逝きし世の面影

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「アウフヘーベンする」小池百合子新党

2017年09月28日 | 政治
民進党沈没で真っ先に党首の前原誠司が逃げ出す『大型旅客船セウォル号沈没時の空白の8時間の「秘線」セクハラ誤報の産経ソウル支局長の真似』?

今朝の毎日新聞第一面の『民進党解散、小池「希望の党」に合流』との見出しを見て驚いた。(『今日、衆議院解散』と小さな小さな見出しで書いてあるので二度びっくり)
本来の正常な新聞見出しは安倍晋三首相が25に宣言した国難解散の日付が9月28日なのですから、それが事実なら『今日、衆議院解散』が新聞社が出す見出しとしては決まり事である。
このマスコミとしての『決まりごと』を、今回毎日新聞は真正面から破っているのです。
しかも、おどろおどろした大層な見出しにひかれて中身の記事を読んでみると、大型旅客船セウォル号沈没時の韓国大統領パク・クネの空白の8時間を『男女の密会』(秘線)と報じた産経新聞の加藤ソウル支局長によるセクハラ誤報のソックリさん。
今朝の毎日新聞ですが、『情報筋によると』との憶測記事であり、当人の民進党代表前原誠司が本当に喋った内容ではないので真偽のほどは不明だが、産経新聞の加藤ソウル支局長の『真似』であることは間違いない。
民進党が沈没寸前なのは誰でも知っている事実だが、いくら命が惜しくても船長は責任上最初に逃げて絶対に駄目。
最後の最後、乗員や乗客の全員が船を離れてからしか下船しないと非難される。韓国では乗客を見捨てて真っ先に逃げた船長は未必の故意の殺人罪が適用されて逮捕、重罪が宣告されている。



『散々前原の悪事を書いた手前、前原誠司が[民進党沈没で真っ先に党首の逃げ出す]が真実なら大笑いして喜びたいところだが、』

民進党代表の前原誠司ですが、韓国の大型旅客船セオゥル号沈没時の船長と同じ立場である。たとえ今回運よく選挙で当選しても(自分だけ逃げて助かっても)結果は同じで、到底逃げ切れるものでもない。
今沈む民進党を見捨てて自分だけ真っ先に逃げれば、その時点で前原の政治生命は完璧に終わっている。
幾ら前原がお馬鹿なネオコンでも、その程度の判断力は有るので誤報である可能性が高いが、実は書いた本人が最初から事実と違う(誤報である)と認めていた、あの産経のセクハラ記事ですが、その後に40年来のお友達の国政壟断で大統領が弾劾される、あっと驚く大どんでん返し。
記事の事実関係自体は丸々デマだった。
ところが、全員が沈黙する中で産経ソウル支局長だけがタブー中のタブー(実は全員が熟知している事実)を密かにセクハラの誤報記事で告発していたのですから怖ろしい。(頑是ない愚かな子供だけが真実を語っていたとのアンデルセンの『裸の王様』のマスコミ版)
今回も同じで、表面的マスコミが報じる事実そのものは嘘八百なのだが、実は裏でトンデモナイことが進行していた。まさにドイツ弁証法哲学の真骨頂と言うかキモ中のキモ、『アウフヘーベン』なのである。

『理路整然、「聖典」としての形而上学とは対照的な、「諸行無常」、盛者必衰の危険な弁証法』
★注、
哲学はアリストテレスなどの形而上学とドイツ哲学のヘーゲルやマルクスなどの弁証法の二つの大きな流れがあるが、何しろ哲学は難解である。
ブッダが見つけた真理『諸行無常』命あるものは必ず死に形あるものは必ず壊れる。盛者必衰の『平家物語』的なのが弁証法のキモ中のキモなのである。
超越的な思想とは縁が無い日本人的に分かり易く、簡単に説明すると、『すべて変化する』と考える仏教的なのが弁証法で、逆に正誤や善悪は絶対で『変化しない』とする一神教(キリスト教)的なのが形而上学。




『小池氏、新党も市場も「アウフヘーベン」 それって何?』2017年9月27日朝日新聞

小池百合子東京都知事は今回の新党結成(25日の「希望の党」記者会見)で『アウフヘーベンする。辞書で調べてください』と答える。
アウフヘーベンて何?
小池百合子知事は築地か豊洲か、発表前の6月に『文芸春秋』(7月号)でも、『、・・・百花繚乱の様相を呈しているが、ここはアウフヘーベンすることだ。』と、アウフヘーベンを使用しいていた。
アウフヘーベンの意味を問われ、『いったん立ち止まって、より上の次元にという、日本語で止揚という言葉で表現されます。』様々な調査や報告書を挙げ、『全部含めてどう判断するか、そのためのアウフヘーベンが必要だということを申し上げた。』と答えた。(★注、これは『私はAI』と同じで言語明瞭・意味不明。ほぼブラックボックス『闇』である。小池ですが質問に対して一切答えていないのである) 
ドイツ大使館ローベルト・フォン・リムシャ公使によると、
「小池氏は哲学者ヘーゲルが提唱した『止揚』の意味で使ったのだと思うが、そうした使い方は一般のドイツ人はあまりしない」。
小池氏がアウフヘーベンを使ったことは、大使館の幹部会議でも話題になった。
ヘーゲルの「アウフヘーベン」に詳しい大河内泰樹・一橋大教授(哲学)「違和感がある」
アウフヘーベンは、1812年の主著「大論理学」でヘーゲルが使った概念で、否定によって高い段階に進むが、否定されたものが取り込まれて残っている状態のことを指すという。
大河内教授は「花が枯れて種ができる。花だった時の姿は否定されているが、結果的に種の中に花の要素がとどまっているというイメージ」。だが、小池氏の場合、「築地や豊洲を否定した形跡がなく、いわば足して2で割っただけ。
政治的に複雑な問題をあいまいにするために、難しい専門用語を使っているのではないでしょうか」。
9月27日朝日新聞(抜粋)

★注、
『アウフヘーベンはドイツ語だが、共産党などが使う旧「左翼用語」ではない』

『アウフヘーベン』は共産党など左翼よりも、もっともっと古くてエリート意識の高い旧制高校や旧帝大の学生が好んで使った難解な外来語の典型例。(一般人には意味不明で、『理解出来ない』ことが最大の特徴だった)




『マスコミが誰も指摘しないが、不思議すぎる25日の「希望の党」結党宣言の小池百合子』

何故小池百合子は25日の『希望の党』結党宣言でヘーゲル哲学の『アウフヘーベン』と主張したのか。それは記者会見の写真を子細に観察すれば自ずから答えが出てくる。
そもそも政党の結党宣言なのに、小池百合子一人だけ。他には誰も周りにはいない異常事態なのである。
だから記者から当然の疑問が出てきて、その『答え』が出来ない小池百合子は、苦し紛れに、難解な(だれも理解出来ない)ドイツのヘーゲル哲学の『アウフヘーベン』なるものだった。
昔々に自民党の渡辺 喜美が『みんなの党』を立ち上げた時に、政界やマスコミでは、『渡辺 喜美一人の党』だと皮肉った。ところが今回の小池百合子の『希望の党』こそが正真正銘の『小池百合子一人の党』である。
ところが、不思議なことに明らかなこの事実を誰も指摘しない。

『今回の小池新党の一番の特徴とは(見かけ上は)「共産党外し」に大成功していることである。』

ところが、『アウフヘーベンする』が本物なら逆の結果になる。
今回『小池百合子一人の党』を立ち上げて、今まで強硬に『共産党外し』(オール野党の選挙協力潰し)を主張していた若狭勝や細野豪志などを見事に『外し』ていた。
小池一人の党の目的は『共産外し』を目指す右翼の糾合に見えるが、実は逆に、巧妙に若狭や細野などの『共産外し』を『外す』との二重否定の高等戦術(トリック)で、反安倍の大同団結(国共合作)の誕生も考えられる。
小池百合子の目指すのは平成革命か?疑似クーデターか。? まさにすべてをリセットして、『アウフヘーベンする』が実現するのである。

『問答無用で、すべてをリセットするアウフヘーベン』

25日の『希望の党』結党の記者会見で小池百合子は、自分一人で発表したことに対して、
『これまで若狭さん、細野さんはじめとする方々が議論をしてきましたけれどもリセットいたしまして私自身が立ち上げる ということでございまして、直接絡んでいきたいという風に思います。』と説明するが、
記者から『今までの準備がぷっつんと切れてしまうのか。』と質問されたのに対し、
小池知事は『プッツンするものではなく、アウフヘーベン(aufheben)するものだ。』、『意味は辞書で調べて』と煙に巻いて誤魔化した。
アウフヘーベンは難解なドイツ観念論の泰斗ヘーゲルの専門用語なので『意味は辞書で調べて』も誰も理解出来ないでしょう。まさに唐突な豊洲移転の決定で『記録は無い。私が決めた。AIだから』の小池語録の再来である。(小池百合子などの政治家の発言では、『言ったこと』よりも、あえて『言わなかった』ことの方が大きな意味がある場合が多い)



(おまけ)

前原誠司も「アウフヘーベンだ」

The Huffington Post Japan2017年09月28日の、前原誠司代表、解党を否定「アウフヘーベンだ」 民進党の“希望の党“合流について語る
民進党代表は継続、自身の移籍は「まだ決めていない」
によると、
■報道陣から「実質的な解党では?」と問われ⇒前原氏「アウフヘーベンだ。」「止揚だと思っています」と述べ、解党ではないという見方を示した。(抜粋)


枝野代表代行は小池新党に行けば一議員でしかなくなる。さりとて無所属で出馬するのは難しい。すっかり憔悴していた。=28日、民進党本部 

【総選挙】前原-小沢が解散の日にぶつけた超ド級の奇策 2017年9月28日 田中龍作ジャーナル
前原誠司氏が代表に就く前から小沢・自由党代表は、政権交代に向けて知恵を授けていた。
小池ゆり子氏とも気脈を通じ、伏兵を送り込んでいた。仕掛け花火のような「小沢の秘策」が炸裂したのである。
前原代表は記者会見で記者団から共産党との選挙協力について問われると「1対1に持ち込む」と繰り返した。

★注、
およそ政治家とか政治記者が大勢いるその中で、唯一と言ってよいほど『政治を正しく理解している』のがフリージャーナリストの田中龍作である。
ギリシャ神話の不死身の英雄アキレスでも踵に弱点があったように、袋叩きにするより一撃必殺。維新の橋下徹なら日本一の売春街飛田の管理売春業者の顧問弁護士の経歴であり、安倍晋三ならモリ加計よりも準強姦もみ消しだが、(怖がって腰が引けている)他の記者とは大違いで田中龍作だけが追及していた。(今回も田中龍作だけが真実を見抜いている可能性が高い)



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1 コメント

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『古い左翼の用語アウフヘーベン』『止揚』 (ローレライ)
2017-09-28 16:40:00
『古い左翼の用語アウフヘーベン』『止揚』を小池知事が使ったのは『小池周辺に旧帝大?』と推理させる。

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