逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

行政刷新会議VSノーベル賞の野依理研所長

2009年12月01日 | 政治

★安価スパコン:「事業仕分け」どこ吹く風 3800万円で完成 長崎大助教らゴードン・ベル賞 

東京・秋葉原でも売っている安価な材料を使ってスーパーコンピューター(スパコン)を製作、演算速度日本一を達成した長崎大学の浜田(剛つよし)助教(35)らが、米国電気電子学会の「ゴードン・ベル賞」を受賞した。
政府の「事業仕分け」で次世代スパコンの事実上凍結方針が物議を醸しているが、受賞は安い予算でもスパコンを作れることを示した形で、議論に一石を投じそうだ。
同賞は、コンピューターについて世界で最も優れた性能を記録した研究者に与えられ「スパコンのノーベル賞」とも呼ばれる。
浜田助教は、横田理央・英ブリストル大研究員、(似鳥にたどり)啓吾・理化学研究所特別研究員との共同研究で受賞。
日本の研究機関の受賞は06年の理化学研究所以来3年ぶりという快挙だ。
浜田助教らは「スパコンは高額をかけて構築するのが主流。全く逆の発想で挑戦しよう」と、ゲーム機などに使われ、秋葉原の電気街でも売られている、コンピューターグラフィックス向け中央演算処理装置(GPU)を組み合わせたスパコン製作に挑戦した。
「何度もあきらめかけた」というが、3年かけてGPU380基を並列に作動させることに成功。
メーカーからの購入分だけでは足りず、実際に秋葉原でGPUを調達した。開発費は約3800万円。
一般的には10億~100億円ほどかかるというから、破格の安さだ。そしてこのスパコンで、毎秒158兆回の計算ができる「演算速度日本一」を達成した。
26日の記者会見で事業仕分けについて問われた浜田助教は「計算機資源は科学技術の生命線。
スパコンをたくさん持っているかどうかは国力にもつながる」と指摘。
一方「高額をかける現在のやり方がいいとは言えない。このスパコンなら、同じ金額で10~100倍の計算機資源を得られる」と胸を張った。
2009年11月27日(毎日)


『一番だった日本の地球シミュレータ』

2002年年3月15日に運用を開始した(NEC製をベースマシンとした)スーパーコンピュータ(ベクトル型計算機)『地球シミュレータ』は、当時の科学技術庁が600億円の巨費を投じた(バブルがはじけた後のIT産業救済のための)箱物行政の見本ともいわれている。
何しろ電気代だけでも約5億円で年間維持費が50億円もかかる代物だが現在世界一のクレイ社のスパコンに能力が遥かに及ばない。
しかし当時はスーパーコンピュータの計算性能の世界ランキングで第1位の IBM ASCI White に5倍の差をつけてトップを獲得して以来、2004年11月に IBM Blue Gene に首位を明け渡すまで、2年半5期連続でトップを維持したが、現在世界ランキング30位以下。
日本一の座も2006年から運用されている米AMD社製の東工大のTSUBAMEに抜かれたが、600億円という建設費はいまだに世界記録で、現在進められいる理研の京速スパコンが完成しない限り、当分は首位の座は揺るぎそうに無い。




★『財務省』の作成した行政刷新会議の資料

『本格的着手の妥当性』
次世代スパコンの開発には、これまで545億円の国費を投入。仮に、来年度システムの本格的着手を行えば、完成までに、更に700億円近くもの国費投人が必要と見込まれる。
また、完成後も毎年多額の維持費がかかるほか、ソフト開発や研究費など実大な税金投入が必要となる。
システムの本格的着手の是非の判断に当たっては、こうした莫大な税金投入に見合った効果.利益が得られるか否かについて、入念な検証が必要ではないか。
特に本件ーま、共同開発民間3社のうち2社が本年5月に撤退を表明し、当初計画から大幅なシステム構成の変更を強いられており、見通しが不透明ではないか。
こうした状況の下、プロジェクトを強行しても、当初の目標を達成することは困難ではないか。
重大な事情変更があったにもかかわらず、引き続きプロジェクトを継続し、本格的着手を行うことが妥当と判断したことについて、説得的な説明が必要ではないか。
外国との開発競争を急ぐあまり、無理なスケジュールを組んでいるのではないか。
一旦、着手してしまえば、多大な国費投入が必要となることから、リスクが少しでも残るのであれば、プロジェクトを凍結し、戦略を練り直すべきではないか。


★新システムはスカラー型 一部撤退の次世代スパコン 

理化学研究所(野依良治所長)は25日、神戸市に設置する次世代スーパーコンピューター事業からNECなどが撤退するのを受けたシステムの見直し案をまとめ、有識者らによる文部科学省の評価作業部会に報告した。
従来は、演算部を富士通のスカラー型と、NECと日立製作所が担うベクトル型を複合させたシステムとしていたが、富士通が担当するスカラー型だけで構成することにした。
会合は非公開。文科省によると、理研は新たな案でも1秒間に1京(1兆の1万倍)回という世界最速、最高性能の計算能力を達成できると説明。従来の国の負担約1150億円の中で、目標の平成24年度に完成できるとしたという。
次世代スパコンをめぐっては、NECが5月14日、業績悪化を理由に詳細設計を終えた後の製造に参加しないことを表明。協力関係にあった日立も参加を見合わせた。
2009.5.25 ニュース: 科学




『何やら防衛利権のような』

アメリカから最新鋭の完成品を直接買えば数分の一の価格なのに、わざわざ国内で一から作っているので、一人しか乗れない戦闘機が500人乗りのジャンボジェット機と同じ百数十億円の価格になる日本だけの摩訶不思議な錬金術。
こんな防衛予算の使い方をしている国は日本だけで、世界的に見ても例外中の例外で、兵器の完全国内生産は『戦争で補給がとまったときの為』との理由は全くのナンセンス。
武器弾薬など兵器の輸入以前に軍事産業の原材料が止まるし、そもそも40%の食料自給率では前提が全くの夢物語である。

『現代の戦艦大和か』
2002年に政府が600億円出して当時世界一だったIBMのスパコンの5倍の能力のスパコン『地球シュミレート』を作り2年半にわたって世界一に君臨。
この日本の世界一のスパコンはICPPの地球温暖化ノーベル平和賞受賞に貢献したとか・・・
本当に科学的に人為的CO2温暖化説を証明したのであれば政治的な意味の平和賞ではなく、同じノーベル賞でも物理学賞を受賞している。
この例は、いくらハード(スパコン)が素晴らしくてもソフト(入力する情報など運用面)に間違いがあれば結果は惨憺たる有様になる見本である。

『大型公共事業』
行政刷新会議の開発中止に反対して理研の野依所長らノーベル賞理賞受賞者6人が記者会見、マスコミが大々的に報道する。
何となく国土交通省の群馬県の八っ場ダム建設中止時の石原慎太郎等周辺6知事の反対会見と酷似している。
八つ場ダムと同じで、1千億円を超える巨大プロジェクトであるが専門性が高すぎて入札に参加できる企業は最初から決まっていて競争性はほぼゼロ。
スパコンは随意契約で国内メーカーNEC日立富士通が独占契約していたが今年5月にはNECと日立の2社が撤退して富士通1社だけになって、計画どうりの完成は到底望めそうにない。
完成までにどれだけ金がかかるか全く分からないところも八つ場ダムに似ているトンデモナイ金食い虫。

『ハードよりソフト』
1000億円以上の予算があれば科学技術の発展の為には既存の世界一のスパコンを数十台買い占めて各研究機関とか主要大学に一台ずつ設置することも可能。学問は自由に出来てこそ値打ちがある。
今日本の学術書や研究論文を英語に自動翻訳する完璧なソフトの開発するとか、あるいは全ての論文を研究者に代わって翻訳、サイエンスやネーチャーに掲載するとか、あるいはもっと大胆にこれ等に匹敵する世界的科学誌を日本自ら創設して世界に発信するとか、世界一のスパコンのようなハードよりソフト面でのリードが望まれる。

唯今度の仕分け作業ですが財務省の主導で、政治主導とは名ばかりで官僚主導の見本のような実態があるようですよ。
ただ日本では政治家の質よりも官僚の質の方が上なので一概に『官僚主導だからいけない』とは為らない。

『巨大箱物は維持費も巨大』
02年設置の地球シミュレータの現在の価値は今では4~5億円程度なのに維持費が年間50億~60億円。維持経費だけで最新のスパコン既製品なら完成品を買ってもお釣りがでる。
巨大箱物は維持費も巨大で存在している限り持ち主を苦しめる。
町民全員が入れる巨大市民ホールより、使い勝手の良い大きさの施設がすべての面で優れている事は色々な場面で既に証明されている。
税金の有効活用は必須で、世界一を目指す『最新科学だから』との理由だけでは仕分けの反対理由とはならない。
何故なら全ての科学研究に携わる研究者は例外なく其々の分野で『最新』であり『世界一』を目指すものだからです。果たして世の中に世界一の最新を目指さない学問や研究があるだろうか。
今回の次世代スパコン開発は、科学技術という言葉をカモフラージュにした日本名物の巨大公共事業『税金の無駄使い』ではないだろうか。
同じ金を使うにしてもモノ(ハード)ではなくヒト(ソフト)にこそ金を使うべきである。
次世代パソコン開発よりもより重大な影響がある日本の大学などへの補助金削減の見直しのほうが切実である事は言うまでもあるまい。

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10 コメント

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世界一病 (古井戸)
2009-12-18 08:02:44
先進国の中では、貧困率世界一、ドンドン増え続ける。高校中退は続々。。
自殺も世界一、累積財政赤字も世界一。

ビョーキですね。
古井戸さん、はじめまして (逝きし世の面影)
2009-12-18 14:25:46
コメント有難う御座います。

今回のこの問題は、色々考えさせられる事件だったが事業仕分け自体は財務省主計局主導で政治主導とは名ばかり。
本当に政治家主導なら最初の仙石大臣も方針どうり国会議員32人体制が望ましい。あれでは官僚主導でも致し方ないでしょう。それにしても一年生議員を半人前扱いする小沢一郎には腹が立つ。
本来の事業仕分けならベテラン議員よりも、政界の常識に染まってい無い一般社会人だった一年生議員こそがふさわしい。
一年生議員が半人前なら受けとる報酬も半分にして欲しい物です。
それにしても今の国民世論は、今までの政界の古い常識(ベテランの自民党)ではなく、政界の一年生(鳩山民主党)を選んだことを理解していないのでしょう。


それにしても今度の事では日本人の『権威に弱い』特質丸出し。
理研の野依さん。あれは駄目です。
反対していたノーベル賞受賞者たちですが、研究者(科学者)の顔と教育者の顔と、管理者の顔の三者の違いが、本人たちも一般国民たちも良く判ってい無いようですね。
三者をごちゃ混ぜにして論じています。
誰かに言われなくとも、研究者(科学者)なら例外なく誰でもが世界一番を目指しているのは当たり前なのです。
教育再生会議なんかに参加していた野依さん。
教育の憲法である教育基本法を勝手に改正するなどもってのほかで、教育者としては最高の権威どころか害毒を垂れ流す公害状態ですよ。
それにしても、
体を使う朝青竜などの大相撲の横綱がトンデモナク力が強いのは誰にでも判るが、凄く賢いかどうかは判らない。
ところが将棋指しは頭を使うので、凄く賢いと誤解する人が現れた。
米長が賢いかどうかは未知数なのに同じ頭を使うからと誤解しているが、PCに例えるならハードもソフトも容量の殆んどを将棋に使っていて、それ以外には1%以下程度ですよ。
一般常識なら米長はアホ同様。
これは野依さんのような優れたノーベル賞受賞者の科学者でも当てはまります。
その道ではトンデモナクすごい。これは間違いない。
大阪大学物理学教授の菊池誠と科学論を論じても、我々では勝負にも何も、勝てるはずが無いのです。
ところがネットの子供だましの『ニセ科学批判』や『陰謀論談義』で社会や歴史や常識やなら私に子供扱いされても、逃げ回るばかりで反論が何一つ出来ない情け無い有様です。
ノーベル賞にしても横綱にしても将棋の米長にしても、彼等が凄いのは能力が優れているというよりも、能力を集中出来る事ですよ。
握力計で測定する時に掛け声をかけて行うと、何割り増しの数値になりますが、これがプロのスポーツマンとか一流のアスリートだと同じ数値らしいのです。
彼らは素人の様に掛け声で意識を集中しなくても、ほぼ100%の全力を常時出す能力があるのです。
頭は使いよう (もえおじ)
2010-02-18 02:06:06
お金をかけなければ良いものはできないという言葉は、お金をかけてもらいたい人達の常套句であり、疑いの余地は多いにあります。 浜田剛助教の例は、お金をかけなければ良いものはできないという固定観念をくつがえした良い例だと思います。 本当は、「頭を使わなければ良いものはできない」と言うべきでしょう。

このような「頭は使いよう」という哲学を、技術だけでなく政治・経済全般に使えば、世の中はもう少しましになるはずです。
もえおじさん、コメント有難う御座います (逝きし世の面影)
2010-02-18 10:53:09
浜田剛助教のこの快挙はモット報道されるべき楽しい明るいニュースで、マスコミはもう少し頑張ってもらわないといけません。ノーベル賞受賞者の発言ばかりが目立つが、権威に弱いメディアの責任は大きいでしょう。
ノーベル賞は現在の仕事に対して貰えるのではなく何十年も前の功績によって貰ったもの。今度の顛末を見ているとつくづく歳は取りたくないと思わせられました。
公務員800万人の組織防衛 (無党派の声)
2010-02-18 16:42:00
公務員800万人の組織防衛の為に予算を組んでいるとしか思えません。公務員共済は人数が減ると破綻します。議員年金も同じです。本末転倒です。
意味が不明です。 (逝きし世の面影)
2010-02-19 14:57:57
現在のマスメディアの行っている『官僚バッシング』に踊らされた『公務員減らしキャンペーン』の印象操作のようですが感心しません。
エントリー記事との関連性が不明ですし、『何が大事なのか』の主張が明確でない。
『公務員を減らせ』との趣旨でしょうか。?
『公務員削減』を公約に掲げた大阪府の橋下徹知事は大阪府職員(公務員)の殆どが学校の教員と警察官だったことを知らなかったようです。
自衛隊のような冷戦終結で減らした方が良い公務員もいるが病院の看護職員や医師のよう減らせば市民サービスの低下に直結する公務員も多くいうことに注意して下さい。
防衛利権の為の、軍事強国旧ソ連の代役が食うや食わずの北朝鮮とはあまりにインチキ臭い話です。
昔は、日本は政治家の水準は3流だが官僚組織が1流なので上手くいっていると思われていたのです。
今までの自民党の政治も外交も、実は官僚主導で政治家が何もせず政府答弁も官僚が作った文章を読んでいただけで、中には麻生太郎の様にまともに読めない政治家まで出てくる始末。
本来の官僚組織に対する政治優位は当たり前なのですが、昨今のマスコミ報道のような官僚たたきは、本末転倒。悪質な印象操作です。
今まで日本を指導してきた官僚ではなく、何もしてこなかった『政治家』の責任こそ追求(政治家たたき)するべきでしょう。
自民党政府のあれほどのトンデモナイ失政でも、今の日本が今日まで持っているのは優秀な官僚組織のお蔭で有るかも知れません。
優秀な官僚組織の有る無しは決定的な意味を持っています。
イラク占領の初代責任者でイラクのバース党主導の官僚組織を完全に破壊して米軍のイラク占領を失敗に導いた暫定施政当局(CPA)の代表ブレマーが、イラクと日本では国民性に違いが有り日本の成功例を参考に出来なかったと言い訳していますが、何とも嘘くさい。
中東では一番民主化していた(官僚組織が発達していた)イラクでも日本占領と同じように旧政権の官僚組織を利用していたら、ひょっとして占領は成功したかもしれません。

面白いことに、幕末に日本を訪れた欧米人の日本の官僚組織の評判があまり良くないのです。
幕末の高級官僚、外国人にはあまり評判が良くなかったが、ペルーに対する「ぶらかしの術」など、外交無経験にしては結構いい仕事していると思いますよ。
その代わり末端の下級役人(サムライ)や職人、欧米社会なら最下層階級の人足や馬丁など庶民階級の自分の仕事に対する責任感やプライドの高さには異口同音に賞賛しているのです。
今と同じでトップのキャリア官僚などは腐敗して役立たずですが組織末端の個人個人は欧米よりも真面目に責任感を持て働いていたらしいのです。
海外に出ると分かるのですけど (kaetzchen)
2010-02-19 17:25:02
ブログ主さん,お久しぶりです.吹雪の中,いま帰ってきました.腎臓を壊したため,夜勤厳禁ということで,もろに「公務員生活」です(笑) 今日も学生の指導をしたあと,PHS で救急で蘇生,「運動して」良い汗をかきました.寒くなると年寄りがばたばた倒れるので,公費負担は年金暮らしの老人には絶対必要です.

| 自衛隊のような冷戦終結で減らした方が良い公務員もいるが病院の看護職員や医師のよう減らせば市民サービスの低下に直結する公務員も多くいうことに注意して下さい。

うちの病院も春から独法化のせいで,中堅の医師がばたばた辞めたり大学病院へ戻ったりして,閉じた外来診療科もあるくらいです.田舎の病院は橋の下のようなことをされては,行政サービスの質が一気に低下します.私が身障者なのに非常勤で勤められるのも,組合活動を学生に扇動しても怒られないのも,結局は地域の人々を守るという,その思いからなんですけど,どうも一部の自民党支持者たちは私のような「アカ」が気にくわないようで,クビにしろと院長に直訴しているらしいです(笑)

んで,留学してた時に気付いたことは,下級役人の腐敗でした.いきなりワイロを要求する所は戦前・戦後直後の警察と同じです.上級職や教員などは真面目に職務を果たしている人も多いのですけど,米軍の影響なのか,軍人まで腐った奴がいたのには驚きでした.最近でこそ下級自衛隊員の犯罪がマスコミに出始めましたけど,公務員としての自覚がなくなるのはどうしてかなと考えたりもします.

ブログ主さんは「任期制自衛官」というのを知ってますか.18~26歳で採用され,任期ごとに契約更新される「非常勤」の自衛官です.ほとんど市役所のパートみたいなもので,かつて景気が良かった頃は民間に就職するための足がけとして新陳代謝が激しかったのですけど,この長い不況のため,中卒や高卒の直接雇用の正式な自衛官同様,結婚や子育てのために中年になるまで自衛隊に居続ける人が多いそうです.

「任期制自衛官」の場合,不安定な身分なため犯罪を起こす確率は少なく,規律もしっかりした人が多いのですけど,受入先の民間企業がないというのがネックになっていて,「無番地」にある狭いアパートの公務員宿舎で子育てしないといけないという弊害もありますし,転勤も当然断ることができません.大ていの場合,中3の子供がいる人をターゲットに人事が異動を命じていじめるそうです.

官僚組織と言っても,上級職だけではなくて,ゲンバで肉体労働に励む人々がどれだけ真面目に働いているかということが,なかなか雲の上の人には通じないのでしょうね.
ついでに言うと (kaetzchen)
2010-02-19 18:06:42
野依先生はもと皇族さまですから,名大では助教授や学生を人間と思わないといううわさが結構流れておりました(笑)

確かに野依先生の業績は素晴らしいものですけど,論文を読む限り「触媒による不斉水素化反応」というのは19世紀のゾンビで,現代ならばこんなのは遺伝子操作した大腸菌に作らせた酵素でできるものばかりじゃないかな,なんて思ったりもします.(^_^;)高温高圧の条件なんて危なっかしくて
kaetzchenさん、コメント有難う御座います (逝きし世の面影)
2010-02-20 12:47:23
野依さんは教育基本法を破壊した『美しい国』の安倍晋三が作った政府の教育再生会議の座長に就任したりしていますが、何か根本的な大事な価値観が狂っているのでしょうか。?
教育再生会議座長時代に、『学習塾はできない子が行くためには必要だが、普通以上の子どもは禁止にすべきだ』と主張するのですが、半世紀ぐらい前までは野依さんの考え方は主流だったのです。野依さんの家は可也の金持ちらしく貴族院議員(華族)なんかが先祖にいるようで皇族ともいろいろと関係が有るようで、今までに食べるものに事欠くような、金に困ったとかの話は無かったでしょうね。
華族制度の価値観 (kaetzchen)
2010-02-21 17:18:44
ブログ主さん,教会の仕事で忙しくて,コメントが遅れました.

| 何か根本的な大事な価値観が狂っているのでしょうか。?

はい,それが私の発言の「名大では助教授や学生を人間と思わないといううわさ」なんです.実は亡くなった親父も旧制八高,新制の工学部の出身なので,うわさは親父からも聴いていました(笑) かなり偏った価値観の持ち主らしく,「世が世なら」というのが口癖だとのこと.

華族制度について調べてみられると賢明なブログ主さんならお分かりかと思うのですけど (中公文庫の浅見さんの本が入門書として最適),要するに現在の皇族の三笠宮家や常陸宮家など,近親の皇族以外の傍系の皇族は戦後,皇族から切り離されたのですけども,戦前に所有していた膨大な財産はそのまま継承した訳です.例えばテレビ神奈川で様々な高級車を乗り回している御方もお公家さま,つまり華族さまの家柄なんですわ.ここで「階級闘争」という言葉を振り回すと別の方向からコメントが入る可能性があるので,これ以上は追求しません(笑)


| 教育再生会議座長時代に、『学習塾はできない子が行くためには必要

この辺で彼の考え方は狂っています.逆に言えば,ご自分は「家庭教師がついておられたから能力を最大限に伸ばせたのでしょ」とイヤミの一つも言いたくなります.私は家庭教師も塾も行かなくても,高校時代には数学オリンピックの国内予選くらいには出てましたが.

例えば「普通の小中生に勉強のくせをつけさせる」には,岡山の通信添削よりも,短大卒以上の女性が自宅で開いている「公文式」へ行かせるのが一番確実です.パートや家事の間に手取り足取り教えてくれるんですから.つまり,野依先生がイメージする「学習塾」の定義は極めて曖昧なんですよ.脱税で捕まった名古屋の某進学塾と間違えているんじゃないでしょうか(笑)


| 半世紀ぐらい前までは野依さんの考え方は主流だったのです。

ところが半世紀ほど前は新制高校や新制大学へ進学する人はわずかでした.私の親父だって祖父が高級官僚だったからこそ,男の兄弟がみな国立大へ行けたようなものです.でも,塾やら予備校へ通ったという話は聴いていません.つまり,浪人してでも一流大学に受かりたい人のために塾や予備校はあった訳だし,費用もかかりました.澁澤栄一の親戚の澁澤龍彦も東大に二浪してますけど,やはり駿台あたりに通っていたようです.

逆に言うと,進学率が上がるほど,塾や予備校の需要が増えていったと言えるでしょう.私も中学受験の時には進学塾のお世話になりましたしね (首都圏だったし).ところが地方はそんな状況じゃなかった.田舎では県立の一番の進学校に「高校4年」のクラスがあって,高校の先生が浪人生に受験勉強を教えていた,そのくらいが地方の現実でした.

確かに,家庭教育というか,家庭の雰囲気によっても「学習塾」の必要性というのがあるのかなというのが私の経験談です.私の長男がそうで,私の反対にも関わらず「お受験」させられ,小1から進学塾へ「学童保育」代わりに通わされたんです.結局,コンビニで万引きして,私はコンビニと警察署で土下座させられ,私立小学を退学となりました.でも,長男の精いっぱいの言葉にならない「抵抗」は私も理解してましたから,土下座するのに抵抗はありませんでした.寧ろ,自分が妻の言いなりになっていたことを恥じ,長男とカトリック教会の神父さまに告白して懺悔しました.牧師の息子を見ていると,しつけの良さに驚かされます.カトリックの聖職者は結婚ができませんから当然家庭生活はないのですけど,プロテスタントへ移って牧師家族の生活を見るたび,そして同じ信者の家族のお宅へ伺うたびに,家庭教育のあり方の大切さを身に染みています.


| 今までに食べるものに事欠くような、金に困ったとかの話は無かったでしょうね。

はい,まったくそういう話は聴きませんね.コメントに書いたように,彼の実験手法そのものが19世紀のゾンビですから(笑) 21世紀で応用できると言えば排気ガスの無毒化くらいかなぁと思いますよ.

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