逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

「もはや万全は有り得ない」(細野原発大臣)暫定安全基準で原発の暫定稼動の無残

2012年06月02日 | 放射能と情報操作

『嗚呼、増幅される不信列島の無残』

今のように日本列島が不信一色に塗りつぶされたのは67年前の1945年8月15日の敗戦以来、絶えて久しい嘆かわしい出来事である。
これは枝野など政府要人やマスコミ、東京電力、原発ムラの学者などが、悪質極まる真っ赤な嘘を言い続けた当然すぎる結果でしょう。
未だに『政府や大手マスコミ、有名大学の専門家の発言だから正しい』なんて思っている人は日本人ではほとんどいなくなったが、1年前の3月11日までは今とは正反対でほとんどの人々は政府やマスコミ、テレビにでる有名な学識経験者等の『権威』を信用していた。
『信用できない。』と人々が思い出した根本原因は、政府など権威や責任があるはずの存在が『白々しい嘘を平気でついた。』から『信用を失った』だけ。
不信列島の誕生は当然過ぎるほど当然な結果で、何の不思議も無い。
国会の事故調査委員会で枝野元幹事長が参考人として発言しているが、現職の原発の所轄大臣(通産相)であるにも拘らず肝心なことは痴呆状態を装い『記憶が無い』として答えない。
本人は忘れたいのだろうが、3月11日からチェルノブイリと同じレベル7を認める5月までの間の発言はビデオで残されているし私達も覚えている。
この時の枝野の発言と実際の事実とが余りにも違いすぎる。
こんな無責任極まる真っ赤な嘘をつく人物が、なんら責任を取ることなく今でも原発行政の最高責任者(通産大臣)に横滑りしているのですよ。
これは例えるなら8月15日の敗戦以後にも捕まることも辞任することもなく東条英機が防衛大臣や首相を続けているようなものですよ。
『東電の末端社員が頑張っている』は何ら東電の責任問題とは関係しません。
政治とは結果責任の世界であり、善意からであろうと頑張ろうと結果が悪ければ非難は当然である。
一般の日本兵が頑張ったとしても、到底数々の謀略事件を引き起こして日本国を戦争に引きずり込んだ関東軍参謀などの日本軍の責任問題は緩和されません。
『因果応報』で嘘をついた者が必ず失脚するなら、今のように不信列島にならない。
散々悪事を働いても失脚することなく居座っているから大問題なのです。枝野大臣しかり、近藤原子力委員長しかり。斑目安全委員長しかり。
今回責任を取って辞めさせられたのは脱原発路線を一番鮮明にした管直人首相一人では日本人なら誰もが納得しない。
原子力委員会では今でも原子力ムラの推進派だけで構成され裏談合を繰り返していて、未曾有の福島第一原発の大事故でも何ら懲りることも反省することも無い。
真っ赤な嘘をついた彼等が信用をなくして当然であり、一般市民は怒って当たり前であり、政府の信用問題というよりも話はもっと深刻なのです。
彼等が嘘をつく心算はなく、『知らなかった』のだとしたら、そのような無能な人物が今でもトップに座り続けること以上に不幸なことはありません。

『過失か、故意か、能力不足か』

故意か過失かで罰則が天と地との違いがある個人の刑法犯とは違い、福島第一原発事故のような国家の存亡にも繋がる政治問題の巨大犯罪では、当人達が意識していたかしていないかはこの場合にはたいした問題ではありません。
『知らない』とか『判らない』とか『記憶にない』『忘れた』なら、責任者のトップとしてその方が余程悪質であり重大問題になる。
今回の福島第一原発のシビアアクシデントで私達が耳にタコが出来るほど何度も聞かされた『まったくの想定外』だったは何ら免責にはならない。
故意ではなく善意から間違えたとしたら日本国では、そのような能力が無いものが今のようにトップに居座り続けていれば、当然不信感が生まれるでしょう。
国家存亡の過酷事故の可能性を責任者が『想定すら出来なかった』なら、より悪質でよりトップの責任は重くなる。

『想定外ではなく「想定」すら出来なかった無残』

今の不信列島ですが、何の根拠も無く多くの人々が陥った訳ではない。
今のように日本列島全体に『不信』が渦巻くには、ちょんとした合理的な理由がある。
政府や電力会社、マスコミや御用学者が異口同音に悪質な嘘八百が垂れ流された結果であり、いまだに何十万人が避難生活を送っているにも拘らず警察、検察など司法機関はまったく機能せず誰一人逮捕されず責任を取っていないのですよ。
もちろん原発事故も収束していない。
ところが政府は冷温停止状態なる新しい言葉を創作して、終息宣言を出し、白々しく『原発は安全です』と停止中の原発を動かそうとしているのです。
これが真っ赤な嘘でなくてなんでしょう。
日本全体が不信列島になったのは、日本政府の今までの言動が原因していることは疑い様が無いのです。

『もはや万全はあり得ない』 

関西電力大飯原子力発電所を巡って、関西広域連合の5月30日の会合で『運転再開は限定的なものとして、適切に判断するよう強く求める』という声明をまとめ、政府が運転再開に踏み切る場合でも、期間を区切るなど慎重な対応を求めた。
出席した細野原発事故担当大臣はその中で、大飯原発の安全を判断する国の基準は原子力規制庁が出来るまでの間の『暫定的』なものだ説明した上で、なおも運転再開への理解を求めた。
これに対し松井大阪府知事は『安全基準が暫定的だということは、それに基づく安全対策も万全ではないということなのに、運転を再開させるのか。』と政府の姿勢を批判。
これに対し、細野大臣は『原発に、もはや万全ということは有り得ない。』『常に新しい知見に基づいて高いレベルの対策を満たしていくというのが政府の考え方だ』と答えるが、これは駄目でしょう。

『(危険である)原発を再稼動すると細野原発事故担当大臣』

今まで政府や電力会社は『原発の安全対策は万全』で『絶対に安全である』ので営業運転するのだとの『原発安全神話』を言い続けていたのです。
ところがここに来て細野大臣は『最早(原発の安全に)万全ということは有り得ない』と迂闊にも真実を口走ってしまう。
例え原発『安全神話』が真っ赤な嘘であったとしても、政府や電力会社が『絶対に安全である』と主張していたからこそ危険な原子力発電所の稼動が可能だったのですが、今回『万全ではない』と政府自身が認めてしまう。
過酷事故時の損害が天文学的な数字になる原子力発電では、『万全』が担保され無い限りは暫定運転すべきでないことぐらい、責任ある立場の人間なら当然の判断である。
今回の『もはや万全はあり得ない(危険である)が原発を再稼動する』との厚顔無恥な細野大臣の無責任暴言が、誰からも批判されずそのまま放置される有様は異様で醜い。
これでは今の不信列島が益々加速するしかなくない危機的状況である。

『その場しのぎの政府の方針、口から出まかせの橋下徹』

関西広域連合に運転再開への理解を求めた細野原発事故担当大臣は、福井滋賀京都兵庫大阪など地元の『福島第一原発の事故原因がいまだ結論が出ていない現状での安全対策の矛盾』を追求されて、現在の国の安全基準は万全ではなく『暫定的』なものだと開き直る。
『暫定』の意味は、『仮の』とか 『一時的な』とか 『 臨時の』とか 『さし当たり』とか『つなぎの』とかであるが、もしもの時には誰も止められない危険極まりない原発を『とりあえず』運転しようとする野田佳彦暫定内閣の無責任ぶりには呆れ果てて言葉も無い。
一時しのぎの杜撰な暫定安全基準での大飯原子力発電所3、4号機の稼動に反対していた関西広域連合が今回唐突にこけた原因は、『稼動なら民主党政権の打倒も』と発言していた反原発の急先鋒橋下徹大阪市長の突然の『暫定的な再稼動容認』への方針転換が大きかったようだ。
今回『橋下こけたら皆こけた』とは余りにも情けないが、そもそも橋下徹の『反原発』自体がインチキで、『仮の』『一時的な』な反原発であり『とりあえず』人気が出そうなので『 臨時の』『さし当たり』の暫定的な方針だった。
橋下徹は、数十秒から数分の視聴者の興味を引くだけが取り得の二流のテレビタレントが『仮に』『一時的に』『 臨時に』何かの間違い(遊び)で政治家をしているだけである。
そもそも普通なら誰にでも少しはある筈の何らかの哲学や政治に対する信念、思想信条、イデオロギーが橋下徹には最初からまったく無い。
もちろん今後も政治家を続ける意思(決意)もまったく無い。
そればかりでなく、橋下本人に最低限の公徳心とか羞恥心とか道徳とかの普通のまともな大人としての徳目が2万%まったく無いのですから驚くばかりである。

『テレビタレントの悪ふざけ。橋下徹の政治遊び』

シナや三国人発言の石原慎太郎でも出来なかった『条例』による日の丸君が代の強制に見られるように世間からは一見国粋主義者に思われているが、橋下徹の実体は見かけとは大違いである。
今マスコミが『次期総理も』と天まで持ち上げる橋下徹ですが、ファシズムとか独裁とかの『橋ズム』は見せかけだけの安っぽいパフォーマンスであり、橋下本人は単に雰囲気とか『ノリ』で口から出まかせ、その場その場の『思いつき』を無責任に喋っているだけ。それ以上でもそれ以下でもない。
面白いか面白くないか(どれだけ世間に注目されるか)だけが橋下徹の唯一の価値観であり行動原理で過激発言のすべてが『お遊び』で、真実(本心)ではない。中身が何も無い空洞状態。
刹那的なテレビタレントとして、自分自身が『話題になる』とか『注目される』ことだけが目的なのです。
これまでの目立ちすぎる政治家橋下徹の色々な過激な発言や行動ですが、そもそも政治的な目的は最初から何もない。
ほんとうの『目的』とは、単にテレビタレントとしてのキャリアアップ(自分のギャラのアップ)であるのですから、今のように橋下徹が話題になること自体が馬鹿馬鹿しいし腹立たしい。
去年末の大阪市長当選後に益々エスカレートする橋下徹の『暴走』の真の目的は何かなどと、政治的な意味を考えても無駄である。
『政治家を続ける』ことが暴走の目的ではないのです。
そもそも話はまったく逆で、橋下徹は報酬が限られていいる『政治家を辞めて』高収入が期待できる元のタレントに復帰する為の『口実づくり』の無責任発言なのです。
口から出まかせの橋下の過激な言葉を『今までの政治家とは全く違う』と信じた真面目な有権者にとっては、なんとも迷惑な不真面目極まる呆れた話である。

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6 コメント

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6/3(日)「げんぱつ?YES/NOパレード」のご案内 (散策)
2012-06-02 09:56:42
6/3(日)「げんぱつ?YES/NOパレード」のご案内をトラックバックさせていただきました。ここのところ私は住民投票に入れこんでおりますが是非、都民一人一人が原発問題を真剣に考える場として、原発都民投票を成功させたいと思います。
6/4、6/5の都議会傍聴にもたくさんの皆さんと一緒に行きたいと思います。
代議制民主主義の限界 (宗純)
2012-06-05 15:23:02
散策さん、『ご案内』有難うございます。

原発での住民投票(直接民主主義)ですが、福島第一原発の有様を見ての今の日本の一般市民感情からなら間違いなくYESではなくNOとなるでしょう。
東京都民でも間違いなくと住民投票でNOになるし、今の事故後の福島県の原発立地の双葉町や大熊町でなら100%のNOの数字が出るでしょう。
ところがですね佐賀県の玄海町とか福井県の大飯町では何とも情けないことですがNOよりもYESの方が多いらしいのですよ。
というか『NOという事がこれ等の町ではタブー』なのですね。
原発マネー(「迷惑料」とか「口封料」とかの買収資金)無しでは、これ等の町の経済が成り立たないのです。
ですからYESとNOが拮抗していて、多分これ等の原発立地の地元では、腹立たしく困ったことに『怖い。不安だ』と全員がわかっているが小差でYES(原発容認)が勝つのではないでしょうか。
この「迷惑料」とか「口封料」とかの発想は、札束で相手の頬を叩いて黙らせるという、出す側の電力会社とか政府の発想ですね。
福島第一原発事故後に『東京など大都市の為に長い間、電気を作っていた(供給地の福島県が犠牲になっていた)のだから、その分消費地が補助金や交付金を負担するのは当然である』と原発の地元自治体首長が主張しているのですよ。
これは理論のすり替えであり、盗っ人猛々しい真っ赤な嘘です。
本当に原発がクリーンで安全なら、今のように電力会社が補助金を出すのではなくて、誘致する地元の側が土地の提供とか税金の減免とか補助金とかを提供する。
話の筋道がまったく反対なのです。
原発とは正反対に、地元の雇用や固定資産税などの収入が見込めるならパナソニックの兵庫県尼崎工場やソニーの三重県亀山工場の誘致には地元自治体が100億円規模の補助金を出して企業に来てもらう。
今液晶事業はサムソンなど韓国企業に負けて日本企業が撤退(工場閉鎖)するので出した補助金の返還を求める動きもあるらしい。
アメリカ国務省のメア日本部長が、日本の話し合い文化とは談合のことであり、本質は『ゆすりたかり』のことであると喝破したのですが、これ、実は本当のことですよ。
原発がクリーンで絶対に安全であるなどは真っ赤な嘘であることは地元も十分知っている。
もちろん政府も電力会社も知っている。
原発の地元自治体に落ちている各種補助金とか交付金ですが、『危ない』とか『迷惑になっている』ことを口実にした(黙っているのだから金(口止め料)を出せとの)典型的な『ゆすりたかり』的な発想と、それと一体になった政府や電力会社の買収工作のことなのです。
この『ゆすりたかり』文化と、日本の原発や米軍基地を含む公共事業には密接な関連性があり、今回全般的な事情から『原発稼動停止』が避けられない動きになってきたから、推進派は危機感から大慌て。
それで『ゆすりたかり』の金づるである原発の稼動が実現しそうなのですから困った話ですね。
『騒音が迷惑』と大阪空港の閉鎖を条件に関西国際空港が出来上がるが、その途端に周辺の11市が態度を豹変して、普天間並に人口過密地域にある大阪空港存続を決めてしまう。関空が大赤字になるのは当然なのです。
普天間の海兵隊基地が実際に出て行く見込みがでだしたら、防衛省ぐるみの選挙介入が明らかになる中でも基地容認派の自公候補が、反対派を抑えて勝ってしまう。
全国紙でも選挙介入を批判する当時の選挙情勢から、まさか負けるとは思ってもいなかった基地反対派の前宜野湾市長の伊波洋一は選挙結果に茫然自失状態だったらしいですよ。
この伊波元市長の敗因の最大のものは、米海兵隊が沖縄から撤退していく流れが生まれたことらしいのですよ。これは八つ場ダムの建設中止の話でもまったく同じ流れです。中止が決まったら余計に『ゆすりたかり』のネタが無くなる建設推進派は勢いづいたのです。
大飯原発再稼働 (農婦)
2012-06-06 01:49:22
大飯原発再稼働決定にはびっくり仰天です。野田内閣何を考えているのか理解ができない。6/3日宮城県栗原市で小出裕章氏の講演会があり参加してきました。想像してたとうりでしたが、東北の民衆は、軽く扱われているなと感じました。宮城県の全市町村の山菜、露地物椎茸、マダラ、スズキ、カレイ、ヒラメなどなどは、出荷停止命令が政府から出されました。椎茸の原木は焼却さえできず収入が途絶えたばかりか生きていくところもなくなった人達があまりにも多いのです。怒りをあらわにし抗議の運動が起きなければならないのに、それこそこういう事態の時結束、絆を持って、東電や政府に殴り込みをかけるべきです。 震災瓦礫は原発のあるところに集め、できるだけ拡散をふせぐべきというのは常識だと思います。橋下はあれほど大飯原発再稼働反対を吠えていたのにあの顔は何なのか、大概の人はきずいているでしょうね。
信用崩壊の不の連鎖「通貨」「原発」「日本政府」 (宗純)
2012-06-09 10:42:19
農婦さん、コメント有難う御座います。

スペイン国債の格付けが3段階下がるなど今ソブリン危機で、円高で苦しむ日本を除く世界の『通貨』が大変な状態なのですが、『通貨』とは信用を失うと元の単なる紙切れに戻る性質があるのですね。
印刷した紙切れに過ぎない『紙幣』が『金と同じである』と人々に信じられている間だけは『金』なのです。
ところが、その一番大事な『信用』が今まさに無くなりかけているのです。
通貨しかり。原発しかり。
そして今度は日本政府の野田佳彦首相が、3・11福島第一原発から現在までの事故の現状から、すでに完全に崩壊して跡形も無い『原発安全神話』の『信用』?を唯一の根拠にして、『原発は安全だから稼動する』と発表した。
何とも不思議な、首を傾げる話ですね。
これは、誰が考えても無理筋なのですよ。
今の、野田佳彦のイスラム過激派の自爆攻撃並の無謀な試みである『原発安全神話』の再構築の動機ですが、間違いなく『目的』と『結果』が決して結びつかないのです。
第二次世界大戦時の日本のカミカゼ特攻の自爆攻撃が繰り返されたのですが、戦況の好転には何ら寄与しなかった。
それどころか『命や人道をを頭から無視する連中である』とか『何をやるか判らない無茶苦茶な日本人』とのアメリカ側の政治宣伝の根拠とされたのです。
『民主主義の自分たちとは全く違う、不可解な人々(野蛮人)』との政治宣伝が民間人への無差別殺戮(東京大空襲など都市の焦土作戦と、その延長としてのヒロシマナガサキへの原爆攻撃)の正当化の口実にされたのです。
1967年のイスラエルの奇襲攻撃で始まった第三次中東戦争でアラブ側が大敗北。軍事的にはまったく歯が立たないパレスチナ難民の過激派の一部がイスラエル旅客機の乗っ取りを繰り返すが、目的とは正反対にパレスチナ側は一方的に『正当性』を失う結果になる。
同じことが今のパレスチナ難民武装抵抗組織の自爆攻撃にも言えて、目的とは逆にパレスチナ側の『正当性』に傷を付ける結果だけが生まれている。
この『正当性』を『信用』と言葉を置き換えてもまったく問題無いでしょう。
自爆攻撃を繰り返すことで、(そもそもの『目的』とは裏目に出て)パレスチナ側が信用を失ったのです。
今度の野田佳彦首相ですが、そもそもの目的とは裏腹に、その結果は国家の信用崩壊のカミカゼ自爆攻撃にしかなりません。
わざと日本政府の信用を落としているとしか思えない摩訶不思議な決定ですね。
多くの人々は『政府には信用がある』と思っているのですが、実は正反対というか『話』があべこべなのです。
これはマックス・ウェーバーの国家の定義の、『正当な暴力装置』の暴力の言葉が日本国内では問題とされたが、ウェーバーの定義で一番大事な要の部分は『正当性』(信用力)なので、
『信用があるものが政府』なのですよ。
ですから今回の誰も信用することが無い『原発安全宣言』とは、野田佳彦とは日本政府の自爆攻撃ですね。国家の自殺行為なのです。
なんと毎日新聞の社説の見出しがブログ主様の表現と同じ (現田石)
2012-06-12 05:05:56
現田石です.毎日新聞 2012年06月12日社説の社説の見出しが
『大飯再稼働会見 「安全神話」への逆戻り』
とブログ主様の表現と同じです.
毎日新聞はこれから空襲やら艦砲射撃を受けるのでしょうか?


「3・11後のサイエンス」青野由利専門編集委員 (宗純)
2012-06-13 14:59:54
現田石さん、コメント有難う御座います。

潮目が変わったのかも知れません。
毎日新聞の科学欄に3・11後のサイエンス:原発「5重の壁」のワナ=青野由利
2012年05月29日
http://mainichi.jp/feature/news/20120529ddm016070013000c.html
で日本の原発が宣伝していた五重の壁が真っ赤な嘘と言うか、
26年前のレベル7のチェルノブイリ事故の反省から国際原子力機関(IAEA)の国際基準の安全基準では、日本がまったく想定していない過酷事故後の(炉心溶融事故を想定した)『過酷事故対策』と『防災対策』が新たに加わった事実が指摘されているのです。
具体的には大飯原発の安全審査で問題とされた、免震棟の建設とか周辺住民の退避計画など、『事故が発生した後の対策』です。
これが日本では完璧に抜け落ちている。
その後この『科学欄の記事』を踏まえた社説記事が書かれるように変わってきています。
15年以上前から原発のある他の国は5重の安全対策(壁)ですが、
我が日本だけは過酷事故を想定していない『異常の発生防止』『異常の拡大防止』『影響緩和』の3層。
福井県の専門家委員会も国のこの方針の通りで、プラントの単体としての安全性しか考えていないのですね。
彼等にとっては最初からシビアアクシデントは『想定外である』として排除しているのです。福島の事故は起きて当然だったのです。

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