逝きし世の面影

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ストロスカーンIMF前専務理事の強姦未遂容疑の怪

2011年07月03日 | 経済

『83年前の関東軍による張作霖爆殺』

『外交』とは平時の戦争とも考えられるのですが、今起きている摩訶不思議なストロスカーンIMF前専務理事の強姦疑惑は正に『経済戦争である』と捉えると判り易い。
戦争とは正々堂々宣戦布告しての正規戦だけではなく、影に隠れた汚い非正規の謀略や暗殺など破壊工作、宣伝広報戦なども含んでいるのです。
日露戦争以来長い間日本軍と協力して勢力を拡大していた満州の馬賊出身の軍閥の頭目の張作霖を、友軍であった筈の関東軍が奉天近郊で列車もろとも爆破して排除した1928年の暗殺事件と良く似ています。
関東軍としては長年利用していた満州の軍閥なのですが、完璧な傀儡ではなくて日本以外にも欧米にも色目を使ったので邪魔になり暗殺を考えた。
その後日本は中国から満州を切り離して擬似国家『満州国』を創作して、中国との終わらない15年戦争に突入するなど国家滅亡の道をひた走るが、この関東軍の張作霖暗殺は1979年に旧ソ連が引き起こしたアフガニスタン侵攻と酷似した事件であった。
アフガンの左翼軍事政権のアミン大統領が、侵攻したソ連軍により殺された事件の原因であるが、張作霖と同じでアミンも後ろ盾のソ連だけではなくてアメリカなど西側とも関係改善をしてアフガンの自主独立、全方位外交を行おうと密かに画策していたが、これがソ連の逆鱗に触れた。
アフガニスタン侵攻で、ソ連は国力を悪戯に浪費して10年後には撤退するが時既に遅し、その2年後には本国ソ連自体が崩壊している。
今度のIMFトップのストロスカーン専務理事のアメリカによる逮捕拘留とは、結果的には日本やソ連などの帝国本体の崩壊に至った大失敗の歴史的な暗殺事件と意味的には同じでしょう。
切羽詰って背に腹は代えられず、同盟国である欧州諸国には任せて置けないで、自分が直接IMFの財布に手を突っ込む心算なのでしょう。
『貧すれば鈍す』の例えのとおりで歴史の教訓を丸っきり理解出来ない何とも、浅ましい話ですね。
それだけ今のアメリカは余裕を失くしているとも考えられるが、日本などの身内(属国)を犠牲にして本国アメリカだけが生残る算段です。
これは日本人が普通に考えるなら自分の同盟国を食い物にして生き延びるなど道徳的に有り得ない『絶対にやっていけない悪事である』と考え勝ちですが、ところが日本でもアメリカでも経営不振に陥った大企業の生き残り戦略は何時も同じで、道徳的にはその『極悪』そのものですよ。
収支が悪化して会社が危なくなると、今まで自分(本社)が抱えている不良債権を身内の子会社に付け替えておいて、結果的に子会社を破産に追い込んで、残った優良債権(資産)だけで会社(本社)を再建する手口は日常的に普通に行われているのです。

『ストロスカーンIMF前専務理事起訴を取り下げ濃厚』

日本でも小泉政権の巨大金融疑惑を追及していた植草教授や今までの日米安保の米軍基地提供に『第七艦隊で十分』と疑問を呈した小沢一郎が刑事訴追されているが、アメリカでも首をかしげる不思議な刑事事件が起きている。
6月末で掟破りの裏技である連邦準備基金(FEB)による連邦政府発行のアメリカ国債大量買い入れ(QE2)が打ち切られると発表された直後の5月15日に、国際通貨基金(IMF)トップのストロスカーン専務理事がニューヨークの警察に拘束された、常識はずれな何とも不思議な刑事事件は象徴的である。
FRBの量的緩和第2弾(QE2)が打ち切られれば膨大な国債発行で辛うじて支えられているアメリカ経済は到底持たない。
ストロスカーン専務理事ですが、フランスのサルコジ大統領以上の超大物のビップですよ。
狂人でも有るまいし、それが一泊30万円のホテルで従業員を襲いますか。
本当にIMFトップが誰にも知られず女性を襲えるとしたら、それ以上に利害関係のある誰かがIMFトップを襲う可能性(テロ)の方を遥かに高い。
これだけの大物なら、複数のシークレットサービスのボデーガードが24時間張り付いて厳重に守られていたと考えるべきですよ。
報道のように、本当に超ビップのストロスカーン専務理事がホテルの部屋に一人きりだったとすれば、その方がセキュリティ的に余程アメリカの謀略行為であり政治的なスキャンダルですね。
世界を主導する最高首脳が集う国連本部が有る接受国としての警護の怠慢とか治安の不備程度の話では済まないでしょう。

『選挙運動中の宣伝カー内で女性を襲った横山ノック』

史上最高の得票数で当選した大阪府知事の横山ノックが再選の為の知事選挙の真最中、何と宣伝カーの中で、嫌がるアルバイトの女子大生の下着の中に手を入れる強制猥褻を働き告発されるが、運転席には選挙運動員のドライバーが助手席には知事を守る警護の警官までがいたというから驚くばかりである。
横山ノックは破廉恥な犯罪を即座に告発されたにも係わらず、『アルバイトの女性は対立候補の関係者』でセクハラ告発は、敵対する共産党の謀略行為であると言いつくろって反省なし。
本来なら破廉恥な刑事事件として、正しく対応するべき警察もマスコミも知らぬ顔で押し通し、事件は有耶無耶になり猥褻犯人が見逃され、横山ノックは大量得票で大阪府知事に当選する。
世も末のモラルハザードが進み関係者全員で揉み消す寸前まで行ったのですが、その後被害者の女子大生の正義の怒りが収まることはなく真相はやがて明らかになるが、それまでの経過が情けない。
権限が限られている一知事程度でも、判決によると周りの全員が『平身低頭、追従、おだて、ご機嫌取り』を行い、女子大生には媚びて接待するようにと他の運動員達から何度も注意され横山ノックとの性交渉を望むような発言すらしていた同乗者らに囲まれ猥褻事件は起きている。
強制猥褻自体はノックの単独犯であり横山ノック一人しか捕まっていないが、実体は横山ノックと同上していた警官を含む多数の取り巻きの運動員による組織犯罪であるし、計画性さえもうかがわせる悪質さである。

『異様過ぎるストロスカーン専務理事の扱い』

日本で起きた組織のトップの強制猥褻では周りの関係者全員が消極的では有るが犯罪に加担していた。彼等はノックの行為を見てみぬふりをしただけでなく犯罪の揉み消し工作まで行っているのです。
それに比べて幾らなんでも当然守られるべき『外交特権』をさえ無視して、突然逮捕拘留したニュヨーク市警の対応の異常さは際立っている。
これ見よがしに手錠をかけられた姿をマスコミに流すなど、印象操作の極みである。
アメリカの警察は組織暴力団とも関係が濃厚な女性の一言で即座に空港の機内から、有無を言わさぬ強引に身柄を押さえているのです。
ストロスカーン専務理事の後任のIMFトップの人事が決定したのが6月29日である。
その翌日のQE2の打ち切り期日である6月30日のNY Times 記事では、『被害女性の度重なる嘘』によって検察側が起訴を取り下げる可能性があると報道している。
この被害を訴えたホテル女性従業員の正体は、アメリカに政治亡命申請したギニア人だが治亡命申請はないと嘘を言っていただけでなく、麻薬取引の組織(マフィア?)と密接な関係があり、事件直後にカーン氏が起訴された場合の『利益』について電話していた。
犯罪組織周辺(アリゾナ州、ジョージア州、ニューヨーク州、ペンシルベニア州)から、被害女性の銀行口座に合計10万ドルが過去2年間に渡って振り込まれていたが、これ等全てで女性が嘘を付いていたことが発覚する。
これでは検察は起訴出来ないし、たとえ起訴しても公判を維持できないが、それなら何故国際機関トップで国家元首クラス以上の超大物ビップを、曖昧な証言一つを根拠にしてアメリカが逮捕拘留したかの謎が深まるばかりである。

『想像を絶する打撃を公言する財務長官』

6月末日でのQE2の終了と同時にアメリカ国債発行の上限枠14兆2940億ドルにも達してしまって、これ以上の連邦政府の借金は議会の承認が無いとオバマ政権としては資金面から何も出来ない。
苦し紛れの保険や年金基金などからの臨時の借用も8月2日頃には完全に行き詰る見込みである。
ガイトナー米財務長官は、これ以上の借金の増額を渋る野党共和党や一部民主党議員に対して、議会が連邦債務の法定上限を引き上げなければ米経済にとって,『想像を絶する打撃となる。』と語っているが、ガイドナー米財務長官の口から出まかせの『単なる脅し』とも思えない。

『近づきつつある8月2日のデェフォルト期限』

不吉なことに、世界的大ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』のロバート・キヨサキが、今回恐るべき世界大恐慌の勃発を予言している。
因みに『金持ち父さん貧乏父さん』は、アムウェイやニューウエイズなどのインチキ臭いマルチ商法(アメリカ製のネズミ講)や各種の詐欺ビジネスのバイブルとしての世界中で2600万部の発行された曰くつきの経歴がある著書。
ハワイ在住の日系四世の本人も日本のバブルの影響で一時高騰した不動産に便乗して濡れ手に粟の大金を手にした模様で有る。
大阪府知事の橋下撤と同じで、その主張をそのまま真面目に受け取ると大失敗するが、彼等は風を見るに敏な風見鶏として、天才的な動物的嗅覚が有る。
山本七平のような大嘘つきの詐欺師に近い三百代言なのだが、決して発言の全部が嘘だとは思ってはいけない。
嘘つきとは『嘘とつく人』の意味ではなくて『真っ赤な嘘と、大事な真実を混ぜて言う人』のことなのです。
役に立つと思って『味方』にしたら何の役にも立たないが、迂闊に『敵』にまわすと怖いというか、始末におえない全く困った人物である。
橋下撤やロバート・キヨサキの主張を、丸々そのまま信じると間違いなく馬鹿を見る。
ところが発言(警告)を無視すると酷い目に合うのですから、これ程厄介な貧乏神も珍しい。
今回ロバート・キヨサキ氏は、
経済崩壊が起きると警告して、『 予測する経済崩壊がきたら、人々はゴールドと銀を買うだろう。』
今度極近い将来に、『大恐慌か、ハイパーインフレーションがやってくる。』もしくは、『戦争が起きる。』ので 今すぐ『銃を買え。』?と主張するだけに止まらす、『私は準備している。』と語っている。
『私は最悪の事態に備えている。』『 だから、私の家に来てみなさい。』『 私は武装して危険だが、あなたをお招きします』『食料、水、武器、 金と銀、そして現金を持っている。』
金融崩壊の発生で、『クレジットカードシステムが決済できなくなり、世界はシャットダウンする。』
ハイパーインフレと信用崩壊で、『スーパーマーケットの供給は3日ともたない。』とアメリカの崩壊を予想している。
ロバート・キヨサキの不吉な予言を先取りしたような、絶対に日本国では考えられない数十人が集団でコンビニ店などに襲い、持てるだけの商品を略奪する地震や台風など天変地異の緊急時にだけ起きる暴徒形の集団強盗?が今のアメリカでは平時の通常時に頻発する有様です。
悪魔の碾き臼である新自由主義のトリクルダウン理論『富める者が富めば、貧しい者も自然に富む』で、極限まで拡大した『貧富の格差』は限界まで来ていて、このまま現状を放置すればアメリカ経済の崩壊は確実であり避けれないでしょう。


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2 コメント

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Unknown (コムロ)
2011-07-03 19:32:30
いつもいつも本当に勉強になります。くだらなさが極限に達したこの国に対する地獄の底からの怒りの気持ちを抑えながら、感謝の気持ちを申し上げたいと思います。
お粗末過ぎる検察、早すぎる成り行き (宗純)
2011-07-04 18:22:47
コムロさん、コメント有難う御座います。

事件の進行速度がいくら何でも、これでは速すぎます。
余程アメリカの検察システムが崩壊しているのか。?
現行犯ではないのですから横山ノックの強制猥褻のように、普通は告発があってから半年程度は時間がかかるものですよ。数時間ででの逮捕拘留とは現行犯だけですよ。
それに不思議なのは、そもそも超高級ホテルの従業員、それもビップ専用室の係りなら身元不明の麻薬中毒者など絶対に有り得ない話であり、ホテル側が一番問題になるセキュリティで大失敗しているのです。
外交特権の有る超ビップを手錠姿をわざとマスコミに映している疑惑があり、フランス国内でのサルコジ現大統領の倍の支持率の大統領候補潰しの可能性も捨てきれないが、
矢張りこれは今進行中のアメリカの金融危機と無関係とは、いくら何でも時期経過が合いすぎるのです。
アメリカの検察や警察などの警備システム全般に疑問を投げかかる大スキャンダルですね。

ロバート・キヨサキですが、たまにですが実に素晴らしい判断をするときが有るので困るのですね。(他は全部大嘘か法螺)
例えば日本人の多くは自分が買った不動産は資産で有ると考えているが、これは実は負債であるとの主張など目を見張るほどの素晴らしさ。
実は投資した資金が回収されるまでは資産イコール負債の方程式が成り立つのですが、多くの日本人は失念しているのです。
この理屈は資本家などの投資家なら誰でもが知っていることなのですが、一般市民では自分がローンで買った家が銀行から借り入れたローンを払い終わるまでは『負債である』との正しい認識が希薄なのですね。

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