逝きし世の面影

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20mSv超地域の集団疎開報道で、30~50mSv図「政府発表」(2)

2011年04月25日 | 放射能と情報操作

『大震災後の積算放射線量推計』

1年間の推計積算値は計12カ所で、20ミリシーベルトを上回った。安全委は政府原子力災害対策本部に対し、こうした地域を計画的避難区域に指定するよう求めた。
現在の屋内退避区域のうち、緊急時避難準備区域に移行する地域について、安全委は『引き続き自主的避難が求められる。子ども、妊婦、入院患者などは区域内に入らないよう強く求められる』との見解を示した。
4月11日(時事ドットコム)

『原子力安全委員会作成の分布図との微妙な違い?』

11日に時事の提示した分布図は、同日に発表された原子力安全委員会の分布図に着色しただけであり、翌日の12日に毎日新聞に掲載された30ミリシーベルト以下を排除した政府発表?の分布地図とは、印象が全く違う。
着色以外では、時事の作為的行為は唯一、250ミリシーベルトとするべき川俣町の数値の表記が200ミリシーベルト超と誤っている部分だけである。
そもそも元になっている原子力安全委員会では10、20、30ミリシーベルトまでは単位が10ミリシーベルト飛びで、それ以降は50,100.150,200と単位が50ミリシーベルト飛びなのですから、次の等高線は250でないと辻褄が合わないし、200超の等高線はすでに存在している。
ですから200超は間違いで、正しくは250超である。
しかも、この場合『超』の文字はまったく必要ではなくて蛇足である。
わざわざ新しく書き加えたのが余分。(等高線の内側は例えば20ミリシーベルトなら20~30ミリシーベルトの意味)
福島市や二本松市にある10ミリシーベルトの意味は10~20ミリシーベルトの汚染地帯を示しているのです。

『毎日新聞掲載の政府発表?累積放射線量分布図』

比べれば、原子力安全委員会作成の分布図とは似ているようで全く違う。(勝手に)意識的に年間20ミリシーベルトの範囲を7割程度に縮小して見えるように印象操作を施して描いている事が判る。
記事で年間20ミリシーベルト以上が避難地域であると明記しているのですから、その記事に添付されている分布図の範囲が20ミリだと誰でもが思う。
ところが毎日新聞では10~20ミリシーベルトも20~30ミリシーベルトも両方のエリアがわざと削除してある。
しかも図の下にある目盛りには『政府発表分布図』には、最初からありもしない20ミリシーベルトの数値を書き入れて『読者が間違いなく、間違うよう?』に誘導する念の入れよう。
毎日新聞など報道機関や『政府発表』が最初から読者(市民)を騙そうとしていると思う人がどれだけいるだろうか。
しかし事実は悲しいかな、今のマスコミや政府は『正確な事実を伝える』ではなく、何とかして事実とは違う『過小に低い損害』に見えるように一次資料を加工することまで平気で行っているのです。

『見出しと違う中身』

レストランの店頭見本と出てくる料理は、普通必ず本物が見劣りします。
テンプラ饂飩のえびは必ず本物の方が小さいという『テンプラウドンの法則』なるものがミクロ経済の法則にあるのですが、今回の場合には、その見本が偽装でありインチキです。
4月12日に30キロ外の飯舘村などに集団疎開(20mSv超へで福島第一原発事故計画的避難地域指定)が発表されています。
このときの添付された政府発表の汚染地図ですが、明らかに加工されたもので、大事な一次資料を自分勝手に加工するなど、これでは大阪地検特捜部の前田検事のフロッピーでディスク改竄と同じことを、今の管直人民主党政府が行うまでになっている。
悲惨な状態であり、余程追い詰められているのでしょう。
毎日新聞の朝刊では、分布図の製作者の表示が無いが、19時のネット版では何と『政府発表』なる表示になっていたのですよ。
普通の日本国の報道機関では、このような場合には『文部科学省』だとか『気象庁』など政府の各部門名が記される慣例で、12日の毎日新聞のように政府発表なんか、(日本以外の外国の政府機関の場合には○○政府発表は有るが)今まで一回もありません。
3・11以来、特に原発関連では日本の政府もマスコミも、これはもう限りなく真実とは遠い『大本営発表』になっているのです。
縁起が悪いですね。
大手新聞や日本政府など本来一番責任がある一番権威が有る存在が、今回のように悪い情報を隠して何とか少しでも良く見えるよう色々工作するまでに落ちぶれ果てるとは言葉も無い。
これでは『政府発表』ではなくて大本営発表であるが、勝っていた時は悪名高い大本営も正確に情報を出していた。
それなら福島第一原発事故は日本中が焼け野原になった前の世界大戦のような悲惨な負け戦であることになるが、福島第一原発事故がどれだけ酷いかは判らないが『悲惨な負け戦』であることは間違いないだろう。
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