今日5月15日は沖縄返還45周年の日だ。しかし、沖縄には未だに日本におけるアメリカ軍基地の70%以上に及ぶ基地が存在する。
そして、宜野湾市にある普天間基地返還に代わる新たな基地として、名護市辺野古の海辺を埋め立てようとしている。
これに対し、翁長雄志沖縄県知事を中心に反対勢力が抵抗しているものの、埋め立ての承認を取り消した知事を国が訴えた訴訟の上告審判決で、最高裁は県側の上告を退け、県側の敗訴が確定した。
この判決を受けて国側は、さっそく埋め立て作業を再開、翁長知事はあらゆる手段を行使して工事中止に持ち込みたいと言っているが、今のところ妙案は見出せない状況に置かれている。
このままでいくと、辺野古飛行場は24年に完成、普天間基地返還は25年になるとのことだが、沖縄県内では辺野古飛行場建設反対派が多く、県民の意思に反した形で政府方針が進められている。
沖縄は、太平洋戦争では、日本の前線基地として未曾有の犠牲を強いられたが、45年前、アメリカから日本に返還され喜びも束の間で、その後今日までアメリカ軍の北アジア向け前線基地として、あらゆる苦悩を負わされている。