逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

日台漁業協定も北緯27度線以南の尖閣周辺は棚上げ 

2013年04月13日 | 東アジア共同体

(尖閣諸島だけではなく沖縄県慶良間諸島の近海にまで迫る法令適用除外の無法操業海域は、従来の台湾側の一方的な主張よりも拡大している。
対照的に先島諸島の南方海域は一切の取り決めがない摩訶不思議な、読売新聞の掲載地図)

『北ミサイル騒動のなか、尖閣の棚上げで密かに決着』

北朝鮮のミサイル試射報道でマスメディアが大騒ぎするどさくさにに紛れて4月10日、日本は、台湾も領有権を主張している尖閣諸島周辺から慶良間諸島西部にかけての日本の排他的経済水域(EEZ)の広大な海域で台湾漁船に自由操業を認めた漁業協定に調印する。
日台漁業協定は1996年に協議を始めて以来、17年ぶりの妥結である。
長らく交渉が中断していたが4年ぶりに日台漁業協議を台北で行い、本来なら日本の排他的経済水域(EEZ)である尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域での台湾漁船の操業自由化(日本の漁業規制を排除)するとの漁業協定に調印した。
協定は30日以内に運用開始となる。
沖縄県の仲井真弘多(なかいま・ひろかず)知事は、『沖縄県の要望が全く反映されず、台湾側に大幅に譲歩した内容で極めて遺憾。今回の合意で本県水産業への多大な影響は避けられず、国に強く抗議する』と怒りを隠さない。
日本と台湾の漁業協定の骨子は、
〈1〉日台双方の漁業関連法令を適用せず、日台の漁船が操業できる「法令適用除外水域」を設ける。
〈2〉漁業関連法令は適用するが、日台の漁業者の操業を最大限尊重する「特別協力水域」を設ける。
事実上27度線以南の中国漁船の治外法権を認めた日中漁業協定(1997年調印、2000年発効)を台湾漁船にも適用する内容である。
これまで台湾側が主張していた言い分(27度線以南の尖閣海域での操業)が100%通った(日本が全面譲歩した)一方的な協定であり、『国に強く抗議する』と沖縄県の仲井真知事が怒るのも当然だった。
ミサイルの試射実験は世界中で年間何百回と行われている日常茶飯事の普通のことだが、病的に右傾化した我が日本国だけは破壊処置命令が出され国中のメデアが大騒ぎする。
何も騒がない日台漁業協定の方が主権に直結するので余程影響が大きいし問題点も格段に高い。
しかし殆どの市民がマスコミの扱いが小さいので気が付かない。

『アメリカが尖閣購入を「危機を引き起こす」と日本に警告』

オバマ米政権が昨年、日本政府による沖縄県・尖閣諸島の国有化に先立ち、中国が強く反発し危機を引き起こす恐れがあるとして、反対する考えを当時の野田政権に伝えていたことが9日、分かった。東アジア政策を中心的に担っていたキャンベル前米国務次官補が共同通信に明らかにした。
キャンベル氏は、中国の理解を得られたとの認識の下で日本側は購入に踏み切ったが、その認識は誤っていると米側は考えていたとも述べた。
同氏は、日本政府側から国有化前に「相談を受けた」と説明。その際、「危機を引き起こす可能性がある」と警告、購入しないよう「強く忠告した」と明言した。
【ワシントン共同】2013年4月10日

『不思議の原因は米中密約か?日米密約か?』

1997年の小渕書簡や日中漁業協定で、日本の関係法令の適用を中国船に対して除外(一部治外法権?)した『北緯27度以南』の意味とは何か。
27度以南とは1972年まで米軍が施政権を握っていた海域である。
1972年に沖縄県が日本に復帰した時に、日本国内を分断していた、この北緯27度線の境界線が消えていた筈なのです。
ところが、今だに消えていず残っているのですから摩訶不思議な話で到底納得できない。
報道されていないが1972年の沖縄復帰時点で、『27度以南(沖縄県)は今後も特別扱いする』との何らかの取り決めが日米の間で極秘に結ばれていた(日本が強制された)可能性が高いと考えられる。
それなら尖閣騒動の主役(根本原因)とは、日本でも中国でもなくて裏方の黒子に徹するアメリカである。
昨日10日に日本政府は台湾との漁業協定調印で合意したのですが、これが摩訶不思議な代物で、新聞報道では『台湾 尖閣領土問題棚上げ 日本と漁業協定に調印』とある。
ところが、尖閣諸島の領土問題を棚上げしたのは、実効支配している日本が『主で』あり、実効支配していない台湾は『従』である。
1970年代の日中国交回復時の尖閣棚上げ論も、関係する『日中両国が合意したから』可能だったのであり、どちらか一方だけの主張では『棚上げ論』はそもそも成立しないが、実効支配する日本がメインなのです。

『嘘に嘘を重ねる日本のマスコミ報道』

読売産経など右翼紙は日本が全面的に譲歩した今度の日台漁業協定に関して、尖閣諸島での中台の連携にくさびを打ち込む狙いがあるとするが、そもそもの前提が間違っている。
日台漁業協定協定に対して中国外務省がすぐさま『重大な懸念』を表明したのは中国の立場は『中国は一つ、台湾は中国の一部』だからで、日本国でも沖縄県など地方が勝手に中国など外国と条約を結べば日本外務省が同じ主張をする。
中国外務省の洪副報道局長は日本と台湾の漁業協定締結に『重大な懸念』を表明、『台湾の対外関係における中国の立場は一貫している。』、『日本は慎重かつ適切に物事を進めてほしい。』と批判した。
国務院台湾事務弁公室の範麗青副報道局長も、『釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国固有の領土だ。中台漁民の伝統的な漁場の漁業権益を守るのは、中台双方の責任だ。』と語った。
今まで尖閣海域で台湾と中国には大きな差があった。
中国魚船は日中漁業協定で自由操業が許され、対照的に漁業協定がない台湾漁船は操業出来ない状態が続いていたのです。
帝国主義的なイギリスの『分割支配』の例を出すまでもなく、相手を『同じ原則』ではなくて差別的に扱うから分断出来るのは軍事外交政治などの鉄則である。
いままで中国と台湾は立場が大きく違い、その意味では『分断されていた』が、今回の日台漁業協定で差が無くなった。
今後は中国と台湾は連携して今まで以上に尖閣領有を主張出来る環境が整ったのである。
ちなみに中国は尖閣の領有を主張するが、台湾は尖閣にとどまらず清に朝貢していた琉球(沖縄県)全部の領有を主張している。

『タカ派安倍晋三政権の売国度』

この尖閣問題に関しては実行支配していない台湾側に主導権がそもそも存在しない。
ところが右傾化した日本のマスコミは事実を正反対に『台湾(だけ?)が尖閣問題を棚上げした』と間違って描いている。
今回の日台漁業協定で日本側が大幅に譲歩し、政府自らが尖閣領有を『棚上げ』した事実を隠蔽しているのです。
しかも以前からの『尖閣棚上げ』の日中漁業協定なら、中国船を日本が取り締まれないように、逆に日本漁船が中国沿岸で操業しても中国の監視船は取締出来ないので、一応は日中双方が対等であるとの体裁(バランス)をとっている。
ところが今回締結した台湾との漁業協定では、台湾船だけが一方的に日本側の沖縄海域で操業できるとの不公平(不平等、治外法権?)条約である。
沖縄県知事が『一方的な譲りすぎ』を指摘する程の内容ですが、産経新聞によるとアメリカの圧力があったようなのです。
台湾との漁業交渉で日台の主張が対立して暗礁に乗り上げ中断していたが、日本政府が交渉再開を持ちかけたのは昨年秋の尖閣諸島を国有化した直後のこと。
キャンベル前米国務次官補が共同通信に語った、オバマ政権の警告を野田佳彦が無視した直後の時期と同じである。
日本が今まで中国と締結していた外交条約を完全無視して、前原誠司や野田佳彦、安倍晋三などが尖閣で中国と争う原因とは、表向きの『尖閣の主権の完全なる回復』(棚上げの撤回)が目的ではなくて、その逆だった。
主権の一部制限か売り渡し(治外法権)だったのだろう。
あるいはいたずらに『日中両国間で紛争を起こす』ことだった。
世間を騒がして注目を集める『騒動』それ自体が目的だった無差別殺傷の秋葉原通り魔事件のような愉快犯である。

『毎日社説の恥知らずな真っ赤な嘘』

『日台漁業協定 実効性高める努力を』と題する毎日社説の主張が白々しい。
『日本が漁業権で大幅に譲った』ことや『沖縄県の漁業者からは批判が出ている』事実関係は認めているのに、『前進と評価したい』とは何事ぞ。
売国的な無茶苦茶な結論である。
日本の主権も沖縄の漁民の利益も何れも『小さなことだ』とでも言うつもりか。
『北緯27度以南で、日本と台湾がそれぞれ経済的主権が及ぶと主張する境界線に囲まれた海域などを、「法令適用除外水域」と定め、双方が相手側漁船を取り締まることなく操業できるようにする。』とあるが、これは尖閣諸島の日本領有を放棄すると宣言したのも同じ。
完璧な尖閣の『棚上げ』論である。
尖閣は『今回の協定では触れていない』と言いながら、続けて『尖閣周辺の日本領海に入ることは認めない』と書く無責任。
台湾漁船の尖閣領海での操業は、今回の漁業協定では一言も触れていないのである。(日中漁業協定でも触れていない)
協定に触れていなければ『入ることは認めない』は一方的な解釈か、意味がない空証文のたぐいである。
そもそも何の罰則も無い取り決めは、当時者にとって強制的な拘束力が何もない紳士協定であり『空証文である』と解釈するべきであろう。
『2012年9月台湾の漁船団が尖閣領海に侵入したのがきっかけに当時の野田政権は台湾が求める漁業交渉再開。引き継いだ安倍政権は、漁業権で譲歩を渋る水産庁を官邸主導で押し切った。』とか『米国の存在も影響したようだ』とも書いている。
毎日社説では、『特に台湾漁船は、取り締まりが行われない水域でも、ルールを守って操業するよう徹底してもらいたい。沖縄県の漁業者が不利益を被らないよう対策も必要だ』と言うが、この大馬鹿者。
27度線以南の海域での自由操業(治外法権)を認めれば、中国台湾は日本の漁業規則(ルール)とは無関係である。
『ルールを守って操業するよう徹底してもらいたい』などと、自分に都合の良い願望を書くとは自己矛盾の極み。
恥を知れ。
『沖縄県の漁業者が不利益を被らないよう対策も必要だ』とは余りにも白々しい嘘八百である。

『赤旗の右傾化の罪』

日本共産党機関紙赤旗は4月11日に『尖閣周辺の漁業協定締結』『日本譲歩で日台共同水域設定』と、『中国が「重大な懸念」』と、菅官房長官が『中台分断の見解を否定』との短い三つの短信を伝えただけだった。
解説は一切なしの無責任極まる代物。
今まで赤旗は他のマスメディアに同調して日本政府が尖閣棚上げで中国船が自由操業出来る事実を隠し続けていたが、今回は台湾も加わる意味を読者に知らせるつもりは無く沈黙を守る異様な態度である。
我が日本国のマスコミ報道は尖閣では挙国一致の金太郎飴状態だった。
小渕書簡による尖閣の施政権の一部放棄を、政府やマスコミ全員が知っているが知らんふりをする国内限定の姑息な隠蔽工作は破廉恥である。
ところが社共などの左翼野党も破廉恥極まる隠蔽工作に何故か全面協力していた。
まさか日本の左翼政党までが危険な右翼の阿呆臭すぎる国内向けの妄動に対して、完全同調するなど馬鹿馬鹿しすぎる。
あまりに異様なので、普通の常識があれば誰も一度も考えてもみない。
だから善良な一般市民は尖閣騒動では全員が騙されたのである。
まさに世も末である。
ただし、隠蔽工作に騙されるのは善良な日本人限定の馬鹿話であり、外国人は一人も騙せないお粗末過ぎる欠陥品。
国内向けだけの偽装隠蔽工作であり、外交的な意味がまったくない。

『大政翼賛会状態の日本』

以前に護憲左派のブログに『尖閣は棚上げで合意していたのに日本が騒動を起こした』とコメントしたら『超左翼おじさんのお話』に尖閣問題が詳しく書いてあるので読みなさいと、会話にならない。
この超左翼おじさんのお話とは、赤旗記事の丸写しであり、書いてある内容は政府マスコミの二番煎じの真っ赤な嘘。保守や右翼の主張と同じ内容だった。超左翼の看板は丸っきりのペテンだった。
他と全く違いがない、自分勝手な事実だけを書き連ねた代物。
尖閣で自民党の山本一太のような阿呆臭すぎる低レベル議員なら小渕書簡や日中漁業協定を知らない可能性もあるが、超高偏差値の官僚や赤旗編集局や共産党議員が知らないはずは絶対にない。
以前には商業マスコミが報じないタブーに挑戦した赤旗の記事は保守系政治家も愛読していたぐらいで、今でも赤旗の信頼度は絶大であり、とくの護憲左翼にはバイブル並みの扱いなのです。
この事実を知っていながら、自分を信頼している大事な読者に対して、『日本が正しい』と真っ赤な嘘を垂れ流していた罪は万死に値するでしょう。
共産党が選挙で負けるはずです。
今の日本ですが、上は誰も彼も嘘だと知っていながら白々しい大本営発表を恥ずかしげもなく全員で唱和する末期症状。
誰にも知られることなく深刻な病状は進行して、日本のマスコミ全部が丸っきり大政翼賛会状態なのです。
70年前と同じであり、これでは間違いなく日本国の悲惨な敗戦は目前ですよ。

『ブレーキ役が無い(まともな左翼が消滅した)暴走日本の不幸』

本来なら『ダメだ』『間違っている』と止める立場の共産党までが隠蔽に全面協力して赤旗読者を間違いの迷宮に誘い込んでいるのです。
共産党幹部が小渕書簡や日中漁業協定を知らなかった可能性ですが、ゼロですよ。
騒動を引き起こした前原誠司とか海上保安庁は熟知していた。
だから違法操業での拿捕ではなくて衝突したから公務執行妨害などの転び公妨で逮捕したし、マスコミの全員が拿捕ではなくて衝突事件と報道していたのです。
共産党など左翼が政府やマスコミの嘘に同調するなどは自殺行為ですよ。
日本の病的な右傾化は、世界的に報道されるほど進行しているのですが、今では左翼政党までが、右翼化するまでに症状が極限まで悪化してしまったのでしょうか。
福島第一原発の国会事故調査委員会は未曾有の事故が起きた原因は保安院など規制する立場が規制される推進側に取り込まれ一体化した『ブレーキ役が無い』挙国一致状態だったと指摘しているが、規制側と推進側が一体化する話は原発限定ではなかった。
労働組合は資本に取り込まれ左翼野党は政府マスコミに同調する『一体化』が、全ての現場で進行しているのです。
誰も彼も全員が推進役で、日本国内では『駄目だ』と止めるものが一人もない。
ノーブレーキで暴走する日本は自ら破滅に向けてまっしぐらである。


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13 コメント

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北緯27度 (ちくわ)
2013-04-11 22:01:43
こちらの記事で、27度の意味をより理解することができました。ありがとうございます。
それにしても、尖閣周辺のわずかな海域の代わりにあれだけの広大な海を差し出すとは・・・。
メディアでは台湾が友好的に譲歩したような書き方をし、ネトウヨさんも、大喜びしているのですから、この国の情報処理能力は末期状態。

子供じみた火遊びの代償は高くつきそうです。
気になる点 (ちくわ)
2013-04-12 08:55:34
「尖閣領海内での漁は認めない」というのも、あくまで日本が言っているだけであって、漁業協定ではまったく触れられておらず、明文化もされていない?
だとすると、あまりにもひどい・・・。
外交的敗北なのに大勝利。 (90式)
2013-04-12 17:48:31
ネット界隈は中台を分断出来て大勝利!
って成ってますが、
今回の件は中華民国政府に対する敗北に思えます。

もし日本側の敗走なのに、勝っただの戦略的な敗北だのと、国民が思っているなら太平洋戦争末期と同じ。


最近ネトウヨ界隈では、日本帝国軍はアジア解放に成功したから太平洋戦争で敗戦していない、と言う輩まで現れてます。

ネトウヨのみならず、自国の危機から多くのメディアや大衆が目をそらすのだから、本当に日本国は末期だと思います。
同意 (九州漁民)
2013-04-13 01:58:15
おっしゃる通りだと思います。

ネット上でもマスコミも自民党を賞賛し、批判した沖縄をバッシングしていますが今回の協定は一方的譲歩であり、売国行為に近いと思います。台湾は中国のおかげで労せず広大な漁場を手に入れた。まさに漁父の利。
さらにこの協定で台湾側が要求している八重山の南部海域をはっきり拒否していないのも問題。(もともと日本の主張は中間線で台湾の主張は李承晩ラインのような一方的な線と言うのもおかしいが。)

現状、日中漁業協定、日韓漁業協定のエリアも日本の漁船はほとんど漁を出来ていない。
尖閣周辺は鹿児島や長崎の漁船も良く行く漁場ですが、このままだとあの海域は台湾と中国のものになりますね。漁船の数でも質でも日本側は劣勢な上、この協定のせいで海保は取り締まることすら出来なくなった。

ネットでは台湾は親日だから大丈夫と言う論調ですが、あくまでも外国であることに変わりはないし、中華民国は尖閣(さらに言えば琉球も)の主権の主張は放棄していない。台湾は他国に比べて比較的親日であるだけで、大半が漢民族かつ中華文化に生きており、親中の台湾人が大勢いる。反日台湾人もネットで言われている以上に多い。将来的に大陸に飲み込まれていくのは確実。東シナ海は100年後には確実に中華民族の漁場です。

あと今回の件や基地問題、ネット上での沖縄批判を見ると沖縄の不満が爆発して本気で独立運動始めそうで心配です。

TPPもアベノミクスも安全保障問題もそうだが安倍政権は対米従属過ぎて心配。右傾愛国と見せかけた売国だと思う。
領土、利権、主権を外国に献上してるようなもの。
見れば見るほど奇っ怪至極 (宗純)
2013-04-13 10:24:15
ちくわさん、コメントありがとうございます。

今回の日台漁業協定の内容ですが、今まで日本が主張していた前提が完全崩壊するとんでもない話でしょう。
治外法権というか、領有権の放棄というか、
日本側には一切台湾漁船を取り締まる権限が無くなったのです。
尖閣諸島の領有では、日本政府は『日本固有の領土であり、領有権の問題は存在しない』という主張をしていたが、
現実問題としては『何人も上陸させない』との不思議な棚上げを忠実に守っていた。
ところが領土と領海とは大違いであり、外国船でも領海内の無害航行権があり、自由に出入りできるのですよ。北緯27度線以南の沖縄本島から中国沿岸までの広大な海域が全部、「自国船のみ取り締まり』なので、中国船は尖閣の領海内でも操業していた。今回は数百艘の台湾漁船が加わるのですから日本の漁船の操業できる余地は無くなったのです。
記事では台湾側の言い分を100%日本が飲んだと書いたが、地図をよく吟味するともっと悪い。
台湾が主張していた海域以上に余分に何割も割増の『おまけ』が付いているのです。
なんと、120%だったのですよ。
相手の言い分以上に日本が大幅に譲っているのですから不思議過ぎて、納得がいかない。
無茶苦茶な大判振る舞いであり、閉店間際の叩き売りバーゲンセール並なのです。
これ、報道されていない裏の事情が考えられるが、間違いなくアメリカが一枚噛んでいる。
いくら安倍晋三が腰抜けの売国奴で脳みそが空っぽでも、自分から行う内容では無いのですよ。
たぶん日本は嫌々、無理やり結ばされたのですよ。
閉店間際の叩き売りバーゲンセール (宗純)
2013-04-13 10:56:12
90式さん、コメントありがとうございます。

異様過ぎるので、これは外交問題ではないかも知れませんねん。
普通では起きない種類の話なのですよ。外交などではしばしば大きくふっかける。
10欲しいと思ったら最初に100ぐらいを主張してだんだん譲歩して最後には7から8程度で決着するのですが、日本人は相手の立場も考えて、本当は10欲しいのだが8程度の抑えて要求する。
台湾側の主張とは李承晩ラインのように目いっぱい大きく主張しているのですが、それにプラスして日本がおまけをつけて妥結した。
無理を承知で100主張したら相手の日本が120と回答したのですから台灣当局が一番驚いているでしょう。
有り得ない事が起きているのですから、何か我々知らない別の動機が考えられます。
『ネット界隈は中台を分断出来て大勝利!って成ってます』ですが、
今回日本が大幅に台湾に譲歩したとは日本のマスコミも報道しているのですね。
『中台の分断』ですが、これは日本に友好的な台湾だけに一方的に優遇策を示して(中国と台湾を差別して)取り込みを図るとの意味ですよ。
尖閣諸島周辺海域の広大な漁場を台湾漁船に開放するが、
その一方で中国漁船を北緯27度線以南の海域から駆逐出来れば、ネットウヨとかマスコミの主張は『正しい』となります。
ところが小渕書簡や日中漁業協定で中国船の自由操業を日本が認めているのですから、締め出しは絶対に無理なのです。
日本が一方的に破棄を宣言すれば可能なのですが、根性なしの安倍晋三にはそんな考えは全くない。
記事にも書いたが、差別するから分断できるのですよ。
一方的な主権の制限以上の意味はないのですから不思議なのです。
今まで尖閣海域で台湾と中国には大きな差があった。
中国魚船は日中漁業協定で自由操業が許され、対照的に漁業協定がない台湾漁船は操業出来ない状態が続いていたのです。
帝国主義的なイギリスの『分割支配』の例を出すまでもなく、相手を『同じ原則』ではなくて差別的に扱うから分断出来るのは軍事外交政治などの鉄則である。
いままで中国と台湾は立場が大きく違い、その意味では『分断されていた』が、今回の日台漁業協定で差が無くなった。
今後は中国と台湾は連携して今まで以上に尖閣領有を主張出来る環境が整ったのである。
いくらアホでも自分から結ぶはずがない。強制されて嫌々結んだと見るべきでしょう。
日本の敗戦が、いまだに続いているのですよ。
さっぱり理解でき無い摩訶不思議な日本の態度 (宗純)
2013-04-13 11:20:38
九州漁民さん、はじめまして。コメントありがとうございます。

『さらにこの協定で台湾側が要求している八重山の南部海域をはっきり拒否していないのも問題』
これが一番の不思議ですね。
今回の日本と台湾の漁業協定では先島諸島の北緯27度線以南の北方海域だけが適用範囲で日本側が一方的に譲っている。
ところが波照間島や大東島などの南方海域は一切触れていないで空白なのです。
無茶苦茶で、これでは日台漁業協定の体をなしていない不完全すぎる代物です。
日本が北側海域で譲った分、南側で台湾が譲るならバランスが取れるがそのようにはなっていない、今回の安倍晋三の行いは間違いなくこれは主権の一部譲渡であり、一方的な売国行為ですね。
日本が得をする部分が少しもない。ゼロなのですよ、だから不思議なのです。
そもそも安倍晋三や前原誠司など日本のネオコン勢力が尖閣で騒動を引き起こした原因とは、
小渕書簡とか日中漁業協定で尖閣の領有権が不鮮明で棚上げになっている事実を何とかして打破したかったのだろうと理解していたのですよ。
ところが今回は丸っきりの「尖閣棚上げ論』の拡大解釈なのですから辻褄が全く合っていません。
小渕書簡の破棄ではなくて強化なのです。
右傾化と大政翼賛 (ちくわ)
2013-04-13 15:24:24
この国は、もはや極右化といっても良いほどの恐ろしい状況です。日中友好と言うだけで非国民扱いです。
今もしボヤ程度でも「テロ」が起これば、護憲なんて簡単に吹っ飛んでしまうでしょう。(それが自作自演でも・・・)
かつて日中戦争の時代、どのようにして日本が暴走していったのか。それをリアルタイムで見ることになろうとは悲しいことです。
Unknown (junk_in_the_box)
2013-04-13 18:37:17
 はじめまして。
 クローズアップ現代で虎網を持つ中国の漁船が我が物顔で中間線ぎりぎりの操業をしたり、日本側が事実上手出しできず沖縄を初めとする漁民が泣き寝入り状態が続いているのを知りました。

 既に揉め事は民事不介入、当事者同士で仲良くやって下さいなんてレベルではない状態なのにわざわざそうした乱暴者にお墨付きを与えるような今回の交渉はどう考えても弱腰です。中国には強硬姿勢だったはずの安倍政権とは思えません。台湾船が操業しているという既成事実を積み上げられることで尖閣問題にも確実に影響を及ぼすと思います。
領土問題と第一次産業 (りくにす)
2013-04-14 01:03:00
領土問題に全然興味はないのですが、農林漁業の衰退が国防にも悪影響を及ぼすのではないかと心配しています。
手遅れの感がありますが、どこかの過疎村で住人がヴァンパイア化していたり、何者かの秘密基地が造られても誰も気づかないのではという妄想にかられるのです。
この種の不安は「日本の地下水が危ない」という変な方向に誘導されている気がします。水を盗むという話です。
日本の農政が選挙対策のために抜本的な改革ができず、自然重視にも大規模化にも移行できなかった、といわれていますがこれは他ならぬ自民党政権下で起きたことです。そして農山漁村に若い人が暮らせなくなります。どこかの海岸に不審船が着いてもわからない。
漁師が大勢海に出ていれば、不審船を見つけたり密漁船を追い出したりもできるのですが。
第一次産業には食料を生産するという本来の役目もあるわけですが、農山漁村が衰退したら、今後小麦の不作、円の暴落その他で食料をまかなえなくなる危険があります。
野坂昭如の『終末の思想』は積読状態ですが、農地改革から始まる農の破壊が国を滅ぼすだろう、と書かれています。(精読しなくては)
安倍政権が中国に対して断固たる態度に出る、とはさっぱり期待していなかったのですが、ここまでひどいとは。
ちょっとお門違いな投稿おゆるしください。
21世紀型衆愚政権(ご都合ネトウヨ政権とも言う) (和泉)
2013-04-14 09:30:50
結局尖閣にしろ、北方四島にしろ、竹島にしろ、漁民の利益などどうでもよく戦争ごっこがしたいだけなんでしょうね。
小渕時代の協定にしろ、今回の協定にしろどれだけの人間が知っているのやら…。でもこれも結局は「無知は罪」なんでしょうね。
大変勉強になりました。 (海坊主)
2013-04-14 10:33:24
ブログ主様、コメント主様

本記事並びに一連のコメントを興味深く拝見しました。
日本周辺の海域関係でここまで複雑怪奇なことが行われていたことを知ることが出来ました。
この国に限りませんが、実像を知らされず虚像を見せつけられている民衆に適切な政治判断が出来る訳が在りません。選挙が単なる儀式(アリバイ)と化しているのは無理もない話です。
政治が支配者層から押し付けられる物で在る限りは民衆の物にはなりません。国民の代表者たる代議者の定数削減(本来は増やすべきと思います)の流れもありますから、国民から政治がさらに切り離されていくように感じます。直接民主制について検討する時期かもしれませんね。
右傾化とは白痴化のことだを思っていたら売国だった (宗純)
2013-04-14 16:40:35
みなさん、コメント有り難うございます。

日本は北朝鮮のミサイル騒動で騒然となっているが、少し前にはあれ程騒いでいた尖閣では沈黙をしている。
日台漁業協定など、新聞などマスコミが取り上げないだけではなくて、共産党など野党が何も言わないので困ったことに護憲左派ブログでも矢張り取り上げない。
何が問題で大事であるかとの『価値観』が完璧に狂っていますね。
与党自民党No.2の石破幹事長は『北が撃つといってミサイルを撃ったら、グアムだろうが日本だろうが、被害が出ても出なくても戦争だ』と発言しているように、北朝鮮の話で日本中で大騒動ですが、これはどうも日本限定の特殊な話らしいですよ。
世界の関心事は北朝鮮の暴発では無い。
今にも現実化しそうなイスラエルのイラン奇襲攻撃ですよ。
そもそも世界(特にアメリカ)のマスコミに北朝鮮が載ることは滅多にない。
最近アメリカのマスコミが北朝鮮を頻繁に報道しているが、論調は日本とは逆でアメリカの軍事展開が挑発行為にならないかとの心配です。
日本とは逆さまなのです。
アメリカの内外で『北朝鮮を刺激しすぎた』との批判が出て、ケリー国務長官も4月12日『オバマ大統領は多くの訓練中止を命じた』と方向転換を示唆している。
3月1日から始まっている米韓軍事演習などは前任者のクリントン国務長官とかゲーツ国防長官の方針だが、軍事力を誇示して北朝鮮を押さえ込むとの考え方は矢張り危険であるばかりか成功する見込みはゼロですよ。
米朝チキンレースですが、北朝鮮だけの問題では有りません。
今現在は米韓軍事演習の真っ最中で、北との境界線付近で大々的に挑発行為をアメリカ軍が行っている。
B52戦略爆撃機とかB2ステルス爆撃機を投入、本当かどうかは不明だがF22ステルス機は平壌上空まで飛来しているとの未確認情報まであります。
アメリカCNNの報道によると、
『北朝鮮が挑発的言動を激化させ、米国との間で軍事的緊張が高まる中、米国防総省の当局者は4日、米軍の配備強化が事態を一層緊迫化させた可能性があるとの認識を示し、米国が北朝鮮に対する発言のトーンダウンに努めていることを明らかにした。』

『国防総省当局者はCNNの取材に対し、「我々は北朝鮮が威嚇を強めていると非難してきたが、我々も同じことをしたのではないかとの懸念が生じている」と話した。』とあります。
中露だけではなくて、肝心の北朝鮮軍には特別な動きがない。
それなら今回の騒動ですが、多分口だけ番長ですね。本当の危機を隠す目的の赤いニシン(red herring)である可能性が一番高いでしょう
それにしても日本中が誰も彼も例外なく、全員がネットウヨの妄想水準ですよ。
これは非常に危険な兆候であり、敗戦直前の挙国一致の大政翼賛会状態なのです。

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