忘却への扉

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未来に守り残すべき財産

2016-06-21 | 追憶

 【 ホタル観賞 マナーを守って 】 大洲市 男性( 59・会社員 )

 ◇大洲市河辺地区の河辺川では、近年ゲンジボタルの生息数が増えてきており、今年も5月中旬ごろから数多くのホタルが川面を飛び交い、見学や写真撮影に訪れる人を癒してくれている。
 ◇増えた理由は、過疎・高齢化で家庭排水の流入が減ったこと、水田の耕作面積が減少して農薬の使用量が減ったことなどが考えられ、住民としては複雑な思いもする。ともあれ、水質浄化が進み蛍が増えたのは好ましいことに違いない。住民の間にも、ホタルを保護しようという機運が高まり、地域おこしにも一役買う形になってきている。しかし、残念ながら訪れる人が多くなるにつれ、大量のホタルを捕獲して持ち帰る行為を目撃した、という話も聞くようになった。
 ◇ホタルは地域の宝で、未来に守り残すべき財産だ。はかない命のホタルが自然の中で乱舞する姿を見てこそ感動するのであり、持ち帰ってみても何も伝わらない。マナーを守って観賞していただき、末永く楽しめるよう保護したいと願う。]
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 子どものころはわが家の近所にもホタルがたくさんいた。祖父手作りの虫かごに数匹を入れ、電灯を消し見ているのが好きだった。
 ホタルは捕まえても短い命と知っているので夜の間に掌に乗せ逃がしてやる。黄色の薄明かりを点滅させながらゆらゆら飛んでいく、自然の中にいくらでも光っているのを見る方がきれいで、無数に捕まえたからと言ってつまらないと子ども心に感じていた。
 愛媛のホタルの乱舞で知られた他地区でも、多数のホタルを捕獲し持ち帰る心無い見物客のためか、一夜にしてホタルがいなくなる事態が起きたとニュースで伝えていた。
 大洲市河辺地区は渓流があり野草や水田も多くある場所、ここ数年ご無沙汰していたが、魚料理と釣り堀を兼ねた民宿のあまごの里には若いころからよく出かけた。先日前、川辺に関わりのある知人に尋ねると数日前に行ったと聞く。あちこちで工事が行われているようだ。
 数十年止まっていた治水?目的のダム工事が実行されることになり、工事が進めばダムの底。松山への送水となれば、相当巨額な税金投入、儲けるのは誰、必要があるのか、実際は環境破壊ではと疑問の大工事だ。
 工事現場も見たいし、娘や孫たちとの長い想い出の詰まった元河辺村の姿を残すあまごの里、今度妻がよそに出かける日にでも連れて行ってもらおうと想定していた。だが、今朝神宮村のアジサイを見に行くことになり、車に乗る前から「来なくてもええぜ」など皮肉の連発、帰宅しても何か言うのは分かっている。出かける時くらい一日楽しくできないかと、私は予定変更した。
 ドライブの練習にもなるかとの考えで出発したが、雨も小ぶりでしばらく走って、あまごの里に目的地を決めた。やはり自動車でも何でもだが慣れが大切。無理をしないで休憩を取り向こうでも店の人と話をし、帰りは安心した運転ができた。残念なのは見慣れた景色がダムの底に沈むのと、早くも空き家があちこちに、過疎化の進行が深刻な問題だと感じたこと。

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