逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

韓国総選挙で与党辛勝と北朝鮮の打ち上げ失敗

2012年04月16日 | 東アジア共同体

『4月11日韓国総選挙』勝ったのは誰か

日本に一番近い隣国である韓国の総選挙(定数300)が4月11日行われ、李明博政権与党セヌリ党(旧ハンナラ党)が45.4%の得票率で過半数ぎりぎりの152議席を得ている。
(当選者2人が選挙後に醜聞で離党。セヌリ党の議席数は150となり、単独過半数から滑り落ちた)
旧ノムヒョン政権与党で野党第一党の民主統合党が2位の39.91%を得て改選前の80議席から127議席に大幅増。
左翼政党の統合進歩党が10.94%で改選前の7議席から13議席に倍増して3位に躍進、保守政党の自由先進党は3.75%で4位と後退した。
この数字をそのまま韓国の最大の関心ごとである今年12月に行われる大統領選挙に当てはめると、今回の総選挙のように第二党民主党と第三党進歩党が単一候補を出すと50.85%で過半数を上回る。
与党のセヌリ党と自由先進党とが保守合同を行っても49・15%であり、1.7%差で野党側が勝利することになる。
4月11日の総選挙前には、李明博(イ・ミョンバク)政権(ハンナラ党)の支持率の劇的低下で野党側絶対有利がいわれていたので、今度の結果は『実質的には与党の勝利、野党の敗北』であるとも解釈でき、1月に民主統合党代表になったばかりの韓明淑代表は『国民の新しい熱望に応えられなかった責任を取る』と辞意を表明した。
例によって日本の産経新聞は『セヌリ党が152議席で完勝』との阿呆臭いタイトルの記事を書いているが中身は完全勝利とは程遠い薄氷を踏む状態で、朴槿恵のセヌリ党は前身の李明博大統領のハンナラ党の間違いを野党のように批判、候補公認で李大統領系を大幅に排除して刷新(根本的な変身)をアピールしていた。
ですから、昔からの皆さんがよく知っている『今までの保守のハンナラ党』は事実上消滅したと見ることも出来る。

『与野党伯仲の韓国政界』得票数に直に影響する投票率

今回の総選挙前から投票率が55%以上なら野党民主党側が勝利し、未満なら保守のセヌリ党『旧ハンナラ党』側が勝利すると予想されていた。
今回総選挙は投票率が54・3%と、僅かに事前の予想に届かなかったことが勝敗にも響いたようだ。
ちなみに、ノムヒョン与党だった民主党が大敗北した(ハンナラ党が勝った)前回総選挙は過去最低の46.1%だった。
韓国は大統領権限が強い(相対的に議会の役割が小さい)ので大統領選挙への国民の関心度は非常に高い。常に各種議会選挙よりも大統領選では激戦になり投票率がかならず大きく跳ね上がる。
5年前の2007年12月に軍事政権後継政党のハンナラ党の李明博が第17代大統領に選ばれているが、この時の投票率は63%の高さである。
それでも韓国の大統領選挙としては過去最低記録であった。
ちなみに前任者の盧武鉉(ノムヒョン)第16代大統領の時の投票率は70・8%、初めての野党出身の民主派金大中第15代大統領の時はもっと高くて80・7%である。
第15代大統領の金大中との事実上の一騎打ちで、韓国史上初めて民選大統領の第14代金泳三大統領の時は81・9%であった。
もっと凄いのは韓国初めての民主選挙で第15代の金大中と第14代の金泳三と軍事政権の盧泰愚の3人が争った第13代大統領選挙で、何と驚異的な89・2%もの高投票率であった。

『大事な選挙時には必ず「北風」が吹く韓国の悪弊』

何れも後に大統領になる金大中や金泳三との三つ巴の死闘を制した盧泰愚は、得票率36・6%というぎりぎり滑り込みセーフ。全体の3分の1の最低の得票で第13代大統領に当選している。
ところが、この大統領選挙前日の12月15日には大韓航空機墜落(爆破)事件の犯人のうら若い美女(日本名蜂谷真由美)が猿轡姿で旅客機のタラップを降りてくる衝撃的な映像が韓国全土に流されるのです。
1987年12月16日の大統領選挙当日の韓国では、ソウル空港のハリウッド的な衝撃映像と大統領選挙のニュースがテレビで交互に流される。
一般有権者は冷静に判断出来るような状態ではなく、常軌を逸した異様な雰囲気での大統領選挙の投票行動だった。
我が日本国では大韓航空機墜落(爆破)事件は翌年(1988年)開催のソウルオリンピックの妨害目的で北朝鮮が引き起こしたと人々は誰一人疑うことなく信じられている。
日本のマスコミは扇情的な『猿轡の美女』が、選挙投票日の前日だった不都合な事実を絶対に伝えない。
だから日本では大韓航空機事件と大統領選挙の投票結果との密接な関連性に気が付かない。
ところが、25年前のテレビ放送を覚えている多くの韓国人は、大韓航空機事件が翌日が投票日の大統領選挙の妨害目的であること知っている。
この様に、韓国では大事な節目の選挙では必ず『北風が吹く』悪弊があり、投票日直前には北朝鮮関連のニュースが必ず流れて『人権問題よりも安全保障を』との方向に国民世論を誘導して、選挙結果に大きく影響して軍事政権継承政党が勝ち続けていた。
ところが常に『北風』で保守派が勝つとは限らない。
2002年の大統領選挙時に、ハンナラ党政権側がKCIAを使い北朝鮮に資金を提供して謀略放送を行っていたことが後に判明しているが、人権派の盧武鉉が第16代大統領に当選している。
2010年の韓国の統一地方選では直前に哨戒艦天安沈没事件の『北風』が吹いたが、韓国軍の『北朝鮮による魚雷攻撃』発表の矛盾点を追及した野党民主党側が大勝利している。
大事な選挙の前に北風が吹く韓国の悪弊も何回も繰り返している内に効き目が無くなってきたのか、有権者が学習することで賢くなり深刻な悪影響が緩和されたのでしょう。

『4月12日~16日に打ち上げ予告していた北朝鮮』

3月16日に北朝鮮は、4月12日から16日までの間に3回目の人工衛星を打ち上げると予告、4月8日には発射場などの施設を海外メディアに公開した。
北朝鮮はこれまでは一度も発射を事前に予告もしていないしメディアにも公開していなかった。打ち上げの失敗を認めたのも今回が初めてのことである。
韓国の総選挙投票日は4月の11日であり、今までの韓国の歴史なら強烈な『北風』に成り与党保守党が有利になる。
ところが『北朝鮮のミサイル打ち上げ』と大騒ぎしている日本国内とは対照的に韓国国内は至って冷静。
大きな騒ぎになっていないが、それでも融和(太陽)政策の民主党側には不利であることは間違いない。
与野党の実力が伯仲している場合、些細なニュースでも勝敗を分けるのですから、今回の僅差の与党勝利の背景には、今度の総選挙の選挙期間中の北朝鮮の打ち上げの事前予告という『北風』がある程度影響していたのは確実なのです。
この韓国総選挙ですが、与党ハンナラ党は事実上党の顔(党首)を李明博大統領から朴槿恵に変え、セヌリ党と党名を変え、党の綱領から保守を抜いて野党の民主党と同じ政策を掲げる奇策で辛くも第一党の地位を維持したらしい。
ですから韓国の旧ハンナラ党も今までのような前盧武鉉(ノムヒョン)政権の太陽政策を批判するタカ派強硬路線の大幅修正は避けられないでしょう。
韓国で与党も野党も同じ北朝鮮政策になる見込みなのですから、タカ派の北風政策の日本国のミサイル騒動にも大いに影響がある。

『一番「北風」が吹いている日本国』

北朝鮮は日本にとってはロシア、韓国に次いで一番近い隣国なのですが、そもそも日朝両国の間は1000キロ以内なのです。
ですから1998年に日本が大騒ぎした射程3000キロ以上と推定されるテポドンは遥か頭上の宇宙空間を飛び越えるだけで我が日本国の脅威でも何でもない。
実は日本として脅威なのがマスコミが騒がない射程1000~1300キロの中距離弾道弾のノドンであるが、北朝鮮はこのミサイルを既に100基以上も実戦配備済みである。(150~300基との説もある)
実際の脅威になる中距離ノドンミサイルの削減交渉を北朝鮮と行う考えは不思議なことに日本政府やマスコミにはまったく無い。
ところが、日本国の頭上遥かかなたを飛び越えるテポドンには『制裁だ』と大騒ぎする。
これでは今の政府には国家の安全保障を真剣に取り組み気があるのだろうかと心配になるレベルである。
日本の政府やマスコミの北朝鮮政策とは、『腹が立つ』とか『不愉快だ』とか『何が起きるか心配だ』程度の感情論であり基本的に不真面目で出鱈目、辻褄が合っていないのです。
日本政府やマスコミが大騒ぎしている長距離弾道弾は日本の脅威とは無関係なのです。
しかも飛行機が飛ぶ大気圏や成層圏の下部では日本で大宣伝された領空侵犯も主張できるのですが、そもそも人口衛星が飛ぶ100キロ以上の宇宙空間は無理なのです。
14年前のテポドン騒動ですが、日本以外は『人工衛星の失敗である』と判断したが日本が強硬にミサイル説を主張して国連の非難決議を通して仕舞う。
1998年当時の日本国の北朝鮮非難の言い分ですが、
『ミサイルと衛星の打ち上げロケットは違う。』だったのですよ。
ところが今回の日本は、
『ミサイルと衛星打ち上げロケットは同じである。』なのです。
ダブルスタンダードの極みというか、ご都合主義というか。
日本の政府やマスコミは、14年前に自分たちが主張していた一番大事な最重要事項を、今回は自分自身で否定しているのですから大笑いであり不真面目で不見識すぎる。
4月14日付け毎日社説では、『北朝鮮が衛星と主張できる物体を打ち上げようとしていた可能性を完全に排除することはできない。』と書いてあるが何とも姑息な言い分で、悪文の見本である。
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大韓航空機爆破 (マトリックス)
2012-04-14 13:55:51
大韓航空機撃墜事件ではなく大韓航空機爆破事件ではないでしょうか?
菅沼光弘氏の本の中に、墜落したとされる場所から機体の破片が見つからなかったその後の調査が書かれていて、とてつもない闇が隠されているようです(真相は撃墜かもしれません)。
Unknown (やす)
2012-04-15 08:14:39
今回の「北朝鮮の人工衛星(ミサイル)打ち上げ」に関しては、一般メディアの腐敗ぶりもさることながら、共産党(赤旗)や左派、リベラル側のブログにも大変問題のある主張が多くなされていました。
普段は格調高い正論を展開しているブログも、こと「北朝鮮」が絡んでくると、突然雲行きが怪しくなりますね。
脳髄反射的に「北朝鮮は悪」と反応してしまう彼らを見ていると、そこにはどうしても「レイシズム」の影が見え隠れしてしまいます。
尤も、共産党に関しては(尖閣問題の時、顕著に見られたように)「近隣諸国との安全保障問題」に対しては、突然「愛国的」になって翼賛会に加わりたがる「悪癖」があるようですが。
歴史の進歩を10年遅らした大韓航空機事件 (宗純)
2012-04-15 12:23:45
マトリックスさん、コメント有難う御座います。

この25年前の1987年12月の大統領選挙ですが、もしも大韓航空機事件が無ければ人権派の金大中が10年早く大統領になっていた可能性があるのですね。
大韓航空機事件は、オリンピックの妨害程度の些細な話ではないのですよ。
有力3候補に票が分散して、軍事独裁政権の盧泰愚は36・6%というぎりぎりの得票率で当選しているのですが、大韓航空機事件が無いと絶対に当選していない。
しかも、大虐殺の光州事件からまだ時間が経過していないので金大中が当選していたら盧泰愚は大統領どころが死刑になっていた可能性が高いのです。
ですから、これは北朝鮮テロリストによる航空機の爆破事件などの単純な話ではないのですね。もっと背景は深刻です。
マスコミは何の疑問も感じずに横並びで『大韓航空機爆破事件』と表記していますが、当ブログでは今回は『大韓航空機撃墜事件』と当初書いていた。
ご指摘のようにこれではマスコミ表記と違うので他の事件と勘違いする人が生まれそうです。
大韓航空機墜落(爆破)事件と書き換えました。
大韓航空ではこれ以外に不思議な事件が起きているが、一番ドラマチックで不思議なのが1987年の事件です。
爆破なのか撃墜なのか。何が起きたかの疑惑は晴れていません。
ですからこれは『大韓航空機事件』と表記する方が正しいかも知れません。
韓国歴史の失われた10年の原因が大韓航空機事件であるなら日本の10年間の拉致事件の影響はそれ以上の大事件。
歴史を10年遅らした程度の話ではなくて、マスコミ全体のモラル崩壊を引き起こし、日本社会全体の閉塞感とか道徳的腐敗堕落、右傾化は目を覆うばかりの酷さです。
政治的判断が出来ない悲劇 (宗純)
2012-04-15 14:22:29
やすさん、はじめまして。コメント有難う御座います。

誰が打ち上げても一段目ロケットは必ず落ちてくるので、14年前の1998年のテポドン騒動の時のには北朝鮮が宇宙条約とか海洋条約とかを無視して打ち上げた非を日本が最大限捉えて国連での制裁決議に持ち込むわけですが、日本側が余りにも上手く行き過ぎた。
これに懲りたのか2009年にはちゃんと国際的な手続きを踏んでいたのに、またまた日本側の政治手腕(経済的影響力?)が大成功して、経済制裁と非難決議が通ってしまう。
今回はもっと北朝鮮が賢くなり、打ち上げ日を特定したり外国メディアに公開したりと、西側先進国並の水準まで情報公開が進んでる。
人間万事塞翁が馬で、失敗は最大の教師なのですね。
進んでいないのが我が日本国。
進歩どころか大きく退歩している。
14年前の成功に味をしめて自分が禁じ手ぎりぎりのマリーシアを行っているのだとの自覚が無い。
北朝鮮に限らず隣国との緊張感を高めれば、自動的に国内が右傾化して社会が悪くなるのは当然の副作用なのですよ。
日本の今のようなやり方ですが、短期的には得になっても長期的に見れば自国にとって良いことは一つも無いのです。
今の日本国の方針ですが欧州に比べて1~2世紀も遅れた発想です。自国の安全保障には好き嫌いとは無関係に隣国とは緊張緩和以外に道は無いのです。
共産党を筆頭に今の左翼護憲派陣営の不甲斐なさ政治的センスの無さは呆れるばかりです。
一言でいえば、正しい政治的な損得の判断が出来ないのですよ。
もちろん『北朝鮮バッシング』が左翼護憲派の陣営にとって有利に働くのであるならば、私も大いに北朝鮮バッシングを行いますが、現実は正反対。
現在日本は極度に右傾化してしまい護憲政党の社会党は消滅して、共産党は一桁の弱小政党に落ちぶれています。
この原因は、日本国に吹き荒れた『北朝鮮バッシング』での社会全体の右傾化と道徳的な退廃の影響をまともに浴びたのです。
護憲派には今の悲惨な日本の現実が見えていない。
だから共産党やその他の左翼が、政府やマスコミの論調を瓜二つの北朝鮮バッシングを平気で行い、反省が無い。
日本の右傾化が止まらない筈です。
何とか護憲派に自分の勘違いに気が付いてほしいものですが、今のところは絶望的な状態ですね。
Unknown (ちくわ)
2012-04-15 14:23:31
「大量破壊兵器」でいちゃもんつけて戦争しかけた米国とやり方がそっくり。

北朝鮮がどういう国であれ、なんでもかんでも噛みついて、危機感を煽るやり方は頂けない。
それでも崇高な戦略意識があるならまだしも
背景にあるのは軍需、原発という目先の利益しか考えない金の亡者と、米国に尻尾を振る犬。

こんな見え見えのやり方を、するほうもするほうだけど、引っ掛かる方も引っ掛かる方だ。
泥沼に嵌ってから気が付く自分の失敗 (宗純)
2012-04-15 16:29:45
ちくわさん、コメント有難う御座います。

ブッシュ大統領ですがイラク侵攻で支持率が9割近くまで跳ね上がったのです。
今ではイラク戦争が悪い戦争だったとアメリカ人も気が付いているのですが、原因は失敗してにっちもさっちもいかない泥沼に首まで嵌っているからで、逆にイラクやアフガンの戦争が成功していたら良い戦争でありブッシュは偉大な大統領と思われている。
日本人は戦争放棄の憲法9条のお蔭で人を殺す戦争一般が『悪い』と思っているのですが、
プラグマティズム全盛のアメリカ人では戦争一般が悪いではなくて、あくまで『負ける戦争が悪い』なのですから困った話です。
日本国の対北朝鮮バッシングですが、アメリカ的なプラグマティズムで考えても明らかに大失敗しているのですから間違いなく『悪い』のです。
成功している(得をしている)のは時代遅れの20年以上前に崩壊した冷戦思考しか出来ない対米従属命の外務官僚とか自民とか民主内の右翼連中。
この連中ですが朝鮮半島の非核化や朝鮮戦争の終結は、米軍がこの地域から撤退するので大弱りなのです。
何とかしてこの動きを妨害して今まで通りの冷戦構造を維持したいのです。
あの救う会の青バッジと核抑止論とは一体なのですが、これは朝鮮半島周辺から少しずつ撤退したい(別の場所で米軍を使いたい)オバマ大統領には大迷惑。
戦場カメラマンとホワイトハウスの奇妙な写真
2009年03月02日 | 軍事、外交
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/3054778bc892bde1f9225534fc56f5d6
ジョージ・ワシントンとのツーショット、ホワイトハウスの奇妙な写真
2009年03月03日 | 軍事、外交
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/bf874bd5e9e1f8aca9a6ed3aa7edb7dc
異例の日米首脳会談 記者会見なし、昼食会なし 2009年03月07日 | 軍事、外交
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/bc19dfe5627a2e143fb27053ad055290
此処に写っている麻生首相ですが、初めての日米首脳会談の席上に例の救う会の青バッジをつけて臨んでいるが、これは今の野田首相の態度とそっくり同じ態度(意思表示)ですね。
この麻生太郎首相の政治姿勢がアメリカのオバマ大統領の怒りを買ったとの、当然の自覚が残念ながら日本側には薬にするほども無いのですから何とも情けない話ですね。
阿呆のアメリカ人は、自分の失敗を泥沼に嵌ってから気が付くのですが、残念ながら日本は自分が泥沼に嵌っているとの自覚自体が無いので、反省も無いのです。
Unknown (やす)
2012-04-15 16:54:27
仰る通りだと思いますね。
ある護憲派ブログでは「人工衛星であれ、ミサイルであれ、非軍事的手段でやめさせなければならない」という主張を展開するわけです。
つまり、「人工衛星打ち上げを止めさせる」ということ自体が「北朝鮮の主権を侵害すること」だという意識が全くない。
軍事的な(ましてや非軍事的な)いかなる手段をもってしても、北朝鮮がこのような主権を侵害する外国の介入を許すわけがない。
そして、「非軍事的手段」の失敗が、却って「軍事強硬派」の主張を勢いづけることになる事は必定です。
即ち「護憲派」が自らの首を絞めつつ「改憲」への道を馴らしている構図なんですよね。
それでいて、自分達は堂々と「正論」を述べているつもりなのだから、もはや漫画としか言いようがない。

こういった「護憲派」や「左派」の鈍感さには溜息が出るばかりです。
ロシア空軍の偵察機接近 (90式)
2012-04-15 21:06:16
最近の北朝鮮ミサイル騒動の裏で、
ロシア空軍は偵察機を飛ばしてきました。
(一説には自衛隊の対空力の調査とも)


しかし、国防的な関心が高まっているのに
この事は殆ど話題に成らないし、
保守派もスルーしてますね。

もし、中国空軍が同じことをしたら
マスコミから言論人は大声で卑劣だと叫んだでしょうに。
なんでロシア空軍の動きを右派が無視するのか不思議です。
相手国の主権を認めなければ外交もなにもない (くまごろう)
2012-04-15 22:59:52
俺はいいけどお前は駄目、という根本的な問題がある核不拡散ですが、北朝鮮憎しでついに「北朝鮮は衛星開発も駄目」という段階になりました。
国の主権は不可侵というのが国際平和の前提です。確かに北朝鮮は幼く危うい国ですが、そんな決議をしてしまえば北朝鮮の主権を認めないと言うに等しい。
子供が駄々をこねたからといって大人も同様に駄々をこねたところで、他に手段も知恵もない子供が急激に知恵をつけたりはしない。
実際に子供を躾ける時でも、信奉強く言い聞かせずに安易に突っぱねたり無視したりすれば、大抵の子供は泣きわめき手足を振り回して精一杯の抵抗をします。
幼稚とはいえ国である北朝鮮がそうなれば、多くの人の命、無関係な生命が危機に晒される。
ルールは自分に有利に働く時こそ、その正当性を問わなければ本当の法治主義ではない。
世界最強 (マトリックス)
2012-04-16 13:48:30
アメリカの最新兵器も日本からの部品や半導体がないと、メンテナンスができなくなり、がらくたやスクラップになってしまうというはなしですし、日本でプレステ2が発売された時のニュースを思い出したのですが、数十台と集めるとスーパーコンピューターの代用になるという理由で輸出規制がされたことからも、日本の技術を手にした国が世界覇権国となるという考え方ができるのではないでしょうか?
そう考えると、アメリカの最大の潜在敵国の1つに絶対に日本が含まれるのは当然といえるようです。
オスマントルコ(オスマン帝国)の隆盛も、ライフル銃(旋条銃)発明以前の鉄砲は命中率が低かったのを、日本で命中率が高くなる改良がなされ、江戸時代の平和期の日本に必要のなくなった大量の小銃がオスマン帝国に流れ、ただでさえ文明力でまだアジアにかなわなかった当時のヨーロッパは、当時のヨーロッパで最強国であったオーストリアの首都ウィーンを完全包囲されるなど、東に進めず、海上から進出する大航海時代となったという考え方もあるようです。

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