逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

日本人の神様とGODは何が違うのか?「ふしぎなキリスト教」

2013年07月03日 | 宗教

(SFホラー映画エイリアン3では、邪悪で凶暴な『異星生物』の宿主として体内にエイリアンの卵を寄生された女性宇宙航海士リプリーを頭髪をすべて刈り、坊主頭にしたシガニー・ウィーバーが演じる)

『不思議な橋爪大三郎のふしぎなキリスト教』

本の帯には『起源からイエスの謎、近代社会への影響まですべての疑問に答える最強の入門書!』とあり、 Amazonのカスタマーレビューは最高ランクの5つ星が41に対し最低の星1つが19で可否の評価が真っ二つ。(5つ星の平均では 3.6)
評価が大きく分かれるのは当然で、橋爪大三郎の『ふしぎなキリスト教』の出だし部分(枕とかつかみ)では、キリスト教のGODは、基本的に人間を助ける善良な日本の神様とは大違いで、アメリカのSFホラー映画の傑作『エイリアン』に出てくる正体不明で邪悪で凶暴な『異星生物』なのだと言い切っている。
キリスト教では『地球は神が創った』となっているので、論理的には(キリスト教の経典の記述が正しいと仮定すると)自動的に神は地球外の異星生物と言うことになる。
しかも人類と比べられない物凄いパワーを持っているのに、一方では何故か人類に寄生して生き延びているという、まったく相反する『極端な二面性』を持っているのです。
ですから、キリスト教の『神の正体は、エイリアンである』とは何とも大胆で科学的な発想(合理的客観的な仮説)である。

『ご利益ではなくて、人間側の安全保障だったキリスト教』

『ふしぎなキリスト教』で橋爪大三郎は、神の正体は、エイリアン(地球外の異星生物である)との仮説から『論』を一歩進めて、キリスト教の『信仰』とは何らかのご利益を期待する日本人の信仰心とはまったく異質な、(一神教徒にとっては)『安全保障である』と喝破する。
人間と神がギブアンドテイクで、利益誘導型の日本の神様とは大違い。
一神教では『神からのご利益』など、信者が最初から期待していない(人間が期待してはいけない)のである。
独占企業ではなくて同業他社の競争相手が多い多神教では、ライバルがあるので必ず利益誘導型になる。
ところが日本でも一神教に近い国家神道の『神』では、競争相手が無いので人間側にご利益が期待出来無い。
そればかりか靖国神社(陸海軍省が管轄していた戦争神社)に象徴されているように(ご利益どころか)逆にキリスト教のGODと同じで『人』に対し命の犠牲さえ一方的に要求する過酷な神様なのです。
神を信じると利益があるのではない。
『信じ無い』と神の過酷で度外れた恐ろしい報復があるのです。
(緊急避難としてとりあえず)人々は自分の身を守る目的で否応無く『安全保障』として一神教を信仰する。
一神教の支配する世界では(神が怖いので)仕方が無いのである。

『GODに逆らえば殺される』

一神教の基本教義である『神との契約』ですが、人間の側には彼我の力関係が違いすぎるので契約条件に異議を挟む余地は少しも無い。(規模が違うが、日米安保条約と似ている)
一神教の『信仰』とは、人間側の生き残りの為の『安全保障』であった。
『神』に比べれば人間は虫けら同然で、少しも共通点が無く一方的なのである。
一神教の神と人間ですが、ブログ記事冒頭に掲げたエイリアン3での、女性宇宙航海士リプリーとエイリアンとの過酷で不思議な共生関係と実に良く似ている。
橋爪大三郎は続けて、相手(神)の正体がエイリアンなのですから、そもそも人間が『神』を理解するなどは問題外、『神との対話』は絶対に無理であると明確に(科学的な発想で論理的に)に断言する。
橋爪大三郎の『ふしぎなキリスト教』ですが、この部分だけなら何とも独創的で素晴らしい。
科学的に厳格で論理的も緻密な『キリスト教』の不思議に対する論理展開である。

『予想どうりの信者からの反発』

『ふしぎなキリスト教』で橋爪大三郎は一神教の『神』の実体が、地球を破壊するパワーを持った理解不能で超越的なエイリアンであると喝破したので、他のキリスト教信者からは厳しい批判に晒されている。
何も『キリスト教』に限らずとも、相互に矛盾する宗教教義に対する科学者による理詰めの思考方法による解明(科学的な腑分け)を喜ぶ宗教信者など最初から一人もいない。
そもそも解明対象が『宗教』なのですから、教義が科学的事実とは一致せず矛盾しているのは当然だった。
それなら当該する宗教信者からの『星ひとつ』の厳しい最低評価は、これまた当然だった。
誰でも科学的な建設的議論なら大好きだが、実り無い悪意ある誹謗中傷は苦手である。
特に北海道大学の山口二郎と口先男の橋下徹とのテレビ番組に象徴されているように、政治に疎い科学者はまったく慣れていないので、からっきしひ弱である。
信者たちに叩かれるのが嫌なのです。
だから今まで誰も科学者が『キリスト教』などの宗教を、科学的に解明し様とは思わなかったのである。
その意味では橋爪大三郎の『ふしぎなキリスト教』の出版は稀有な、日本国内に限ればほとんど初めての歴史的な出来事であった。

『キリスト教のGODは、理解不能の極悪エイリアンなのか、それとも「愛と対話」なのか』鳥頭の不幸

橋爪大三郎のふしぎなキリスト教では、『キリスト教のGODは異星生物エイリアンだ』(だから神との対話は根本的に無理)と科学的に断定している。
ところが数ページ読み進むと、あっと驚く大転回。
唐突に(今までの記述を完全無視して)『キリスト教の根本は愛だ』とか、一番大事なのは『神との対話だ』と書いている。
此処まで呆れるほど無責任だと、最早天晴れでさえある。
この馬鹿タレは『三歩』歩いたら前のことを忘れるニワトリ並みの頭の持ち主なのか。
救いようの無い大馬鹿者か、口から出まかせの大嘘つきである。
このように、宗教の教義に矛盾があっても(信者以外にとっては)何ら問題ではない。
しかし科学では、主張する『論』の前後の矛盾は致命的である。
相反する二つの仮説を一人の人物が同時に主張するのは許されないのです。
無責任な評論家ではなく、卑しくも科学者を名乗るなら一つの命題に対しては自分が唱える仮説を一つに統一する最低限の義務と責任がある。

『科学と非科学(宗教)の二つを交互に飛び移る空中ブランコ』

『ふしぎなキリスト教』の橋爪大三郎は腰抜けの大嘘つきのペテン師。橋下徹も真っ青な無責任極まる嘘八百の三百代言である。
こんな非論理的な駄文に最高ランクの5つ星をつけた読者は何を読んでいたのだろうか。
橋爪大三郎の『ふしぎなキリスト教』とは、科学的思考方法とキリスト教信者の信仰心という、まったく異なり相反する二つのブランコを交互に飛び移るサーカスであった。
上海雑技団の曲芸以上の摩訶不思議な180度論理が空中を大回転する『空中ブランコ』で誰にも真似が出来ない代物だった。
その後も実に分かりやすい科学的合理思考と、狂信者以外は誰にも理解不能なカルト宗教との、二つのブランコを交互に飛び移る曲芸が延々と続くさまは、科学的責任感とか大人としての羞恥心道義心が完璧に欠如しているという意味では『天晴れ』でさえある。
以後は、理解不能で頭がくらくらする、相互に矛盾する意味不明で腹立たしいカルト宗教の部分を一切無視して、誰にでも分かりやすい普遍的な科学的考察(客観的事実)だけに絞って論を進めて行きたい。

『ユダヤ教とキリスト教は、まったく同一の宗教だった』

日本人ではヤハウェとイエスとアラーは別々の『神』だと思って仕舞うが、実はまったく違いが無く『一つ』の神である。
橋爪大三郎は『ふしぎなキリスト教』で基本となる教義が、三つの一神教で全く違いが無いことを強調しているのです。
特にユダヤ教とキリスト教との間には教義の違いは無く、実はまったく『同一の宗教』であった。
唯一の違いとは『イエスキリスト』の有る無しだけ。
イエス(ヨシュア)はありふれた名前で(日本なら一郎程度の意味)で『キリスト』はヘブライ語の救世主(メシア)である。 
ユダヤ教とキリスト教の摩訶不思議な関係ですが、これは同一宗教内どころか同一宗派内の宗門と信者組織とで、池田大作の『有る無し』の違いだけで30年間も見苦しい血みどろの抗争を繰り返している日蓮正宗本山(宗門)と創価学会との仁義なき抗争とそっくり同じ構造である。
『日蓮正宗=ユダヤ教、創価学会=キリスト教』だった。
『池田大作より他に神はなし』と、自分の宗教(本山)を攻撃している創価学会の異様で摩訶不思議な行動ですが、これはそっくりユダヤ教(親)に対するキリスト教(子)の2000年の差別と弾圧の歴史に重なるのです。
第二次世界大戦での600万人ものユダヤ人の大虐殺も一神教内の家庭内暴力であると見ると分かりやすい。(世界大戦は資本主義の全般的危機以外に、宗教戦争の側面があった)

『似ているようで、出発点がまったく違う「原理」と「法則」』

曲芸か奇術並のインチキを繰り返す橋爪大三郎等ですが、自分たちでも宗教と科学が相反し、矛盾する事実を自覚しているのでしょう。
橋爪大三郎の『ふしぎなキリスト教』では、科学的思考方法とキリスト教の信仰心という、まったく異なり相反する二つが『少しも矛盾しない』との例として理論物理学のアインシュタインの相対性原理を唐突に持ち出している。
これは基本的に論理に疎く権威に弱い日本人相手のペテン、悪質な手品か詐欺である。
20世紀一の天才との評価が高い相対性原理のアインシュタインに対する、一般の人々の素朴な権威とか信用を利用して、聖書(キリスト教の原理)の正しさを主張しているのですから悪質である。(相対性原理が正しいなら、聖書?も正しい?)
厳格な一神教的な発想や緻密な哲学的思考が苦手な一般的な日本人では『原理、原則』と、『理論』や『法則』を別々であるとは考えず、『同じようなものである』と勘違いする。
ところが『法則』は既に数々の検証作業で『正しい』と証明された科学的定説のことであるが、実は『原理、原則』は証明の有無(正さ)とは無関係。
『原理』についてアリストテレスは、『他を必要とせず、なおかつ他が必要とする第一のものである』と明確に既定している。
『原理』とか『原則』とは、『考え』を進めるに当たって(一応「正しい」と仮定して)あらかじめ置かれるべき『原点』とか『基準』のようなものなのであると考えると分かりやすい。
最初に決めてある『原理』から、他のもの(法則など)が演繹的に導き出される仕組みなのです。
アインシュタインが1905年に発表した相対性原理はその後多くの科学者によって客観的に検証され、正しさが科学的に証明され現在は相対性理論と呼ばれている。
アインシュタインを引き合いに出して『聖書の原理は証明されていないが、間違いなく正しいのだ』と言い張る橋爪大三郎ですが、社会科学者を偽装する詐欺師ですね。手口が悪質である。

『一神教信者の信仰心と類似する、不思議な日米安保条約』

世界第三位の軍事大国だった日本はアメリカによって徹底的に叩かれて産業など国力の95%を破壊され全土が焼け野原。降服を拒んだ日本には情け容赦なくヒロシマナガサキには核攻撃まで加えられる。ヤルタ会談でルーズベルトから千島割譲を約束されたソ連の対日参戦で万事休す。68年前に降服した日本国民は飢餓線上にあったがアメリカ軍の最初に行ったのが日本軍の武装解除と『神殺し』である。
アメリカ占領軍は、これまで『永久不変である』と信じられていたもの(天皇の権威を頂点とする社会や精神の構造や国家体形)を、根底からいとも容易く破壊してしまう。
しかもそれに代わるべき民主主義の構築には熱心ではない。
アメリカは自分に歯向かった日本の陸海軍は解体したが、天皇の権威を頂点とする官僚組織は解体される事は無く丸々温存、そのまま自分(アメリカ)の統治機構に鞍替えさせ現在に至っている。
有名な敗戦直後の米軍用従軍慰安婦や教科書の墨塗りの話も、決して占領軍の指示ではなくて日本側官僚組織の新しい主人に対する忖度(過剰適応)の結果だった。
日本の官僚組織は世界一優秀なので命令されれば即座に実行し、命令されなくても最高権威(アメリカ)に対しては忖度して(先回りして)実行する。
永久不変の絶対天皇制がアメリカによって脆くも崩壊する現実を目の前で見た日本人は世界とは、『変え得るもの』では無く『変わり得るもの』だと(理論としてではなく)実体験として経験する。この衝撃は大きかった。
自分たちの世界を完璧に破壊して変えたものは誰あろう、アメリカだった。

『超越的な物凄いパワーと、人に寄生して生き延びるGODの「極端な二面性」』

日本を亡ぼすことが出来る超越的な圧倒的パワーを持っているのは世界中で、唯一アメリカだけなのである。
『神』の正体は、エイリアン(異星生物)であるが、そもそもエイリアンとは『外国人』の意味ですね。
それなら欧米一神教徒の(橋爪大三郎のふしぎなキリスト教が説明する)GODとは、日本人にとってのアメリカで間違いないであろう。
そもそも神の過酷で度外れた恐ろしい報復があるので(緊急避難としてとりあえず)人々は自分の身を守る目的で否応無く『安全保障』として一神教を信仰する。
一神教の支配する世界では(神が怖いので)『神が正しい』として、『神の愛』を信じるのは正誤とか善悪を超えていて、なんとも仕方が無いのである。
自民党は日本国憲法がアメリカの押し付けなので改正すると言い張るが、憲法は何年も日本国内で議論され施行されたが、対照的に安保条約は1952年4月28日の施政権の返還時に合わせて吉田茂全権一人が調印したもので安保条約の内容に付いて、一言一句異議を差し挟む権利が日本には無かったのである。
それなら日本にとっての『日米安保条約』とは、『神との契約』との体裁をとっているが人間側には契約内容に一言も異議を差し挟めない『キリスト教』と同じだった。
日本人にとっての日米安保の意味とは、限りなく欧米一神教徒の信仰心に近いのである。

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8 コメント

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神さま (結花)
2013-07-01 20:47:47
はじめまして。いつも楽しく読んでいます、ありがとうございます。私も神々論には思うことありますが、面白くて印象に残ってるのは「蛇と十字架・安田喜憲」「神々の黙示録」です。橋爪大三郎さんの本は読んだことありませんが、本人は大真面目に研究して主張してるんでしょうね。
国家の犯罪を暴いたエドワード・スノーデンの勇気 とリスク (宗純)
2013-07-02 16:50:02
結花さん、はじめまして。コメント有難うございます。

橋爪大三郎の『ふしぎなキリスト教』ですが、105円が限度で、それ以上なら値段と本の値打ちとが違いすぎる。
定価で買う本では有りません。
科学的な、前後の論理を大切にする習慣があると、到底我慢できる限度を超えています。

キリスト教のような厳格で恐ろしい天上に君臨する超越的な家父長的な神の前には、歴史的に必ず蛇で象徴される豊穣の大地母神がどの文化でも存在するようですね。
日本では最高神のアマテラスは男ではなくて女の神様なので、大地母神の系譜を引いていると考えられている不思議な神様です。
森林、特に照葉樹林対と融通無碍の大地母神などの女系の文化とは関連性があるようです。
「悲しみの森」木と共存した女系文化だった日本とブータン
2011年11月27日 | 文化・歴史
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/0c8ba31dabc4e8d6491ca1bcf34fff75
対して一神教的な家父長的な文化では必ず森林破壊が行われる。
元CIA職員だったスノーデン氏は最悪なら終身刑になる危険を冒してまで、違法なアメリカによる情報収集をマスコミに暴露したのですが、
この事件に関してテレビの有識者が、『終身刑のリスクを考えれば、当然莫大な報酬が考えられる』と解説していたのですが、余りにも日本的な発想には情けなくなりました。
確かに日本人では、無報酬でこれだけの大騒動は考えられない。
スノーデンですが国家に対して正面から喧嘩を売ったのですから、2004年のイラク人質事件の日本人ボランティアのバッシングどころの話ではない。
彼は二度と祖国の土を踏めないでしょう。
絆文化のムラ社会に生きる日本人は滅多に内部告発しないが、欧米の超越的な一神教世界ではスノーデン氏のような例はそれ程珍しくない。
自分が信じる正義の為なら、自分が所属する組織とか国家を平気で訴える。
だから欧米では自浄作用が働くが、残念ながら日本は内部告発の自浄作用が弱すぎる。
それで時々は福島第一原発のような取り返しのつかない問題も起きてしまう。全員で悪い部分を隠蔽して、世間に隠して仕舞うのです。
日本でも敗戦前に、自分にとっては少しも得にならないばかりか、逆に致命的に不利なのに戦争反対を主張する。極少数の共産党員がいたのですね。
スノーデン氏とか戦前の共産党員にとっては個人の利益以上の、(それらを超越する)守るべき正義とか真実が存在したのです。だから内部告発を行ったのです。
ところが多くの日本人は超越的なものはゼロで、すべては相対的です。
正義も真実も、守る方が得なら守るし、守らない方が得なら守らない。
私も貧乏な日本人の一人なので、100万円程度なら正義と真実を貫く(辛抱できる)が、
すべては相対的なので、1億円貰えるなら魂でも良心でも正義でも真実でも見境無しに喜んでいくらでも悪魔に売ります。
Unknown (結花)
2013-07-03 11:46:14
宗純さんって素直ですね!一億円もらえるならね(笑)でも貨幣が意味をもたない時代になったら、 何と引き換えればいいのかな?河合隼雄さん曰く、日本人は大人の精神に成熟できない病理があると言っていますね。人間の心の中には父性と母性の対立原理が存在しますが、日本は母性優位です。日本の社会情勢の混乱は、父性的な倫理観と母性的な倫理観の狭間で、一般の人たちがぞのいずれに準拠していいのか判断が下せないことと、混乱の原因を他に求めるためにその本質が失われることによると言います。
また日本の場合はみなが被害者意識に苦しんでいます。なぜなら、日本には「場の倫理」が優勢だからです。タテ社会と呼ばれる社会では下位のものは上位ものにに従わねばならないから個人的な欲求や判断は抑えられるから下位のものは上位の権力者の抑圧だととらえるし、上位ものは場全体の平衡状態の維持という責任上、上位のもの自身でさえも自分の欲求を抑えねばならない。だから上位のものは下位の若ものたちの自己中心性を嘆き、下位のものは上位のものの権力による被害を嘆くという、ともの被害者意識が強くなる。結局は、日本人全員がなかなか母性原理から脱却出来ず、父性原理にもとづく自我を確立していないことが原因である。「自我の確立」こそ、大事ですね。
結花さん、コメント有難うございます (宗純)
2013-07-03 16:19:40
宗教ですが『利己的な遺伝子』の著者である生物学者リチャード・ドーキンスの著作『神は妄想である』で指摘したように、
『ある一人の人物が妄想にとりつかれているとき、それは精神異常と呼ばれる。』
しかし 『多くの人間が妄想にとりつかれているとき、それは宗教と呼ばれる。』
『宗教が人の世の平和や、真の心の平安に役に立った試しはない。』
『特定の宗教が有害無益だというのではない。そもそも宗教というものが、人間にとって有害無益だと言うのである。』
『宗教上の信念は、それが宗教上の信念であるというだけの理由で尊重されねばならないという原則を受け入れているかぎり、私たちはオサマ・ビン・ラディンや自爆テロ犯が抱いている信念を尊重しないわけにはいかない。』
『神は妄想である』 宗教との決別
2009年11月20日 | 宗教
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/c9a1b06a4122f499e05cf5b3de13f08b
宗教については、このドーキンスの『神は妄想である』 とか核の冬で有名な天文学者のカール・セーガン.の遺作的な『人はなぜエセ科学に騙されるのか』を読まれることを薦めます。
どちらも読書感想は疲労感をおぼえるのですが、欧米世界の一神教の理解では必読でしょう。
宗教を無条件で肯定する者を信じては駄目ですよ。それは大馬鹿者か詐欺師の何れか、あるいは両方です。
『心の中には父性と母性の対立原理が存在します』は事実ですが、
『日本は母性優位』は明らかな間違いですよ。
他の社会に比べて、『日本は母性優位』なのです。
他の社会は明らかに男性中心社会であり、日本も国会議員とか大会社の役員の男女比を見れば明らかなように男性優位。
科学的な客観的事実からは、『日本は母性優位』などとは到底言えないでしょう。
河合隼雄ですが、もしも無条件で『日本は母性優位』と主張したとしたら、お馬鹿か詐欺師かの何れかであり、到底正当な社会学者であるとは認められません。
近年の被害者意識と生活苦 (ネプギアソリッド)
2013-07-03 16:55:03
最近のメディアですが、「被害者としての日本国」が強調されている気がします。

日本が次のチベットに成るだとか、在日朝鮮人に日本が支配されているなど。
侵略された日本、攻撃されている日本、という具合です。
小泉内閣時代のテレビの、しつこい北朝鮮バッシング辺りからですね。
(逆にNHKでは、世界から愛される日本みたいな番組やってるが。)


長い経済氷河期で、若者が出世できる可能性が下がっている。貧すれば貪する、をストレートに走っている気がします。


もっとも最近はオバマや国連が、日本タタキを始めたわけですが。
Unknown (結花)
2013-07-03 19:34:54
私の書き方が今ひとつ足りなかったのかもしれません、、すいません。河合さんの言う「母性優位」と「男性優位」とは対極にありません。男性優位の対極は女性優位ですね。河合さんの言う母性原理とは、肯定的な面においては、生み育てるものであり、否定的には、呑み込み、しがみつき、死に至らしめる面をもっていると解説されています。ユングの言う母性の本質は、1慈しみ育てる 2狂宴的な情動性 3暗黒の深さ・・です。これに対しての父性原理が「切断する」機能にその特性があり、それは全てのものを切断し分割する、つまり主体と客体、善と悪、上下。。などに分類し、母性が全ての子供を平等に扱うのに対して、子供のその能力や個性に応じて分類する。河合さんの書籍を読む限り、ユング研究所に留学し、日本にユング派心理療法を確立され、精神科医として長く貢献された方で、エセ学学者とは、とても思えない広い視野を持ってるように、見受けます。宗教に関して言えば、私は20歳のころからキリスト教に始まり、宗教世界を転々としました。40歳の時に、自分には全ての宗教は必要ないと想い、宗教界を去りましたが、宗教を否定も肯定もしていません。自分に必要か、否か、それだけです。空海の最期の言葉は「師を求めず道を求めよ」でした。道とは宗教のことでは、けしてなかったと想います。彼の言う道とは、人間として自分の直観、言葉、行動に従って、いかに素直に生きるか、、だったのではないかと想います。だから、私はきわめて個人主義です。
日本の極度の右傾化、偶然と必然 (宗純)
2013-07-04 08:46:36
ネプギアソリッドさん、コメント有難う御座います。

社会全体が劣化して生活が苦しくなると、現体制を維持して少しずつ良くしようとする現状肯定の『保守』が後退して、『世の中を根本的に変えたい』とする左翼や右翼が増えるのは当然なのです。
右も左も基本姿勢では、まったく同じで違いが無いのですね。
違うのは時間軸。
左翼は未だ見ぬ未来に理想を託し、右翼は理想の過去に復帰しようと夢見る。
右傾化した日本とは大違いで、中南米諸国は全員左傾化していますよ。
日本ですが、実はまったく逆の左傾化する可能性が十分にあったのですよ。では何故日本は左傾化せずに病的に右傾化したのか。
矢張り小泉純一朗の訪朝後の日本のマスコミ総がかりの北朝鮮バッシングの影響が大きいでしょう。
日本に限らず何処の国でも隣国に対してこんなことをすれば必ず偏狭なナショナリズムが沸き立ち極度に右傾化します。
今の日本の状態ですが、少しも不思議ではなくて、政治的に見れば必然です。
必ずこうなるのですよ。
我が日本国では本来ブレーキ役を果たすべき共産党など左翼勢力までが、政治的な判断が出来ずのほほんと北朝鮮バッシングに加わっていたのですから、病的な右傾化は当然な結果なのです。
今までの長い人類の歴史で偏狭なナショナリズムが国家を危機に陥れた例は数知れないが、その逆はゼロである。
日本国の崩壊はもう少しで、到底避けれないでしょう。
似非科学としてのユングの精神分析学 (宗純)
2013-07-04 09:40:35
結花さん、コメント有難う御座います。

当『逝きし世の面影』ブログではコメン管理の必要上と良好なブログ環境の維持を目的としてタイトルや名前が無いコメントは不掲載とするローカルルールを設けています。
御面倒でしょうが、次回のコメント投稿時には何でもけっこうですから、タイトルを忘れないようにして下さい。是非ともご協力を御願いいたします。

何か大きな勘違いがあるようですが、
当『逝きし世の面影』は、政治ブログとしては極めて珍しい宗教のカテゴリーを持っています。
またプロフィールの画像やHNには禅僧の一休宗純を使っているので『宗教に興味がある』と、誤解しているんでは有りませんか。
そもそも、私は宗教には一切興味はありません。
よって、宗教信者と宗教の教義に付いて、論議する心算も一切ありません。
宗教を論じているのは、そもそも嫌々で『仕方が無い』からなのですよ。
政治ブログの基本中の基本は、宗教であれ道徳や哲学、何であれ政治とは別の『精神世界』などと捉えず『全ては政治的に考えられる』(社会の基本は政治が上である)と政治的な力関係を考察するものです。
ところがですね。
いくら政治、経済、社会を精密に分析しても慎重に判断しても結果が正しく出ないのですよ。
『必ずこのように為る』『この様である』と判断したり予測するのですが、これがなかなか当たらない。
あたらないどころか完璧に外れるところがある。
幾ら完璧に政治や経済を細かく科学的に調べて判断しても結果が正しく出ない。時には正反対に為る。
何か私の判断には政治経済社会に根本的な『大事なピース』が抜けているらしいのです。
困り果てて、そこで今までは軽視していた『宗教』をこれ等の判断の一つの材料として加えてみたのです。
嫌々『宗教』のピースも当てはめて見たのですが、何と今度は驚くほどに全ての予測が的中する。
それ以後は、自分でも驚くほど、『全ての予測が的中する』といっても良いほど、ほとんど外れる事が無いのですよ。
其れからですね。
宗教を勉強しようと考え出したのは。
我々が思っている以上に多くの人々は『科学』ではなく宗教的に判断して行動しているのです。
私の立場はドーキンスとまったく同じで、
『一人の妄想なら精神異常、多数なら宗教』
『宗教上の信念』でも、『間違い』は間違いなのです。
ユングやフロイトの精神分析学はニセ科学ですよ。
カール・セーガン.の『人はなぜエセ科学に騙されるのか』を一度読んで下さい。
アメリカでは一時大流行したが、日本ではまともの精神科医はユングやフロイトを評価していないのですよ。
科学的な仮説は他の科学者との論争とか客観的な検証作業によって正誤が判明するのですが、精神分析学では、不可能に近いのですね。
大流行していたアメリカでも長期間の精神分析などよりも向神経薬の投与の方が遥かに効果があることが実証され、今では見向きもされなくなりつつあります。
『日本にユング派心理療法を確立され、精神科医として長く貢献された方』なら、
間違いなく立派なエセ学者ですね。
河合隼雄ですが、科学とは対極にある姿勢です。
また『個人主義』とは、西欧の一神教と密接に結びついて成立しています。

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