正さん日記

世の中思いにつれて

東海道新幹線、操業50周年迎える

2014-10-01 21:16:03 | 社会

 今日10月1日。東海道新幹線(東京―新大阪)は、開業から丸50年を迎えた。東京駅では、第1号が出発した午前6時発下り列車を祈念して、同時刻に19番線で記念行事が行われた。

 50年間で新幹線の利用客は延べ56億人、地球を5万回廻った計算になるとのことだが、その間乗客の死亡事故はゼロという当たり前のこととはいえ、素晴らしい安全運転ぶりだ。

 東海道新幹線の開業当初は、最高速度210キロだったが、今は270キロ、東京から大阪までの所要時間も4時間から2時間25分にスピードアップ、一日平均乗客数は6万538人が42万4000人に、一日の運行本数も60本から426本と様変わりしている。

 新幹線のスタートは、1964年10月に行われた東京五輪に合わせたものだが、正に日本の高度経済成長の象徴的な存在で、その後、山陽新幹線に繋がり、さらに東北新幹線、上越新幹線などを含め、各地にはり廻られた高速道路とともに、日本の交通網の中心を成し、航空機と合わせ国民の欠かせない足になったと言ってよい。

 新幹線は単にメカの部分だけでなく、ち密な運行プログラムなど運用面やサービス面でも優れている。現在、高速鉄道は、欧州や中国などでも盛んだが、それぞれが日本の新幹線のノーハフを取り入れているようだ。日本としても、世界に新幹線の売り込みを図っているようだが、安全性は抜群としても高額になる点で、他国の売り込みと競合し苦戦を強いられているようだ。

 50年経った新幹線の課題は、リニアモーターカーとの兼ね合い、整備新幹線の貫徹、老朽化が目立つトンネル、橋脚などの補修工事など多くあるが、何と言っても重要なことは、50年無事故の実績に磨きをかけ、さらに安全性を堅持することだろう。

 現在の最速270キロを285キロに引き上げるようだが、これで大阪までの短縮時間は15分程度のようだ。速度アップなど技術の向上は必要だが、その前提になるのは安全性だ。新幹線は50年無事故の実績に油断することなく、今後も完璧な無事故の走行運転を続けなければならない。(写真:歴代東海道新幹線左から700系 300系 0系)

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