正さん日記

世の中思いにつれて

死者47人、戦後最悪の山岳事故に、登山者数の正式把握は困難性

2014-10-02 15:35:41 | 社会

 御嶽山の噴火による死者数は昨日現在で47人に上り、平成3年に行方不明者を含め43人が犠牲となった長崎県の雲仙普賢岳を上回り、戦後最悪となった。

 しかも、当日山に登った人の数は正式には分かっていないとのことだ。山に登る前に入山名簿に記載することになっていても、記載せずに登山する人がかなりいるからだ。

 現地を所管する長野県の木曽広域消防本部は、安否不明者の数について、9月30日正午過ぎで、前日より27人多い79人との独自集計を発表したが、同日夕には一転、8人減の71人に修正した。県警は1日、30日までに死亡が確認された12人のうち5人が登山届を出していなかったことを明らかにした。

 木曽町役場にこれまで家族などから安否不明との申告があったのは46人だが、家族などの安否が分からないと役場を訪れる人は10月1日時点で約130人となっており、木曽町が掌握している不明者とかなり隔たっている。

 これらのことから考えると、まだまだ入山名簿に記入しないで登山した人はいると考えられ、今後、死者が増える恐れがある。

 入山者の総数が把握されていないことから、県対策本部は「十分な裏付けを取らないとミスリードを招く。県警の情報とすりあわせ中だ」として不明者の数の公表も28日以降控えたままになっている。

 そんな中で、2日の捜索は1000人態勢で地上から救助隊が向かっているが、隊員を運ぶヘリ輸送は天候が悪いため行わない方針。御嶽山周辺では昼すぎから雨が降る予報で、夕方から3日朝にかけて最大で1時間15ミリの雨になる見通しで土石流の心配も出ている。

 現場は、火山ガスや再噴火の危険性も抱える中で、一時は捜索を中断せざるを得なかったが、昨日、今日と消防署、警察、自衛隊は正に決死の捜索活動を続けている。「関連:9月28日

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