逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

聖書で読むアメリカ

2008年06月02日 | 宗教

『聖書で読むアメリカ』=石黒マリーローズ著(PHP新書・735円)
石黒 マリーローズ
1943年、レバノン・ベイルート生まれ。社会学と言語学の研究者で、大阪大学で教鞭をとりはじめ、現在、英知大学教授、大阪教育大学講師。1989年、神戸市の「国際交流賞」を受賞

中東諸国でのイスラム主義運動の伸長に懸念を深める米国。
しかし、当の米国こそ政治、経済、文化などあらゆる分野でキリスト教の価値観を体現しようとする国だ。
著者は、そうした宗教色の強い米国像を具体例を挙げながら無批判に褒め称える

大統領が就任式で、聖書を前に「以上、神に誓います」と宣誓し、ハリウッド・スターはアカデミー賞授賞式などでイエスの言葉を引く。
米国人がさまざまな局面でみせる信仰心は、この国が「神の国」であることを実感させる。
政治・経済からスポーツ・娯楽まで、世界をリードする国アメリカの実像は、キリスト教の価値観を体現しようとする「神の国」に他ならない。




『神ゆえに戦争もするアメリカ 』

キリスト教国家のアメリカは、聖書にまつわる会話やキリスト教的視点がないと、真実(隠された本質)を読めないのは事実である。

しかし、著者はそういう一神教的風土にない日本人を非難し、宗教国家アメリカを疑うことなく称賛する。
日本人も「もっとキリスト教や聖書を理解せよ」そうなればよいと言う論調で書かれています。 この本の目的はキリスト教の布教のようにも読める。
あたかもキリスト教を信仰しない日本人を哀れんでいるかのような記述もあって腹が立つ。(特に阪神大震災について書かれている部分)






『アメリカのdiversity(多様性)』の意味

アメリカでは、一部の州でダーウィンの進化論を教えることが禁止されていることや、現ブッシュ政権心なキリスト教団体に支えられていることは公然の秘密?である。
アメリカの企業がキリスト教団体から『ロボットという人間まがいのものを作ることは神に背く』と攻撃されることを恐れ、ロボット分野への進出を躊躇らったから、結果的に日本はロボット製作の分野で最先端国に成れたという話もあります。
しかし、アメリカのキリスト教会派は、多くはプロテスタントの流れを汲んでいますが、主として日常生活の道徳性に重点をおき、現代科学技術の進歩に妥協的な会派から、現代文明に否定的な会派まで実に様々で、ひとくくりにできません。



『聖書根本主義』(原理主義)ファンダメンタリズム (Fundamentalism)

しかし、聖書を文字通り一字一句が真実で、誤謬・矛盾はないものと考え、たとえ話や抽象的な表現だとは考えない、聖書根本主義といわれる人達がいる。
創世記の物語も、そのまま世界の歴史そのものと捉えるため、創世記の記述と直接一致しない科学、特に進化論を認めない立場です。
私たち日本人の、一般的常識とかけ離れすぎて、理解しがたいが、月にまで人間を送り込む科学力のあるアメリカで、こうした信仰を持つ人もいる、という事実には大変興味深い。
アメリカでは見えない色々な場面で「キリスト教」が隠れたキーワードになっている。



『宗教国家アメリカ』

アメリカの若者で信仰が大切と答える人は、およそ八割で、イスラム諸国の3割を遥かに越えている。
アメリカ国民および国家が、いかなる場合においても、いかに『聖書』のことばと考えに規定されて行動しているかは驚くほどである。
国民的規模であろうと、個人の問題としてであろうと、重大な災難に遭遇したとき、「ヨブ記」の経験と信仰は、依然として「いま」の試練として出現する。



『詩編のことば』

『主は御名にふさわしく、わたしを正しい道に導かれる。
死の陰の谷を行くときも、わたしは災いを恐れない。
あなたがわたしと共にいてくださる。
あなたの鞭、あなたの杖、それがわたしを力づける。』
 
ハリケーン・カトリーナの災害のとき、牧師が生存の会衆と共に「あなたが頂いた多くの恵みを数えなさい」と説く。
テレビ番組ではこの男の人を“man of God”(神の人)と呼び、彼の行為を多くの人の心と生活に違いをつくり出すものだと言った。
『神の味方にならない者、神のチームに加わることを選ばない者は、悪魔と一緒になってあらゆる誘惑とたくらみを選ぶ者に等しい』

まさに「死の陰の谷を行くとき」であったハリケーン、カトリーナや、9・11事件と、9・11事件を引き金としたアフガン戦争とイラク戦争
イラクとの戦争の開戦時に、ブッシュ大統領が詩編を引用した演説をする。
「神の味方にならない者、神のチームに加わることを選ばない者」の側に追いやられた場合、イラクやパレスティナの民衆のようにひどい仕打ちを受けても自業自得ということになるのか。? 


大統領は聖書を前に神に誓い、キリストの受難を描いた映画『パッション』や、聖書をテーマとした『ナルニア国物語』が大ヒットしたりするアメリカ。

政治・経済からスポーツ・娯楽まで、世界のありとあらゆるモノをリードしているアメリカの実像は、実はキリスト教の価値観を体現しようとする“神の国”に他ならない。

イエスの教えを唱える人気歌手やハリウッドスターたち。
9・11やハリケーンの災難の中での聖書の教え。
アメリカ社会の礎としての聖書。
議会や裁判での宣誓は神への誓い。
無神論者は政府には入れない。
聖書が読めなければ議会運営にも支障がでる。
大統領選挙で候補者が余りに多く聖書やイエス・キリストについて語るので『政治家か説教者か識別し難い者がいる』(the politician from the preacher)
見えざる国教、基督教が社会の隅々まで厳然と存在する、超大国アメリカ合衆国の真実の姿を、殆どの日本人は知らない。


 


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意外と知られていないのが (kaetzchen)
2008-06-02 17:41:37
アメリカで使われている聖書には2種類あることです.片方は TEV Today's English Version と言ってカトリックと共通で東海岸のドイツ・プロテスタントで多く使われている,世界標準の聖書である.私が毎日手に取るのもこの TEV のペーパーバック版または CD-ROM 版である.

もう一つの福音教会カルトが用いているのが NKJV New King Jame's Version であり,これは日本の福音教会でも用いられている.最近,Power for Living という統一協会系右翼過激派が福音教会への浸透を謀っていて,ドイツではネオナチとして国外追放された.アメリカで「聖書」というとこれを指すのが普通で,ブッシュ大統領の宣言もこの「聖書」からの引用が秘書によって作成されている.
ブログ主さんへ。 (東西南北)
2008-06-03 08:52:09
 日本人は宗教を信仰しない、というアンケート調査で8割を記録したという報道がありましたから、アメリカの宗教どころか、他国の宗教についても無関心で「どうでもいい」ことなんでしょうね?かくいう東西も「どうでもいい」です。笑。宗教とは超自然的、超人類的な観念を信奉し、超自然的、超人類的な行為を実現すること、です。早い話、観念論にお払い、祈祷、礼拝などが介在しただけでしょう。だから、超自然的、超人類的なイラク戦争、アフガン争、人工中絶者を射殺する、死刑、進化論禁止、ロボット開発否定、政教一致体制などの現象が生じるのでしょう。そして、アフガン、イラク、射殺、死刑、進化論禁止などを「神への忠誠」「しきたり」「儀礼」と解釈、観念して昇華する、ということではないでしょうか?要するに、世界で一番普及している書籍は「聖書」と「資本論」らしいですが、観念論の聖書を読むなら、唯物論の「資本論」をバイブルした方が「マシ」だということでしょうか?ともあれ、宗教というものは慈愛に満ちたヒューマニズム精神といわれたりしますが、慈愛に満ちたヒューマニズムであれば、人類的、自然的なのであり、科学でしょうね。問題は、慈愛とヒューマニズムに満ちた宗教家であるアメリカ政府の権力者たちが戦争、人殺しの陣頭指揮をとっているのは何故か?という原因解明になるのではないでしょうか?

 

 
マルクス主義で定義すると…… (kaetzchen)
2008-06-03 10:07:09
東西南北さん,こんにちは.こと「宗教」概念に関しては,マルクス主義史観で捉えると,とんでもない落とし穴に陥りますよ.つまり科学的社会主義の概念で定義できないものなんです.この辺は東西南北さんにも社会人類学や日本民俗学の入門書を素直に読んで頂きたいですね.

また「慈愛に満ちたヒューマニズム」と「科学」とは相対するものです.この辺を間違えると困ります.実際に「科学」の活動に関わってきた私が言うのだから本当です.「科学」を「人間中心主義」とまぜこぜにしたのが米国の福音主義過激派なんですよ.だから,人間を材料にした細胞や遺伝子の操作なんかも簡単に行われる.「神がそれを望んでいる」とうそぶけば,何でもアリなんですよ.

それと,日本人に宗教心がないというのはウソですね.あれはマスコミの質問の仕方が悪い.例えば,冠婚葬祭の時に宗教が関わっていると思うか,という質問にすれば,全んどの人が○をつけるでしょう.私が以前ブログで提起した「日本イデオロギー」が根底にあるということを自覚させないためにマスコミの調査が存在するわけです.
コメント有難う御座います (ブログ主)
2008-06-03 11:11:41
普通は何度か読んだ本の書評は、有る程度は肯定的に書くものですが・・・・・この本を読むと実に不愉快になる代物です。
この著者は同様な趣旨の本を何冊も書いていて、私も何冊も懲りずに読んでいる。私も物好きですね。

日本で「無神論者」といっても、「へえ、そうですか」で終わるけれども、キリスト教圏(例えばアメリカ)では無神論者というと、「悪魔の手先」なんですよ。
キリスト教圏にせよイスラム教圏にせよ、宗教は人々の思考をがっちりと規定していて疑問に感じる事自体がタブーになっている。
しかし宗教が人の世の平和や、真の心の平安に役に立った試しはない。
特定の宗教(カルト)が有害無益だというのではなく、そもそも宗教そのものが、人間にとって有害無益ですよ。
特に一神教の罪は深い。
仏教でもラマ教や創価学会のように政教一致の一神教モドキは特に悪い。
「キリスト教によって平和がもたらされた歴史的事例」と、逆に「キリスト教などというものがあったばかりに発生した悲惨な事例」とを比較してみて欲しい。
前者は思いつかないが、後者なら幾等でも指摘できる。
どんな馬鹿げたことでも、
『宗教上の信念は、それが宗教上の信念であるというだけの理由で尊重されねばならない』
という不思議な原則が、今の世の中では認められている。
解同が疑似科学だと言って『水からの伝言』を理由にして御馬鹿な水騒動を起こしたが、疑似科学より『宗教』の方が1万倍は世界に害毒を垂れ流していますよ。
科学的思考方法を擁護したいなら、疑似科学批判ではなく宗教批判が、特にアメリカの福音派や日本の創価学会のような原理主義(ファンダメンタリズム)批判こそ必要でしょう。


kaetzchenさんへ。 (東西南北)
2008-06-03 12:21:06
 科学的社会主義でも宗教の定義はあるんじゃないですかね?どうなんでしょう?本当にありませんか?東西の定義が科学的社会主義かどうかは知りませんが、宗教団体を帰納法的に普遍化すると次のように定義できませんか?

 宗教とは超自然的、超人類的な妄想、観念を抱き、その観念、妄想を実現させようとする行為のこと。その行為は加持祈祷、瞑想、念仏、礼拝など平和的なものもあるが、創価学会、オウム真理教、統一教会のように反人類的、反社会的な人権侵害行為に及ぶものもある。

 どうでしょうか?笑。

 慈愛に満ちたヒューニズムは人権の実現ですから、科学ですよ。kaetzchenさんが専門にしてきたのは自然科学でしょう?社会科学と混同していませんか?自然科学と社会科学は同列ではないというのは猿社会の法則を人類社会の法則へ当てはめるカルトと同じになります。

 日本人は天皇制という国家神道を持っているということですが、確かにそれはありますね。要するに、自らの力で自らの国家、企業を管理、運営していくという主権者意識、社会科学の力が弱いんですね。では、社会科学の力が弱いのは何故か?まさに、戦前、戦争中、戦後も社会科学は弾圧対象となった点に原因があるのでしょう。誰が弾圧したか?といえば国家神道を信奉する右翼と経団連の結合でしょうね。それと政教一体のアメリカ政府という所でしょうか?
困ったおばさんですね (kaetzchen)
2008-06-03 13:44:38
 うーん,確かに石黒マリーローズさんと言えば,福音教会つまり原理主義過激派(英知大学はこのメッカ)の理論的リーダーで有名ですね.この本は読んでませんけど,自らも被災者のくせして,宗教がどうのと関係ない視点で批判をするのは許せません.

 私自身がプロテスタント (但し,アンチ原理主義) なので余計に頭が痛いのですけど,特に関西地方の方は熱心な仏教徒が多いので,キリスト教に対する誤解や偏見もまた多い.前のブログ主さんのコメントは何だかそういう部分もあるんじゃ,と思ったりしますね.私も洗礼を受ける前は親戚からずいぶん嫌味を言われました.

 以前から指摘しているように,日本人は宗教を信じていないように見えて,実は熱心な「日本イデオロギー」の信者です.極右の山本七平が生前に「日本教」という言葉を遺していましたけど,あれは半分当たっているなと政治的に反対を向いている私も素直に受け取れます.

 聖書やコラーンを読んで「一神教」と名付けられた宗教概念を研究するほど,実はそれは反対で神という抽象的なものを仮定して,複数の人間が神掛っているだけではないかと思うのです.でないとキリスト教やイスラム教の国々が細かく分かれるはずがない.政教一致なら統一国家になってもおかしくない.でも実際には神掛った王や皇帝たちが政治的に争っているんですよ.

 それでは日本は「多神教」でしょうか.違います.「祖霊」と呼ばれる一つのカミだけを信仰する「一神教」なんです.その「祖霊」に観音やら天皇制やら様々な宗教が乗っかっているために,それが宗教だという自覚ができないのです.これは堀一郎『民間信仰』(岩波全書)に詳しいので,そちらをお読み下さい.
kaetzchenさんへ。 (東西南北)
2008-06-03 13:57:12
 うーん。そんな複雑奇怪なことなんでしょうか?東西の宗教の定義でよろしいのでは?民俗学、文化人類学を学習すると東西の定義が覆りますか?不十分な点を補足する可能性は考えられますが基本的には正しいのではないですか?

 さらに、「日本は「多神教」でしょうか.違います.「祖霊」と呼ばれる一つのカミだけを信仰する「一神教」なんです.その「祖霊」に観音やら天皇制やら様々な宗教が乗っかっているために,それが宗教だという自覚ができないのです.これは堀一郎『民間信仰』(岩波全書)に詳しいので,そちらをお読み下さい.」

 とありますが、これも時間の無駄というか、そんなことより先に日本の雇用失業問題、低賃金、低社会保障、教育問題、労働問題をどう解決するかに切り込んだ書籍を読むほうが先決じゃないですか?

 さらに、日本人に次の質問したら簡単にわかると思いますが、「祖霊を信仰するし、祖霊に祈り、拝む行為をしたら自分の生活が向上したり、戦争、犯罪が消滅したりするというのは宗教ですか?」と。9割以上の人は宗教と回答するでしょうね。すなわち、祖霊信仰は宗教である、と自覚していますし、信仰にとどまる限り「どうでもいい」と考えているんじゃないですか?

 日本人が宗教から離脱できず、縮こまっているのは正しい社会科学の普及が弾圧されているからですよ。マスコミ、教育現場でも職場でも、社会教育でも。
いつも長いコメントですみません (kaetzchen)
2008-06-03 14:11:33
 東西南北さん,ごていねいにお返事をども.

| 科学的社会主義でも宗教の定義はあるんじゃないですかね?

 困った人ですね(笑) ドイツ・イデオロギーだとかを読み直して下さいな.

 旧ソ連では「記号学」という形で宗教学研究が続けられていました.有名な人だとИ.トポローフなんて学者がモスクワ科学アカデミーにいましたけど.


| 宗教団体を帰納法的に普遍化すると次のように定義できませんか?

 あ,その段階で東西南北さんは科学的論理がお分かりになっていない.帰納法は必ずジャミングが入って,結論を間違った方向へ導かれます.反対に演繹法で正しい結論が出たかどうかを確認しなければ,少なくともその定義は仮説のままで検証されません.これは疑似科学が陥りやすいポケットですので,気をつけましょう.

 結論から言うと,宗教というのは人間の世界観そのものである.のみです.だからオウムや創価学会や統一協会(!)のようなカルトも宗教だし,日常的に行われている年中行事,例えばホタルまつりだとか花火大会なんかも宗教に当てはまります.


|  慈愛に満ちたヒューニズムは人権の実現ですから、科学ですよ。

 そう思うでしょ.ところが,humanism =人権の実現じゃないんです.humanism というのは単純に「人間の好き勝手にすることができる」という意味で,その結果自然が壊されようと公害で環境が壊されようと知ったことではないんですよ(笑)

 社会科学はそういう意味では自然科学に追い付いていません.私はここでは環境科学という生物学や化学を中心とした複合科学の視点で見ていますから,気をつけないといけません.実際,日本の文化人類学者や社会人類学者のほとんどが理学部動物学科の出身です.つまり,サル学研究室の出身者なのです.サルの行動が人間の行動とイコールであるまたは近似しているという前提がないと,社会人類学という社会科学は存在し得ません.私も自然人類学を学ぶうちに,他の人類学をかじるはめになりました.

 そういう意味では,マルクス再生のためには,マルクスの時代に戻って,もう一度自然科学を学び直し,計量経済学を学んで新自由主義に勝てる思想を作り直さないといけないと私は考えています.


| 猿社会の法則を人類社会の法則へ当てはめるカルトと同じになります。

 果たしてこれはカルトでしょうか? 既に自然科学の方で実証されたことに楯突くということは,それこそアメリカの進化論反対論者と同列にされますよ.


| 誰が弾圧したか?といえば国家神道を信奉する右翼と経団連の結合でしょうね。それと政教一体のアメリカ政府という所でしょうか?

 そういうことです.そして経団連からさらに飛び出た連中が,例の日本会議な訳です.日本会議は統一協会という受け皿があったため,組織がすぐにできたという事実も抑えておくと良いでしょう.東西南北さんには悪いですけど,学生時代にサークルから民青を追い出しても,彼らには共産党という行き場があった,というのと似ています.
また長いコメントですみません>ブログ主さん (kaetzchen)
2008-06-03 14:26:58
 東西南北さん,先ほどはどうも.お互いに入れ違いになってしまいましたね.私も細かく突っ込むと長くなるので,今度は短めに.

| 不十分な点を補足する可能性は考えられますが基本的には正しいのではないですか?

 そうでもないんですよ.下に出てくる「祖霊」概念がもっとも基本的な「日本イデオロギー」の出発点です.


|  とありますが、これも時間の無駄というか

 それは東西南北さんの体調やお仕事や休暇や読書時間など,環境の問題じゃないでしょうか.文科系の人の悪い所は,結論だけ急いで取りたがる所です.私は子供の頃から,途中経過が楽しくて,結末なんてどうでも良い派でした.その辺は教育環境や労働環境など,お互いの経験の違いのせいだと思いますよ.私だって視力が落ちて,いま入力は6点点字でテンキーから行っています.本を読むにしたって,読書器という新品で買ったら24万もする機械を同じクリスチャンで失明した方から無料で譲ってもらってPCの画面一杯に本を拡大して読んでいます.

 現実の問題は他人が切り込んだ本を読むより,まず一次情報を自分で咀嚼できる社会科学の方法論を身につけた方が速いと思います.私のように失明が近くなってからでは遅すぎるのです.だからこそ,私は他の社会科学の分野の本を紹介したのです.人文・社会・自然にせよ,科学というものは方法論を抜きにしては語ることはできません.結論だけが欲しいという甘ったれた根性は既に子供の時に捨てたのではないでしょうか.これは大人の会話です.


| すなわち、祖霊信仰は宗教である、と自覚していますし、信仰にとどまる限り「どうでもいい」と考えているんじゃないですか?

 ようやく,東西南北さんも私の言わんところがお分かりになりましたね(笑) つまり,宗教概念をどのような「ことば」で捉えているかを言語化できないんです.

Unknown (Runner)
2008-06-03 18:20:53
ギネス認定の最長SFシリーズの「スターゲイト」が新シリーズでより露骨な宗教批判を開始し、「大丈夫かな?」と心配していたら、案の定、番組打ち切りとなってしまいました。
そんな宗教臭さがイヤで日本に逃げてきている米国人は多くいますね。かのデイブ・スペクターさんもユダヤ系のわりにはその口らしいです。

しかし、アーミッシュのように反戦非暴力を貫いている宗派はともかくとして、米国のキリスト教は本当にキリスト教と呼べるのでしょうか?
妊娠中絶には反対しておきながら、生まれた人間を殺すことには賛成する。
日本に落とされた原爆も「神の兵器」として教会に崇められていた。
本来のキリスト教なら、非暴力だけでなく、死刑反対、そして、経済的には共産主義のはずです。

結局、宗教信者というのはオカルト面にしか興味がなく、哲学面の教義などどうでもいいということでしょうか。
新約聖書の福音書しか見ないと (kaetzchen)
2008-06-04 10:58:13
Runner さんが言われる「本来のキリスト教なら、非暴力だけでなく、死刑反対、そして、経済的には共産主義のはずです」という結論は正しい.

ところが人間はそんなきれいごとでは済まされないのが現実でしてねぇ.これは宗教に限らず,無宗教(笑)を自称する「日本イデオロギー」カルト信者の日本人にも同じことが言えるんですよ.矛盾したイデオロギーが平気で併存し,お互いに殺し合う.

これってサル社会の「秩序づくり」とまったく同じでね,むしろ人間の方がサルより社会秩序づくりには退化したんじゃないかと見られる部分があります.それを「オカルト面」と名付けるかどうかは Runner さんの自由だと思いますけどね.

# そもそも occult の定義があやふやです.私が occult blood test なんて聴くと「潜血反応試験」か,なんてウンコ臭い経験を想い出すんだけど.
コメント有難う御座います。 (ブログ主)
2008-06-04 16:43:09
>宗教臭さがイヤで日本に逃げてきている米国人

これは多いでしょうね。
逆に言うと、反連邦主義で基督教原理主義者のアシュクロフトのような人物は、アメリカ一国だけが世界だと思っているので、アメリカから外には出て行かないし、外国や外国人(日本人)なんかに興味が無い。
それに、原理主義者は世界を知らないし聖書以外の世界は知りたくない。
それで、我々もアメリカの原理主義者の存在(実体)を知らない。
お互いの接点が無いわけです。
原理主義であってもアーミッシュのように自分のホームランドに引きこもっていれば問題ないが、ブッシュ・ジュニアのようにホームランドが世界全体だと、世界中の人が迷惑する。
原理主義が問題なのではなく、世界の事に原理主義者が口出しする事が問題なんですよ。
これは、オウムや統一協会、創価学会が社会や政治に口出しするから問題なので有り、そうでないなら、単に被害は信者だけに止まり、一般社会は影響を受けないのと似ている。
やっぱり憲法の政教分離の原則の厳格遵守が大事だと言う事でしょう。

>新約聖書の福音書しか見ないと

基督教に対する最大の疑問は、何故新約聖書だけではいけないのか。?
何故ユダヤ教の経典である旧約聖書を破棄しないのか。?の疑問です。
新約聖書の福音書には確かに非暴力や愛が書いて有るが、旧約聖書には、ありとあらゆる暴力と虐殺と侵略が肯定的に書いてある。
アメリカなんかでは日本製アニメが暴力的だとして排斥運動も起こるらしいが、旧約聖書こそ暴力を賞賛した悪書中の悪書ですよ。
ルター等が基督教の宗教改革に乗り出した時、旧約聖書を破棄して暴力肯定の教義を捨て去るべきだったがそうしなかった。
21世紀の宗教改革では、基督教が真の世界宗教たらんとすれば、偏狭なユダヤ教の経典の旧約聖書を破棄して、新たに見つかったマリアの福音書とかユダの福音書を復活させるべきですよ。
キリスト教も初期には色々な派閥(考え方)や福音書が有った様ですが、今の様にたった4つの福音書以外を破棄したのは最大の誤りだったのではないでしょうか。
kaetzchenさんへ。 (東西南北)
2008-06-04 17:26:35
 宗教について辞書を引いて見ました。

 やはり、kaetzchenさんの宗教の定義=「宗教とは人間の世界観である」という宗教と科学を区別しない定義を批判していますよ。こうです。

 宗教と非宗教と明確に区別する基準は、神聖観念の有無である。神聖観念は、例えば、神、仏、魔、精霊、霊魂、あるいは、他界(霊界、天国、地獄など)、さらに、呪力などである。つまり、神聖観念とは超自然的、超人類的な存在のことである。

 宗教と非宗教と区別しないでごっちゃにする非科学的な宗教論は宗教を人間性、実存、心情、態度などに解消したり、世界観とは無縁な超次元のものとしたりし、その宗教性を覆い隠す。こうして宗教性を覆い隠した上で非科学的な宗教をあたかも科学であるかに装い「宗教教育」などを押し付けるのが支配階級のやり方である。これを宗教のアヘン的利用という。宗教と非宗教を区別しない世界観は現実認識を曇らせ、人間の解放闘争を幻想に溺れこませる意義を持っている。ゆえに、宗教の非科学的な定義づけに対しては、宗教の科学的な定義づけが必要なのである。宗教と非宗教を区別することが科学となる。

 宗教は古代、中世を通じて文化の王座を占め、科学・芸術を従属させていた。科学と芸術を宗教から解放するのは、近代ブルジョアジーの課題となった。科学と芸術を宗教から解放する闘争の中から、近代哲学、科学が成長した。しかし、ブルジョアジーは宗教と妥協し、正しい宗教批判、無神論は労働者階級の科学的社会主義の課題となった。
初期キリスト教の流転 (kaetzchen)
2008-06-04 18:46:22
ブログ主さん,問題提起をどうも.

>宗教臭さがイヤで日本に逃げてきている米国人

これについては同様に,宗教色の少ない国に逃げるパターンは多かったですね.私が留学してた英国連邦もやはりアメリカ人がそのまま居着いてしまうケースが結構多かったです.礼拝を強制されないので,気楽で良いんでしょう(笑)


>基督教に対する最大の疑問は、何故新約聖書だけではいけないのか。?
>何故ユダヤ教の経典である旧約聖書を破棄しないのか。?の疑問です。

これは流石に牧師さんに電話しちゃいましたね(笑) 結局,旧約の構造を説明しないと分かりにくいかも知れません.

まず,創世記から申命記までをモーセ5書と言って,古代イスラエル人の失敗や成功からできた「律法」.
それからヨシュア記~列王記までが「歴史書」で,この中にブログ主さんの言われるようなイスラエル民族が犯してきた犯罪の記録が書かれている.

他の文書は煩雑になるので省略しますけど (例えばエズラ記・ネヘミヤ記・エステル記はカトリックが使っている「旧約外典」(アポクリファ)にもあるので比較しないと理解不能),この2つの文書から主に引用して,イエスやその弟子たちが旧約を「反面教師にして」イスラエル人だけでない汎民族的な「律法」を作り出そうとしたのが新約の特徴です.

新約は最初,イエス語録と呼ばれる「Q文書」というものがあり,イエスの死刑を少年の時に見たマルコの神懸かり的な福音書,ギリシア人の医師で科学的な立場でわざとイエスの誕生の話をごまかしたルカの福音書,そしてそれらをまとめたマタイの福音書が,内容がよく似ているので「共観福音書」と言われています.ルカによって書かれた「使徒言行録」やパウロによって書かれたたくさんの「手紙」,そしてヨハネ福音書がさらに後の世に書かれ,最後の神懸かりの極致の黙示録はQ文書とほぼ同時代,イエスが死んで5~60年後に成立したとされています.

という訳で,新約はあくまで旧約を理想としながらも反面教師として捉えているため,無料で配る聖書は新約だけですけど,できればキリスト教書店で最新版(できればカトリック用旧約続編付き)のを購入して欲しいというのはその辺があるんです.

# 学生時代から配ってる,あの無料の新約聖書,今は1冊200円ほど制作費がかかります.寄附も大変.

>キリスト教も初期には色々な派閥(考え方)や福音書が有った様ですが、今の様にたった4つの福音書以外を破棄したのは最大の誤りだったのではないでしょうか。

それはキリスト教そのものに対する冒涜ですよ(笑) 新しい文書が出て来たのは,最近の考古学の発達のおかげです.それらも様々な文字や方言で書かれていますから,原典のギリシア語コイネー方言や教会ラテン語に翻訳してからでないと,ブログ主さんの言われるような「改革」はまず無理だと思います.私は自然科学をやってましたから,その辺は非常に保守的というか慎重ですよ.たった1行の文章で世界がひっくり返るような世界にいたわけですから.
kaetzchenさんへ。 (東西南北)
2008-06-04 18:51:26
「果たして猿社会の法則を人類社会の法則へ当てはめることはカルトでしょうか?既に自然科学の方で実証されたことに楯突くということは,それこそアメリカの進化論反対論者と同列にされますよ。サルの行動が人間の行動とイコールであるまたは近似しているという前提がないと,社会人類学という社会科学は存在し得ません.」

 上記のようにkaetzchenさんは述べています。これについても辞書を引いてみました。

 どうも性質の悪い反科学のようですね。こうです。

 ダーウィンの生物進化論を自然と人類との発展段階を無視し、同列に置き、これを機械的に人類学に取り入れ、生存闘争と自然淘汰を社会進化の起動力とする反科学論である。社会ダーウィニズムという。社会ダーウィニズムは資本主義的な搾取社会を当然視し、科学的社会主義が主張する搾取社会からの人類の解放に反対した。また、この説は人種差別、帝国主義侵略、ファシズムを合理化する理論ともなった。グンブロヴィッツ、ラッチェンホファートなどはその理論的代表者である。日本でも加藤弘之を代表として、この説を唱えるものがある。

 人類の祖先は猿であるが、人類は猿ではなく、猿から進化、発展した存在である。これが進化論である。進化論を築いた科学者たちは、物事を発展すると見なさなかった、当時のキリスト教会の妨害と闘う中で進化論を確立した。 分子生物学のDNA研究や京大霊長類研究所によればチンパンジーは、ほとんど人類といってもよいと言われている。しかし、チンパンジーと人類には、やはり質的な違いがあり同列視することは非科学である。類人猿と人類の質的な違いは次のとおりである。チンパンジーは骨格や喉の構造から、直立二足歩行、道具製作、自立的な言語発明は不可能であるが、人類は、その骨格や喉の構造から、直立二足歩行、道具製作、自立的な言語発明を成し遂げた。
 チンパンジーに人類が記号としての言語を外から教え込めば、チンパンジーが記号としての言語をある程度は使用することができるが、チンパンジーが自力で言語を開発することはできない。言語は、初めは音声として発達し、それが記号化、文字化する。しかし、チンパンジーの喉の構造は人類と異なっており、有節音の発生が困難なのである。こうして、チンパンジーが自立的に可能な音声はギャーとか、クワンとかの無節音としての合図しかできない。こうして合図ではなく、原始言語として成立したのが人類の有節音の発声である。
 直立二足歩行、道具の使用、製作、改良、言語発明によって人類は類人猿と決定的に区別できる。
Unknown (Runner)
2008-06-04 19:00:31
>ルター等が基督教の宗教改革に乗り出した時、旧約聖書を破棄して暴力肯定の教義を捨て去るべきだったがそうしなかった。

ルターの評価については、常々、疑問に感じています。
確かに、偶像崇拝の否定は評価すべきですが、今日、カルトにしばしば悪用される「信じる者は救われる」との論はルターによるものでしたよね。
また、幼い頃からルターにとって「神」とは「罰を与える存在」だったそうです。
この感覚って、キリストの教えとは違いますよね。
この差が、後々まで反映しているのかどうかはわかりませんが。
他人の褌でスモウをとってはいけない (kaetzchen)
2008-06-04 19:04:50
 東西南北さん,私は生物学が専門なので,まずこちらから,あなたの無知をさらけ出すことにします.

1)辞書を引かれたと言いますが,ソースは何でしょうか.その辺の百科事典とか Wiki 程度のものではないでしょうか.あなたの書き方を見ていると,Wiki の丸写しではないかという疑問が多く出て来ます.

2)|  ダーウィンの生物進化論を自然と人類との発展段階を無視し、同列に置き、これを機械的に人類学に取り入れ、生存闘争と自然淘汰を社会進化の起動力とする反科学論である。社会ダーウィニズムという。

 というふうに,社会人類学と社会ダーウィニズムとの区別さえ分かっていない.申しわけありませんが,高校3年の生物の受験参考書でもお読み下さい,としか言い様がありません.つまり,あまりの無知に反論する意欲もないということです.

3)| 人類の祖先は猿であるが、人類は猿ではなく、猿から進化、発展した存在である。これが進化論である。進化論を築いた科学者たちは、物事を発展すると見なさなかった、当時のキリスト教会の妨害と闘う中で進化論を確立した。

 それって,いつの話ですか(笑) 少し西洋史を復習されて下さい.進化論という考え方は最初からあった訳ではありません.もともとはダーウィンが様々な動物や植物の分布を調べて,それが新種ごとに広がっていった事例が多いと記述したのが岩波文庫のダーウィンの本です.中学生でも読める本ですので,ぜひ一読を.これを方言に応用したのが柳田國男の方言集圏論で,これを「アホ」「バカ」「タワケ」という言葉で番組にしたのが朝日放送の「探偵!ナイトスクープ」です.

 と,いうことで,東西南北さんの圧倒的な敗北に終わりました.すみませんね.
ルターの業績は宗教改革だけじゃない (kaetzchen)
2008-06-04 19:21:35
 Runner さん,こんにちは.久しぶりにまともな質問が来た(笑) でも,題名をつけないと怖いブログ主さんが酒を取り上げていつもどなりますよ~♪

| ルターの評価については、常々、疑問に感じています。

 実は,プロテスタントに改宗したはずの私も,同じなんですよね.日本基督教団信仰告白と使徒信条を丸暗記して,毎週大声で唱えている私でも,心の憶測ではこれで良かったのかなと考えたりもする.


| 確かに、偶像崇拝の否定は評価すべきですが、

 それは誤った解釈です.ルター自身がカトリックのドイツの教区の最も偉い坊さんだったんですよ(笑) ルター自身がカトリックという大きな支え,特に経済的な支柱を失ってでも,カトリックから独立すると考えるためには,むしろ非常に冷徹な信条と計画と理性とが必要になります.日本での倫理や世界史でのルターの教え方にはそういう偏見がかなりありますね.

 だから「「信じる者は救われる」との論はルターによるもの」も誤った神話です.これはキリスト教全てに共通のスローガンです.ただ,信仰が深くなるにつれて,神よりも自分を信じないと潰されると感じるようにはなりますけどね.日本の場合,クリスチャン人口はたった1%ですから.隣の韓国のように50%越えていれば,ラクなんですけどねぇ.


| また、幼い頃からルターにとって「神」とは「罰を与える存在」だったそうです。

 これも間違いです.ルターはカトリックの修道院で育ちました.修道院では子供たちは厳しく育てられました.つまり「罰を与える先輩」にいじめられて育った,いたいけな子供たちだったのです.Runner さんは少しカトリックについても学ばれると良いかと思います.私は両方の経験がありますので,メールでも質問を受け付けます.

kaetzchenさんへ。 (東西南北。)
2008-06-04 19:26:51
 いや。笑。その1点だけ答えてくれたらいいんですよ。

 社会人類学だとかいろいろな学問があるのは知っていますが、要するに、類人猿と人類の質的な違いはどこにあるか?類人猿と人類は同質なのか?同列視するのであれば社会ダーウィニズムとなりますよ?kaetzchenさんは類人猿と人類の質的に異なる点がどこにあると認識していますか?

 進化論とキリスト教の妨害の時代っていつ頃なんでしょうね。笑。ま、19世紀頃じゃないですか?進化論が出てきたのは。20世紀でもアメリカの州では進化論を教えた教員が裁判で有罪になったりしているみたいですね。

 恐怖ですね。宗教裁判。
ついしん (kaetzchen)
2008-06-04 19:34:52
Runner さん,さっき書き忘れてたことです.

自分自身,題名を忘れてしまったのですけど,今年の2月の初めの過去ログにうちの教会で十字架に釘を打った時の写真が上がっています.

プロテスタントでは具体的なイエス像,マリア像を出さずに,抽象的な十字架だけで,牧師がイエスさまがこれに吊るされたんだと話術で信者を引き付けるのです.

だから宗教者の階級もカトリックと異なって少なく,
神学部や修士課程を出たばかりの「教師」が試験を受けたり長年の功績が認められたりすると,「正教師」「副牧師」「牧師」という単純な階段を登るだけになります.逆に言うと教団総会になると皆んなが平等ですから,時々ケンカになることもあるとか(笑)
kaetzchenさんへ。 (東西南北。)
2008-06-04 19:38:16
 忘れていました。辞書を調べてみたと書いていますが、丸写しではなく、いちおー要約しましたが。笑。

 1:森宏一・古在由重「哲学辞典」青木書店。
 2:労働者教育協会編「哲学」学習の友社。
 3:田中隆荘・田中昭男「新編生物図録」第一学習社。

 以上の3冊を参照して要約しました。
東西南北さん,関係ない話題はやめましょう (kaetzchen)
2008-06-04 19:44:18
 東西南北さん,あんまりつまらないことで引っ張り出さないで下さいよ.この話の流れから外れているし,こういうことは次から kaetzchen@goo.jp にメールでお願いします.ブログ主さんにも迷惑ですから.

| 同列視するのであれば社会ダーウィニズムとなりますよ?

 なぜですか? 私に言わせれば,東西南北さんのその発言のソースが知りたい.


| kaetzchenさんは類人猿と人類の質的に異なる点がどこにあると認識していますか?

 酵素が違いますし,血液型も違います.つまり,動物としての「種」としては異なるというだけです.ところが,いざ社会の造られ方を見ると,特に「言語」をあやつる類人猿は非常に人間と似た社会構成を持っている.となると,社会科学的に「質的に異なる点は言語を持つか持たないか」という話になります.言語学を基礎として社会や文化を見るのが人類学ですから,社会人類学のお出ましという訳です.


|  恐怖ですね。宗教裁判。

 東京都でもやってますね(笑) 君が代日の丸という日本イデオロギー宗教裁判.

 ちょっと今日は疲れてますので,もう片方のコメントに関しては勘弁して下さい.体力的に限界です(目もおかしい).
あとはブログ主さんにお任せします (kaetzchen)
2008-06-04 19:53:27
東西南北さん,あなたの持ってる「辞書」はデタラメです.哲学なんて,辞書を引いて分かるわけないでしょ? もし,哲学を大学レベルで学ばれたことがないのでしたら,素直にそう言われて下さい.基本からお教えします.

疲れました.ブログ主さん,削除可です.
kaetzchenさんへ。 (東西南北。)
2008-06-04 20:00:33
 なるほど。「類人猿と人類は動物としての「種」としては異なる」そのとおりですね。これは上で挙げた「3:田中隆荘・田中昭男「新編生物図録」第一学習社。」に書いていました。高校生物の参考書なんですが。笑。生物の種というのは、生殖できるかどうかで区別するんですね。確かに、チンパンジーと人類が生殖することは不可能ですねー。笑。この点でチンパンジーと人類は質的に異なるというわけですね。同時に、白人、黒人、黄色人は生殖可能なので同一種というわけですね。わかりました。シンプルな回答です。納得。

 では。おやすみなさいませ。
テレビ伝道師のいい加減な話 (Runner)
2008-06-06 00:18:49
もう一つ、米国の宗教指導者のいい加減な話を。

以前、日曜日の朝に「ジミー・スワガート・ショー」とかいう番組が放映されていたことがあります。
ジミー・スワガートという米国のテレビ伝道師がピアノを弾きながら「ハレル~ヤ」と説教をするという番組でなかなか面白いので私も見ていました。
ところが、この番組がある日突然打ち切りとなりました。
何の説明もないのでおかしいなと思っていたら、なんと、このテレビ伝道師はポルノマニアであることがバレて謹慎したのでした。
ラブホテルから若い女の子と出てくるところをフライデーされたことが発端で、何かの法律にも違反していたそうで、警察が自宅を捜査したところ、ポルノグッズがいっぱい出てきたそうです。
「欲望を我慢できなかった」というのが本人の弁。

で、さらにおかしなことは、実は彼をフライデーした人物というのは別のテレビ伝道師で、この伝道師もまたポルノマニアで謹慎中の身だったのです。
しかも、この伝道師をポルノマニアで告発したのが他ならぬジミー・スワガートだったのです。
「あいつもやっているはずだ」とこの伝道師は張り込みを繰り返し、復讐の機会をうかがっていたわけです。
Runnerさん (ブログ主)
2008-06-07 18:51:03
コメント有難う御座います。
今の原理主義(聖書根本主義)の潮流の大元はやはりルターでしょうね。
そう考えると、ルターはとんでもない奴ですよ。カトリックの聖職者だったが、彼には、そこいらじゅうに悪魔が見えたらしい。
今の基準なら、偉人ではなく完全な異常者ですよ。

基督教ではザビエルのように聖女や聖人に列せられる為には死んでから何年もたっているのに死んだ時のままだとか、3つの奇跡が必要らしい。
マナ以外は食べなかった(摂食障害)とか、マリアの声を聞いた(幻聴)とか、神を見た(幻覚)とか、何かを予言したとか、病気を治したとか。
テレビ伝道師のような比較的メジャーな存在の場合は少ないが、小教団の巡回伝道師の場合は信者の目の前で目の見えない人を見えるようにしたり、歩けない人を歩けるように治したり、ユリ・ゲラーのような奇跡のパホーマンスが大流行らしいですよ。悪質なカルトですよ。基督教には何時までたってもカルト臭が抜けきらないんですよ。
それに比べればポルノぐらいは許してあげたい様な気もします。
(日本ならインターネットで見れるモノが)アメリカはすごい国で、南部の諸州では未だにポルノは解禁されていないんですよ
果たして米国は「キリスト教」国でしょうか? (kaetzchen)
2008-06-08 05:41:24
一連の議論を見ていると,キリスト教は一神教だ,だから悪い,カルトだというイデオロギーを振りまいているような気がします.

米国の原理主義福音教会は特殊なもので,キリスト教とは別格の,オウム真理教のものではないかというのが信者である私の,子供の頃からの不信感です.

また,宣教師というのはある程度「人格障害」に近い人が多いもので,私もできるだけ近付かないようにしています.関西だと同志社が,東京だと東京神学大がひどいですけどね.

表向きの異常さだけで「宗教現象」を叩ききっている皆さんは,自ら「日本人」の「民俗宗教」をまったく理解しようともしていないとも言えるでしょう.誰でも鏡像は醜くて見たくないものです.
「一神教」「多神教」という宗教 (kaetzchen)
2008-06-08 05:50:47
何の事なしに,このブログでは「一神教」「多神教」という言葉が使われてますけど,果たしてこのような定義のない言葉を使って他人を非難することは,結果としてこのブログの水準を下げてしまうのではないかという危惧があります.

似た例が「狩猟民族」「農耕民族」ですね.この神話も先日,完全に粉砕した所です.戦前戦後に作られたいい加減な言葉があまりにも知ったかぶりで使われているのには,やや絶望感を持っていたりします.

まさに西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」の心情です.
神の名をかたって人を殺す者はカルト (ブログ主)
2008-06-08 11:49:41
>果たして米国は「キリスト教」国でしょうか?
間違いなく、米国の原理主義福音教会は、アメリカだけではなく世界に禍の種を振り撒く悪質な破壊的カルトです。
この事実を無神論者が幾等指摘しても批判しても、彼等には痛くも痒くもない。
効き目が幾等かは有るのは、有力聖職者(例えばローマ教皇とか)からの批判です。
今現在、一番良くないのは、アメリカや世界のキリスト教諸派(カトリックを含む)がこの事実を知っていながら、少しも批判しようとしたいことでしょう。
あるいは、キリスト教信者ではkaetzchenさんぐらいしか福音派がカルトである事実を知らないのでしょうか。?
ありうる話です。
サリン事件以後は手の平を返したように態度を変えたが、オウムの犯罪が明らかになる以前には、大手マスコミを含むメディアが面白可笑しくオウム教団をとり上げていた。
宗教学者でも批判する人物は極少数で、大概は肯定的。
スポーツ紙なんかでは空中浮遊をさも事実であるかの如き記事が蔓延していたんですよ。
サリン事件はオウムが起こした単独犯行かもしれないが、オウム事件全般は、大手マスコミや警察、宗教学者まで含んだ複合犯罪ですよ。
「一神教」「多神教」 (ブログ主)
2008-06-08 12:22:40
此処で論じている一神教は『一般論』としての一神教です。
kaetzchenさん。完全なる一神教を考えてみて下さい。
如何ですか。?
完全な一神教は、論理矛盾で、絶対に現実社会には存在できないはずです。
有るとしたら、世界も人間も何も無いところに「神」だけが一つ有る状態だけが完全なる一神教世界ですよ。
現実問題としては「一神教とは」常に一神教を目指している「宗教」と解釈すべきでしょう。
しかし理想と現実は違っていて、本来一つであるべき神の摂理は、実は幾つも存在する。
だから常に異端審問や派閥の分裂、抗争、破門なんかが起こる。

今ある一神教で、悪魔なんかと言った瞬間に一神教ではなく善悪二元論ですよ。
ブッシュ政権の原理主義なんかはこの類いです。
悪魔や地獄や死や恐怖が無くて、神と天国と愛と平安だけの社会、其れが一神教社会です。
ただ此れだと誰も教会(教団)に金を払わない。
いや逆か。?
そんな社会を教団が、もしも創ってくれたら、私も無神論を投げ捨てて教会でも何にでもお金ぐらい払います。

此処で論じている私の一神教に対する主張を一言でいうと、
『一神教』とは、物事を判断する物差しが一つしかない宗教のことです。



そもそも完全なる一神教は、成り立ちませんません。

多神教では悪神や荒ぶる神間違いを犯す神の存在は当たり前ですが、一神教では完全な善でなければならない。
多神教では、神の力にも限界が有りますが、一神教では万能で能力は無限大で、しかも無謬です。
だから、多神教と違って神が一つでも間に合う。
一神教の神は完全な善で、万能で無限で無謬です。
だから万能で無謬の神が創ったはずの、今の世界や人間も完全な善で無謬になるのはずです。
すべてのものは神が創った。(一神教ではそうなっている)
それなら、完全な万能力を持った無謬の神が、飢餓や病気や死や戦争も創ったわけです。それなら完全な善ではない。(だから悪い部分は、悪魔とか人間の罪とかを主張する)
しかし、それなら、神以外の創った部分が有る事を認めなければならなくなる。(二元論に陥る)
一神教の教義が正しいなら、すべてのものは神の創造物です。
それなら製造者責任が発生する。
製造物責任法(PL法)を参照してください。
どんな無責任な企業でも自分の製造物には責任を取ります。
当然、神が万物の創造主を主張するなら、当然な事に製造主として、欠陥品を創って広く世に出した責任が追求されるのは当然です。
混乱する日本基督教団 (kaetzchen)
2008-06-08 17:04:41
ブログ主さん,こんにちは.

>キリスト教信者ではkaetzchenさんぐらいしか福音派がカルトである事実を知らないのでしょうか。?

カトリックは神父さま方があまりカルトに興味がないせいか,仙台の東北学院大にいた浅見定雄先生の著書を読まれた方以外は真剣に受け取っていない人が多いようです.

プロテスタントはいま福音系とその他とでケンカ中で,福音系は日本基督教団を分断するために送り込まれたスパイではないかという見方が大勢を占めてます.つまり,反・福音系のプロテスタントは浅見先生の著書の読書会などをして,カルトの研究と啓蒙を盛んに行っています.私なんか,単なる一信者に過ぎませんよ(笑) 私より過激なことを言ってるプロテスタントは幾らでもいます.
ちなみに若かりし頃の反原理運動は (kaetzchen)
2008-06-08 17:16:58
当時,私はカトリックの洗礼を受けたばかりの,カトリックと反福音系プロテスタントの学生を集めた「ノンセクト」のキリスト教系学生運動として展開していました.それだけに反発も強く,私もよく実名で「○○はキリスト者でなく実は共産党員だ」なんてビラを撒かれていたものです(笑)

たまたま,顔を知ってる公安の刑事が近くを歩いてたので,彼に「これ本当だと思います? 公人の立場で宜しいですから」と言うと,大笑いしていました.彼に自動販売機のコーヒーをおごると,君は私の受けた教育とは予想もつかない行動をするねぇと言いながら,ビラを持って所轄署へ帰っていきました.(おかげで講義に遅刻したけど)
聖書論歴史編 (東郷 潤)
2008-08-02 10:12:05
はじめまして。ネットで検索してこの記事に行き当たりました。興味深くよまさせていただきました。

米国と聖書をテーマに電子書籍を発表しています。「原爆への復讐 聖書論歴史編」というものです。

宣伝になってしまい、恐縮ですが、かなり近いテーマですので、一度、覗いていただけますと、幸甚です。
http://www.j15.org/genbaku/

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