逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

もしもの時の円買い?原発事故で史上最高値

2011年03月17日 | 放射能と情報操作

何とも不思議な動きが起こっています。
通常その国の発行する国債や通貨は『国家の信用度、安心度』や『国力』を反映していて、アジア通貨危機の起こったタイのバーツ、ロシアのルーブルが大暴落し、リーマンショックでは共通通貨ユーロ圏のアイスランドやギリシャ・アイルランドの国債金利が暴騰する。
それなら円は暴落しても不思議ではなかった。
ところが何と円が3・11トリプル・クライシスの未曾有の災害の結果が段々判りだすと最高値の記録を出している。
日本の原子力発電所危機に海外投資家の『リスク回避』の資産売りという流れが続き円高が進行、一時は76円台まで上昇して史上最高値をあっさり更新した。
東京時間でもドル円レートは1ドル=76.37円~79.73円と80円割れで取引されている。ユーロ円は1ユーロ=110.59円とこちらも円高となっている。
普通なら円は上がらず『もしもの時のドル買い』が起きる約束事になっているのですが、この今の動きは日本の『円高である』とも解釈出来るが、その逆にアメリカの『ドルの暴落である』とも判断出来るのです。
16年前の95年4月につけた当時の史上最高値だった(79円75銭)を今頃になって、95年1月17日の阪神大震災に関連しての投機買いだとの解説がメディアで行われているが眉唾で信用ならない。
当時も、そして昨日までも、極一部ではあったかも知れないが、そのような大震災での投機買いとか(私企業による)国内への円の還流とかの話は行われていない。
そんな話は76円の声を聞いてからの突然降って湧いた、まったく新しい(誰かが意識的に流している)『神話』である。
今度のジャパン・トリプル・クライシスは未だ始まったままで騒動の真っ最中。
しかも大地震と大津波と原発事故では、影響や損害の程度は地震<津波<原発事故の順番で強まり、最大の災害になりそうな福島第一原発事故の行方はいまだ見えていないのです。

『日本科学者会議の声明』

日本で最も権威が有る日本科学者会議は16日、
福島第一原発事故で政府と東電は事故情報を速やかに公開したうえで、事故解決の基本方針を示して国民の協力を仰ぐべきだとの声明を出しています。
今回の事故は1979年に米スリーマイル島原発で起きた事故同様、炉心冷却に失敗した深刻な事故で、水素爆発の発生など似た経過をたどっていると認識した上で、
(1)
生データを速やかに公表し、評価を専門家にゆだねるべきだとした。
さらに、
(2)
避難に当たって政府は、推定される被ばくのリスクと避難によるデメリットを明らかにし、バランスのとれた説得力のある指示を出すべきだ。
と、明確に指摘しています。
政府は情報公開を行っていない。
今の政府や東電、マスコミの行っているのは情報の管理ですね。
しかも科学的とはいえない『流言飛語』に近い不確かな情報をだけを間断なくマスコミで垂れ流されているのです。
NHKや民放の違いなく同じです。
例えば福島県庁で高レベルの放射線の検出に対して、『胸部レントゲンの半分の数値であり、人体には影響は無い』『安全である』と繰り返しているが事態は深刻ですよ。
レントゲンは瞬間の一回の数値であり、放射線の場合には常に積算値が大問題なのですね。
胸部レントゲンの半分とは2時間その場所に留まれば同等の積算値になるし、一日留まれば12回分ですよ。
1ヶ月なら360回分で1年ならレントゲン4320回分になるのですよ。
安全の為には早急な子供や妊婦の避難が何としても必要でしょう。
1号機が爆発する寸前までテレビなど映像ディア報道では、出演している人物(学者?東電関係者?)全員が、今回の巨大地震でも予定どうり自動停止して『日本の原発は無事(優秀)で何の危険性も無い』と、強調していたのですよ。
嘘をつくにもほどがある。
毎日系のテレビでは東大大学院の諸葛(もろくず)教授が出ずっぱりで念仏のように未だに『安全である』と唱えているのですが、原発の水素爆発について聞かれて『想定外』とぬけぬけと言い放つ。
最悪の事態を何も知らない(知りたく無いし、存在を認めたく無い)らしいのですね。
モロクズのような人に、(何も考えていないのですから)今度の事故の話を聞くのは無理がある。
未だに『安全で人体には影響が無い』と専門家面して間違いや憶測を語るだけ、一般の素人よりもたち悪い。
何故、全ての日本の放送局はわわわざ無責任にも『知らない、想定外』の(知らない)人に勝手気ままにを喋らしているのか。
ところが、以前から今回の事故を予想していた真面目な学者や技術者は、絶対に出演させない今のテレビ局の態度は、宣伝機関ではあるが、到底報道機関とはいえない。

『年間積算値は8760倍』

メディアが大問題として報道している放射線の『瞬間値』の値には、それ程大きな意味はなくて、それ以上に大事なのは積算値であり、どれだけ長い時間浴びたかが大事なのですね。
いくら巨大な数値でも短時間なら問題ではなくて東海村臨界事故では各自が2分間だけ極短時間作業することで最悪の事故に対処している。
報道されている数値は通常1時間あたりの数値ですから住民の被曝量は1日では24倍であり1ヶ月では720倍、1年では8760倍です。
ですから発表されている数値を1回限りの限定的な旅客機とかレントゲンと比較して『安全である』と断定する日本のメディアや電力会社の男めかけの御用学者の発言内容は不真面目であり不正確で、限りなく『流言飛語』の類に近い悪質極まる情報操作・世論誘導である。
そもそも、示されている安全基準の数値とは『1年間の積算値』であるのですよ。
短時間の作業ではなくて、その場所に居住している住民の安全確保の観点からなら、1年分の積算である8760倍にして考えるべきであり、それなら、『十分に危険』であるでしょう。
アメリカは自国民に対して福島第一原発から80キロ圏内からの退避を勧告した模様です。
日本ですが少なくとも今の屋内退避の30キロ圏内からの全ての市民14万人の退避(救助)が最優先で大事では無いでしょうか。

『小学生以下の日本の自衛隊』

政府の対策本部からの要請を受けて、福島第一原子力発電所の3号機へ水を投下する自衛隊のヘリコプターは、上空を飛行中の隊員が受ける放射線量が規定された50ミリシーベルトの上限の4倍の毎時200ミリシーベルトと、大幅に超えることから16日の作業を断念した。地上で給水活動に当たる人員は100ミリシーベルトを緊急時に250ミリシーベルトまで規定を臨時に緩和したのですが、国家の危機よりも自分の人命優先の自衛隊はその5分の1の数値を厳守らしい。
それより最大の問題点は官僚組織特有の、『やる気の無さ』であろう。
危ないことは基本的に『やりたくない』ので、色々な口実を考え付いて言い訳しているのです。
しかし、それよりももっと大きな問題点は小学生でも判る算数が出来ない無能集団が大量破壊兵器を所有している恐怖では無いだろうか。
最大限が50ミリシーベルトでも、原発の上空が毎時200ミリシーベルトなら15分までなら規定を超えないのですよ。
1分なら3・3ミリシーベルトで、10秒なら0・55シーベルトの低い値にしかならない。
普通の放水作業なら5秒程度で0・27ミリシーベルトであるのですから、現場まで折角飛んで行ったのに意気地なしにも、何もせず逃げ帰ったこの自衛隊員の腰が臆病風に吹かれて、いかに引けているかが良くわかる。

『自衛隊の恥ずべき怠慢の責任は大きい』

(17日夜のNHK報道では)
自衛隊によると16日に高度30mで250ミリシーベルトの値だったので断念した。しかし再開された17日は高度100mで87・7ミリシーベルトだったので『下がっていると』と判断して水の投下を100mの高度で行ったとしているが、これでは自衛隊は痴呆状態か大嘘つき、責任逃れの悪質なデマ宣伝の類であり支離滅裂、何とも腹立たしい限り。
距離の二乗に反比例して放射能の数値は弱まるので、昨日の16日時点でも100mの高度なら30メートルの11分の1程度であり、それなら23ミリシーベル以下だったのですよ。
何と、自衛隊が『放射能汚染』を恐れるあまり政府の命令を無視して1日間も任務放棄している間に事態は極度に悪化して4倍近い87・7ミリシーベルトまで急上昇していたのです。
この計算は高度0メートル地点に放射性物質が存在した計算だが、実際には核燃料プールがあるのは5階部分で高度が約15m程度はある。
高度15mの数値で計算し直すと、16日時点で100m上空では32分の1の小さな数値で7,8ミリシーベルトとなる。
ですから17日検出の87・7とは放射能値が11倍以上に上昇したことになるが、実は東電から公表されている原発正面玄関での数値には大きな変化は無い。
それなら自衛隊か東電か、何れかが真っ赤な嘘を言っている事になるが真実は藪の中で判らない。
判っているのは警視庁機動隊の高圧放水車は50mまで接近して放水したが自衛隊の特殊高圧放水車は90mで放水へりは100mと2倍近い。
距離が二倍なら4分の一の被曝量となるが警察官側の決死の努力と、それに比較して最初からやる気の無い逃げ腰の自衛隊側の不真面目さ(犯税的な怠慢)の両者の差は誰の眼にも明白になっている。

(注)
使用済み燃料棒を貯蔵するプールの高さを通常の五階建て15メートルと書いたのですが、これが存在するのは格納容器建屋(60メートル弱)の5階部分のオペレーションルームに併設されているが、何とこの高さが40メートルです。
それなら我らが自衛隊が発表した『30メートルでの測定値』とは何処で計ったのか。
呆れかえる話である。
また100mで放水と報道されたが鉄塔の高さ(120メートル)の倍以上であり、それなら300メートル程度の高度からのセミのション便の放水作業だった。
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4 コメント

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疑問山積 (ましま)
2011-03-17 16:41:33
 タイムリーで適切な記事だと思います。われわれは政府、マスコミ報道に頼るしかなく、流言飛語に飛びつくわけにもいきません。

 その中で、自衛隊のヘリから海水投下4回、映像で見ても2階から目薬ですね。これは「やるだけやった」というパフォーマンスと最悪の場合に備えた責任逃れでしょうね。

 NHKはこの映像を広く海外にまで配信したが、恥の上塗りにならなければいいが。それから、東北電力の高圧線(外部といっている)から送電線を引き込み今日中にも電源を回復すると報じている。

 まえから思っていたことですが、こんな当然かつ簡単な解決方法がなぜ今まで試されなかったか報じられなかったか、さっぱりわかりません。
プルトニウム汚染は絶対に許されない (もえおじ)
2011-03-17 21:52:13
今回の放射能漏れ事故の直接の原因は、冷却装置の緊急電源装置が津波で壊れて停電になったからです。(これは設計の改善で十分避けられたので、とても残念。) ところが、できるだけ早期に電源供給再開作業を開始すべきだったのに、(5日も経って電源回復と緊急冷却装置稼動の可能性を発表したように)遅れたのは、重大な過失です。 もっとも、余り認識されていないのですが、安全設計で最も重視される原子炉格納容器と建屋は地震と津波の衝撃に耐え、自動稼動停止も正常に機能したことで最低限の水準は保ったとは言えます。 そうでなければ、もっと深刻な放射能汚染tが起こっていた可能性が高い。

3月17日現在、深刻な放射能汚染が懸念されるのは、原子炉格納容器に亀裂ができたと想定される3号機、及び、(冷却保管用プールの水が熱で蒸発している)使用済み核燃料の露出・水素爆発の危険がある4号機です。 これらにはプルトニウム汚染の危険があり、1号機2号機よりもはるかに緊急度が高い。 それでも、海水注入を継続して冷却し続け、冷却装置の電源を再確保できれば事態は沈静化するはずです。 今は、厳しい現場で作業員の方々が無事に任務を遂行されることを望むばかりです。 その後は、数ヶ月間から2年間は冷却装置を作動させ、1号機2号機3号機は廃炉、4号機は修復が可能であれば再運転か。 現地の洗浄には、おそらく数年かかるでしょう。
口が開いたまま、あんぐり (宗純)
2011-03-18 11:16:06
ましまさん、コメント有難う御座います。

地震から随分日時か経過してから、今回の17日に初めて外部からの送電線を引き込む工事に着手したとの報道ばかりは、
これはもう呆れ返って言葉もありません。
こんなことは当然11日の時点で行っているものとばかり勘違いしていたのです。
電力を作る会社が電力を作れなくって大騒動になっているのですが、その上層部の知性や判断力・決断力とはこの程度なのでしょうか。?
普通なら大人でなくても中学生なら間違いなく気が付く。
小学生でも多分気が付きますよ。
11日の時点なら極簡単なトラブルの解決が可能であったのです。
原発への海水注入も東電は消極的な姿勢で、通商産業省の命令でしぶしぶ行ったとの報道もあります。
事故初日から東京電力が炉心への海水注入を行っていたら大事には至っていない可能性もあったが丸一日以上の貴重な時間が失われたようなのです。
自衛隊の水の空中投下ですが、あの程度でも間断なく行えば効果はあるでしょうが、
たったの4回の遠くからの散布では、文字どうりの焼け石に水であれでは駄目でしょう。
自衛隊の態度には真底腹がたちます。
水素爆発した3号機が最優先 (宗純)
2011-03-18 12:17:14
もえおじさん、コメント有難う御座います。

政府も3号機の注水を最優先させる方針のようです。
原因は矢張りこの3号機ではウラン燃料ではなくて、今までにまったく例が無い最悪のプルトニウムを混合したMOX燃料を使っていることに尽きるでしょう。
前例が無いだけに、ウランよりも各段に危険である以外には、どれ程恐ろしいかも良くわからないのですね。
今のような『安全だ』『安全だ』ばかりでは余計に不安を煽るでしょう。
政府や東京電力による全面的な情報の開示が切に求められています。
余りにも情報が少な過ぎるのですよ。
放射能自体は、みなさんが思っているほどの、それ程の急性の毒性は無いのですよ。
イギリスの印象操作疑惑『リトビネンコ暗殺事件』
2008年02月01日 | 軍事、外交

BBCの原子爆弾の直撃を二回も受けても死なずに92歳まで生きたヒロシマ・ナガサキの二重被爆者『世界一、運の悪い男』の例もあります。
この時に『二回も被爆しても生き延びたのだから「運が悪かった」ではなくて運が良かったのではないか』との声もでたらしい。
それにしても日本の全てのマスメディアは3年前には、今とは正反対に反ロシアの感情からなのか『放射能の恐ろしさ』を大宣伝していたのですよ。
これ等のマスコミ関係者は、私のように過去のことを忘れずに覚えている人が一人もいないとでも思っているのでしょうか。
無責任の極みですね。
このリトビネンコ事件でイギリスが大宣伝していた放射能での急性なあのよう障害は通常、絶対と言ってよいほど起きないのですね。
あれは別の可能性が考えられる。
放射能の恐ろしさは別であるのです。
見えないし匂いも無い。
しかし毒性は、、知らない間に確実にもっと緩慢にゆっくりと進行していくことなのですね。リトビネンコ事件とは大違いですよ。

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