北朝鮮がまた核実験をした。今回で5回目に当たり、今年1月に行ってから8か月しか間があかない核実験は初めてのことだ。
今回の核実験は、66回目の建国記念日に行ったが、金正恩委員長の権威を国内に示すことや、アメリカに対する威嚇、国際社会に核保有国を誇示するなどの目的がありそうだ。
今回の核実験について、どうも核弾頭の実験をした可能性があるようだ。つまり、何回も飛ばしているミサイルに核爆弾を搭載する技術をものにしたようだ。
北朝鮮は、既にアメリカ東部も射程にしたテポドンや潜水艦から発射するミサイルの実験も終わったとも言われ、ミサイルと核爆弾の両破壊兵器を手にした。
問題は、この破壊兵器を実際には使わないという保証がないところが世界を震撼とさせている所以だ。
つまり、未だに覆面を脱いでいない感じの若い独裁者金正恩委員長が、何を考え、何をやる気なのか全く分かっていない。最悪、彼が目的のためなら手段を選ばない人間だとしたなら世界は破滅状態になる危機を背負う。
今回の核実験に対し、国連安保理事会では、重ねての制裁決議が行われることになろうが、ミサイル発射の際に行われた報道決議に次いで今回も中国が賛成するか否かが問題だ。
中国は、北朝鮮に対する重ねての制裁決議について、余り騒がない方がよいなどと煙幕を張っている。
今まで中国は、北朝鮮に対する度重なる制裁処置に対し、逃げの姿勢を続けてきた。従って、いくら制裁を加えても中国が経済支援などを止めないので、北朝鮮はたかをくくっているのが実態だ。
中国は、ミサイル発射についての報道決議には賛成したので、今回の国連決議に賛成する可能性もあるが、それが実行に移されなければ状況は変わらない。「関連:5月10日」