今日、かねてから予測されていた小沢一郎元民主党代表が、民主党を離脱、新党を結成する旨正式発表した。小沢新党は、衆議院議員38名、参議院議員12名と合わせて50名のスタートになりそうだ。正式発足は7月中になるとのことだが、小沢氏は、新党発足まで、これまで民主党を離脱した真民主党や鈴木宗男前衆議員が主宰する新党きずななど約10数名とも合流したいとしている。
小沢新党が51名以上になれば、衆議院で内閣不信任決議を上程できる会派となり、政府・民主党にとっては脅威の的になる。先の3党合意案には、衆議院本会議で民主党議員の57名が反対、15名が欠席、又は棄権した。その数に比べると、34名程度が民主党に残留することになる。小沢Gは、100人程度居たはずなので、小沢Gも分裂したことになった。
野田佳彦首相は、造反組に対しては厳しい態度で臨むと言っているが、輿石東幹事長は、少しでも多く党内に止めるためには、厳罰は避けたいと言っている。多分、離党者は除籍処分となろうが、残留組は、甘い処分になるかも知れない。ただ、反対票を投じた鳩山由紀夫元首相に対しては、除籍に次ぐ党員資格停止処分にする模様だ。
3党合意に反対して造反した議員が、軽い処分を受けて党内に止まったとしても、果たして、党内で、自らの意思を生かす術は、ほとんど封じられるのではなかろうか。そうなると、何のために民主党に残るのか分からなくなり、多分、政治資金を貰うためか、選挙で生き残りを狙うためとしか思われず、潔さを感じない。何も、小沢新党に入らなければならないことはないが、党内に居てもうだつが上がらないだろう。
一方、小沢新党も、72名(病気欠席者含む)が反対票や棄権、欠席をしたのに、参加者がほぼ半数の38名では、意気が上がらないのではなかろうか。「関連:7月1日」