昨日、午後13時より、豊洲市場移転について、この計画を進めた最高責任者の石原慎太郎元知事の東京都議会100条委員会における証人喚問が行われた。
100条委員会は、これまで東京都の歴代東京市場長 浜渦武生元副知事、昨日は21人目として、石原氏の証人喚問になった。
前日の浜渦氏も東京ガスとの水面下の交渉が、何が悪いのかといったように、強気の居直り説明が多かったようだが、昨日の石原氏も先の記者会見の時とほとんど同じような説明で、小池百合子知事は早く豊洲へ移転すべきなどと持論を繰り返す有様で、東京ガスとの交渉などほとんど浜渦氏に任せていたと責任転嫁や、都合の悪い部分については記憶にないと常套手段の逃げの一手を使った。
ただ、不承不承ながら、知事は、組織というピラミットの頂点にいたので、その点の責任は自らにもあることを認めた。
ピラミットの頂点にいた立場の責任を認めたことは、取りも直さず責任の度合いの大きさについても認めたことになるので、豊洲移転について金銭面を含めたあらゆる責任は石原氏にあることが明白になった。
石原氏は、証人喚問に当たり、自身、脳梗塞を病み記憶力が落ちていると言ったり、3時間ほど証人喚問の時間を1時間に短縮させたり、いみじくも、過去、勇ましいことを言ってきた割には自分に甘い人間であることを露呈した。「関連:3月4日」