小池百合子都知事のシンパ若狭勝衆議院議員が日本ファーストの会を立ち上げ、小池知事と連携して国政進出を狙う。
小池知事が都民ファーストの会を立ち上げ、都議選で自民党を圧倒し悲願の55議席を得て都議会第1党を奪取した。
国政進出を狙う小池氏や若狭氏が、都民ファーストの会としては趣旨に反するため、全国展開するために日本ファーストの会として名乗りを上げたのだろう。
本当は、国民ファーストにしたかったようだが、国民ファーストは既存の党があるため日本ファーストにしたとのことだ。
ただ、ケチをつける分けではないが、何々ファーストとは、都民なら都民を第一に考えるということと思うので、国民ならいざ知らず、日本となると日本を第一に考えるということになる。アメリカのトランプ大統領がアメリカファーストを掲げたことと同意語に解釈されかねない。
しかし、問題は、日本ファーストが何を目的にする政党なのかである。シンボルになる小池氏は憲法改正派であることは間違いないが、第9条についても改正する意思はあるのか否か。
自民党は完全に企業の利益追求を第一にしているが、企業より国民の利益を第一に考えるのか。原発についてのスタンスがどうなのかなどが日本ファーストの会を既存政党と比べる物差しになる。
民進党を離党した細野豪志氏は、自ら新党を結成する意思を持ち、基本路線は、憲法改正で地方再生を図るとのことだ。細野氏は、憲法第9条をどのようにしたいのか不明だが、民進党が共産党との選挙協力を進めることに極端な違和感を持ち、党を飛び出たことから考えると恐らく憲法9条改正や集団的自衛権行使容認にも踏み込む可能性があるのではなかろうか。
つまり、自民党1強から、これに対抗する政権の受け皿作りは喫緊の課題だが、まるで自民党と変わらないか、若しかしたら自民党より右寄りの対抗政党ができてもそれはそれでまた問題になる。「関連:8月8日」