逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

仙石官房長官「自衛隊は暴力装置」に感情的な批判集中

2010年11月23日 | 文化・歴史

『ネットウヨ化する自民党議員』

仙石官房長官が国会答弁で『自衛隊は暴力装置』と発言、批判を浴びてすぐに訂正したが、この『自衛隊は暴力装置』という言葉自体は社会科学用語としてまったく正しいので、基本的に訂正したことが間違いです。
警察や軍隊のような組織を指して『暴力装置』という言葉が、一部左翼や護憲派の用語(隠語)ではなくて正式な学術・科学用語として定着している。
この事実は政治や社会学では常識であり、護憲派でも左翼でも無い石破元防衛大臣も過去にまったく同じ意味で『自衛隊は暴力装置である』と語っているのです。
自民党一の軍事オタクである石破茂以外には自民党には、『自衛隊とは何か』を理解している政治家が一人も居ないのでしょうか。?
基本的に『自分が知らない』とは単なる個人的な無知に過ぎないのです。
非難されるべきであるのは、今回のような『発言者』(仙石官房長官)ではなくて、批判する自民党や世耕議員の方であるのですが、『自分が知らない=間違い』と考えているらしい仮想空間のネットウヨと同様な心象風景であるのでしょうか。?
ネットの仮想空間とは違い、現実世界では『自分が知らない』は何ら自慢には成らず、基本的に恥じであり、『知らないことには発言権自体が無い』のだとの普通の大人の常識が働いていないのです。

『75年前の天皇機関説への非難との類似性』

1935年(昭和10年)2月19日、貴族院本会議で天皇を神聖視する陸軍中将の在郷軍人議員が、美濃部達吉議員(東京帝国大学名誉教授・帝国学士院会員議員)の天皇機関説を、『恐れ多くも天皇陛下を国家の一機関と呼ぶなどは不敬である』、国体に背く学説であるとして『学匪』『謀叛人』と非難、貴衆両院有志懇談会をつくり機関説排撃を決議した。
政府は美濃部の著書『憲法撮要』『逐条憲法精義』『日本国憲法ノ基本主義』の3冊を発禁処分とした。
文部省は「国体明徴に関する政府声明」(国体明徴声明)を出して統治権の主体が天皇に存することを明示し、天皇機関説の教授を禁じた。
この天皇機関説の攻撃非難で、僅かに残っていた大正デモクラシーの最後の息の根は完全に止められて、以後は日本国内の戦争への反対の声はことごとく排斥されて、大日本帝国の崩壊(第二次世界大戦の敗北)の道へ、坂道を転げ落ちる石の如く一直線に向かっていったのです。

『自己矛盾か自己否定』

この国家の暴力装置は、社会学者のマックス・ウエーバーの定義であり『社会科学の基礎知識』的な話なのですから、殊更これを取り上げても『けしからん』『許せない』と怒る心情とは、 大日本帝国を滅ぼした太平洋戦争前夜の1935年に神聖不可侵な天皇を国家の一機関であると言うとは何事かと主張して、貴族院議員でもある美濃部達吉の天皇機関説を攻撃した軍部とそっくりな反応で今の日本の右傾化も極まれりでしょう。
そもそも『天皇機関説』とは大日本帝国憲法第4条の国家元首の規定を言っているのに過ぎないので、天皇機関説の否定とは明治憲法(立憲君主制)そのものの否定とほとんど同じ意味となるのですね。
今度の騒動(自民党のイチャモン)もまったく同じことが言えて、今回の『暴力装置』の否定とはまさに自衛隊の武装(暴力)の否定であり、自衛隊の存在自身の否定につながる話になるでしょう。
しかし、ものは考えようで戦国時代とは大違いで、太平の江戸時代に大小の佩刀を常時差していても決して使ってはならない(暴力を禁じられていた)サムライ同じで、平和憲法9条のある日本の今の自衛隊は『暴力装置』として行動(暴力)が絶対に禁じられている、世にも不思議な存在であるのでしょうか。

『忌み言葉では?』

溜め息しか出ませんが、批判している国会議員連中ですが『日夜、国を守っている自衛隊員に対して失礼な。絶対に許せない』と息巻いているとか。
日本の国会議員が今までの歴史も科学的事実も知らないとは、何ともはやで、そのような考え方が国を滅ぼしたのですから、亡国のやからです
自分達がどれ程無知で恥ずかしい発言をしているかの自覚が無いのでしょう。
しかしこの話は『天皇機関説攻撃』の類似の話であるとか、社会科学や歴史に対して自衛官の精神世界を優先する問題点と言うような、レベルの高い話ではなくて別の現象にも見える。
『暴力』の言葉が悪いと文句を言っている連中は、単なる日本独特の奇習である『忌み言葉』を主張しているのですよ。
長い歴史や文化的背景があるヤマト言葉で、日本人の誰もが知っている正しい日本語である『めくら』を使用禁止にして、官僚用語の『視覚障害者』と変えるのと同じ現象でしょう。
日本国で、ヒロシマや長崎の戦争記念の為の公園を平和公園に、大東亜戦争のスローガンの広告塔である八紘一宇の塔を平和の塔と呼び変えるのは『戦争』が戦後の忌み言葉だからであり、それ以上の何らの意味も無いのです。
今回も『暴力』の単語が忌み言葉だからで、『暴力装置』を非難する論議の根拠には確固とした何らかの主義や主張があるわけではなく、単に『使ってならない言葉だから』(忌み言葉)以上でも以下でもない。
自民党議員やマスコミは、『タブーである』と主張しているのです。
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31 コメント

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Unknown (壊れ甕)
2010-11-22 14:45:48
そういえば、仙石官房長官は今日柳田氏が法相を辞任したことを受けて、法相を兼務することになりましたね。
それだけ管内閣に人材が不足しているということなのでしょうかね・・・。
官僚指導の限界 (宗純)
2010-11-22 15:30:01
壊れ甕さん、コメント有難う御座います。

柳田法相発言の、
>「法相はいいですよ。(答弁は)二つだけ覚えておけばいい。『個別事案についてはお答えを差し控えます』。分からなかったら、これを言う。これでだいぶ切り抜けてきた。あとは『法と証拠に基づいて適切にやっている』」 <
ですが、これ単に事実を述べただけですね。
しかもこの発言の元々のネタは、柳田法相自身ではなくて、間違いなく法務官僚の誰かですよ。
元々彼は法律の素人で大臣に成り立ての新人ですから何も知らないのです。
ですから新しく大臣になった時に、この便利な『言葉』の意味を事務次官などの高級キャリア官僚辺りに言われたのですね。
個別案件に法務大臣が答えたのでは世間からは指揮権発動と思われかねないので、余程の理由が無い限りは絶対駄目なのです。
法と証拠に基づいて適切に行うのも、何ら問題ではなくて、それどころか常識であり何ら問題ではない。
それなら何故今ことさらに『問題視されるのか』の方が、問題であるでしょう。
これに関しては亀井静香が実に良いことを言っているのですが、今までの自民党の大臣も同じ発言を行っているらしいですよ。
それなら尚更に、仙石官房長官の『自衛隊は暴力装置』とまったく同じであり『何で今これが問題になるのか』こそが問題なのですね。
これは誰も知らない極秘事項を知ってしまって、とうとう黙って居れなくなって、深い穴に向かって『王様の耳はロバの耳』と喋ってしまった散髪屋のイソップ寓話ではなくて、
誰でも知っているが誰もが喋らない(人前では喋ってはいけないタブー)『裸の王様』のアンデルセンの童話話に近くて、到底日本国の最高機関の国会論議の水準には無いですね。
官僚の助言を そのまんま左 (JUNSKY)
2010-11-22 16:04:36
私のブログにも
【政治主導を声高に叫んでいる民主党だが、実際にやっていることは、『官僚答弁』で、柳田氏のように『官僚に教えてもらった通り』、
国会答弁をしているらしい。
 他の大臣も似たり寄ったりだろう!】(JUNSKYblog2010, 11/17)
 と、書きましたが、

 法務官僚にしてみれば、素人大臣が答弁で軽口を叩いてもらっては困るので、「大臣は、『この二つ』だけで答弁し、あとは私たち官僚にお任せ下さい」とでも助言したのでしょう。
 それは、別に構わないのだが、友だちとの飲み会の席では無く、選りにも寄って「法務大臣就任を祝う会」という公式な内輪の会合で発言したことが、彼のおバカさ加減と脇の甘さを露呈したんですね。
 当然、そういうおバカが法務大臣をやれる訳は無いのでして・・・たとえ『東大卒』と自慢したとしても・・・

 それはそうと、仙石氏が法務大臣とは、これも非適任の最たる人事ですね。

   JUNSKY 2010,Nov.22

神輿は軽い方がいい (疑問に思う人)
2010-11-22 16:53:56
そもそも、柳田大臣は法務に関して全くの素人で、その点では最初から不適任な人事ですね。
法務官僚ってのは、大臣どころか政治家何するものぞって感じで、法務関係に首を突っ込まれるのを嫌うそうです。
にしても、仙石の発言も柳田の発言も、問題が矮小化されてるというか、おいおいそれは違うだろうと思うんですがね。
それはそれとして、ウェーバーはマルクス主義者だというコメントを見た時は脱力しましたね。何も知らないどころの騒ぎでは無いですよ。ちなみに、私は国家権力は暴力装置だと思ってるんですが、彼らの論調に従うと、左翼のマルクス主義者になるんでしょうかね。
今さら脱力しても遅い (もえおじ)
2010-11-22 22:41:05
> ウェーバーはマルクス主義者だというコメント

マックス・ウェーバーは、マルクス主義を実行に移すと「共産党一党独裁、及び、超官僚主義支配になる」と批判していたのですが…。 ひょっとすると「レーニンはマルクス主義者だ」の言い間違い(勘違い?)かもしれません。 この程度の知識の国会議員は普通ですから、大臣がそうであっても仕方がありません。

米国の話ですが、ゴア氏とブッシュ氏のTV討論会でブッシュが社会保障が国の役割であることを知らなかったことに対して、ゴアが『当然である』と偉そうに述べたことが反って米国民の反感を買ったそうです(笑)。 そして、このことがゴア氏の敗因の一つかもしれないとされています。

新聞各社は、『「暴力装置」の表現は、かつて自衛隊を違憲と批判する立場から使用されてきた経緯がある』と言っているみたいです。
Unknown (makoto)
2010-11-23 01:48:24
>護憲派でも左翼でも無い石破元防衛大臣も過去にまったく同じ意味で『自衛隊は暴力装置である』と語っているのです。

石破氏が言ったのは、同じ意味ではないでしょう。
なんでそこまで、仙石などという売国官房長官を擁護するのか不思議でしょうがない。
ネットサヨだからですか?
ik_majima-1932@nifmail.jp (ましま)
2010-11-23 12:50:46
天皇機関説に焦点を合わせたことに敬意を表します。

「暴力装置」の意味を知っている人、仙石長官、石破元防衛庁長官、小林よしのり氏などが沈黙(発言しているけどメディアが伏せているのかもしれません)していることが問題です。ことに、仙石氏や首相が撤回・陳謝していることは最悪で、犯罪的ともいえましょう。

美濃部達吉さんは、貴族院で学説を平明に解説、名演説と評されました。朝日新聞は「満場粛としてこれに聞き入る……貴族院には珍しく拍手起こる」と報じてます。

 ところが、右翼議員や軍部がよく調べていない人、勉強していない人を巻きこんで、訴訟までおこしました。さすがにこれは不起訴になりましたが、辞職に追い込まれ政治的には抹殺されました。

 このたびは、名演説をする人さえいない、より悲観的な状況なのです。

しかし、
法に則って粛々と (宗純)
2010-11-23 15:08:53
JUNSKYさん、疑問に思う人さんコメント有難う御座います。

法務大臣の発言ですが、まあ大臣になるはずの無い人が大臣になり、
悪気は無いのだが、嬉しさのあまりに身内の集会で、ウケ狙いでの自虐ネタを披露したのですが、ユーモアのセンスがまったく無い人が行うものだから全く受けないのは当たり前。
ジョークの心算が地球も凍る寒すぎるオヤジギャグになった悲劇か喜劇ですが、これを追求する野党の側も困ったことですね。
これ、手品のネタをばらした手品師のような話で、掟破りなのは事実であるのですが、大臣の話し自体(話の中身)は真実であるのです。
それは議員みんなが知っているのですが、それでも公開の場で口に出すのはけしからん。許されない、としているのですから、それなら『真実を口出さないで嘘であることが判っている建前だけを述べよ』との意味になるのですよ。
良く考えてみれば国会で法務大臣が喋ることは何も無いと言って良いほど『何も無い』のですね。
まさに法に則って粛々ととしか言えないし、言ってはいけない地味な仕事であるのですね。
ゴア対ブッシュ (宗純)
2010-11-23 15:42:21
もえおじさん、コメント有難う御座います。

この『知』が走りすぎて嫌われるゴア対天然ボケが支持されたブッシュの逸話は、今回の日本国の答弁した仙国官房長官と質問した自民党世耕議員の話とそっくりですね。
その後のマスコミの取り上げられ方も無知蒙昧な無学ぶりがそっくりで笑えます。笑い事ではないのですが。
テレビでの国会中継で見ると、世耕議員はまったくタイムラブが無く即座にこの『暴力装置』に反応して強い調子で謝罪訂正を求めているのです。
これが社会科学用語であり、仕様の意味の是非を考えてから反論したとの痕跡(時間的余裕)が全く無いのですよ。
ですから全く意味を知らなかったのですね。
政治家の基礎知識としての『学術用語』ではなくて、単なる罵倒語としての『暴力団と同じ』程度の『形容詞』として理解したのでしょう。
ブッシュと同じ程度に知恵足らずの見本であり、この程度の人は本来政治家をすべきで無い。我々一般国民にとって一番迷惑な『始末におえない、やる気のある馬鹿』なのです。
だからあの場合には一言も訂正などせずに、自民党議員の不見識をこそ指摘するべきだった。
ところが、この人のいつもの『自分の言葉を野党に追求されたら即座に訂正してしまう』悪い癖がでて失敗したのでしょう。
口から出まかせの三百代言の弁護士出身の橋下知事と同じで、政治家としての『言葉』が軽すぎるんです。
makotoさん、はじめまして (宗純)
2010-11-23 16:13:21
当ブログでは良好な環境維持の目的で、タイトルも名前も無いもの、あっても通りすがりや日本人の一人など個人を特定していないものは無記名と看做して塵コメントとして削除するローカルルールがあり、読者の皆様には面倒でしょうがご協力を御願いしております。次回からはタイトルを忘れずにご記入下さい。

自民党の石破政調会長の発言内容を知らずに何かを論じようとは恥ずかしい限りで不見識の極みです。
軍事オタクの石破さんは、ヤクザやマフィアのような私的暴力と対比して国家の暴力装置を語っているのですよ。
国家が暴力を合法的に独占することの重要性を語っているのですが、makotoさんの説が正しいと仮定すると自民党一の軍事通の石破さんが間違ったことを言ったことになりそうですが、国家論の基本を弁えていないとしか言えません。
記事にも書いたようにネットの仮想空間では別のようだが、我々の知っている今までの日本国の普通の現実世界では、
『自分が知らない=間違い』には成らない。たんに恥じでしかなくて『知らないことには発言権自体が無い』のだとの普通の大人の常識が働いていないのです。
一生懸命に災害救助しているのに『暴力装置』呼ばわりは失礼などの意見は、それこと自衛隊員にとっては失礼すぎる見解でしょう。
あまりに記事の内容から遠い、科学的事実を弁えないレベルの低すぎる意味不明のコメントは迷惑で、次回からの投稿は御遠慮下さい。
自信が無さ過ぎる管直人内閣 (宗純)
2010-11-23 17:00:21
ましまさん、コメント有難う御座います。

管直人首相は、横浜のAPEC首脳会談で中国の胡錦濤国家主席やロシアのメドヴェージェフ大統領との会談をホストとして行っているんですが、何と最初から最後までメモから顔を上げずに棒読みだったのですよ。
首脳会談で相手の顔を見ていないのですから、これは日米首脳会談での自国の通訳しか見ないで日本の麻生太郎首相を見なかった失礼極まるオバマ大統領以来の椿事ですね。
戦場カメラマンとホワイトハウスの奇妙な写真
2009年03月02日 | 軍事、外交

この国辱的な日米首脳会談の映像はホワイトハウスのホームページに掲載されただけなのですが、
今回は、これがテレビの映像として世界中に全国配信されているのですから、これ以上に国辱的なことがあるでしょうか。?
管さんですが、以前に副首相権財務金融大臣の時に、野党側からの経済用語の『乗数効果』を聞かれたのに意味が分からず恥をかいたトラウマが未だに尾を引いているのでしょうか。
管直人とは対照的に仙石官房長官のほうは、正しいか、それとも正しくないに関係なく、意味無く簡単に前言を訂正する悪癖があるのですね。
ですからこの場合には、75年前の美濃部達吉の貴族院議会での釈明演説の再来を期待するのは、人間の出来が違いすぎていて、期待するほうが最初から無理があるのででしょうか。
それとも実は大敗するのが確実な第二次世界大戦の戦争前夜だった当時の右傾化しつつあった日本帝国の状態よりも、
今の日本国の右傾化のほうが手遅れ状態の危険な段階まで進んでいるのでしょうか。
全く同じことしか報道しない今の、大本営発表の金太郎飴状態のマスコミだけを見ていると、75年前の天皇機関説の弾劾の時期よりも、66年前の1944年のサイパン陥落で帝国の滅亡が決定的になった時期の方により近いのかもしれません。
“暴力装置”は名訳 (事務総局元非常勤職員)
2010-11-23 19:03:39
旧共産圏の軍学校でアジア戦史を講ずる僕だが、なるほど“暴力装置”は名訳の日本語であると考える。“暴力”の訳よりも“装置”という訳に、訳者の優れた才能を感じさせるのだ。ロシア語でアッパラートは‘(明確で単純な機能をもった)道具器械’であり、漢語ならば“~機”という名詞で訳出されるべきものだろう。またこの日本語は{暴力}+{装置}というふうに、二語の複合名詞とは分析されず、あくまでも{暴力装置}一語として分析されるというのが、僕の言語直観である。漢語は複数の意味要素を融合せしめ、別の意味をもつ語を創造する能力に卓越しており、この術語ももはや{暴力}や{装置}がかつて帯びていた意味を失い、本来軍隊のもつ危険な非人格的道具性を一目瞭然と表現している。旧日本軍の作戦成立過程を研究する学生K君は、自衛隊において“参謀課程”を“幕僚課程”と呼び変えたのはなぜかと問う。忌字を寿字で言い換える習慣によると返答したが、今回の論争を機に、“言論の府”の選良や新聞記者の漢字能力の劣化という問題をあらためて認識した次第である。
四字熟語なので (宗純)
2010-11-24 17:22:14
前半の主語と後半の述語の動詞や形容詞からなる複合語であり、後半の訳語は装置でなくとも機構でも構造でも良いと思いますよ。
今回、問題になったのは後半部分ではなくて前半部分の『暴力』にあるのです
暴力のニュアンスが『非合法』とのマイナスイメージがあるために『自衛隊を暴力装置』に例えるとはなにごと、自民党議員たちは怒り狂っているのです。
ですから仙石官房長官も後半部分は変えずに前半だけ変えて『実力装置』と言い換えたのですが、・・・本当に惜しいことをした。
仙石の馬鹿たれが。
マックス・ウェーバーの国家の規定の『暴力装置』の大事な大前提に『国家の正当性』を言っているのですよ。
国家が『国家』であるためには暴力装置が絶対条件なのですが、その根本に正当性(自らの正しさ)がもっと大切であるとする『国家=正等で正しい』との構図ですね。
ただし、これは『国家=正しい』ことを示しているのではなくて、『国家とは自らの正当性を常に主張する必要がある』(正等であること自体が、その存在理由となる)不思議な組織・集団なのですよ。
この『国家』の主張する『自分の正当性、正しさ』ですが、事実かどうかはそれ程問題ではなくて『正等である』との建前(見かけ)を何よりも大切にする『組織』が、実は『国家』であるのですね。
この様に、『国家=正義』との建前があるので、国家の行う全ての悪事も全てが『正等である』と変換できるのです。
人類一般の道徳に反する戦争や死刑のような公的殺人でも『正義の正当な行い』になるのですが、この不思議すぎる錬金術のからくりの根本にある仕掛けとは、『国家=正当性』とのマックス・ウェーバーの定義があるからです。
国家とは、①一定の広さの限られた区域を持っている②暴力装置を持っている③正当性を持っている(と国家が主張している)の『三つ』なのです。
『暴力』と『正当性』と言う一見矛盾する事柄を統一した、ある意味で不自然な、新しい概念の不思議な組織体が『国家』の本質であるのです。
ですから、ドイツ語でゲヴァルト(Gewalt)の直訳であるのですが、実力装置などと呼ばずに『暴力』としたのは名訳であると思います。

事務総局元非常勤職員さんは日本人ではなくて、旧共産圏の人なのでしょうか。
それで無いと以前の記事『尖閣事件で馬淵澄夫国土交通相辞任を要求
2010年11月16日 | 東アジア共同体
海上保安官の逮捕を要求すfる (事務総局元非常勤職員)
2010-11-16 19:37:13
のコメント内容との整合性が無い。何処の国であれ公務員が公務上知りえた情報や知識をむやみに公開することは問題があるのです。
ですからいくら貧すれば鈍すとは言えど、国軍の幹部養成の軍学校には外国人は雇いません。
特に旧共産圏諸国では何れも同じで軍事予算の縮小による大幅な人員整理が進んでいる結果、軍の専門職のリストラで軍事知識を持つ失業者が溢れているのでスパイ要員の養成でも無い限りは自国民を差し置いて外国人を雇うはずが無いのです。
事務総局元非常勤職員さんが本当に旧共産圏の軍学校でアジア戦史を教える外国人講師であるなら、その事実(身分)をむやみに明らかにすべきで無いし、講師で無いなら矢張りブログのコメント欄に書くべきでない。
何れにしろ、これではせっかくのコメントが台無しです。
問題は自衛隊を名指ししていったこと (makoto)
2010-11-24 18:30:03
>当ブログでは良好な環境維持の目的で、(中略)次回からはタイトルを忘れずにご記入下さい。

すみませんでした。気をつけます。

>自民党の石破政調会長の発言内容を知らずに何かを論じようとは恥ずかしい限りで不見識の極みです。

それはあなたでしょう。
石橋は、自身のブログに以下のように書いています。

―以下引用―
 一部報道にもありますとおり、私自身、昨年三月の朝日新聞でのシンポジウムで「国家の定義というのは警察と軍隊という暴力装置を合法的に所有するというのが国家の一つの定義(原文のまま)」と述べております。
 原典はマックス・ウエーバーの「職業としての政治」なのですが、外国語による著作を引用するときは、原文にあたらないと、訳語のニュアンスで誤解を招きかねないので、これからもっと私も注意しなくてはなりません(ウエーバーの著作には他にも「装置」という訳語が多く出てきます)。
 私の発言はあくまで政治学上の定義を引用したうえで、「何故北朝鮮で、あのようなテロ行為が起こるのか」を論じたものであり、国会において、自衛隊を、名指ししたものではありません。
 しかし、政治の側が、「ことに臨んでは身の危険を顧みず」国を守る責務を黙々と果たす方々に対する敬意を示しつつ、わが国における「自衛隊とは何か」を正面から論じてこなかったこと自体が、大きな問題なのだと思っています。
仙石は軍隊を概念的に言ったのではなく、自衛隊を名指しで、しかも国会で言ったから批判されているんですよ。
―引用終わり―

石破氏の言うように、石破氏は北朝鮮でのテロ行為についての発言する上で、軍隊全般を指してウエーバーの言葉を引用したのであって、自衛隊を直接暴力装置と名指しした訳ではありません。

>警察や軍隊のような組織を指して『暴力装置』という言葉が、一部左翼や護憲派の用語(隠語)ではなくて正式な学術・科学用語として定着している。

重要な所なのでもう一度書きます。
今、彼が批判されているのは、警察や軍隊を指して概念的に言ったのではなく、自衛隊を名指しで言ったからです。
では、伺いますが、政治家で自衛隊のことを暴力装置と国会で言った政治家が他にいますか。
いたら教えてください。
あー、でも旧社会党や共産党系にはいそうですね。
でも実際いますっけ。
「軍隊」と認めた功績 (kuroneko)
2010-11-25 09:27:30
 よくわからないのですが、「世耕氏は中国人民解放軍を「暴力装置」と言わないのかな」というエントリーを書いたわたしとしては、個別の軍隊のことを「暴力装置」というのは全てなのか、自国の自衛隊だから「失礼」とか「けしからん」とかいうのか、その辺が判然としない。
 「政治家で自衛隊のことを暴力装置と国会で言った政治家が他にいますか。いたら教えてください。」というけれど、国会で自衛隊のことを「軍隊」といった政治家も、わたしの記憶にはないですけどね。自民党政権は「自衛隊は戦力ではないから合憲」と言っていたし…。
 「軍隊」と言わないのだから、「暴力装置」とも言わないでしょう。どこの国の軍隊も「暴力装置」ですから、仙谷氏はどうどうと自衛隊を軍隊と認めるグローバルスタンダードの考え方を示した、という議論にはなりませんね。
 歴代自民党内閣より踏み込んで、自衛隊を各国の軍隊並みに扱ったのではないですか?
 
白馬は馬に非ず? (宗純)
2010-11-25 10:11:56
makoto氏へ、残念ながら長い上に益々意味不明です。

石破茂は日本国の自民党政調会長であり元防衛相であり政界一の軍事オタクなのですが、
別に北朝鮮の政治家でも北朝鮮に親近感を持つ政治家でもありません。
makoto氏は大きな勘違いをしているのですが、
石破氏は公的な正当性のある『暴力装置』の大切さ、重要性を指摘しているのです。ですから論旨一貫性を言うならmakoto氏は、日本国の元防衛大臣の石破茂は北朝鮮軍の大切さや重要性を指摘したとのトンデモ話になりますね。
あまりに馬鹿馬鹿しいとは思いませんか。?
『暴力装置』=悪である、と早とちりして大失敗しているのでしょうか。?

自民党などの保守政治家が、『暴力装置』と『自衛隊を名指しで言った』ら、
当然今までの9条擁護の左翼側の方から、『自衛隊の国軍化を目指している心算か』とでも、色々な非難が出たのですよ。
『自衛隊は軍隊では無い』と主張しているのでしょうか。?
それなら、今までの論旨は多少は納得できますが、残念ながら『自衛隊』の名前は世界一危険な攻撃的な軍隊であるイスラエル軍の正式名称と同じであるのですよ。

まあ、今までの歴代自民党政権は憲法9条の戦争放棄の条文があるために『自衛隊は軍隊では無い』との『白馬は馬にあらず』の詭弁を長年言い続けていたのですから、そのまま言葉どうり信じている素直で真面目な日本の市民がいても驚きません。
また、どれ程不思議な考えであれ殺人や強姦であれ個人の『内心』は民主主義においては聖域であり小説などの範囲に止まり実体化されない限りは思想信条、宗教の自由は保護されます。
ただこの場所は個人のブログのコメント欄で全てはブログ管理者の裁量に委ねられているのです。
記事もコメント欄の記述も読まない、低級なコメント投稿は他の読者の迷惑です。
この様なコメント投稿はお断りしますと最初にはっきりと書いているのです。
今回のコメントの答えは『国家の国家たる所以は公的な暴力の独占と正当性にある』と既に一つ前のコメントに詳しく書いてあるのですよ。
また、この事実は今日11月25日付け毎日新聞朝刊のコラム『木語』に金子専門編集委員の同趣向の記述があります。
私とは違い、金子秀敏氏は文章の専門家であるので誰にでも理解し易いでしょう。
>「暴力と実力を言い間違えた」という仙谷氏の釈明も変だ。実力とは結局、暴力の実力のことなのだから。みんなよくわからずに無駄な議論をしている<のですよ。
息子を盲目的に溺愛する母親の悲劇 (宗純)
2010-11-25 11:31:51
kuronekoさん、コメント有難う御座います。

世の中は広いですね。いるんですよ。救いようの無いお馬鹿が。
『中国や北朝鮮軍に対して暴力組織と呼ぶのは良いが自衛隊に対しては大間違いである。許せない』との意見を見たときには真底脱力しました。
他人の子供は悪いことをしても、自分の息子(自国軍)に限っては絶対に悪いことをするはずが無いと無条件で信じているのです。
天然ボケのブッシュジュニアも真っ青のダブルスタンダードの極みで言葉もありませんが、この例は近頃多すぎると思いませんか。
同じ事例を相手と自分では全く正反対の物差しで判断しているのか。
それとも過去の自分にとっての不都合な真実は完璧に忘れ果てていて、自分の都合の良いことだけを言い募るのか。
つい最近の中国漁船衝突事件では、全てのマスコミや共産党を含む全ての政党が同じ意見で違いが無い。
漁民(生活者)の視点が無く、日本の国家権力(暴力装置)の側の正当性(正さ)を主張しているのです。
現場海域は日本が実効支配しているが中国などの外国船が大勢操業している現実がある。
それを見た前原誠司が海保に拿捕を指示したので4艘の大型巡視船とヘリ一機で2時間40分に渡って必死に逃げ回る漁船を捕まえた事件です。
同じような例は韓国やロシアの実効支配する海域で何べんも起きているのですよ。
このときは日本側が厳重に相手国に抗議しているのですから、今回のように中国側が抗議するのは、それ自体は当たり前であるのです。
しかもロシアや韓国とは違い日本国はこの尖閣海域では一回も拿捕を行っていない。(だから拿捕ではなく衝突事件であると内容を誤魔化した)
拿捕というのはビデオに有るように相手の進路を妨害したり併走して強制接舷(ぶつけて)行うもので日本側の『衝突したから捕まえた』等は言いがかりに近い。
起きている事実を正反対に描いています。
韓国や旧ソ連などの拿捕には、小型の警備艇を漁船の船体にぶつけて(衝突させて)強制接舷して拿捕するのです。
いくら慣れていないとはいえ漁船の拿捕で、日本のような大型の巡視船の使用は常識はずれにも程がある危険な行為ですよ。
今まで長い間『危ないから止めなさい』といい続けてきたのに、立場が反対になった途端に手のひらを返して(今までの自分の立場を完璧に忘れはて)今回日本人で、誰も『危ないから止めなさい』といわないとは情け無いですね。
高倉健の台詞ではないが、今の世の中は『右』も『左』も真っ暗闇で、まっとうな正しい判断ができていないのです。
暴力装置である国家権力が悪いことをするはずが無いとでも思っているのでしょうか。?
力は正義 (疑問に思う人)
2010-11-25 13:25:33
国家権力は自分たちが正義なので、悪を行っても正義だと以前に書かれていたような。
それはそれとして、最近盲目的に国家権力を信用する人が多いように思いますね。かなり危険な兆候だと思います。
にしても、自衛隊が暴力装置でないなら何なんでしょう。制服を着て武器を持った公務員の集団とでも言えば良いのでしょうか?
やはり、単なる揚げ足取りで、仙石は全共闘→左翼→マルクスレーニン主義者と言う論法を張りたいだけと思いますよ。何でも、暴力装置という言葉は左翼が使うと意味するところが異なる用語らしいので。
勝てば官軍負ければ賊軍とも言います (宗純)
2010-11-25 17:03:04
双方に言い分があれば、国家対個人では必ず国家の側が勝つ仕組みに出来ています。
国家の側が負けるのは、いくらなんでもそれを『正しい』としたのでは『国家=正義』が実はインチキだとみんなに暴かれて不味いからですね。
お互いに『自分は正しい』と主張する国家同士が其々暴力装置を持っているのですから、今まで長い間国家間の戦争が絶えないのは当たり前であるのですが、この暴力装置の所持を禁止されているはずの憲法9条の特異性と先見性は矢張り際立っているのです。
それにしてもマックス・ウエーバーの定義を知らなかった自民党議員には脱力するしかありませんが、『右』の石破茂の方は暴力装置はずばり『軍隊』を指しているのですが、
理論優先の『左』では少し違い元もとのウエーバーの定義のとおりに軍隊だけでなく警察や裁判所、監獄などの権力機構も指しているのですね。
これ等は戦時の軍隊のような剥き出しの『暴力装置』とは大きく違いソフトであるのですが、背景には矢張り国家の公的な暴力を基礎としているとの考え方です。
今回の場合には石破茂式に狭義の解釈で『軍事組織』に限定して考えた方が判りやすいでしょう。
今『暴力装置』の言葉を自衛隊に使うことに怒っている諸君ですが、まさに平和ボケの極みですすよ。
上意下達の組織形態で制服を着ていて武器も持っている警察や海上保安庁などと似ているようで、自衛隊はまったく別の『暴力装置』であるのですが、この違いが判っていない。
何故彼等は一般社会に一緒に暮らさずに、『基地』と言う閉鎖された空間に隔離する必要があるかの理由が判っていないのですから恐ろしいですね。
筒井康隆の未来小説で、
生まれた時から永久に戦争している戦争が日常化した話があるのですが笑えます。
そこでは戦争は毎日の仕事で、国民はみんなが兵士で、軍事基地は日本国中が基地でもあるので、毎日毎日男達は自分の家から通勤電車で仕事現場である戦場に出勤するわけですが、早朝なんかは疲れ果てた兵士の一団が『やはり夜戦は体にこたえる』などと言いながら家に帰っていくという阿呆な内容なのです。
軍隊が何故、軍事基地にいるのかの単純であるが物事の本質を突いている疑問を考えることが出来れば、9条のありがたみが誰にでも理解できるのです。
個別的自衛権は自然権 (もえおじ)
2010-11-25 18:45:38
一つ疑問なのは、「自衛隊は軍隊ではない」と発言してきた自民党議員が「国家としての自然権である個別的自衛権のための暴力装置(自衛隊)は、軍隊ではない」と認識していたのかどうかです。 まともな判断をするのであれば、むしろ「日本は憲法第九条の制約により集団的自衛権を持たないが、自衛のための軍隊である自衛隊は国家としての自然権の範疇に含まれるから違憲ではない」と解釈すべきだと思いますが、この解釈も間違っているのでしょうか? 

左翼には、非武装中立論に基づいて「自衛隊は違憲」であるとか、「米軍基地はむしろ他国の攻撃対象になるから危険」などという意見を述べる方達がいるのですよね。 以前、共産党員と議論したときに、私が「憲法第九条に個別的自衛権のための軍隊を認める条項を加えるべきだ」と言ったら反論されました。
渡辺京二先生ではないのですか (事務総局元非常勤職員)
2010-11-26 04:32:01
ロシア語堪能の渡辺先生らしくありませんね。「暴力装置」の初訳者が苦心したのは、当時のソ連で入手可能なザルービン・ロジェーツキンの和露に拠れば、ナシーリエの訳語としては‘暴力’一語しかなく、それ故に工夫のしようがありません。一方、アッパラートは‘1.器械、2.器官、3.機関、機構、4.職員、スタッフ’と複数あります。“装置”は寧ろその下の別の語アッパラトゥーラに対して与えられています。初訳者は多分この後者の訳語を相応しいものとして、敢えて採用したのではないでしょうか。大先輩への御無礼寛恕願いもうしあげます。
理由の如何を問わず戦争は明確に違法 (宗純)
2010-11-26 11:39:04
もえおじさん、コメント有難う御座います。

国民国家同士の普仏戦争やそれに続くより悲惨な第一次世界大戦などの悲惨な有様を見た欧州の人たちは戦争放棄の為のパリ不戦条約を1929年に結ぶ。
この昔の条約には期限がないので今でも有効です。
その為に、戦争は国際法では明確な違法行為(国家犯罪)であるのです。
これには大日本帝国も参加しているので、真珠湾攻撃も自衛の戦争であると大本営がいっている。
そしてこのパリ不戦条約を憲法の条文にしたのが日本国憲法9条1項の戦争放棄であり、憲法前文の記述です。
日本人の多くが誤解していますが、欧州諸国やその他の多くの国は9条の1項の趣旨の類似の記述があるのですよ。
無いのは2項の軍備の放棄ですね。
これはまさに日本国唯一だけの記述であるのですが、この憲法9条2項が新たに作られた理由は、69年前の日本は、『戦争は違法だが国家には元々自衛権がある』との抜け道を考えたからですね。
だから敗戦後この『自衛の戦争は合法』との屁理屈を塞ぐ目的で創られたのが憲法9条の2項であり国連憲章であるのです。
『戦争』は自衛であれ防衛であれ名目は何れでるかに関わらず『違法』なのです。
『侵すこと火の如し』の武田信玄の時代でもあるまいし、いまどきどんな悪質な侵略でも『侵略戦争です』などと言う者は一人も居りません。
民主主義のためとか平和の為とかが悪賢く考え出されたのです。
集団的自衛権とは、真っ赤な嘘のペテンに近い言葉で、事実は『赤信号みんなで渡れば怖くない』とのアホな例えに近い行為であり、『集団による侵略、干渉戦争の合法化』のことでありれっきとした『戦争行為』で、国家犯罪のことです。

では個別自衛権ですが、これが悩ましい。
なぜなら自衛か侵略かに関わらず国連憲章では、『戦争一般』が全て違法行為であるのですよ。
どんな理由があれど『戦争は違法』であるのですから、それなら国家の自衛権は無制限ではなくて、厳格に大きく制限されていると見るべきでしょう。
狭義の自衛権(抵抗権)はあるが、いわゆる広義の自衛権(戦争をする権利)は無いのです。
あったとしても自衛権は厳格に範囲が縛られていると解釈するべきではないでしょうか。?
日本国憲法の9条2項の『軍備を持つことを違法とする』は日本だけで有るので、日本以外の国では軍隊は『違法』とは言えないのですが、本来の目的で使うことは違法です。
ですから、これは江戸時代のサムライと同じで刀を持っているが使うと違法で厳しく罰せられたのに似ている。
この話はサラ金の利息制限法と出資法の罰則の規程のグレーゾーンで大儲けしていた話に多少にているが、根本的な問題点はアメリカ軍がいまも採用している対兵力攻撃と相互確証破壊が間違いであるのです。
これでは何時まで経っても戦争は止められません。
対兵力攻撃(資料)
2009年04月25日 | 軍事、外交
相互確証破壊と日本の核の傘
2009年07月12日 | 軍事、外交
『逝きし世の面影』の世界 (宗純)
2010-11-26 14:03:52
事務総局元非常勤職員さん、

このブログ名は、渡辺京二氏の名著『逝きし世の面影』から借用したもので、この本は膨大な資料から150年前の日本及び日本人の、今では忘れられた実像を描いたものです。
150年前なら、普通の一般市民が誰でも知っていた事実が、今では全ての人々に忘れられた(書き換えられた歴史)を丹念に拾い上げた名著です。
このブログの趣旨も同じで、この本と同じような観点から物事を取り上げようと考えています。
150年前ではありませんが、数十年前の普通の日本人なら誰でも知っていた事実や知識。
しかし今では忘れ去られている半世紀前の真実を、いくらかでも此処に書き残したいと思っています。

今度の御粗末な日本の国会での騒動について記事にかいてあるのですが、
19世紀のドイツの社会学者のマックス・ウエーバーと20世紀の旧ソ連とは直接には何の関連も無いと思われます。当方は寡聞にして何も知りません。
今度のコメントですが残念ながら何を仰りたいかが理解出来ません。
戦争が悪なのは誰でも分かっている (もえおじ)
2010-11-26 17:44:16
そうではなくて、自衛隊が違憲なのか合憲なのかという話です。 あくまで私見ですが、憲法第9条の理念に従うならば、「国家間の紛争を平和的に解決する外交努力や軍縮、経済協力」などを優先しないで自衛隊の軍事力(或いは、日米同盟)にたよるあり方では自衛隊は違憲になってしまうのではないか。 よくある議論で「日本が攻撃する意図が全くなくとも、他国の軍隊が攻めてきた場合に非武装では困る」「軍事的抑止力がなければ他国に侵略される危険性が増大する」という意見がありますが、この理屈は正しい。 ですから自衛隊の存在自体は、もともと必ずしも違憲とは言えないでしょう。 しかしながら、問題にすべきは自衛のための軍隊を持つこと自体ではなくて、他国に攻めさせない外交努力をしているのかどうか、お互いの国が軍縮に取り組むための努力をしているのかという点であると考えます。
改憲論 (仙台金四郎)
2010-11-27 10:35:53
 はじめまして。
 面白いブログで大変参考になります。私は自衛隊は違憲だと思います。
 なぜなら、
憲法は「第九条  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
○2  前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」
 となってるからです。「日本が攻撃する意図が全くなくとも、他国の軍隊が攻めてきた場合に非武装では困る」のは私も同感です。ただ自衛隊の合憲論と必要性は分けて考えなければ法律論争は成り立ちません。
 そもそも日本が軍隊も持てない国になってしまったのは戦前の日本は皇国史観に毒された、北朝鮮を右翼にしたような国だったからです。
 よって、国民を狂わせる天皇制を廃止するのと引き替えに正規軍を持てるように憲法を改正するのが一番いいと思います。
遵法精神の欠如が最大の問題点 (宗純)
2010-11-27 14:47:37
もえおじさん、コメント有難う御座います。

国語の能力も社会性も未熟な小学生低学年なら無理かも知れませんが、小学生でも高学年や中学生であるなら、今の日本国の自衛隊が憲法で禁じる陸海空軍で『違憲』であることは誰にでも判ります。
自民党文教族は『戦後の日本人の遵法精神の無さや、道徳の退廃、混乱』を嘆いて、『これはみんな日教組が悪い』と原因を教職員組合に擦り付けています。
中山 成彬などの考え方正しいと仮定すると日本の教育はどんどん良くなっていなくては可笑しいのですよ。
なぜなら中山 成彬などの自民党や政府の敵視政策の数々が効果があって、日教組の組織率は年々低下していいるのです。今では組合員が一人もいない県まで幾つも生まれているが、これ等の県の教育が良いなどの話は聞いた事も無い。
私の考えは違います。
大人に遵法精神が欠けるのも子供に校則を気薄くイジメなど無法行為を行うのも原因は何れも同じで、これは日本政府の日本国憲法9条の扱い『違憲状態の放置』が原因ですよ。
これが全ての根本です。
日本以外の他所の国では責任ある立場の人たちは、ノブレス・オブリージュ(高い地位にある者は、その分、大きな義務を負う)でやせ我慢でも自分達には遵法精神があるように装うものです。
上の大統領や首相が法律を守らないと公務員は守らない。
一般市民はもっと守らない。
欧州とは違い、アフリカ諸国や中南米で国が乱れるのは全てこれが原因でトップの大統領が汚職など法を守らないので全ての法が守れないのです。
憲法とか法律や条約など決まったことは都合が悪かろうが責任ある立場の上の人間には嫌々でも守らないと下の大勢の人も真似るので国が持たないのです。
憲法とは法律の中の法律、最高法規ですよ。
これを守らなくても良いなら小さな決まりごとはなど何も守らなくても良いとの理屈も成り立ちます。
日本国では与党や政府など誰よりも法を守るべき立場のトップが率先して法に背いているのですから、これで今程度の状態で納まっているのですから日本人の遵法精神はたいしたものです。
誰も通行の無い真夜中の信号で、赤信号で待っているのは世界中で日本人だけであるとの説があるそうですが、この様な時に信号を守るのは国によっては『ものごとの判断を自分で出来ない人物』と見られて大いに馬鹿にされるところもあるとか。
日本は世界基準とは違い、上の責任ある人物が無茶苦茶をしても、下の普通の一般の市民一人ひとりは責任感が無くならない不思議の国であるのです。
日本以外で、9条があって軍備を持っていれば市民が全く法律を守らなくなるので多分国家が崩壊します。
『他国の突然が攻めてきた』は駄目です (宗純)
2010-11-27 15:25:43
仙台金四郎さん、はじめまして。コメント有難う御座います。

ご指摘の問題点ですが、このことについては以前の記事に詳しく書いているので、そちらの方にコメント下さい。
当ブログでは古い記事へのコメントでも大いに歓迎しています。
憲法9条と自衛隊の悩ましい関係
2008年02月18日 | 憲法
『逝きし世の面影』の世界と、『最後の神としての憲法9条』
2008年02月26日 | 憲法

この『他国の軍隊が攻めて来る』との考え方がそもそも間違いであるのです。
少なくとも日本国憲法の精神とは相容れません。
それは65年前の多くの日本人が信じていた事柄ではなるが、その考え方が国を滅ぼした経験から生まれたのが憲法9条の新しい考え方であるのですが、残念ながら今では350万人の日本人の命で購った貴重な経験も今では時間が経ち、失われようとしているのです。
過度の遵法精神の弊害 (仙台金四郎)
2010-11-27 16:33:47
宗純さん、コメント有り難うございます。以前の記事の御紹介有り難うございました。拝読して共感したのは、「社会や文化は知識層がリードする」というご指摘です。ただ今までの場合、まともな議論もできないような「知識層」があまりにも多かったと思います。ネットはそういった輩を淘汰する有効な手段と私は考えます。
 異論があるのは、

(引用開始)
この『他国の軍隊が攻めて来る』との考え方がそもそも間違いであるのです。
少なくとも日本国憲法の精神とは相容れません。
(引用終了)

とのご指摘で、たかが憲法に考え方を制約されるのはおかしいと思います。さらに、

(引用開始)
日本は世界基準とは違い、上の責任ある人物が無茶苦茶をしても、下の普通の一般の市民一人ひとりは責任感が無くならない不思議の国であるのです。
(引用終了)

とのことですが、これは全然不思議ではないと思います。日本人ほど従順な国民なら、上の責任ある人物が無茶苦茶をしてもひどいことにはならないでしょう。
 ちなみに昨日(貴ブログを知る前です)私は、「統治しやすい国民のもとで有能な政治家は育たない」という手製の政治格言を披露し、裁判員制度ボイコット論を展開しました。盗みや殺しを奨励するつもりはありませんけれども、悪法を変える原動力は悪法を無視するアウトローです。まあ日本の場合は政府が「率先垂範」してアウトローになって自衛隊を増強してきたのはあきれた話で、

(引用開始)
日本以外で、9条があって軍備を持っていれば市民が全く法律を守らなくなるので多分国家が崩壊します。
(引用終了)

というご指摘に関しては全く同感です。
憲法遵守義務は国民には無い (宗純)
2010-11-27 18:03:48
仙台金四郎さん、何か少し誤解があるようですが、政府や議員、国家公務員には憲法の遵守義務が日本国憲法99条に明記されていますが、我々のような一般国民の側には何の義務が書いていないのです。
義務は立場により大きく違い、一律に同じでも平等でもない。
大きな違いがあるのです。
首相や大臣、国会議員>高級キャリア官僚>一般公務員>普通の一般市民の順番で権限が大きい分に比例して憲法遵守義務は高いと思われます。
それで何の権限も無い我々一般の国民には憲法擁護の義務はないのです。
ところが今の日本ではこの順番が逆さまであり、一番の責任ある立場で一番憲法擁護(遵法精神)の責任が高いトップが一番無責任だから、問題であるのですね。
今日本で一番問題点が大きい、守られることが無い憲法の条文は9条ではなくて99条ですよ。

憲法9条以上に危険な状態の憲法99条
2008年04月28日 | 憲法

外国はノブレス・オブリージュで高い地位にある者は、その分、大きな義務(遵法精神)を負うのですが、日本では正反対で一番下の普通の一般庶民の側にノブレス・オブリージュがあり、上に行くほど無責任で破廉恥になっていく世界基準で言って不思議の国なのですね。
改憲の自由 (仙台金四郎)
2010-11-27 18:45:28
 失礼しました。
 そうしますと、

(引用開始)
この『他国の軍隊が攻めて来る』との考え方がそもそも間違いであるのです。
(引用終了)

 という御説の根拠は何なのでしょうか?少なくとも国民は、憲法をどのように変えようと自由ですよね。

基本的な勘違いでは? (宗純)
2010-11-27 19:59:32
仙台金四郎さん、話がどんどん記事から外れてきています。
ご質問の答えは既に『憲法9条以上に危険な状態の憲法99条』に詳しく書いてあるのですが、
そもそも憲法とは『何か』との根本的な認識に間違いがあるのではないでしょうか。?
『国家』権力を縛る目的で創られているのが憲法なのです。だから国家権力自体である首相や大臣高級官僚には憲法遵守義務が憲法に書いてあるが国民の側の義務は何も書いていないのですよ。
残念ながらこの視点が抜けているのではありませんか。
『他国の軍隊が攻めて来る』がそもそも間違いであるも、『憲法9条と自衛隊の悩ましい関係』
に十分に書いた心算であるのですが、もっと詳しく説明してくれと仰られるのであれば、コメントはそちらにして下さいと申し上げているはずなのですが、記事からコメントがどんどん離れていくのはブログ管理上歓迎しません。
その他の読者の迷惑でもあるのです。
この記事ではなくて、もう少し続けたいのであれば憲法のカテゴリーの記事にコメントを御願い致します。
ご質問ですが、それは当方の記事に既に書いてあるので話が何度も重複してしまうのです。
憲法のカテゴリーの記事を読んでから記事の内容に対してコメントを御願いいたします。

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