飯島勲内閣官房参与が北朝鮮を訪問、北朝鮮ナンバー2の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長や金永日(キム・ヨンイル)朝鮮労働党書記(国際部長兼務)と会談し、日朝政府間協議の実務を担う宋日昊(ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使とも意見交換した。
国会議員でも無い飯島参与に対するこのような国家元首並みの厚遇について、いろいろ憶測が飛んでいる。飯島氏は本来隠密的な行動をとる筈であったが、北朝鮮側は意図的に、大ニュースとして世界に発信した。北朝鮮側の意図は、現在断絶状態になっている6ケ国協議にくさびを打ち込むつもりだったのか。また、北朝鮮にとって最も遠い国と見られている日本を厚遇し、韓国などへ当てつけたとの見方もある。
一方、韓国、アメリカは、今までになく、突然6ケ国協議の枠を超えて直接北朝鮮と折衝した日本に対して意外性を感じるとともに、相当な不快感を持ったようだ。
飯島氏を通じて、日本としては、当然拉致問題の進展を求めたと思うが、北朝鮮の反応は、飯島氏が口をつぐんでいるのではっきり分からない。1つの見方では、日本としては、現状では拉致問題を動かすことは難しいが、今後に向けて道筋をつけることではないかということだ。現在、北朝鮮に対しては、国連の制裁決議が課せられているので、日本が単独で北朝鮮への見返りを示す分けにはいかない。今回の飯島氏の訪朝については、当然、国連安保理の制裁決議を逸脱しない範囲で進められたもので、成果を上げるとしても極めて限定的だ。
一方、今回の飯島氏の訪朝は、参議院選挙を前に、安倍晋三首相が取ったパホーマンスという見方があり、北朝鮮もそれを承知の上で、したたかに便乗した感じだ。
今後、真相が明らかになると思うが、今回の飯島氏の行動が何ら成果を得られず、北朝鮮にまんまと乗せられただけになると、飯島氏の訪朝を画した安倍首相に対し内外から風当たりが強くなりそうだ。「関連:5月13日」













