逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

ムッソリーニに似ているオバマ大統領のオスロ演説の論理

2009年12月18日 | 政治

温厚な護憲平和主義者のdr.stoneflyさんが怒り狂って罵倒ブログの雄、反米嫌日戦線の「死ぬのはやつらだ」さん顔負けの罵倒を書き殴っている。

おい、こら、オバマ!!

何が、ノーベル平和賞ってんだい。

なにが受賞スピーチってんだ。

おめぇよ、偉そうに、武器のない世界だ、キングだ、ガンジーだ、

偉そうにぬかすわりには、

基地一つの撤廃もできんのか、わ、っれぇ~!

いってる事とやってることが、180度ちゃうやんけ

オノレこそ「思想が上滑り」なんだよ。

「情念のかけら」も見えやしねぇ。

オノレは、口先だけか、こらっ!!

なんだと、ごら、違うちゅうんだったら、

とりあえず基地の4っつや5つ閉鎖してみろってんだ。

世界には「悪」があるだと、まずオノレのなかの「悪」を自覚しろってんだ。

それに鳩山と岡田!!

偉そうなこと抜かすオバマにツッコミいれたらんかい!!

今がチャンスやないかい。

単純なことや。偉そうに言った事は実行しろ、ゆうたらええやんけ。

日本には米軍基地などいらへんでぇ~!! ゆうたれや。

オバマもあんだけ偉そうに言うてたさかい、ひかれへんやろ。

ツッコンで、突っ込んで突っ込み倒さんかいぃ、われ~!!

ああ、むかつく。

ほんま、むかつく。

「オバマの似非スピーチ」…これは情念だ、文句あっか!! 2009/12/11dr.stoneflyの戯れ言


『良い戦争と悪い戦争の違いとは』

戦争を止める為に、『必ずオバマ(アメリカ)は増派する』と言い続けてきたので、今回のオスロ演説は予定どうりですが、自分の悪い予測がこれ程予定どうりだと何とも複雑な心境である。
今回の演説に対して共和党や宗教右派(ペイリンなどの原理主義勢力)は大歓迎で、ワシントンポストやニューヨークタイムズなどは批判的で、何ともアメリカ的な風景。
アメリカでは(多分他のNATO諸国でも)戦争が日本のように自動的に『悪である』とは思われていない。
この演説で、オバマの強調していた『良い戦争』と『悪い戦争』の根本的な違いですが、日本人では何か観念的な道徳的な基準を考え勝ちですが事実は全く違う。
話はもっとシビアで実はアメリカにとっての『良い戦争』とは第二次世界大戦やグラナダやパナマ侵攻のように『勝った戦争』の事なのです。
『悪い戦争』とはその反対のベトナムや朝鮮での『負けた戦争』『勝てなっかた戦争』の事になる。
因みに、すべての戦争を禁止した憲法9条下の今は違いますが第二次世界大戦敗戦以前の日本でも、このアメリカ基準の『戦争の良し悪しは勝ち負け』で、すべての戦争を判断していた。
勝った日清戦争や日露戦争は良い戦争で、負けた対ソ干渉戦争やノモンハンは悪い戦争とされます。

『何よりも重い敗戦責任』

現在の日本でも戦争の判断が勝ち負けで決まる戦前仕様のアメリカ基準の人も未だにいるし、戦前基準の悪しき奇形である『新しい歴史教科書を作る会』まであるが、『作る会』が主張する東京裁判で『戦犯』が問われた『戦争責任』は『事後法で違法で無効』との論法は歴史の事実や軍事の常識を知らない愚論で、幼稚で無邪気な子供の考えである。
そもそもA級戦犯の『戦争責任うんぬん』以前に、戦前でも東条英機などの太平洋戦争の『敗戦責任』は厳重に問われてるべき性格のものだったのである。
『作る会』は国家にとって『敗戦』とは、最も重大な犯罪(戦犯が問われる責任)であることを失念している。
ただし、日本は皇軍不敗神話のために負けた戦争は隠蔽され、国民にはほとんど何も知らされなかったし、敗戦について本来責任追及されるべき軍人、政治家たちが処罰されることも無かった。
その結果軍部の無責任な官僚化が進み今の航空自衛隊の田母神俊雄前航空幕僚長のように現実世界と自分の脳内世界との区別があやふやな、彼我の力関係の現状認識が出来無い軍隊が出来上がり、最後には大日本帝国は滅亡する。
世界の流れ(常識、正論)とは裏腹に日本では、責任ある国家であるなら何よりも最も厳格であるべき敗戦責任の追求(戦犯)を曖昧に処理した結果、最後には悲惨な結末を迎えるのである。
東京裁判で東条などA級戦犯は対戦相手の連合国から開戦の『戦争責任』を問われたが、
それ以上に『作る会』などが、日本人の戦前の古い道徳や常識を『正しい』と主張するならば、新しい概念である『戦争責任』(開戦責任)以前に、彼等A級戦犯たちが日本帝国を滅亡させた『敗戦責任』こそ問うべきであろう。
東条などA級戦犯は連合国相手の『戦争責任』は免れても、日本と日本人に対しての『より重い敗戦責任』は免れない。
評論家や学者とは大きく違い、政治家や軍人はすべての『結果責任』を必ず問われるものなのです。

『負けを認めた大統領』

アメリカ史上最も不人気な大統領はトルーマンですが、彼は初めてアメリカが勝てなかった朝鮮戦争を戦時大統領として指揮していた。
二番目に評判が悪い大統領は弾劾決議で辞職したニクソンですが、彼は10年以上続いていたベトナム戦争(アメリカが苦戦していた)を終わらせた。
ニクソン弾劾の理由だったウオーターゲートは単なる口実でベトナム戦争の敗戦責任を執らされたのですよ。
議会で嘘を言った政治家はニクソンが初めてではないが、初めてアメリカ軍の敗北を認めた政治家がニクソンだったのです。
ベトナム撤兵のためにニクソンが取った眼くらまし作戦は、普通の市民感情、常識とはまったく逆の、戦争終結(終戦)の正反対の方法である『北爆の強化』とか『米軍の増派』で戦争を一時的に激化させて、『負けていた』ベトナム戦争に『勝ったことにする?』事に成功する。
この高等戦術で、アメリカ史上初めての屈辱という、ベトナムの不都合な真実(初めての敗戦)からアメリカ人の目を引き離し世界の判断を誤らせる。
ニクソンは、物事の本質を『根本的』に誤魔化したのです。
あのアポロ11号の不思議な『偉大なアメリカ』のプロパガンダ映像も、この偽装工作の中で出てきます。
アメリカでは、それが幾ら真実(最善)でも『負けたから』とか『勝てないから』の理由で撤兵(終戦)する事は金輪際出来ないのです。
オバマも歴代大統領の教訓どうりアフガン戦争を一時的に激化させて『勝ったので戦争を止める』話にする心算なのでしょうが、はた迷惑な本当に困った人達です。

『アメリカが軍需産業をまったく無くしたら』

別にそれ程の変化は無いだろうと思いますよ。実際問題として徴兵制のあったベトナム戦争当時の昔のアメリカ軍は300万人近い巨大兵力だったが志願制の現在は140万人台で半減している。
特に冷戦終結後には第三次世界大戦を想定して深海にじっと潜んで世界の最終戦争を待っていた戦略原潜は今では無用の長物でほとんど作られなくなった。
アメリカの軍産複合体とは、日本の大型箱物造りの無駄に大きい公共事業と全く同じ性格のものなのです。
もともと資本主義とは生産力が膨大であるが、(民主主義が名目だけで、市民が本当の実権を握っていないので)消費がそれに追いつかず決定的に需要と供給とのバランスが崩れてその結果、定期的に恐慌が起こる仕組み(弱点)があり、日本の大型箱物造りもアメリカの大型公共事業である『戦争』(軍産複合体)も、必ず起こる需給バランスの齟齬から起こる景気後退(恐慌)の解決方法なのです。
ケインズ学説の意味も無く道路に穴を掘って、その穴を埋めても、それで金が回れば十分意味がある。

『正義を(自衛)口実にする戦争』

それにしても今度のオスロ演説ですが、読めば読むほど、その内容がただただ恐ろしい。
だらだらと言い訳に終始していて「自衛のための戦争」で国家の犯罪行為を隠蔽しようとする『新しいれ歴史教科書を作る会』の太平洋戦争の『弁解の為の屁理屈』と良く似た論理構造である。
オバマは何回もヒットラーを引き合いに出して60年間のアメリカの軍事行動の正当性を主張しているのですが、この論理の立て方は70年ほど前のファシズムの発言と瓜二つであり、まさしくヒトラーの好敵手だったムッソリーニ演説そっくりですよ。
『正義の戦争の大事さ』や『アメリカの攻撃の正当性』をノーベル賞授賞式で主張したオスロ演説は、まさに弱肉強食の帝国主義の世界観で、ダーウィンが140年前に否定した社会ダーウィニズムそのものです。

今年始めに元外務省分析官の佐藤優が『オバマは1920年代のムッソリーニに似ている』『オバマ大統領の下で、米国は巨大なファッショ国家に変貌する』危険性を指摘する物騒な発言をしていますが、今回のオバマ演説を読んでみると、殆んど具体的な事を何も言わずに『戦争を続ける合理的理由』として『平和や民主主義』などの高邁な理想や美しい目的を掲げて一般市民の団結を主張している部分は確かに似ています。
美しい将来や目的で、一般大衆から現実に目の前にある汚い現実や、それを行う自分自身(国家)の犯罪行為を、世間から隠蔽する姑息な言い訳の類である。
大統領選挙時、興奮する観衆(支持者)に向かって片手(左利きなので左手)を高々と掲げて見せる仕草も、何となく似ている。
絶大な国民の支持で当選したムッソリーニとオバマ氏の演説を比べてみると、ほとんどそっくりなのです。



関連記事
オバマは1920年代のムッソリーニに似ている(2009年01月27日 | 政治

クーデター危ぶむ声も 前空幕長問題で自民幹部(2008年11月14日 | 軍事、外交
『政治』 ジャンルのランキング
コメント (4)   トラックバック (6)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« (続)「偶然と必然」を読んで | トップ | 不思議な労災事故?『押尾学... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
米軍最高司令長官 (古井戸)
2009-12-18 13:13:43
わたしはオバマに同情しています。というのも、オバマは去年の選挙の時からアフガンは増派、と言っており、今年になっても同じ物言いをなんどもやっている。それを承知で平和賞に選んだのが問題。授賞式にさいして、授賞側は受賞理由を詳しく述べるべきじゃアルマイカ。

アフガン攻撃は米軍というより多国籍軍です。つまり国連の認定を受けているはず。オバマはガンジー、キングの非暴力だけでは不十分、人道的介入は必要と言っている。オバマの受賞演説を批判するものはアフガン攻撃はだめ、なのか、国際警察的=懲罰的攻撃がだめなのか、人道的介入もだめなのか、を明確にして、大統領になる前から問い質すべきでしたね。

授賞式で、オバマは2年後に撤退、と言っているがこれも米国内では批判されている。ただちに撤退!などと演説したら米国に帰れなくなるでしょう。

それよりケシカランのは、鳩が、駐留無き安全保障。。を封印する、とのたまうたこと。ミズホもこれにひとことも文句をいうてない。展望ないですな。民主には。
「戦争」と言い切ったオバマ (ましま)
2009-12-18 14:23:11
アフガンは米軍単独とNATOなどの平和構築軍の2本建てです。タリバン政権を倒し正統?政府ができたのですから「戦争」は終わったはずです。それを正義の戦いとして軍を増派、継続を宣言したのがオバマで、罪は深い。

「大陸に貴い命を捧げた幾多の犠牲に対し、絶対に認めることはできない」と、開戦前の日米交渉における撤兵要求をけっ飛ばした東条英機さんと同じですね。 
オスロ演説は救いようがない (逝きし世の面影)
2009-12-18 15:20:22
古井戸さん。コメント有難う御座います。

私もアメリカ新大統領としての初めての外国首脳である日本の麻生太郎とのホワイトハウスでの会談でのパフォーマンス(ホワイトハウスの公式写真)で、
オバマの核削減に日本政府が妨害しているのを怒って張本人の麻生太郎に国際的な恥をかかせた事件で、オバマファンになったのですが、・・・
今度の演説でも何とかオバマを弁護したいのですが・・・・今回は駄目です。

戦場カメラマンとホワイトハウスの奇妙な写真
2009年03月02日 | 軍事、外交
ジョージ・ワシントンとのツーショット、ホワイトハウスの奇妙な写真
2009年03月03日 | 軍事、外交
異例の日米首脳会談 記者会見なし、昼食会なし 
2009年03月07日 | 軍事、外交

現に世界で二つの戦争を遂行中の現職の最高司令官(オバマアメリカ大統領)にノーベル平和賞を送るとは・・・送った方の見識も問題でしょうが、貰った方にも国民栄誉賞を『まだ現役なので』と断った大リーグのイチローの見識をまねてもらいたいものです。
最低限でも自分の現在の恥ずかしい行い(戦争)を自慢することだけは謹んでもらいたい。
あれでは、応援していた此方がとんでもなく恥ずかしい。
今でもアフガン人はアメリカのブッシュ政権が始めた対テロ戦争のために、アメリカが指揮するNATO軍やアメリカ軍によって毎日毎日殺され続けているのです。
オバマも、少しはアメリカの犯罪行為(人殺し)を止められない自分の無力さを自覚して悲しんでもらいたいものです。
あれでは、残虐極まりない無法行為を、美しい美辞麗句で誤魔化そうとは無責任極まる言語道断の三百代言の口先男ですよ。
『正義の戦争』と言い切ったオバマ (逝きし世の面影)
2009-12-18 15:50:59
ましまさん、コメント有難う御座います。

仰られるようにあれでは中国から撤兵できない東条英機の言い分と同じです。
そして前ブッシュ大統領とも同じです。ついでにムッソリーニともヒットラーとも考え方の根底が同じですね、
日本国憲法9条に明確に書いてあるように、基本的に、紛争を武力で解決するすべての『戦争行為』は違法(犯罪行為)なのです。
このことは第一次世界大戦後に当時の列強(大日本帝国も含む)がすべて参加して結んだパリ不戦条約にちゃんと書いてある。
国連憲章にもはっきりと書いてある。
揉め事を軍事力で解決する『戦争』はすべて『悪』なのです。オバマの主張した『正義の戦争』などと何処にも書いてない。
唯一の例外が、誰かに攻撃されたときの緊急避難的な防衛行為だけは例外として許されているだけなのですが、9・11事件では一人のアフガン人も含まれていなかった。
元々ブッシュ政権の9・11を口実に始めたアフガン戦争では、正当防衛は成り立たない。
どれ程贔屓目に見てもアメリカの行過ぎた『過剰防衛』で矢張り犯罪行為でしょう。
あのオバマのオスロ演説の言い分が許される(正しいとする)なら東条英機など、第二次世界大戦の日本のA級戦犯たちもすべて正しくて『無罪』ですよ。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

6 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
湯浅誠『岩盤を穿つ』から (喜八ログ)
湯浅誠さん(「NPO法人自立生活サポートセンター・もやい」事務局長)の『岩盤を穿つ』文藝春秋社(2009.11)から、特に強い印象を受けた部分を抜書きさせていただきます。
PAC3 (反戦塾)
 PAC3、地上配備型迎撃ミサイルのことである。愛称はパトリオット(愛国者)である。もはや旧聞に属するが、北朝鮮がテポドンを打ち上げたとき、落ちてくるミサイルを
民主党政権の現状と各国人民の平和運動ー軍事同盟を機軸にするではなく、各国人民の平和運動を機軸にー (未来を信じ、未来に生きる。)
外国基地撤去へ運動 平和大会国際シンポ始まる --------------------------------------------------------------------------------  「2009年日本平和大会in神奈川」(11~13日、実行委員会主催)の開会に先立ち10日、国際シンポジウムが横浜市で始まりま...
医療制度+子育てのこと (とむ丸の夢)
あの小泉カイカク以来、何かと話題になったアメリカの医療制度。  でも保険に入っている限りは世界で最先端を行く医療を享受できるし、病...
戦争を正当化するオバマ大統領への失望と怒り! (わんばらんす)
「戦争を肯定することは絶対に正しくない」。  「正しい戦争」など有るわけがない! いったい、その正否を誰が決めるというのだろう。 ...
オバマ、平和賞受賞に際し、終わりなき戦争の支持を主張 (マスコミに載らない海外記事)
2009年12月11日 ノーベル平和賞承諾を発表した際の、最も好戦的な演説が記憶に新しい中、木曜日オスロで、バラク・オバマ大統領は、益々拡大する戦争と新植民地主