朝晩肌寒さで秋を感じ始めた。今夜は珍しく私の目にも、はっきりとたくさんの星が見えた。なぜか鈴虫だけの虫の音が高く響いている。それまでの夜は数種類の虫の音を少数あちこちで聞く程度だった。
鈴虫は近くを歩くとピタリと演奏を止めていた。でも今夜は鳴り止まない。きれいな星空に酔いしれているかのようだ。どれだけの数の鈴虫がいるのかは気になる。
鈴虫が鳴いていると言うより夜の山野が止まらず響いているのを聞くのは、山村に暮らす私なのに初めてのこと。実はこの1週間ほど鈴虫との虫名がどうしても出なかったのだ
なんだったのか考えるが、出てくるのはキリギリスとコオロギの二種だけだ。 間違えているのはわかっている。名前を知らないとどうも聞こえる虫の音も不自然な気分になっていた。
「そうだ、スズムシだ」やっと虫の名前を思い出した。それだけで虫の音がうれしく聞こえるようになった。本物の虫の音と星空なのに、虚構の平和を感じてしまう。
鈴虫は近くを歩くとピタリと演奏を止めていた。でも今夜は鳴り止まない。きれいな星空に酔いしれているかのようだ。どれだけの数の鈴虫がいるのかは気になる。
鈴虫が鳴いていると言うより夜の山野が止まらず響いているのを聞くのは、山村に暮らす私なのに初めてのこと。実はこの1週間ほど鈴虫との虫名がどうしても出なかったのだ
なんだったのか考えるが、出てくるのはキリギリスとコオロギの二種だけだ。 間違えているのはわかっている。名前を知らないとどうも聞こえる虫の音も不自然な気分になっていた。
「そうだ、スズムシだ」やっと虫の名前を思い出した。それだけで虫の音がうれしく聞こえるようになった。本物の虫の音と星空なのに、虚構の平和を感じてしまう。