ | トップ | 真昼の暗黒 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。