正さん日記

世の中思いにつれて

東京五輪・パラリンピックへの支持は、不手際の責任を取ることが前提

2015-09-03 15:15:40 | 政治

 2020年東京五輪・パラリンピックについて、新国立競技場の設計変更、大会エンブレムの白紙撤回と、度重なる不手際に、世界は何事も堅い仕事をする日本だけに、意外性を込めて受け止めている。

 今まで培ってきた信用の失墜になったが、これについて日本政府や経済界、直接責任のある大会組織委員会などはどの程度深刻に受け止めているのかはっきりしない。

 特に、文科省、大会組織委員会、日本スポーツ振興センター(JSC)はそれぞれ責任を転嫁し、組織としての責任を取ろうとしていないが、これでは、安倍晋三首相が述べている国民に祝福される五輪・パラリンピックには成り得ないだろう。

 新国立競技場、エンブレムについては、既に本来払わなくても良い無駄な経費が支出されており、無論これらは総て税金で賄われているので、やはり責任の所在を明確にし、一定のけじめをつけないと前に進めない。

 この重要な問題について、責任あると思われる組織の責任者は、一度謝罪すると責任を認めたことになると思ってか謝罪1つしないで、悪びれることなく世の中を闊歩していたのでは、国民はストレスを嵩じるだけだ。

 このような無責任人間がのほほんと大会までの5年間、五輪・パラリンピックに関わっていることを考えると、東京大会などどうでも良いわとひらけてしまう国民も大勢いるだろう。

 また、何よりも気の毒なのは、五輪・パラリンピックで世界に挑戦するアスリート達だろう。大会が近付いてくるにつれ、必然的に五輪ムードが高まり、アスリートへの声援も大きくなってくると思うが、その間、いろいろなもやもやが消えていないとアスリートのモチベーションにも影響し、好成績を残すことができるのか心配だ。

 一方、今回のエンブレムの模倣疑惑の当事者アートディレクターの佐野研二郎氏の言動も気になる。自身、パクリは絶対していないと述べているが、本人が認め謝罪している事例が相当数あり、その上で自らの正当性を主張しても普通は信じられないのか常識だ。

 また、佐野氏の人間性を表しているのが、エンブレムの取り下げは、一部マスコミから家族を含め誹謗中傷されたことが大きな理由だと、他人に原因を被せていることだろう。このこと1つとっても、安倍首相の言う祝福されるべき五輪・パラリンピックの理念を表すエンブレム製作者として適任だったのか疑問がある。

 大会組織委員会は、国民に知られていない形で選定したエンブレムの失敗を反省し、再募集については、国民に開かれた形で行う方針のようだ。

 東京五輪・パラリンピックに関わる準備は、エンブレムの他にも大会歌、キャラクター、聖火トーチのデザインなど様々な作業が残っている。大会組織委員会は出直すべきだし、その上で再度の失敗は許されない。「関連:9月2日

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