桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

光市事件

2012-02-21 | Weblog
昨日、光市事件の少年に死刑判決の確定する「上告棄却決定」があった。最高裁判所は18歳の少年にも死刑が適用される結果となったが、後味の悪い判断だった。
この事件は、被害者の本村さんの個性がテレビに表れて「殺せ殺せ」と言う感じが露わだったし、橋下徹がテレビを使って、詳しい事情も判らないくせに「弁護士を懲戒すべきだから視聴者が懲戒申請しろ」などと扇動したり、何だか気味の悪いことが多かった。
愛する妻と子を殺された本村さんの無念も「殺せ」の気持ちも判る。江戸時代のように敵討ちの復讐が許されるならの気持ちだったろうが、それでも俺は人間は間違いもするし、立ち直ることもあることを考えて欲しい気持ちだった。命の尊さを、愛する人を奪われて誰よりも知る本村さんだからこそ、「その被告も命を持つ人間だから」と言って欲しかった。
これで光市事件は決着が付いたことになるが、これで終わったことにはなるまい。命の尊さを考える事件として,今後も社会に問い続ける問題だろう。
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最高裁判所
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光市事件の感想 (うーさん)
2012-02-21 15:02:06
刑事事件当事者の私として桜井さんがこの裁判をどう見るか、知りたかった。桜井さんのコメントはおおよそ、刑事事件を被告人として闘い、この国の司法の実態を知るものとして、当然のもの、そう思った。この事案の被告人はどうしょうもなく救われるような人物ではないかも知れないが、それでも裁判官達が神にでもなったかのような判決に至ってしまうのが恐い。こういう事案だからこそ、人間社会における裁判というものの意義をもう一度見つめ直して判決に至るべきと思う。一般国民へは厳罰化しておきながら自分たちの犯罪行為である冤罪事件には頬被りである。こういう連中が下した判決など尊重できるものではない。

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