逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

中台直行便。変わりゆく日本の周辺と硬直する日本(メモ)

2008年07月06日 | 東アジア共同体

中台直行便が離陸 中国人の台湾観光解禁
中国と台湾を結ぶ週末直行便が7月4日午前、就航した。
1949年に分裂した中台間で、週末だけとはいえ航空便が定期的に行き交うのは初めて。
中国人の台湾観光も事実上解禁され、中国各地から計約750人の視察団が訪台。今後の中台間の人的交流が一層活発化しそうだ。

中台間の週末直行便の中国からの第1便となる広州発の南方航空機が同日午前、中国人観光客を乗せて台湾の桃園国際空港に到着した。

5月に発足した国民党・馬英九政権は対中融和政策を掲げており、直行便と観光客解禁について、経済を軸とする新たな中台関係の始まりとして重視する姿勢を示している。このため、直行便に使用される台北郊外の桃園国際空港や松山空港などでは4日、歓迎式典が行われるなど、祝賀ムードを盛り上げた。

直行便と中国人観光客解禁は馬政権の発足に伴い、9年ぶりに行われた6月の中台対話で合意した。
週4日(金~月曜日)の計36便が運航される予定だ。これまで直行便は、2003年から台湾の経済関係者を対象に、春節(旧正月)期間などに限定して運航していた。

一方、中国人観光客はこれまで、第三国経由で訪台を求められるなど厳しい条件が付けられていたが、今回から1日3000人を限度に、北京や上海、広東省など沿岸部の計13省市を対象に、団体観光客の直接訪問が解禁されることになった。







中台会談 窓口トップが合意文書に調印
2008年6月13日
中国を訪問している台湾の対中窓口機関・海峡交流基金会の江丙坤理事長(中国国民党副主席)は13日、北京市内の釣魚台迎賓館で、海峡両岸関係協会の陳雲林会長と2回目のトップ会談を行い、中台両岸を結ぶ週末直行便の運航定期化など経済分野での協力強化を進める合意書を交わし、署名した。主権問題など複雑な中台の政治課題は棚上げとされたが、硬直化していた両岸関係が大きく動き出した。

合意では、7月4日から直行便の週末運行の定期化と中国人観光客の台湾訪問を1日最大3000人にまで拡大。貨物便については今後の協議に委ねられるが、週末の旅客便は外国人にも開放され、両岸間の人的往来に弾みがつきそうだ。直行便に開放される空港は、中国側が北京、上海、広州、アモイ、南京の5空港、台湾側は台北・松山、桃園、高雄、台中など8空港になるという。

今後の協議については、年内に中国の陳会長が海峡両岸関係協会トップとして初訪台して対話を継続する。

台湾側交渉団はこの日の調印式で予定された公式日程を終え、午後から胡錦濤国家主席(党総書記)との会見に臨む。




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3 コメント

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対米従属が、 (ブログ主)
2008-07-08 11:49:07
日本の国益とか、海外情勢とかに関係なく、対米従属が全てに優先してしまい、思考停止と言うべきか、脳死状態と言うべきか、・・・・
日本外交は最初から結論が出ている。
あとは、如何辻褄を合わせるか、だけが日本外交なんですよ。
中台関係ですが、歴史的に見て、中国では日本と違い国民党と共産党は、意見が全く違っていても、(日本人から見て)全く有り得ない『国共合作』を二回もを実現している。
此れから『第三次国共合作』は有りうる選択ですよ。
現在台湾人が100万人以上が中国本土で活動中で、台湾の産業空洞化は日本なんかの比ではない。
今や誰も、中台の接近は止められない。台湾海峡での中台衝突なんて考えているのは右翼的な日本人だけです。



自民党は、北方領土(南千島)は千島ではないから日本の領土だと言っている。
『白馬は馬に非ず』と同程度の詭弁で、此れで納得するものは世界では誰もいない。
自民党の詭弁でも納得させれるのは、地理も歴史を知らないアホな日本人だけです。
今、千島列島の返還を主張しているのは、日本では日本共産党だけですね。
日本で一番愛国的な政党は『日本共産党』ですね。
ただ世間の認識は、逆になっている。困った事です。
党名を、愛国的日本共産党とかに党名変更する案は駄目でしょうか。?駄目でしょうね~え。

北方領とか、竹島とかをマスコミが報道するときは、これからは『不法占拠されている』と言う枕詞を付けることに決ったらしい。
今までなら『韓国が実効支配している竹島』だったものが『韓国が不法占拠している竹島』になるらしい。
国際感覚ゼロですね。
日本はこれから、鎖国でもする心算なんでしょうか。?
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おじゃまさま (あくつ)
2008-07-10 22:19:25
はじめまして。(笑)お邪魔します。
仮想敵国探しをしているどちらかさんの「あせり」が見え見えという感じですね。中国と台湾の接近は困るわけなんでしょうね、軍備費計上のうえで。鎖国ではなく、軍隊維持のための「敵探し」です。
しかし、いまさら何を言っても相手にしてもらえないだけ。日本の恥さらしもいいとこです。
おまけに、いまでも長州あたりには歴史を捏造したがる輩がいるし。
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日本は、どこに向かうのか (ブログ主)
2008-07-11 09:16:26
6月10日の台湾の日本の巡視船による遊漁船沈没は、2008年7月1日施行「領海等における外国船舶の航行に関する法律」 の前倒し運用による勇み足なんですが、7月4日の中国台湾直行便が誘因とも考えられる。
数十年年前には、日本はアジアで唯一の民主主義の先進国だったので、周辺諸国中国台湾韓国北朝鮮なんかに対して優越感を感じていられた。
しかし今ではすっかり事情が変わり、日本国内では議員が議会報告を個別配布すると取り締まり対象で、此れでは70年前に逆もどりしかかっている。
しかし、竹島や南千島に言及する時に『不法占拠』の枕詞の強制使用や台湾船沈没やヒステリックな昨今の反中韓キャンペーンなどの例は、日本が『鎖国政策』に向かっているようにも思える。
日本の逆戻りは70年どころ170年以上かもしれない。
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